戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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8Eve 夢と友達の絆

響がタロウと話しているよりも数時間前の出来事、とある公園でクリスはコウマが語る「夢」を否定し、さらに「私には夢を否定する権利がある」と彼女が言った直後のこと、コウマはどうしてクリスにそんな権利があるのか問いかけていた。

 

「あたしの両親は、夢のせいで……死んだんだッ!!」

「どういう、ことだよ夢のせいで死んだって……?」

「言葉の通りさ! あたしのパパとママは歌による戦地での活動をしていた、お前と同じように貧しい人達に歌で人々を笑顔にするために!! だけど……!!」

 

その両親はその戦地の争いに巻き込まれて死亡してしまい、自分も捕虜生活を送るハメになってしまった、だから自分は両親も歌も、夢も嫌いなのだとコウマに怒りを込めた口調で強く彼に言い放った。

 

「お前の夢は、あたしの両親のソレに似ている。 だからお前の夢は下らねえんだ、貧しい国は兎も角、戦争なんかしてる所なんかに行って死んじまったら元も子もねえ、そんなんだったら最初から夢なんて持たない方が良いんだ」

 

クリスは顔を下に向けて今はどんな表情をしているかはコウマには伺えなかった、だがそれでも、クリスの、彼女の拳は血が出るくらいに強く握りしめられており、どんな表情をしているかはコウマには想像が出来た。

 

そしてクリスの話を聞いたコウマは彼女に対し「でも……」と話しかけた。

 

「それでも俺は夢を叶えたい。 確かに俺の夢は危険かもしれないし、死ぬかもしれない。 だけど俺は絶対に死なねえ!!」

「そんな保証どこにある!? 現にあたしの両親は夢のせいで、争いに巻き込まれて死んだんだぞ!!? だから、だからあたしが……戦争の火種を全部消すんだ!!」

 

今まで怒りを込めていたクリスの口調が不意に悲しげなものとなり、コウマはクリスの「戦争の火種を全部消す」という言葉を聞いてコウマは彼女の頭に手を置いて「それがお前の夢か」と優しく微笑みながらクリスに言い、クリスは「はぁ!?」と驚きの声をあげた。

 

「そうか、成程な、お前の今の言葉を聞いて分かったよ。 お前は……別に夢を否定している訳じゃねえんだな」

「な、なんでだ!? なんで今の会話でそんな風になるんだよ!?」

 

コウマはそのクリスの言葉に「そりゃこうなるに決まってるだろ!! お前の言ってること、少し考えれば嘘だってことが分かる」とクリスの頭を撫でながら笑顔を向け、一体どういう意味なのかをクリスに説明した。

 

それは先程の「戦争の火種を全部消す」という彼女の言葉、これは「両親を失った悲しみ」から来ているものだとコウマには推測出来るし、本当に両親が嫌いならばそんなことを言ったりしない筈だ、つまり、先程のクリスの言葉は遠まわしに「自分と同じような想いをする人を無くしたい」という風にも受け取れるのだ。

 

さらにコウマの夢を否定するのも、クリスがコウマに遠まわしに「危ないからそんなことをするな」と言っているようなもので、これは夢を否定しているのではなく心配してくれているということだ。

 

その上あの兄妹の親を探している時に彼女は鼻歌を歌っていた、そしてこれらのことから考えて出る答えは……殆どが嘘であることが分かった。

 

「お前は本当は歌も、両親も大好きなんだよな? 好きなら好きって素直に言えば良いじゃねえか、夢だって……本当はバカにしてる訳じゃねえんだろ?」

「う……るせえ!! あたしは本当に歌も、親も、夢も、大嫌いなんだよ!! お前になにが分かるんだよ!? あたしのなにが……!!」

 

クリスから見れば腹が立った、まるで気に入らない奴に心が見透かされてるようで、無性に腹が立った、クリスだって自分の気持ちに偽りがあることくらい分かっていた、だけどそれでも、こんな風に誰かに面と向かって言われれば無性に頭にきた。

 

クリスはコウマを睨みつけてジャンキラーとダミースパークを取り出し、ジャンキラーの足部にダミースパークの先端を押し当てる。

 

『ダークライブ! ジャンキラー!!』

 

ジャンキラーのスパークドールズは実体化して大地に降り立ち、クリスはコウマを睨みつけながら彼を指差す。

 

「お前にあたしのなにが分かるんだ!! ムカつくムカつくムカつく!! ムカつくんだよぉ!! 後頭撫でるんじゃねえ!! ここでお前とケリをつけてくれる!!」

「お、おいちょっと待っ……」

 

コウマが言い終わる前にクリスはジャンキラーのコックピットへと乗り込み、コウマは止むなくギンガスパークを取り出す。

 

「ったく、やるしかねえか。 けどな、クリス!! 確かに俺はお前のことはあんまり知らない、だから……話し合いたいんだ、お前と。 お前のことを知るために!」

『だったら、あたしを倒してみろよ!!』

 

