戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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3Eve ジャンキラー、来襲

ギンガはメビウスの姿から元の姿に戻るとそのままギンガはコウマの姿へと戻り、地上に降り立って倒れこんだ翼の元へと駆け寄る。

 

「翼さん、立てますか?」

「……」

 

コウマにそう話しかけられるが翼は下を向いて顔を俯かせたままで返事をせず、そこに弦十郎と響も翼の元へと駆け寄り、2人とも翼が無事かどうかを確認するが、翼は弦十郎に「平気です、それと私の暴走を止めてくれた来元にも感謝する」と言った後、彼女は立ち上がり、弦十郎達に自分はどこにも異常が無いということを知らせる。

 

「翼さん、私が全然ダメなのは分かっています、だから、これからはちゃんと一生懸命頑張って……奏さんの『代わり』になってみせます!!」

 

そうやって意気込んだ様子で響は翼に言うのだが、それを聞いたコウマは「バカ響」と呟き、それを聞いた翼は響に駆けだして行き、彼女の方に平手打ちをかまし「パン!」と心地良い音が鳴り響いた。

 

その時、響は唖然としながらも、髪で目は隠れていたが……翼が、彼女が泣いているのを確認することが出来た。

 

「あなたは、あなたは誰? あなたが、奏の代わりになんてなれる筈がないでしょ!?」

 

ただそれだけを響に言い放つと彼女は響に背を見せてそこから立ち去ろうとするが、コウマの横を擦れ違った際、コウマは「やれば出来るじゃないか」と呟き、翼も「だが、まだ彼女を認めた訳では無い」とコウマに呟き返した。

 

「今、翼さん、泣いてた……。 翼、さん……? 翼さん!!」

 

響は翼の元へと行こうとするがコウマに遮られ、彼女の元に行くことは叶わず、響は「どうして止めるの!?」と疑問をコウマに投げかけるが……コウマは「今は翼さんをそっとしておいた方が良いのは、見て分かるだろ響?」と言われ、響はコウマになにも言い返せず、黙りこんだ。

 

「だが、翼をあんな姿にしたあの怪物は一体なんだったんだ?」

『それは私が説明しよう』

 

弦十郎の疑問に答えるように、タロウが弦十郎の前へと現れ、彼はあのバルキー星人と翼が怪獣、正確には宇宙人に変身した理由を話し始めた。

 

先ず、タロウはバルキー星人は心に闇を持つ人間を探し、そしてその人物に闇のスパーク、ダークダミースパークとスパークドールズを授けるのが役目だという説明をした後、そのスパークを授けられた人間はスパークとスパークドールズを使い、怪獣にライブすることが出来るのだという。

 

タロウ曰く、基本的には放火魔や追跡魔といった悪人が利用されるパターンが多いのだが、翼のようにバルキー星人に心の闇を付けこまれ、怪獣にライブしてしまうというパターンもあるらしく、そうなってしまうとその心の闇が暴走し、ライブした人間は暴れるのだタロウは語る。

 

「そう言えば、バルキー星人は『昨日俺が言った通り』とか言ってたな」

『恐らく昨日、翼と接触し、彼女の心の闇に浸けこんだのだろう』

 

すると響が「それって……」となにか言いたそうにタロウとコウマを交互に見つめ、タロウとコウマは響がなにを言いたいのか分からず首を傾げる。

 

「それって……、翼さんがあの姿になったのは、私のせい、なんでしょうか?」

「……まあ、言っちゃ悪いが、原因の1つはお前だろう。 でも、お前が気にすることなんかねえ!! 幸い、誰も怪我せずに済んだんだ。 誰も悪くなんかねえんだ、強いて言うなら悪いのは人の心の闇を利用したバルキー星人だ!!」

『コウマの言う通りだ、君が気に病むことはないし、翼もコウマの言ったこと分かってくれていた』

 

響は、そうやって自分を励ましてくれるコウマとタロウに彼女は笑顔で「そんな風に言ってくれて有難う、2人とも!」とお礼を言い、弦十郎と共に一同は二課本部へと戻って行った。

 

それから1カ月後……、響は二課に協力することになって翼と共にノイズと戦い、時折ダークライブして怪獣になる人間が現れればコウマが出撃して迎え討つという形で響、翼、コウマは今日も3人で戦っていたのだが。

 

響に関しては完全に殆ど「逃げる」だけで精一杯で殆どコウマと翼しか戦っていないというのが今現在の現状だった。

 

