あれから目を覚ました翼はリハビリとして廊下を歩き回っており、歩きながら、翼は考えていた……、「自分も奏と同じものをみたい」と。
見なければ奏と同じ所に立てない、戦いの裏側、向こう側になにがあるのか確かめたいと……、そんな時、看護婦の1人が翼をこれ以上はと心配して彼女の元に駆け寄った。
すると翼は窓際に持たれるように倒れこみそうになるが、窓で身体を支えてどうにか倒れずに済み、そんな時、彼女は窓際を見るとそこにはグランドで走っている響と未来の姿があった。
翼の入院している場所は二課による特別な病院なため、リディアンと隣同士になっているのだ、そのため、学校から病院、病院から学校の様子を伺うことが出来たりする。
そして響は走りながら、自分が振るったデュランダルの力のことを思い出していた。
(暴走するデュランダルの力、怖いのは制御出来ないことじゃない、躊躇いも無くあの子に向かって振りむいたこと……。 私が、何時までも弱いばっかりに!)
デュランダルを制御できず、なんの戸惑いもなくデュランダルの力に飲まれ、クリスに力を放った自分の弱さが悔しく、彼女は唇を噛み締めた。
そして響よりも早く走っていた未来は手を膝に当てて息をあげながらその場に止まって一時休憩するが……響は尚、真っ直ぐに走り続けた。
私は……ゴールで終わっちゃダメだ! もっと遠くを目指さないといけないんだ! もっと遠くえ!!)
そんな響の背中を未来は見つめ、未来は最近、響のことが気になって仕方が無かった、夜遅くに出かけてそのまま帰って来なかったり、帰ってきてもかなり疲れた様子だったり、一体響がなにをしているのかと自分が問い詰めても、何時もはぐらかされて結局なにも答えてはくれない。
コウマにも聞こうかとは思ったが、その考えはすぐに却下された、響本人の口から聞きたいからだ。
一体なにをしているのか、もしかして危ないことをしているんじゃないのか、そして……なによりも1番気になるのは……どうして「親友の自分にそれを隠すのか」と、未来は正直に言って響がそれを話してくれないことが悲しかった。
それでも、きっと何時か響が話してくれる時を信じて、待っていた……。
その様子を影から見守る黒い影が……というか普通に「宇宙海人バルキー星人(SD)」が未来を睨みつけるように見つめており、その手には怪獣のスパークドールズが握られていた。
「良いぜ良いぜ、徐々に心がダークにエキサイティングに染まりつつある!」
そのままバルキー星人は一時姿を眩ませることにし、心が完全に闇に染まった時を待つことにしたのだった。
それから緒川から響に連絡が入り、緒川から「ちょっと手が離せないから代わりに翼のお見舞いに行って欲しい」と彼に頼まれたのだ。
学校の階段下で響は携帯を切り、その時、気配を感じて上を見上げると未来が階段から降りてきていることに気付き、響は自分に用事がなにかあるのかと問いかけ、未来は頷く。
「うん、これから買い物に行くんだけど、響も一緒に行かない? その後に、お好み焼き屋のふらわーに寄ってね? 奢って貰うんだから」
未来は微笑みながら響に言うが、響は今さっき緒川からの頼みで用事が入ってしまったため、響は未来と一緒に買い物出来ないことを残念そうに謝罪をして謝る。
「折角の未来の誘いなのに、私呪われてるかも……」
暗い表情で言う響だが、未来は「ううん」と首を横に振り、「じゃあ、また今度」と響に笑顔を向けたまま今日は諦めることにし、響はとても申し訳なさそうにする。
「気にしないで! 私も図書室で借りたい本があるから今日はそっちにする」
「ごめんね!」
響は手を揃えて謝った後、翼のお見舞いへと向かい、未来も響に背中を見せてそこから歩き去るが……、ここで1つ、気付いたことがった。
最近、こんなことが多いなと……、流れ星が見れなかった辺りからか……、響は最近自分と一緒にどこかに出かけたりすることが少なくなったと。
「響、一体最近……どうしたの?」
*
「アレ? 響?」
「あっ、コウマくん!」