コウマはギンガスパークを取り出したは良いものの、このまま本当に戦っても良いのかどうかわからなかった、一体どうすればいいのか、彼女の言うように、彼女を倒して話をするしかないのか。

 

出来ることならば彼女とは戦いたくは無い、だがそんな時、ギンガスパークが変形し、ギンガのスパークドールズが現れてコウマの手に握られる。

 

「……ギンガ、そうか。 お前がそう言うなら……!!」

 

コウマはギンガの足部をギンガスパークの先端に押し当て、コウマは青い光に包まれて「ウルトラマンギンガ」へと変身し、大地に降り立つ。

 

『『行くぞぉ!!』』

 

クリスとコウマの2人の声が同時に重なり、それを合図にギンガとジャンキラーがお互いに向かって駆けだして行き、ギンガとジャンキラーは同時に拳を放ち、お互いの顔面を殴りつける。

 

ジャンキラーはギンガから少し離れるとジャンキャノンのキャノン砲から実弾を発射し、ギンガを自分に近寄らせず、一方的にギンガを攻撃し、実弾によって起こった白い煙の中にギンガの姿が消えるが……。

 

何時の間にかギンガがジャンキラーの背後に回り込んでおり、ギンガはジャンキラーを背中から蹴りつけてジャンキラーはその攻撃に怯み、そのままギンガはジャンキラーに攻撃しようと接近するが、ジャンキラーは振り返りざまに腕を振るってギンガを殴り飛ばした。

 

『ウオオッ!?』

『お前の夢なんか下らねえ、下らなすぎる!! 必ず叶うとは限らねえ、これはお前を心配してなんかじゃない、これがあたしの本心だああああああ!!!!』

 

クリスはその叫びながらジャンキラーを操り、ジャンキラーは拳をギンガに放つがギンガはその拳を片手で受け止める。

 

『なに!?』

『確かに夢は必ず叶うとも限らねえし、俺の夢なんかもお前の言うように危なっかしい、けれども……夢をどうしても諦めることが出来ねえ、どうしても叶えたい、例え苦しんでも絶対に!! それが……夢ってもんなんだよぉ!!』

 

ギンガは掴んでいるジャンキラーの腕を突き離し、右拳でジャンキラーの顔面を殴りつけ……その拳はジャンキラーのコックピット内まで擦り抜け、クリスの目の前に浮かんでいたダミースパークをギンガは握りつぶした。

 

「なっ、ダミースパークが!?」

 

ダミースパークを失った影響か、クリスはコックピット内から弾きだされ、ジャンキラーもスパークドールズへと戻り、クリスの元へと落ち、ギンガもコウマの姿に戻って彼は彼女の元へと駆け寄り、彼女に手を差し伸べる。

 

「大丈夫か?」

「あたしが……負けた? くっ!!」

 

クリスはジャンキラーのスパークドールズを持ち、コウマの差しのべられた手を弾いてどこかへと走り去り、コウマは「ちょっと待てよ!!」と言いながら彼女を追い掛けたが……、クリスの足は速く、見失ってしまうのだった。

 

そしてクリスは……自分とフィーネのアジトでもある屋敷へと戻り、自分が用済みとは一体どういうことなのかを説明して貰うため、ここへと戻って来た。

 

「もういらないってことかよ!? アンタもあたしを物のように扱うのかよ!? 頭ん中グチャグチャだ!! なにが正しくてなにが正しいのか分かんねえんだよ!!?」

 

椅子に座っていたフィーネは椅子から立ち上がり、ソロモンの杖をクリスに向け、彼女にノイズを放った。

 

それはつまり、自分をフィーネが完全に見捨てた、見捨てられたということを露わしていた。

 

「どうして誰も、あたしの想い通りに動いてくれないのかしら? そろそろ塩時かしら? そうね、あなたのやり方じゃ争いを無くすことなんて出来はしないわ。 せいぜい1つ潰して新たな火種をばらまくことくらいかしら? そろそろ終わりにしましょう?」

 

そう言うとフィーネは色は金色になっているが、クリスが纏っていた「ネフシュタンの鎧」を彼女はその身に纏い、「カ・ディンギルは既に出来ているわ、だからあなたにはもう用は無い」とクリスを完全に突き離す発言をする。

 

「あなたは知り過ぎてしまったわ……」

 

フィーネの背後からさらにダークメフィストが現れ、ノイズと共にクリスへとメフィストは襲いかかり、メフィストがメフィストクローを出してクリスに斬りかかるが、クリスはどうにかそれをかわして彼女は屋敷から出ようと逃げだす。

 

「くそ、なんでだ、なんでだよ!? なんでこんなことに……!? メフィストだってあたしが召喚したのになんで……!?」

「そんなの、ダミースパークをあなたが失ったからに決まってるでしょ? 所有権は今は私にあるのよ」

 

そして屋敷の扉を飛び出すクリスだが、ノイズが襲い掛かってきたために身を縮めてノイズの攻撃を避け、扉の方を振り返るとそこには不敵な笑みを浮かべているフィーネが立っていた。