『響いいいいいい!!! お前いい加減ちゃんと戦えよおおおおお!!!?』

「そんなこと言ったってえええええええ!!!?」

 

巨大ノイズと戦うギンガにライブしたコウマが叫ぶが、相変わらず響には逃げるしか手段が無かった。

 

だがそんなある日ある時のことだった、ノイズの殲滅が終わって二課に響とコウマの2人が一緒に戻るとコウマの持って行ったSDケースからタロウの1つ後輩の「ウルトラマンレオ」がいきなり飛び出してコウマの元に現れ、ウルトラマンギンガのスパークドールズもなぜか現れ、ギンガスパークも勝手に変身モードに変形し、コウマはなぜそんなことになったのか困惑したが……これも意味があるのだろうと考えてギンガにライブした後、レオにライブして見た結果……。

 

『ウルトライブ!! ウルトラマンレオ!!』

『デイヤアアアアア!!!』

「ちょ、コウマくん待ってえええええ!!!?」

 

二課の訓練場でレオにライブしたコウマにしごかれる響の姿があったとか……。

 

『逃げるだけではこの俺には勝てん、本気で来い、響!!』

「私だって、私だってやられてばかりじゃ嫌だ!!」

 

そうやって響はレオを睨みつけて真っ直ぐレオに向かって突っ込んで行き、「ええええええい!!!!」とレオに殴りかかるが、レオは響の拳を受け止めてそのまま背負い投げを繰り出し、響を床に叩きつけた。

 

『どうした響? そんな小手先だけの力では本当の意味で強くなれんぞ!!』

「ってちょっとぉ!!? コウマくんなんかその姿になってから性格別人になってないかなぁ!? というか完全に別人ですよねええええ!!!?」

『御託は良い!! まだまだいくぞ!!!』

「えええええええええ!!!?」

 

等身大なため、エネルギーをセーブしているレオは長時間に渡り響をしごきまくり、明日になると響は全身筋肉痛で「もうあのレオっていうウルトラマンになったコウマくんにだけはしごかれたくない」と言っていたが、タロウが「レオ本人が受けた特訓に比べれば全然優しい方」と響に教えたら響は「嘘ぉ!?」と物凄い驚いていた。

 

因みに響がレオがどんな特訓を受けたのかと興味本位で聞き、タロウがレオが受けた特訓の話を彼女に聞かせた。

 

例えば真冬の滝が流れる川でその滝を切裂く特訓をしたり、ジープで追いかけまわされて何度も跳ねられたり、金属ブーメランを投げつけられたりとどれもこれも過酷なものばかりであり、響もこれには「え、ええええ……」といった感じでどういう反応すれば良いのか分からず困惑していた。

 

「まあ、でも、確かに私のはまだマシかも……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リディアン音楽院の寮に戻った響は同室で親友の未来と一緒に学校で出された課題をやっていたのだが、響はウトウトと今にも寝てしまいそうで未来に「響、寝たら課題間に合わないよ~?」と注意を受け響は目を覚ます。

 

「そのレポートさえ提出すれば追伸免除なんだから」

「そうだぞ響~、いや、俺のせいでスゲー疲れてるのは分かるけどさ、でも後このレポートだけなんだろ? 俺にも一応責任あるし、俺も手伝うから頑張ろうぜ響?」

「寝て無いよ、起きてるよ~、ちょっと目を瞑ってるだけ」

 

コウマの言葉に響はそう返し、未来はなんだか疲れ気味の響を心配するが、響は「平気~、へっちゃら」と自分の歌の歌詞からとった台詞で答え、未来は「へっちゃらじゃないよぉ」と最もな意見を言う。

 

「あっ、おい、未来、こいつ寝やがった、気持ちよさそうに寝息立ててやがる」

「えぇ!? ちょっと響!?」

「おいコラ起きろ、バカ響!」

 

コウマは響の頭を軽くひっぱ叩くと「いたッ!?」と叩かれた個所を抑えながら彼女は起きあがり、コウマと未来から「寝たらダメだぞ?」と注意を受け、響は「は~い」としぶしぶといった感じで返事をする。

 

響は先程眠った時、翼に頬を叩かれた時のことを思い出した。

 

(翼さん、やっぱりあの時泣いてた……よね?)