翼の病室の前に、りんごやバナナなどのフルーツを入れた籠を持ったコウマが立っており、お見舞いの花を買って手に持った響はコウマの元へと駆け寄る。
「コウマくんもお見舞いなの?」
「あぁ、俺も翼さんには早く元気になって欲しいし、アーティスト活動も再会して欲しいからな!」
コウマはにっこりと笑顔を見せ、響もコウマの言葉に同意して頷き、2人で翼の部屋に入るが……その部屋の光景を見た瞬間、響は手に持っていた花束を落とし、コウマもその部屋の光景を見て唖然と口を開いた。
「まさか……そんな!?」
『むっ? なんだこれは!? 部屋が荒らされている!?』
「タロウ、まさかこれ敵が翼さんが不調な所を狙って……!?」
響、コウマの胸ポケットから顔を出すタロウ、コウマの順に喋り、その部屋を見てまさか翼が不調な所を狙って誰かが彼女を誘拐したのではないかと慌てる3人だったが、何時の間にか翼が彼等の背後に立っており、「なにをしているの?」と後ろから問われた時には3人揃って肩を「ビクゥ!!」と震わせた。
「翼さん! 大丈夫ですか!!? ほんとに、無事なんですか!?」
「入院患者に無事を聞くって、どういうこと?」
「だって、これは!!」
響が指差した方向には翼の部屋……だが、床には雑誌が散らばっており、飲んだコーヒーのコップは倒れて中に少し残っていたコーヒーも少し零れており、服や下着はベッドや椅子、棚にかかっている……、つまり、「部屋が散らかってる」のである。
『私達は君が誘拐されてしまったのではないかと心配したんだ、そんな体調だしな』
「でも誘拐されてないってことは……、泥棒か!!」
タロウとコウマの言葉を聞いて、なにか翼は気まずそうな表情を浮かべており、響も二課の一同も「どこかの国が陰謀を張り巡らせているのではないか」という話を聞いたため、てっきり翼は誘拐されたのではないかと心配したが……、翼は頬を赤くし、気まずそうに黙ったままだった。
「へっ? え……? えっ? あー」
『もしや……』
「ただ単に……」
『「「散らかってるだけ?」」』
タロウ、コウマ、響の3人が同時に言うと、翼は顔全体を真っ赤にして響達までなにやら気まずい雰囲気になったのだった。
それから不調の翼に無茶をさせる訳にもいかないので響、コウマは部屋を片付け、タロウも小さいので出来ることには限りがあるが、部屋の片づけを手伝った。
「もう、そんなの良いのに///」
先程よりもマシだが、顔が赤いまま翼は響に言うも、響は「緒川さんにお見舞いを頼まれたので、だからお片づけさせてくださいね」と笑顔で返す。
「私は、こういう所には気が廻らないから……」
「あっ、そうだ、翼さんはいこれ」
するとそこでコウマが翼にある物を手渡した。
「テレビのリモコン、探してたでしょ?」
「……いや、別に探しては無いが……、まあ、でもその、有難う……」
戸惑いながらも翼はコウマからテレビのリモコンを受け取り、響は服を片付けながら「でも、意外でした」と翼に言いながら、服を戸棚にしまう。
「翼さん、なんでも出来るイメージがありましたから」
「まあ、それは俺も思ったよ。 でも、こういう人に限って意外なものが苦手なんだよなー」
「えへへ、そうだね」
コウマと響は笑い合いながら翼みたいな人は意外なものが苦手だという話をし、翼は微笑を浮かべ「真実は逆ね、私は戦うことしか知らないから」と呟いた。
「はい、おしまいです!」
「す、すまないわね、何時もは緒川さんにやって貰ってるんだけど……」
それを聞いて響とコウマは驚きの声をあげた、女の子の部屋を男が片付けるのかと……。
(それって色々ちょっとヤバい気が……)
コウマがそんなことを考えていたが、翼は「確かに色々問題があるかもしれないけど、散らかしっぱなしはよくないから……つい」と顔を赤くしながら言い、初めて見る翼の様子にコウマは自然と笑みを浮かべた。
((なんか、今日の翼さん可愛いな))
コウマと響は2人同時にそんなことを思ったとか。
「今はこんな状態だけど報告書は読ませて貰っているわ」
「へっ?」
「私が抜けた穴を、あなたがよく埋めているということをね」
(アレ? 急にシリアスに入った?)