 

「畜生……!! ちっくしょおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間は進み、響はタロウと話した後、未来を追い掛けたのだが担任にレポートがまだ出来ていないの怒られて足止めを喰らったりなどもあったり、未来が自分を避けるように行動していたため、その日は話をすることが出来ずにいた。

 

寮に帰っても未来は「お好み焼き屋のふらわーのおばちゃんの所で今日は泊ります」という置き手紙だけを残しており、結局寮に帰っても未来と話をすることは叶わなかった。

 

「未来……」

 

携帯にかけても電話に出無い、兎に角明日も学校もあるし、未来も風邪も引いて無いのに休む訳もないだろうということで明日こそ未来と話そうと思い、その日は寝ることにした。

 

そしてその翌日、シンフォギアを纏い、ノイズと自分を始末するために追ってくるメフィストと戦いながらもクリスは必死に逃げており、建物と建物の間に彼女は逃げるが……、前方にメフィストが現れ、後ろにはノイズが迫り、クリスを挟み撃ちにして追いこんだ。

 

「くッ、このぉ!!」

 

クリスはアームドギアのボウガンから矢をノイズに放ち、倒すがすぐにまた別のノイズが現れてキリがなく、メフィストがメフィストクローを構えてクリスに駆けだしたその直後……!

 

『ウルトラーイブ!! キリエロイドⅡ!!』

 

見た目は異形だが、人型の姿をした等身大の怪人「炎魔戦士キリエロイドⅡ」が現れ、メフィストクローを出している右腕を掴んで背負い投げをキリエロイドⅡは繰り出し、メフィストを地面に叩きつけた。

 

『ウアッ!?』

『キリッ!!』

 

キリエロイドⅡはそのままパワーに優れた全身が硬質化し、両腕にカッターのついた「怪力戦タイプ」へとタイプチェンジし、パワーに優れた拳を倒れこんでいるメフィストに叩きこもうとするがメフィストはメフィストクローでキリエロイドⅡの拳を受け止め、足を振り上げてキリエロイドⅡを蹴りつけ、自分から引き離す。

 

『キリッ!?』

『ハアッ!!』

 

立ち上がったメフィストだが、背後からアームドギアが変形した4門の3連ガトリング砲から一斉掃射されるクリスの「BILLION MAIDEN」を背中に喰らい、メフィストは膝を突き、さらにキリエロイドⅡが腕のカッターでメフィストに斬りかかり、メフィストはクローで防ぐがキリエロイドⅡはメフィストの腹部を蹴りつけて腕のカッターでメフィストの胴体を斬りつける。

 

『ウオオッ、グウウ』

 

メフィストは部が悪いと感じたのか、空へと飛び立ち、その姿を消し、さらにキリエロイドⅡはノイズと戦っているクリスに加勢し、2人でノイズを全て打ち倒したのだった……。

 

「お前、確かギンガの……」

『あぁ、大丈夫だったかクリス?』

 

キリエロイドⅡは変身を解いてコウマの姿へと戻り、彼女に問いかけるがクリスは不機嫌な様子で「余計なことを」と呟き、コウマは苦笑した。

 

「借りはいずれ返させてもら……う……」

「お、おい!? 大丈夫か!?」

 

そこでクリスは今まで逃げてきた疲労のせいで気を失ってしまい、倒れそうになったクリスをコウマが支える。

 

その際、彼女の胸がコウマの腕に当たってしまっているのだが……。

 

(うわ、歳の割には大きいんだなって違う違う!! そんなこと考えてる場合じゃねえ!!////)

 

どこか彼女を休めさせられる場所を探しに行こうとコウマは彼女を抱きかかえ、この建物と建物の間から抜け出そうとしたその時、丁度ふらわーから学校に行こうとしていた未来が通りかかり、コウマと目が合ったのだ。

 

「こ、コウマくん!? どうしたの!?」

「お、おぉ、未来! 丁度良い所に! ちょっと手伝ってくれ!!」

 

そうコウマに頼まれた未来は、流石にこの状況を放っておく訳にもいかず、未来とコウマは近くにあるふらわーのおばちゃんの店まで行き、おばちゃんに事情を説明してしばらくクリスをそこで休ませることになったのだった。

 

そのまま未来とコウマは今日は学校を休むことになり、布団に寝かせたクリスを2人で看病することとなった。

 

しばらくするとクリスは目を覚まして起きあがり、見たこともない部屋だったので彼女はしばらく辺りを見回す。

 

「あっ、テメー!!」

「よッ、クリス」

「良かった、目が覚めたのね。 びしょ濡れだったから着替えさせて貰ったわ」

 

未来はクリスに自分の体操着を着せており、クリスはそれに気付いて「勝手なことを!!」と立ち上がるが……実は今のクリスを下を履いていなかった。

 

「な、なんでだ!?」

「えっと、流石に下着の変えまではなかったから///」

(あぶねっ! 危うく見る所だった……!)