 

その時のことだった、響の携帯に二課からメールで連絡が入り、メールには「二課で今からミーティング」と書かれており、未来は「なに? 間違えて朝と昼にアラームセットしたとか?」とどこか呆れたような様子で言うが響は誤魔化すように笑う。

 

「この時間に用事?」

「アハハハ」

「夜間外出とか門限とかは私でどうにかするけど、こっちの方は、なんとかしてよね?」

 

すると未来はノートパソコンを響の方へと向け、彼女に流れ星の動画を見せ「一緒に流れ星を見ようって約束したの、覚えてる?」と未来は響にそう問いかける。

 

「流れ星を2人で見るってなにその恋人みたいな展開?」

「山みたいにレポート抱えてちゃ、見れないでしょ?」

「うん、なんとかするから!! だからごめん……!」

「いやいや、大丈夫だよ、見てみろよ、もう3人でやったからもう殆どレポート終わってるぜ?」

「あっ、ホントだ、ありがとー、コウマくん!」

 

響は着替えようと服を脱ごうと立ち上がったため、男のコウマは響と未来の部屋から出ることとなり、響は服を脱ぐのを未来に手伝って貰うが、響はぼそっと「私、今のままじゃダメだよね、しっかりしないといけないよね、ずっときっともっと」と呟き、未来にとっては彼女がなにを言っているのか分からず、首を傾げた。

 

取りあえず、響の着替えが終わるとコウマが戻ってきたのだが、その時になった今さら1つ、響と未来は気付いたことがあった。

 

「「……アレ!? コウマくんいたの!!?」」

「気付くのおせええええええ!!!? 俺ずっとさっきからいたんだけど、ツッコミ『まだかなまだかな』ってずっと待ってたんだけど今さら!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2年前、奏が「絶唱」と呼ばれる力を解放した時のことを、翼は今思い出していた。

 

絶唱を歌った奏が口から血を流し、全身もボロボロで目も虚ろで生気が殆ど感じられなかった、それでもまだ奏にはほんの少しまだ息があった。

 

翼はそんな奏の元に必死になって駆け寄り、彼女の身体を抱き起こす。

 

『どこだ? 翼? 真っ暗で、お前の顔も見れやしない』

『奏!!』

『悪いなぁ、もう一緒に歌えないみたいだ』

 

翼はその眼から涙を溢れさせ、「どうしてそんなこと言うの? 奏は意地悪だよ」と必死に奏にすがりついた、そんな彼女に奏は「だったら、翼は泣き虫で弱虫だ」と言い返した。

 

『構わない!! だから、ずっと一緒に歌って欲しい!!』

『知ってるか翼? 思いっきり歌うとな、スッゲー腹減るみたい……だ……ぞ』

 

それだけを翼に言うと、奏は……彼女はゆっくりと瞳を閉じ、涙を流し、そして……息絶えその身体は炭素分解して消滅し、『死んだ』のだった……。

 

『ッ、奏ええええええええ!!!!』

 

そして時は現在に戻り、翼は自分の家で2年前の奏との最後の会話を思い出していた。

 

(全ては、私の弱さが引き起こしたことだ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備を整えた響とコウマは二課へと少々遅くなりながらも到着し、指令室に謝りながら入り、弦十郎はモニターを映しだし、そのモニターには赤い個所が幾つもあった。

 

「響くん、コウマくん、君達はこれを見てどう思う?」

「えーっと、いっぱいですね!」

「なんかのバーゲンセールですか?」

 

それを聞いた弦十郎は「ハッハッハ!!」と笑いだし、弦十郎は今モニターに映っているのは「ノイズの発生源」だというのだ、その次に弦十郎は響にノイズのことをどこまで知っているかという質問を投げかけた。

 

「テレビのニュースや学校で教えて貰った程度ですが……、先ず無感情で機械的に人間だけを襲う、そして襲われた人間が炭化してしまう、突然現れて周囲に被害を及ぼす、特異災害として認定されているということですね」

「改めて聞くと迷惑この上ないな、ノイズっていうのは」

『あぁ、全く、ある意味どの怪獣や宇宙人よりもタチが悪いかもしれないな』

 

響の説明を聞いたコウマとタロウは改めてノイズがどんなものを確認し、弦十郎は「意外と詳しいな」と感心し、響は「今丁度レポートでまとめていたので~」と照れくさそうに言う。

 