翼が話題を変えようとしたのかは分からないが、取りあえず、シンフォギアやノイズの関連の話になったことだけは分かった、あっ、やっぱり話して変えてるなこれは。
そして響はというと、翼にそう言われたが彼女自身は「そんなこと、全然ありません!!」と否定し、二課のみんなに助けられっぱなしだと翼に話す。
そんな響の様子がおかしかったのか、翼は僅かに微笑んだ。
その頃、そんな響達の様子を……病院と向かい合っている形で建っている図書館の窓から未来が偶然にも確認していた。
その直後、誰かに肩を叩かれて未来は振り返ると目の前にバルキー星人の姿があり、未来は叫ぼうとしたが口をバルキー星人に手で防がれた。
「お~っとシット!! 図書館で大声出したらナッシング!! 静かにしろ、お前のその闇に包まれそうな心、使わせて貰うぜぇ~?」
「……えっ?」
未来の胸部辺りにダークダミースパークが生成されて行き、バルキー星人は怪獣のスパークドールズを未来に渡すのだった。
「お前のあの友達は、お前よりもトップアーティストというビッグな奴と会うことを優先した、お前の誘いよりもだ。 悔しくないか? 腹正しくないか!? だからその力を使うんだイエイ!!」
変な踊りを披露しながらバルキー星人は未来に囁きかけ、未来はじっくりとダミースパークを見つめた。
「私、よりも……」
場所は戻り、翼の病室……、響は翼に褒められたことが嬉しく、苦笑していた。
「翼さんに、褒めて頂けるなんて……」
「でも、だからこそ聞かせてほしいの」
翼は険しい表情になり、戦う理由を聞かせて欲しいと響に問いかけ、翼はノイズとの戦いは遊びでは無い、それは今日まで死線を越えてきた響なら分かる筈と語り、再度響に戦う理由を問いかけた。
響はその問いに戸惑いながらも、「よく、分かりません」と答え、それ以外の答えは「自分は……人助けが趣味だから」というものだった。
「それで、それだけで?」
「だって勉強やスポーツは誰かと競い合わないといけないから」
だけど人助けは誰かと競わなくていい、自分には特技とか誇れるものが無いからせめて自分に出来ることでみんなの役に立てればいいかなと響は思ったそうだ。
そして響は、切っ掛けはあのきっかけは2年前のあの日の出来事だと響は語る。
「私を救う為に、奏さんが命を燃やした2年前のライブの日、奏さんだけじゃありません。 あの日、沢山の人が死にました……。 でも、私は生き残って今日も笑ってご飯食べたりしています。 だからせめて、誰かの役に立ちたいんです。 明日もまた笑ったり、ご飯食べたりしたいから、人助けしたいんです!」
翼、コウマ、タロウは黙ったまま静かに響の話を聞き、翼はそれを聞いて目を瞑り、静かに響に「それは、前向きな自殺衝動なのかもしれないわね」と彼女は響に言い放った。
それは誰かの為に自分を犠牲にすることで古傷の痛みから救われたいという自己断罪の現れなのかもしれないと翼は予想し、響はなにか変なことをもしかすれば言ってしまったかもしれないと不安になる。
「でも、仮にそれが本当だとしても……、俺と未来が、絶対死なせねえよ」
「それなら、安心ね」
それから響、翼、コウマ、タロウは一度病院の屋上へと行き、話の続きをすることに。
「それと変かどうかは私が決めることじゃないわ。 自分が決めることね」
先程の響の問いに翼はそう答えるが、響は「考えても、考えても分かんないことだらけなんです」と言い、彼女は前回のデュランダルのことについて翼に相談してみた。
「私が、アームドギアを上手く使えていたら……、あんなことにはならずに」
「……、力の使い方を知るということは即ち戦士になるということ。 それだけ、人としての生き方に遠ざかるということ、あなたに、その覚悟があるのかしら?」
響は、翼の問いに対して強くこう言い放った……「守りたいものがあるんです」っと……。
「それはなんでも無いただの日常、そんな日常を大切にしたいと強く思っているんです。 だけど、思うばっかりでカラ廻りして……」
「でも、カラ廻りでも……、少しだけど前に進んでる」
「……えっ?」
コウマが言ってきた言葉に、響は傾げ、翼はそれに同意するように「そうね」と呟き、頷いて見せ、翼は今度は「あなたが戦いの中で思っていることは?」と響に問いかけ、それに対し、響はハッキリと真っ直ぐに言い放った。