 

クリスは顔を赤らめてしゃがみ込み、そのまま布団を身体全体に包んで顔だけを出す、そこにふらわーのおばちゃんがやってきてクリスの具合はどうかと未来とコウマに尋ねてきた。

 

「丁度今、目が覚めた所です」

「ありがとなおばちゃん、助けてくれて」

「なに言ってんの、困った時はお互い様でしょ? あっ、お洋服洗濯しておいたから?」

 

それから未来はクリスの身体を拭くことになったために扉を閉めてコウマは終わるまで扉の前で待つことになった。

 

「……傷のこと、聞かないんだな?」

「……うん」

 

クリスの背中には痣が沢山ついており、クリスはその痣について未来がなにも聞かないことに少しだけ驚いていた。

 

「私は、そういうの苦手みたい。 今までの関係を壊したく無くて、なのに1番大切なものを壊してしまった」

 

それは恐らく、今の響と未来自身のことなんだろうなとコウマは感じ、これには自分にも責任があるため、彼の表情は暗くなった。

 

「それって、誰かと喧嘩したってことなのか?」

 

クリスが不思議そうに尋ね、その予想は見事に的中し、未来は「うん」と頷いて見せた。

 

身体を拭いて貰ったクリスは洗濯して貰い、乾いた自分の服を着て「喧嘩か、あたしにはよく分からないことだな」と語り、未来は「友達と喧嘩したことないの?」とクリスに問いかけた。

 

「友達……いないんだ地球の裏側でパパとママを殺されたあたしはずっと1人で生きてきたからな。 友達どころじゃなかった、たった1人理解してくれると思った人も私を道具のように扱うばかりだった!」

 

誰もまともに相手してくれなかった、大人はどいつもこいつも屑揃い、痛いと言ってもやめてと言っても自分の話などこれっぽっちも聞いてくれなかったとクリスは語り、着替えが終わったのでコウマが再び部屋に入る。

 

「でも、ここには話を聞いてくれる人達がいる沢山いるぞ? 俺もその1人だし、未来もそうだ」

「……けどあたしは、お前なんかに話を聞いて貰おうとは思わねえよ」

 

そんな風に返されてコウマは「もしかして俺って結構嫌われてる?」と苦笑し、次にコウマは未来に話しかけた。

 

「所でよ、未来?」

「んっ?」

「その、悪かったな。 俺、知ってたんだ、響がなにをしているか……」

「ううん、私が言ったんだもの、出来れば響の口から聞きたいからって。 それに嘘をつかれたことはもう良いの……。 ただ、私は……響の秘密を知った、そんな私はあの子の傍にいちゃいけないってこと」

 

それを聞いたコウマは目を見開き、一体どうしてなのだと未来に問いかけた。

 

その理由は前回タロウが言ったものと同じ内容で、「きっと自分は響の傍にいては迷惑をかけてしまうかもしれない」というものであった。

 

しかし、当然ながらコウマはそれを否定した。

 

「迷惑をかける? 友達に? そんなの……当り前だろうが!!」

 

コウマの強く言い放った言葉に未来は驚き、コウマはそんな未来にお構いなしにそのまま話を勝手に進める。

 

「友達ってのはただ仲が良いから友達なのかよ!? 違うだろうが!! 友達ってのは、喧嘩もするし、お互いに迷惑だってかけるものなんだよ!! それが友達ってもんだろ!! 響はよくお前に迷惑をかけては謝るよな? だから、お前もたまには響に迷惑をかけて良いんだ。 んで、最後は響と同じように『迷惑をかけてごめんね』ってただ、それだけ言えれば良いんだよ、そうだろ?」

「……ッ、そう、なの……かもしれないね。 でも、今さらどうやって仲直りすれば良いのか」

 

それを聞いていたクリスは未来に話しかけ、「なあ、所でお前さ……、その喧嘩の相手、ぶっ飛ばしちまいな?」と言ってきたのだ。

 

いきなりそんなことをクリスに言われて未来はきょとんとした様子で「えっ?」と目を見開いた。

 

なにせ響をぶっ飛ばすなんてこと、未来には出来ないからだ。

 

「どっちが強いのかはっきりさせたらそこで終了、とっとと仲直り、そうだろ?」

「そういうのは女同士より男同士の方が良いだろ?」

 

苦笑しながらコウマはクリスにツッコミを入れるが、クリスは「仲直りすんならなんでも良いだろ」と返すが、未来の返答もやはり「出来ない」であった。

 

「でも、有難う」

「はあ? あたしはなにもしてないぞ?」

 

いきなりお礼を言われて困惑するクリス。

 

「ううん、本当にありがとう。 気遣ってくれて。 えっとぉ~」

「クリス、雪音クリスだ」

「優しいんだね、クリスは?」

 

クリスはそう言われて顔を赤くし、背中を向け、今度は未来が自己紹介をクリスに済ませ、未来はクリスの左手を握った。

 

「もしもクリスが良いのなら、私は……クリスの友達になりたいな」

 