つまり、なにが言いたいかというと……了子曰く「ノイズの発生率は決して高くない、しかしこの発生係数は誰の目から見ても明らかに異常、だとすればそこになんらかの作為が働いている」という可能性が出てくるというのだ。

 

「作為? ってことは誰かが操ってるってことですか!?」

「でも、ノイズって感情とか無いし、機械的な奴等なんだろ? そんな奴等をどう操るんだ」

 

響とコウマの2人が疑問を口にするが、タロウは「いや、もしかすれば本当に誰かが操っている可能性がある」と言うのだ、一体それはどういう意味なのかとコウマ達はタロウに尋ねるとタロウは「スペースビースト」と呼ばれる怪物のことを話し始めた。

 

「スペースビースト?」

『そうだ、話を聞く限り、ノイズはもしかすればスペースビーストに近い存在なのかもしれん。 奴等も恐らくノイズと同じで『感情』というものが無い。 また突然現れては人を襲い、そしてなにより……『ビーストを操れる存在』がいたということだ。 まあ、実際の所その辺りしか共通点は無いのだが』

 

すると今度は今まで黙ってコーヒーを飲んでいた翼が口を開き、「中心点はここ、我々の真上です。 恐らく『デュランダル』を狙ってなんらかの意思がこの地に向けられている証左となります」と彼女は語るが響とコウマ、タロウは「デュランダル」と呼ばれるもののことは知らないため彼女がなにを言っているかはチンプンカンプンだった。

 

そこであおいとあおいと同じくオペレーターの「藤尭 朔也(ふじたか さくや)」がデュランダルについての説明をコウマ達にしてくれた。

 

「ここよりも更に下層、『アビス』と呼ばれる場所に保管されていて日本政府の管理下で二課が研究しているほぼ完全聖遺物、それが『デュランダル』よ」

「翼さんの『天羽々斬』や響ちゃんの胸のガングニールのような欠片は奏者が歌ってシンフォギアとして再構築させないとその力を発揮出来ないけど完全状態の聖遺物は一度起動した後は100%の力を常時発揮し奏者以外の人間も使用できるだろうと研究結果が出ているんだ」

「それが私の出した櫻井理論……だけど完全聖遺物の起動には相応のフォニックゲインが必要なのはよねぇ」

 

オペレーター2人、あおいと朔也の説明が終えた後、さらに了子の説明が加えられるが響は訳が分からず「うぬぬぬ!?」と頭に疑問符を浮かべ、コウマに関しても全く意味が分からず困惑している。

 

「おーい!! みんなついて来てるかー!? 色んな奴等ついてきてるかー!!? ついてこれねえ奴は1つだけ言っておく、ついて来れる奴だけついて来いッ!!」

 

あれから2年、今の翼の歌ならばあるいは……と険しい表情になって話しだす弦十郎、するとそれに伴って翼の表情も険しくなるが。

 

あおいがそもそも起動実験に必要な日本政府からの許可が降りるのかという疑問を口にし、それに関して朔也は「それ以前の話だよ」とあおいに答え、アメリカが安保を盾に再三のデュランダル引き渡しを要求してきているそうで起動所か扱いには慎重にならないといけない、下手を打てば国際問題になりかねないと朔也は語る。

 

さらに米国政府が糸を引いていたりするのではないかという話もあがり、弦十郎によると調査部からの報告でここ数カ月の間に数万回に及ぶ軍部コンピューターへのハッキングを試みた痕跡が認められるそうだ。 

 

「流石にアクセスの出所は不明、それらを短絡的に米国政府の仕業とは断定出来ないが……」

「風鳴指令、これからアルバムの打ち合わせが」

 

そこに緒川が弦十郎に話しかけ、弦十郎は「おっとそろそろか」と言い、響は「?」といった感じで首を傾げるが緒川はメガネを取り出してそれをかけ、自分が表向きは風鳴翼のマネージャーをやっていると彼は響に話し、彼女に名刺を渡した。

 

「うわー、名刺貰うの初めて! これは結構なものをどうも」

 

そして翼が緒川と一緒に部屋から出て行った後、響はどこかの誰かがここを狙ってると思うと不安になるという響、設計した本人である了子が自信を持ってそれは無いから大丈夫、安心してとキッパリ言い切る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の夕方、響は今日未来と流れ星を一緒に見ることになっていたのだが、二課からの連絡によりノイズが出現したため、彼女はノイズを討伐するためそこへ行かなくてはならなくなり、彼女はノイズの出現した地下鉄の駅の入り口前までやってくると未来に電話し、今日流れ星を見られなくなったことを伝えた後、響は振り返ってノイズ達を睨みつけた。