「ノイズとかに襲われている人がいるなら、私は1秒でも早く助けに行きたいです! 最速で! 最短で! 真っ直ぐに!! 一直線に駆けつけたい!! そして相手がもしもノイズでは無く誰かなら、どうしても戦わなちゃいけないのかっていう胸の疑問を……私の想いを届けたいと考えています!!」
その言葉を聞いたコウマは、「それは本当だな?」と響に問いかけ、響は「うん!!」と強く言い放つ。
「気持ちだけで終わらせない、最後まで諦めずに実行しようとする、それが出来る?」
翼が響にそう問いかけ、響は先程と同じように強く「はい!!」と返事を返し、翼はどこか納得したかのような表情を浮かべる。
「今あなたの胸にあるものを出来るだけ強くハッキリと想い描きなさい、それがあなたの戦う力! 立花響のアームドギアに他ならないわ!」
その後、アームドギアをどうやったら出せるかみんなで考えることとなったのだが……。
「汝のあるべき姿に戻れ封印解除(レリーズ)!! とか叫べば出てくるんじゃない?」
『スタンバイレディ・セットアップ!! とかでないのか?』
コウマとタロウからまともな案が出無いのでこの2人には期待せずにいたが、その時いきなり響が立ち上がる。
「ねえ知ってますか翼さん!! お腹空いてると良い答えが出せないって!!」
「なによそれ?」
響は「昔お好み焼き屋のおばちゃんにそう言われたんです!!」と言い放ち、響はお好み焼きを買ってくると言ってそのままどこかへと走り去り、翼の制止を聞かずにそのまま走り去ったのだったが……、その時、二課からコウマに連絡が入り、ジャンスターに乗ったクリスが二課に向かって接近してきているという報告を受けた。
「敵襲か!?」
「えぇ、でも翼さんはここにいてください!!」
コウマはギンガスパークとスパークドールズを1つ取り出し、スパークドールズの足部にスパークの先端を押し当てる。
『ウルトラーイブ!! ホタルンガ!!』
ホタルを模した生物兵器でもある「大螢超獣 ホタルンガ」にコウマはウルトライブし、ホタルンガは翼を広げて飛行し、ジャンスターに乗るクリスを迎え討つために出撃した。
*
やがてホタルンガはジャンスターの姿を確認し、ホタルンガは先ずはジャンスターの動きを封じようと頭部から溶解液をジャンスターに放つがジャンスターはそれを避け、二連ビームをジャンスターはホタルンガに向けて放ち、ホタルンガは直撃を受けるが少し怯んだ程度で撃墜するまでには至らなかった。
『タロウから聞いてた通り、本当に超獣ってのは強力らしいな、防御力高いし。 取りあえず!!』
ホタルンガはジャンスターにそのまま突っ込み、ジャンスターに掴みかかるが、ジャンスターは引き離そうとしてジャンキャノンから二連ビームを近距離でホタルンガに放ち、ホタルンガは流石に近距離からの攻撃ではダメージを受けたがそれでも耐えきり、ホタルンガはジャンスターをそのまま地面に叩き落とした。
「こんの……、いい加減離しやがれぇ!!」
ジャンスターはブースターの出力をあげてホタルンガを弾き飛ばし、ジャンスターは変形してジャンキラーとなり、大地に降り立つと同時に両手から放たれる電磁シャワー「ジャンサンダー」をホタルンガに喰らわせる。
しかし、ホタルンガは両腕を交差してジャンサンダーを受け止め、どうにかジャンサンダーによる攻撃を耐えきり、ホタルンガはジャンキラーにすぐさま駆けだして行き、ジャンキラーを殴りつけてジャンキラーはその攻撃に怯むが、すぐさまジャンキラーはホタルンガを殴り返した。
「こんの!! 邪魔すんじゃねえよ!!」
『お前が、色々と話してくれたらな!!』
ジャンキラーとホタルンガお互いの胸部をほぼ同時に殴りつけ、ホタルンガは溶解液をジャンキラーに放つが、ジャンキラーは後ろに下がってかわし、胸の6つの発光部から発射される誘導光弾「ジャンフラッシャー」をホタルンガに放ち、ホタルンガは両腕を交差して攻撃を耐えるが、続けざまにジャンキャノンによる砲弾の連続を攻撃を喰らい、ホタルンガは地面に倒れこむ。
『ぐあああああっ!!?』
「ったく、いい加減にしろよテメー!! お前に用はねえんだよ!!」
『お前になくても、こっちにはあるんだよ!!』
ホタルンガはよろよろと立ち上がりながらも、真っ直ぐ……ジャンキラーに向かって駆けだすが……それと同時に、ホタルンガの中にいたコウマが持っていたギンガスパークから、ウルトラマンギンガのスパークドールズが現れた。
『ウルトライブ!! ウルトラマンギンガ!!』
そしてホタルンガがジャンキラーに拳を振るうと同時にホタルンガの姿が変わり、「ウルトラマンギンガ」へと変わる!