それに続くように、コウマもクリスの右手を握って笑顔を見せ、「俺もお前の友達になりてえ! だから!!」と言うが、クリスは2人の手を離し、2人に再び背中を向ける。

 

「あたしは、お前達に沢山酷いことをしたんだぞ……?」

 

今の彼女の表情は、悔しさや後悔といった想いの詰まった表情をしており、コウマは「クリス……」と心配そうな表情をしながら彼は静かに彼女の名を呼んでクリスに近寄ろうとしたその時、突然ノイズ発生の警報が鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリスと未来、コウマが話をしている時、リディアン音楽院屋上では……。

 

「未来……、今まで無断欠席したこと無い筈なのに……」

 

そこに丁度、松葉杖を使いながら響と同じく屋上に翼がやってきた、彼女の肩にはタロウも乗っている。

 

「翼さん」

 

それから響と翼の2人は屋上のベンチに座り、2人で少しだけ、話をすることになり、響は翼に未来と喧嘩してしまったことを話し、タロウには未だに未来に想いを伝えられていないことを話した。

 

「私、自分なりに覚悟を決めたつもりでした。 守りたいものを守る為、シンフォギアの戦士になるんだって。 でもダメですね、小さなことに気が乱されてなにも手に付きません。 私、もっと強くならなきゃいけないのに、変わりたいのに……」

『焦りは禁物だぞ、響? 焦り過ぎては、守るべきものも、しっかりと守ることは出来ない』

「それに、その小さなものが立花の本当に守りたいものだとしたら、今のままでいいんじゃないかな?」

 

上から響、タロウ、翼が語り、タロウは翼の言葉に同意するように頷き、翼は「立花は、きっと立花のまま強くなれる」と言い、翼は下を向いて「奏のように人を元気づけるのは難しいな」と呟くが、響は「そんなことありません!!」と強く否定した。

 

「前にも一度、親友にも同じことを言われて励まされたんです。 それでも私は、また落ち込んじゃいました、ダメですよねー!」

 

そんな響を見て翼は笑みを浮かべ、響は「まだ傷は痛みますか?」と彼女に問いかけた。

 

「大事をとっているだけ、気にするほどでは無い」

 

翼は絶唱による肉体への負荷は極大、まさに他者も自分も全てを滅ぼす滅びの歌、その代償と思えばこれくらい安いものと語る翼。

 

「絶唱、滅びの歌……。 でも、でもですね翼さん!! 2年前……私が辛いリハビリを乗り越えられたのは翼さんの歌に励まされたからです! 翼さんの歌が滅びの歌だけじゃないってこと、聞く人に元気を与えられる曲だってことを、あたしは知っています!! だから元気になってください、私、翼さんの歌が大好きです!」

 

そう言って響は翼に笑顔を向け、タロウも「私も是非、一度聞いてみたい、君がライブで歌う歌を」と言い、翼は2人にそう言われてうっすらと笑みを浮かべた。

 

「私が励まされてるみたいだな」

 

その言葉を聞いて響は「ふえッ!? アハハハ……!」と苦笑した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノイズの警戒警報が鳴り響き、人々は逃げ惑い、未来とおばちゃんも避難しようとしたがクリスはノイズが出現したことを知り、彼女はみんなが逃げる場所とは反対の方向へと走り出した。

 

「クリス!」

「俺が追いかける、未来はおばちゃんと一緒に!!」

 

コウマはクリスを追い掛けて走りだした。

 

(ったく、なにやらかしてんだよあたしは!?)

 

そしてクリスは人気のいない場所まで行き、そこで立ち止まり、自分のせいで関係ない人々まで巻き込んでしまい、そのことで彼女は悔しさのあまり叫んだ。

 

「うわあああああああ!!!! うっ、うぅ……! あたしがしたかったのはこんなことじゃない。 でも何時もあたしのやる事は……いつもいつもいつもぉ!!」

 

その瞳からは涙があふれ出させ、彼女はその場に膝を突き、そこに丁度コウマが駆け寄ってきた。

 

しかし、コウマは今のこの状態のクリスになんと話しかければ良いのか分からず、困惑していたが、何時の間にか周りにノイズが自分達を取り囲んでいることにコウマは気付いた。

 

クリスもそれに気付き、立ち上がってノイズ達の方へと振り返る。

 

「私はここだ、だから!! 関係ない奴等の所になんか、行くんじゃねえ!!」

「お前の所にだって、行かせはしねえよ!!」

 

コウマはギンガスパークと龍のようなスパークドールズを取り出し、ギンガスパークの先端を龍のスパークドールズの尻尾部に押し当てる。

 

『ウルトラーイブ!! ナース!』

 

コウマは金色の身体をした龍のような怪獣「宇宙竜ナース」にウルトライブし、ナースは尻尾を振るって周りにいるノイズを叩き潰し、クリスもイチイバルを纏おうと歌を口ずさもうとするが、走って息を切らしていたために咳き込んでしまう。

 

その隙を突き、空中から飛行するノイズがクリスへと襲いかかって来た。

 