 

「そんな残念そうなツラ、すんじゃねえよ響。 早く終わらせば、流れ星見られるかもしれねーじゃねーか!!」

「……うんッ!!」

 

一緒にいたコウマにそう言われ、そして、響は「歌」を口ずさみ、コウマはスパークドールズとギンガスパークを取り出し、ギンガスパークの先端にスパークドールズの足部を押しあてた。

 

「~♪」

『ウルトライブ!! ザムシャー!!』

 

翼との戦いで手に入れたスパークドールズを使用し、コウマは等身大の「宇宙剣豪 ザムシャー(SD)」に変身し、刀を構え、響はガングニールを纏った。

 

「~♪」

 

歌いながら、響はノイズ達に向かって行き、殴り飛ばし蹴り飛ばし、背後から襲いかかってきたノイズも背負い投げで叩き伏せ、さらに向かってきた人型ノイズを響は殴り飛ばす。

 

『おっ、一応は修行の成果は出てるみたいだな! 俺も……、行くぜ!!』

 

ザムシャーは刀を構え、ノイズ達の群れに一気に突っ込んで行き、刀を振りかざして大量のノイズ達を吹き飛ばし、背後から襲いかかってきた2体のノイズもザムシャーは振り返りざまに刀で切裂く。

 

するとその時、弦十郎から響に「駅の中に一際大きな反応がある、まもなく翼も到着するからくれぐれも無茶はするな」と連絡し、響とザムシャーは階段を降りてノイズ達の前に2人は立ちはだかる。

 

「分かっています、私は……私に出来ることをやるだけです!!」

『んで、一際大きな反応があるっていうのが……あのブドウ野郎か!!』

 

ザムシャーの言う通り、ノイズ達の中央にブドウのような形をしたノイズがおり、ブドウのノイズは球体を響とザムシャー達に飛ばしてくるがザムシャーはそれを難なく刀で切裂くが切裂いた直後にその球体が爆発し、ザムシャーの身体を吹き飛ばす。

 

『ぬおおおおっ!!?』

「うわあああ!!?」

 

ブドウノイズはそのまま逃亡し、響は瓦礫の下敷きとなり、ザムシャーは「響!!」と彼女の名を呼んで瓦礫をどかそうとするが……そこに突然聞き覚えのある音声がザムシャーの耳に入った。

 

『ダークライブ!! グロテス星人!!』

『なに!? ぐあッ!!?』

 

ザムシャーの身体に突如火花が走り、彼は膝をついてしまい、すかさずいきなり現れた宇宙人、「発砲怪人 グロテス星人」にダークライブした人物がザムシャーを蹴り飛ばしてきたのだ。

 

『テメー、何者だ!!?』

 

ザムシャーは刀を構えてグロテス星人に向かって刀を振り下ろすが、その刀はグロテス星人を庇うように現れた鎧人形のような等身大「魔神怪獣 コダイゴン」によって受け止められ、その硬い装甲にザムシャーはコダイゴンに殴り飛ばされ、さらに後ろから隠れながら指先から放つ速射砲でグロテス星人はザムシャーを攻撃してくる。

 

ザムシャーはグロテス星人の攻撃は刀でどうにか弾き、ザムシャーはコダイゴンを先ずは倒そうと切りかかるがコダイゴンも剣を右手に持ち、ザムシャーの攻撃を受けとめ、コダイゴンは空いている方の左腕でザムシャーを殴りつける。

 

『ぐあッ!? チィ、かってーな。 おい、お前!! そんな奴の後ろに隠れるなんて卑怯だぞ!!』

『ふん、卑怯もラッキョウもあるものか!!』

『おい待て、それお前の台詞じゃないだろ!?』

『問答無用!!』

 

そのままグロテス星人とコダイゴンはザムシャーを駅の外まで追い込むと、コダイゴンとグロテス星人は巨大化し、ザムシャーもそれに伴い巨大化する。

 

(くっそ、あの前の最初に倒すのはやっぱり無理か。 なら後ろの奴を先に倒すべきだな)

 