『シュウア!!』
ジャンキラーも拳を振るい、ギンガの拳とぶつかり合い、ギンガはジャンキラーの右の横腹を右足で蹴りつけ、ジャンキラーにタックルを喰らわせる。
「っ! 一体、どうすりゃテメーを黙らせられるんだよ!! いい加減にしろよテメー!!」
『俺はテメーなんて名前じゃねえ!! 来元コウマだ!!』
「はあ!? 名前を聞いてんじゃねえんだよ!!」
ジャンキラーはギンガに殴りかかるが、ギンガはそれをかわしてチョップをジャンキラーの胸部に叩きこむが、対して効いた様子はなく、腹部のバックル状の部分が展開して発射されるビーム「ジャンバスター」をギンガに放とうとするが、ギンガはそれを上空へと飛行してギリギリかわす。
ギンガは上空から全身のクリスタルが紫に輝かせ、頭部のクリスタルから放つ光刃「ギンガスラッシュ」をジャンキラーへと放つが、ジャンキラーはジャンサンダーで相殺する。
そこに丁度、響がクリスが現れたとの連絡を受けて現場に現れ、クリスは響に気付き、ギンガとの戦いを放棄して捕えようとジャンキャノンから2連ビームを響の目の前に放つ。
「うわっ!!?」
今のはただの脅しのつもりで放ったものだったのだが、クリスは気付かなかった、未来が今の衝撃で吹き飛ばされたことに。
「しまった!? 他にも人が!?」
『……なに?』
クリスは未来の存在に気付いたが、同時に、先程の攻撃で未来と同じく吹き飛ばされた車が、未来に真っ直ぐ向かってきていることにも気付いた。
『「あぶねえ!!」』
「~♪」
クリスとコウマの2人が叫び、そして、響は「歌」を口ずさんだ、未来を助けるために……。
響はガングニールを纏い、すぐさま未来の元へと駆け寄ると拳で落ちてくる車を受け止め、未来は目を見開いた。
「……響?」
「……ごめん」
響はそのままジャンキラーの方へと向かって行き、クリスはジャンキラーから降りてジャンキラースパークドールズに戻し、クリスは響と共に森の奥深くに入って行く。
「どんくせえのがいっちょ前に挑発かよ!?」
クリスはそのまま響を追い掛けるが……。
『あれ? これ俺、どうしたら良いの?』
戦う相手を無くしたギンガは完全に1人になった……かと思えば、どこからともなくメフィストが現れてメフィストクローでギンガに斬りかかってきた。
『メフィスト……! やっぱお前か!!』
こうしてギンガVSメフィスト、響VSクリスの戦いが始まり、響とクリスの戦いはというと……。
「どんくせえのがやってくれる!!」
「どんくさいなんて名前じゃ無い!! 私は立花響、15歳!! 誕生日は9月の13日で血液型はO型!! 身長はこの間の測定では157センチ!! 体重はもう少し仲良くなったら教えてあげる!! 趣味は人助けで好きな食べ物はご飯&ご飯!! あと、彼氏いない歴は年齢と同じ!!」
そりゃ、彼氏はいないでしょう、嫁がいるんだから。
といった感じで響は独特な自己紹介をクリスに済ませ、それを聞いたクリスは唖然とし「なにをとち狂ってやがるんだお前?」と驚いていた。
「私達はノイズと違って言葉が通じるんだからちゃんと話し合いたい!」
「なんてゆーちょう!」
クリスはそう言ってネフシュタンの鞭で響を攻撃するが、響はそれをかわし、それからも響は自分の攻撃をことごとく避け、クリスは目を見開いた。
(こいつ、なにか変わった? 覚悟か!?)