『クリス!!』

 

ナースが助けに入ろうとするも空中と地上から槍状に変形したノイズの攻撃がナースに直撃し、ナースはバランスを崩して倒れこむが、すぐに起き上がって彼女の元へと向かう。

 

『クソ、これじゃ間に合わねえ!!』

 

だが、そこに弦十郎が駆けつけ、地面を蹴りつけて抉り、抉った地面を壁にして空中から襲いかかったノイズの攻撃を防ぎ、クリスを守ったのだ。

 

そのまま弦十郎は壁にしたコンクリートの地面を破壊し、その破片を弦十郎はノイズにぶつける。

 

流石にこれにはクリスも唖然として口を開けていた。

 

今度は右からノイズが襲い掛かるが、弦十郎は先程と同じ方法でノイズの攻撃を防ぎ、クリスを抱えて目の前のビルの屋上まで跳び上がる。

 

『ほんとに何者だよ、あのおっさん……』

 

コウマは苦笑しながら言うが、先ずはノイズを殲滅することを優先し、ナースは円盤形態となって下部からエネルギー弾をノイズに発射し、攻撃する。

 

「大丈夫か?」

 

弦十郎が尋ね、クリスは黙ったままであり、飛行する飛行ノイズが現れるが今度はちゃんとクリスは歌を口ずさみ、シンフォギアを纏う。

 

「~♪」

 

クリスはアームドギアのボウガンの矢を放ち、空中のノイズを撃破し、クリスは弦十郎の方へと振り返る。

 

「ご覧の通りさ! あたしのことはいいから他の奴等の救助に向かいな!」

「しかし……」

「こいつ等はあたしが纏めて相手にしてやるって言ってんだよ!! ついてこい屑共!!」

 

戦う彼女を見て弦十郎は「俺は、またあの子を救えないのか……」と呟いた。

 

4門の3連の形状が変化したガトリング砲のアームドギアでノイズ達に一斉掃射する「BILLION MAIDEN」を放ち、ノイズをクリスは次々と消滅させる。

 

さらに迫って来たノイズもガトリング砲で持ち上げて地面に叩きつけ、ゼロ距離からの銃弾をノイズに喰らわせる。

 

その時、巨大化したメフィストが空中から現れ、クリスに向かって攻撃を仕掛けるがナースがメフィストに体当たりしてメフィストを吹き飛ばし、そのままナースとメフィストは戦闘に入る。

 

『あいつに手を出すんじゃねぇ!!』

 

その時、ギンガスパークの先端から2体のスパークドールズが現れた。

 

1つはギンガであり、もう1体は銀色の身体をしたウルトラマンのスパークドールズだった。

 

『行くぜ、ギンガ! ネクサス!!』

『ウルトライブ!! ウルトラマンギンガ!!』

 

ナースはウルトラマンギンガへと変わり、さらにコウマはもう1体のスパークドールズをギンガスパークの先端へと押し当てた。

 

『ウルトライブ!! ウルトラマンネクサス!!』

 

ギンガは今度は銀色の身体に胸にY字のマークのクリスタルがある巨人……「ウルトラマンネクサス・アンファンス」へと変身した。

 

『シェア!!』

 

ネクサスとメフィストは空中でお互いに向かって拳を振るい、お互いの胸部を殴りつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、響は未来の悲鳴を聞き、ある壊れた建物の中に入り、未来がいないかを探しまわる。

 

「誰か!? 誰か今!」

 

響は誰かいないかを確認しようとしたが、その時、響の背後からタコ型のノイズが現れ、ノイズは触手を使って響に襲い掛かるが、ギリギリ響はそれをかわして見事地面に着地した。

 

「あ……ッ、むぐ」

 

声を出そうとした直後、未来が現れていきなり口を響は手で防がれた。

 

未来は携帯で文字を打ち、『静かに、アレは大きな音に反応するみたい』という文字を響に見せ、あれに追いかけられて未来はフラワーのおばちゃんとここに逃げ込んだらしく、今、フラワーのおばちゃんは気を失っていることを響に未来は説明する。

 

音に反応するということは響が歌えば2人が危険に晒される、そのため響は歌を歌うことが出来なかった。

 

するとまた未来は響に打った文字を見せ、響はそれを見るとなにか驚いた表情を見せ、響も同じく携帯を取り出して文字を打ち、それを未来に見せ、しばらくそんなやり取りが続くが、不意に未来が響の手を掴んで文字を打つ響の手を止める。

 

「あ、あぁ……」

 

そこでおばちゃんが目を覚ましそうになったため、ノイズが反応し、響と未来は慌てる。

 

「私、響に酷いことをした。 今さら許して貰おうだなんて思って無い、それでも一緒にいたい、私だって戦いたいんだ」

 

未来は小さな声で響にそう伝え、その言葉を聞いた響は小声で「ダメだよ、未来」と呟く。

 

「どう思われようと関係ない、響1人に背負わせたくないんだ。 だから私……もう迷わない!!!!」

 