ザムシャーはコダイゴンの背後にいるグロテス星人を狙い、コダイゴンの後ろに回り込もうとするが、コダイゴンはそれを許さず剣をザムシャーに投げつけ、ザムシャーはそれを刀で弾く、だがその時、一瞬だけザムシャーの動きが止まった所を狙い、コダイゴンがザムシャーに体当たりを繰り出した。

 

『うわああ!!? この、畜生……!! まだ、あいつ等が間に合うかもしれねえんだ!! こんな所で……やられるか!!』

 

その時、ギンガスパークが変身モードに変形し、ギンガスパークからギンガのスパークドールズが現れ、ギンガの足部をスパークの先端に押し当てる。

 

『いくぜ、ギンガ!!』

『ウルトラーイブ!! ウルトラマンギンガ!!』

 

ザムシャーはスパークドールズへと戻り、その姿を巨人「ウルトラマンギンガ」へと姿を変え、ギンガは大地に降り立った。

 

『お前等、一体なにもんなんだ!?』

『あ゛ァ゛!? 別に、なんかテメーを倒せば幾らでも金を払うとか言う奴いたからよぉ、ただそれだけさ!!』

『なんだそりゃ、ふざけんな!! 金だけのために、ほんとに、ふざけんじゃねえ!!』

 

グロテス星人はコダイゴンを操ってコダイゴンをギンガに殴りかかるが、ギンガは一瞬の内にコダイゴンの背後に回り込み、グロテス星人の目の前に現れた。

 

『なにぃ!?』

『シェアアア!!』

 

ギンガはそのままグロテス星人を蹴り飛ばし、グロテス星人はその攻撃に怯むが、ギンガの背後からコダイゴンが掴みかかる、だがギンガはコダイゴンを力任せに突き離してコダイゴンから離れ、グロテス星人だけを集中的に狙い、ギンガは何度も拳をグロテス星人に叩きこむ。

 

『うわあああああ!!!?』

『これでも、喰らいやがれ!!』

 

そのままギンガは足を振り上げてグロテス星人を蹴り飛ばしたが、横からギンガに向かってコダイゴンが剣を振ってくる、だがギンガはすぐさまそれをかわし、コダイゴンを殴りつけるが流石のギンガのパワーでもコダイゴンはビクともしなかった。

 

『チッ、やっぱかてぇ、ならこいつはどうだ!?』

 

ギンガはすぐさまコダイゴンから離れると、ギンガは地面に膝を突かせ、右腕から光の剣を生成し、ギンガはその光の剣を地面に突き刺し、マグマを発生させる「ギンガセイバー」をコダイゴンとグロテス星人に繰り出した。

 

『ギンガセイバー!!』

 

その攻撃により、コダイゴンとグロテス星人の地面からマグマが溢れだし、コダイゴンとグロテス星人そのマグマによってコダイゴンとグロテス星人は爆発した。

 

『うわああああああああ!!!!?』

 

爆発したグロテス星人はスパークドールズに戻り、変身していた人間諸共地面に倒れこんだが、その時丁度ギンガの胸のカラータイマーが赤く点滅を始めた。

 

『んっ? なんだ? まあ、いっか。 今は響の所に……』

 

そこになにかが「ドンドンドン」とまるで走ってくるかのような音をギンガは聞き、一体なんだと思い、音の聞こえる方向を向くとそこには赤い目をした巨大なロボット……「ジャンキラー」がこちらに向かって走ってきており、ジャンキラーはギンガに体当たりを繰り出した。

 

『ヌアアア!!?』

 

ジャンキラーのコックピット内では……、モニター越しにギンガを見つめる銀髪の少女……「雪音クリス」が椅子に座っており、拳銃型の「ガンパット・ガンモード」を構え、それの引き金を引く。

 

「喰らいな、ジャンキャノン!!」

 

右腕のシールドポケットから出現するキャノン砲から実弾を放つ「ジャンキャノン」をジャンキラーはギンガへと放ち、ギンガは両腕を交差してジャンキラーの攻撃を耐える。

 

さらにジャンキラーは実弾と一緒にビーム砲もキャノン砲からギンガに放ち、流石に実弾とビーム砲の同時攻撃はキツく、ギンガはその攻撃を喰らって吹き飛ばされ、倒れこむが、ジャンキラーはすかさずギンガの元まで駆け寄り、起きあがろうとするギンガの両肩を掴んでギンガを殴り飛ばす。

 

『ウアアアアア!!!?』

「ジャンレザー!!」

 