「話しあおうよ!! 私達は戦っちゃいけないんだ言葉が通じていれば人間は……」
響は尚もクリスに話し合おうと言うが……、クリスは「うるせえ!!」とそれを拒否した。
「分かり合えるものか、人間が!! そんな風に出来ているものか!! 気に入らねえ気に入らねえ気に入らねえ!! 分かってもねえことをペラぺラと知った風なお前等があああああ!!!!」
同じ頃、ギンガはメフィストと戦っており、ギンガは回し蹴りをメフィストに繰り出し、メフィストはその攻撃に怯むが、上空へと飛びあがり、メフィストはメフィストクローから放つより強力なメフィストショット「ハイパーメフィストショット」を7連射ギンガに放つが、ギンガは右腕にギンガセイバーを生成してハイパーメフィストショットの7連射を全てギンガセイバーで受け止め、ギンガセイバーに溜まったハイパーメフィストショットのエネルギーをそのままメフィストへと投げ返した。
『シェアア!!』
しかし、メフィストはそれをメフィストクローで全て切裂くが、撃ち返された攻撃を防ぐ隙を疲れ、何時の間にかギンガがこちらに向かって急接近しており、メフィストは防御は間に合わず、ギンガの蹴りを腹部に喰らった。
その頃、響はというと、どうにかアームドギアを生成しようとするが……、中々それが上手く行かなかった。
だから響は考えた、形成出来ないのならそのエネルギーをぶつければ良いと、響はアームドギアのエネルギーを拳にアーマーに入れ、クリスは響がなにをする気かは分からないが、兎に角鞭で攻撃した。
しかし、全ての鞭で攻撃したのは間違いだった、響に全て片手で止められたからだ。
『お前、分かってもねえことをペラペラと語る俺達が気に入らないって言ったよな?』
メフィストと戦いながら、ギンガがいきなりクリスに向かってそんなことを言ってきた。
『「だったら……!! だからこそ!! 話しあうことだって必要に決まってる……!!」』
響とギンガが同時に言い放ち、響は鞭を引っ張り、クリスを引きよせ、ギンガはギンガセイバーを構えてメフィストに突っ込む。
そして響は背中にあるブースターを噴射させて高速で勢いをつけてクリスに突っ込み、ギンガはギンガセイバーをさらに青く輝かせ、それをメフィストに向かって振るう。
(最短で最速で真っ直ぐに!! 一直線に!! 胸の響をこの想いを、伝えるためにいいいいいいい!!!!)
『喰らえ!! ギンガセイバースラッシュ!!』
響はクリスの腹部に拳を叩きこみ、ギンガはギンガセイバーを擦れ違いざまにメフィストに振るって斬りつけ、クリスはネフシュタンの鎧が、メフィストは先程の攻撃でメフィストクローにヒビが入り、クリスは吹き飛ばされ、メフィストは身体中から火花を散らした。
「うああああああ!!!?」
「……響?」
響が入って行った森を見つめる未来、そんな時、バルキー星人が彼女の背後から現れる。
「そう、ずっとお前の友達はお前にこのことを隠していたんだぜ? 酷いよな~? お前に隠しごとなんか無いって言ってたのに? お前は友達になにも隠しごとはしてないのに、あいつはお前にこんなことを隠してた。 酷いよな~? 酷いよな~?」
未来は唇を噛み締め、その瞳から涙を流し……、そしてダミースパークとスパークドールズを取り出し、スパークドールズの足部にダミースパークの先端を押し当てた。
「……響」
『ダークライブ! ホー!』
一方、ギンガはメフィストにトドメを刺そうと、ギンガサンダーボルトを放つ体制へと入る。
『これで終わりだ!! ギンガサンダ……ぐあああっ!!?』
突然、後ろから1体の怪獣がギンガに体当たりを繰り出し、ギンガが振り返るとそこにはマイナスエネルギーによって誕生した怪獣、「硫酸怪獣ホー」へとダークライブした未来がそこにいた。
『怪獣!?』
ホーはまるでダダをこねる子供のように腕をぶんぶん振りまわしてギンガを殴りつけ、さらにそこにメフィストがギンガの腹部を蹴りつけた後、ギンガの背後へと廻り込み、彼を抑えつける。
「クオオオオオオン!!」
まるで泣き声のような声をあげながらホーはギンガを何度も何度も殴りつけ、ホーは目から硫酸の涙を流し、ギンガの身体へとその涙は振りかかり、「ジュウウウ」という音をあげる。
『ウアアアッ!!?』
メフィストはギンガに膝蹴りを叩きこみ、ホーと同時にギンガの胸部を殴りつける。
『クソッ、こんな時に怪獣が出るなんて……!』
メフィストは砕かれたメフィストクローを再生させ、両腕のアームドメフィストを組みあわせて発射する強力な破壊光線「ダークレイ・シュトローム」をギンガへと放ち、ギンガはそれを喰らって爆発し、ギンガのいた場所は白い煙に包まれた。
『うああああああああ!!!!?』
たまにオリジナル技使ったりとかします、このギンガ……。