響のその声にノイズが反応し、未来は走りだし、ノイズは未来に襲い掛かり、逃げる未来をノイズは追い掛け、そのまま建物から未来とノイズは飛び出し、響はおばちゃんの元へと駆け寄る。

 

「~♪」

 

そして響は歌を口ずさみ、ガングニールを纏っておばちゃんを背負い、外に飛び出してそこに丁度やってきた緒川に響はおばちゃんを任せ、響は未来とノイズを追い掛けた。

 

先程のやり取り、それは未来が携帯で響に伝えた内容、それは「私が囮になるから」という文字。

 

それを読んだ響はそんな危険なこと、未来にはさせられないと返したが……。

 

『元陸上部の足だからなんとかなる』

 

と返され、響は『なんともならない!』と言い返したが……。

 

『じゃあなんとかして?』

「っ」

『危険なのは分かってる、私の全部を預けられるの……響だけなんだから』

 

響は先程までのやり取りを思い出しながら、未来を探しまわる。

 

(戦ってるのは私1人じゃない!! シンフォギアで誰かの助けになれると思っていたけど、それは思いあがりだ、助ける誰かが一生懸命じゃない。 助けられる誰かも、一生懸命なんだ! 本当の人助けは……自分1人の力じゃ無理なんだ。 だからあの日あの時奏さんは私に生きるのを諦めるなと叫んでいたんだ!! 今なら分かる気がする!)

 

その時、未来の悲鳴が聞こえ、響は背中のブースターでさらに加速し、再び高くジャンプする。

 

(そうだ、私が誰かを助けたいと思う気持ちは……惨劇を生き残った負い目なんかじゃない!!)

 

響の足のユニットのレバーが伸び、地面に立つと同時にそれが戻るとさらに響の動きが加速し、跳び上がる。

 

(2年前……奏さんから託されて私が受け取った……気持ちなんだあああああ!!!!)

 

一方、山の中にある高速道路を走って逃げていた未来は体力の限界が近づいており、諦めかけていた……、だがその時……。

 

『諦めるなぁ!! 未来!!』

 

コウマの声が聞こえ、「まだ響と流れ星を見ていない!!」ということを思い出し、未来は再び走りだし、跳びかかってきたノイズの攻撃を避けはしたが、その場の地面が崩れ、未来はノイズ諸共そこから落下してしまう。

 

だが、そこに腕のユニットのレバーを引き、拳をノイズに向けて放つ響が現れ、ノイズを殴りつけるとレバーが戻り、衝撃をノイズに与えてノイズは破裂して消滅し、響は背中のブースターを使い、未来を抱きしめる。

 

「シンガウィサああああああああああああ!!!!!」

 

地面に着地する響だが、逆だったためにバランスを崩してしまい、響はシンフォギアを解除する。

 

そして響と未来は顔を見合わせると……お互いに笑いだした。

 

「ありがとう、響なら絶対に助けに来てくれると信じてた」

「ありがとう、未来なら絶対諦めないって信じてた、だって、私の友達だもん」

 

響が笑みを浮かべると、未来は目尻に涙を溜め、響に抱きつき、そのまま2人とも地面へと倒れた。

 

「怖かった! 怖かったよぉ!」

「私も……凄い怖かった」

 

響も少し涙を目尻に溜め、未来は最近は辛いこと苦しいこと全部背負いこもうとしていた響が本当は嫌だったのだと響に話す。

 

また大きな怪我をするんじゃないかと心配して、だけどそれは響を失いたくない自分のワガママ、そんな気持ちに気付いたのに今までと同じようになんて出来なかった。

 

「それに、響に迷惑をかけたくなかったから、あんなことを言って、ごめんなさい!」

「いいんだよ、未来、友達なんだから、迷惑なんてお互いさまじゃん?」

 

未来は響がコウマと同じことを言っていることに少し驚いたが、未来は涙を拭い、「そうだね」と笑顔で返した。

 

「それでも私の……ププッ」

 

急に響が笑いだし、未来は首を傾げる。

 

「だってさ、髪の毛ぼさぼさ涙でぐちゃぐちゃ! シリアスなこと言ってるし!」

「もう、響だって似たようなものじゃない!」

「えぇ!? 嘘ぉ!?」

 

響は鏡を貸してと言うが、鏡を今持っていないので携帯のカメラで撮影することに。

 

「これは呪われたレベルだ!」

「私も想像以上だった……」

 

そんな時だった、空中から爆発音のようなものが聞こえたのは。

 

響と未来が空を見上げるとそこにはネクサスとメフィストが戦い合っており、メフィストは巨大な闇の球を造り射出し、闇の球は小さな小弾に分裂し、敵目がけて降り注ぐ「ダークレイクラスター」を響と未来を狙って放つが、ネクサスが両腕を交差させて高速移動する「マッハムーブ」を使い、響と未来の元まで行き、水面に生まれる波紋のような、青色に輝く円形状のバリア「サークルシールド」を張ってネクサスはメフィストの技を防ぐ。