両目から発射される高熱ビーム「ジャンレザー」がジャンキラーから放たれるが、ギンガもただこのままやれる訳にはいかない、ギンガも全身のクリスタルを紫に輝かせて技を発動する。

 

『ギンガスラッシュ!!』

 

頭部のクリスタルから放つ光刃「ギンガスラッシュ」をギンガは繰り出し、ジャンレザーとぶつかり合うとジャンキラーとギンガの間で爆発が起こり、そのままジャンキラーとギンガはお互いに向かって駆けだし、お互い拳を放ち、2人の拳はそれぞれ2人の顔面に直撃し、どちらも軽く吹き飛ばされた。

 

(それにしてもおかしい、ライブしている時ならお互いに誰が変身しているのか分かる筈、でもあいつは一体誰がライブしてんのかがまるで分からねえ。 つーかさっきからピコピコうるさいんだけど、さっきよりうるさいんだけど、なにこれ?)

 

それからも、ギンガとジャンキラーの互角の戦いが続き、ジャンキラーは拳をギンガに振るうがギンガはその拳を受け止めてジャンキラーの腹部を蹴りつける、しかしジャンキラーは特に気にした様子はなく、ギンガに自分の腕を掴ませたまま腕を大きく振るってギンガを投げ飛ばす。

 

『デアアアアア!!』

 

だがギンガは逆にそれを利用して空中で飛行能力を使って反転し、ジャンキラーに真っ直ぐ向かって跳び蹴りを繰り出し、ジャンキラーはすぐに振り返って両腕で攻撃を防いだ。

 

「チィッ!! こいつ、まだ時間がこねえのかよ!?」

 

ジャンキラーのコックピットにいるクリスが愚痴るが、ガンパットのタイマーを見ると後残り15秒だった。

 

『やるな、お前!! でも俺だって負けちゃいられねえ!!』

「はん、アンタだって中々やるじゃねえか、でも負けられない、それはあたしも一緒さ、タイムオーバーだ、ウルトラマンギンガ」

『なに!?』

 

ギンガは気付いた、自分のカラータイマーのランプが消えていることに、そしてギンガは光の粒子と化し、ギンガはコウマの姿へと戻ってしまったのだった。

 

因みに、ギンガの声はコックピットのクリスに聞こえるが、クリスの声はギンガには聞こえていない。

 

「丁度3分、これでしばらくギンガは出て来れねえ、つまり、ギンガの邪魔はねえってことだな。 後は……」

 

クリスはダークダミースパークを取り出し、1つのスパークドールズ、「ウルトラマンソウル」のスパークドールズを取り出し、ソウルの足部をダミースパークの先端に押し当てた。

 

『ダークライブ!! ダークメフィスト!!』

 

ダミースパークの先端に足を押し当てられたソウルのスパークドールズは黒く染まり、「闇の巨人 ダークメフィスト」ととなり、クリスの隣に等身大でダークメフィストが実体化して現れた。

 

「奴は他のウルトラマンにライブするにはギンガになる必要がある、だが奴には怪獣にライブ出来る力が残っている、そこでお前にはあの来元コウマとかいう奴の相手を頼むぜ?」

 

クリスにそう言われてメフィストは無言で頷き、クリスはジャンキラーを消し去るとメフィストと共に地上に降り立った。

 

一方、コウマが外で戦っていたのと同じ頃、響は瓦礫から「見たかった」という言葉と共に瓦礫から抜け出し脱出、そのまま響はノイズの1体を殴りつける。

 

「流れ星!! 見たかったぁ!! 未来と一緒に、流れ星見たかったぁ!!」

 

響は次々とノイズを殲滅して行き、先程のブドウノイズを追い掛けながら立ちはだかるノイズ達をまるで獣のように潰して行き、ブドウノイズは球体を使って天井に穴を開け、外に脱出するが……直後に現れた翼によって瞬殺され、響は急いで外に出て翼の元に駆け寄った。

 

「……私だって、守りたいものがあるんです!! だから!!」

 

響が翼にそう言うが、翼は表情1つ変えずにいたのだが……。

 

「『だから』、んでどうすんだよ?」

 

そこにあのジャンキラーに乗っていた少女が現れた、ただ……その少女……、雪音クリスは銀色の鎧を纏っており、翼はその鎧を見て目を見開いた。

 

「ネフシュタンの……鎧!?」

 




クリスの持つダミースパークは特別制ということで召喚も可能になります。
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