 

ネクサスは右の拳を胸の前に構え、それを振り降ろすと赤い形態である「ジュネッス」へとスタイルチェンジする。

 

メフィストも地上へと降り立ち、ネクサスへと向かって行き、メフィストクローでネクサスに斬りかかるが、ネクサスはそれをかわしてメフィストの腹部に蹴りを入れる。

 

『グウ、デアアア!!!』

 

負けじとメフィストは足を振り上げてネクサスを蹴りつけ、その攻撃にネクサスは怯み、メフィストは三日月型の光線「ダークレイフェザー」を放つがネクサスは腕のアームドネクサスの刃を光らせてそれを弾く。

 

「……未来」

「あんな相手と戦うつもりなの?」

 

不安そうな表情になる未来だが……。

 

「あれはコウマくんなんだ、今私は手が空いてるし、1人で戦わせたくは無い、コウマくんだって友達だもん」

「……分かった、でも、無茶はダメだからね?」

「分かった!!」

 

響は歌を口ずさみ、ガングニールを纏い、足のレバーと背中のブースターを使って大きく飛び上がり、腕のユニットの部分を開き、メフィストに向かって真っすぐその拳を振るい、メフィストの胸部を殴りつけるとユニット部が元に戻り、それと同時に強烈な衝撃がメフィストに放たれる。

 

しかし、メフィストはほんの少し後ろに下がった程度で大したダメージはなく、メフィストは響をはたき落とした。

 

「『響!!』」

 

ネクサスと未来が叫ぶが、見た様子では響は無事であまり大したことはなさそうだった。

 

『2人で行くぞ、響!!』

「よっし!!」

 

ネクサスは響を自分の手の平に乗せ、ネクサスは響を乗せた手から光の粒子を放ち、その粒子を響に纏わせる。

 

そして響はネクサスの手の平から跳びあがり、もう1度同じ方法でメフィストへと殴りかかり、同時にネクサスもメフィストに向かって殴りかかり、ネクサスと響の拳がガードする間もなくメフィストに炸裂する。

 

『ウオオオッ!!?』

 

さらにネクサスは青い形態「ジュネッスブルー」へとスタイルチェンジし、メフィストへと駆けだして拳を振るうがメフィストはそれをかわして左手でネクサスの腹部に拳を叩きこむ。

 

『ぐう、負けるかああああああ!!!』

 

負けじとネクサスは両腕の肘から放つ「ジュネッスブルーエルボー」を繰り出し、ネクサスはメフィストを持ち上げ、持ち上げた敵を空中に投げ飛ばす「ジュネッスブルーホイップ」を繰り出す。

 

『ウアアアアッ!!?』

『響!!』

「うん、行くよ!!」

 

ネクサスの手の平の上に再び光の粒子を纏った響が乗り、そこから響が跳び上がってメフィストに蹴りを繰り出し、メフィストは両腕を交差して防いだが、ネクサスの不思議な力で強化された響の蹴りは強烈でメフィストは蹴り飛ばされる。

 

ネクサスは空中へと飛行し、エナジーコアの光を右腕のアローアームドネクサスに投影してアローモードを形成、光の弓を引き絞り、そのまま超高速の光の弓を放つ「アローレイ・シュトローム」をメフィストに、同時にメフィストはアームドメフィストを組みあわせて発射する強力な破壊光線「ダークレイ・シュトローム」を発射し、2人の技が激突し、メフィストとネクサスの間に爆発が起きる。

 

『ウアアアアアアア!!!?』

『シュア!!』

 

ネクサスはそのまま真っ直ぐ爆発の炎の中を潜ってメフィストに接近し、強烈なパンチをメフィストの顔面に叩きこみ、それを喰らったメフィストは大きく吹き飛ばされて爆発した。

 

『ヌアアアアアアアア!!!!?』

 

メフィストが爆発した個所にはメフィストからウルトラマンソウルに戻ったスパークドールズが落ちていた。

 

ネクサスも大地に降り立ち、未来の元へと戻る響をネクサスは見下ろした。

 

『2人とも、その絆を、大事にしてくれ。 そして……最後まで、『諦めるな』!』

 

それはコウマではない別の誰かの声、だがコウマにはこの言葉の主が誰であるかはすぐに分かった。

 

響と未来も戸惑いつつも、ネクサスの言葉に強く「はい!」と元気いっぱいに答えるのだった……。

 

「……あれ?」

 

未来はなにか違和感を感じ、ダミースパークを取り出すと、そのダミースパークは一瞬黒く輝いた後、跡形もなく消滅してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、ある薄暗い部屋では……、異形な姿をした腕が黒いギンガスパーク、「ダークスパーク」を握りしめており、その「異形の手のモノ」は……ある1つのスパークドールズを取り出し、足部にダークスパークの先端を押し当てた。

 

『ダークライブ! ティガダーク!』




ちなみに、ソウルは別サイトで書いている作品に登場したオリトラマンです。
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