戦姫絶唱シンフォギアGinga   作:ベンジャー

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9Eve コウマとクリス、翼の夢

数年前、倉庫のような場所でバイクの整備を翼が鼻歌を歌いながらしていた時、彼女の背後から奏がそっと翼の鼻歌と同調するように現れ、翼は驚いて慌てて彼女に振り返った。

 

「ご機嫌ですな~」

「今日は非番だからバイクで少し遠出に」

 

バイクの免許を特別にとった翼は今日、休みということもあり、バイクに乗って少し走って見ようと思っていたのだ。

 

「特別に免許貰ったばかりだものな! それにしても、任務以外で翼が歌を歌ってるの見るの初めてだ」

 

翼は奏にそう言われて頬を赤く染め、奏はそんな翼に力の弱いデコピンをそっとし、奏は「また鼻歌聞かせてくれよな~?」と悪戯っ子のような笑みを浮かべながらそこを去って行き、翼は顔を真っ赤にしたまま「鼻歌は誰かに聞かせるものじゃないから!」と奏に怒鳴るが奏は悪びれた様子もなく「分かってるって」とだけ答えた。

 

「じゃ、行ってきな」

 

それだけを言って奏は翼の前から去って行った。

 

そして翼はそこで目を覚まし、メディカルチェックが丁度終了し、翼は検査に使われていたベッドから起き上がる。

 

「……ただいま、奏」

 

それから翼が緒川を連れて二課の廊下を歩いていると前回の出来事から協力者となった未来を連れた響がやってきて初対面となる未来を翼は見つめる。

 

「立花、そちらは確か協力者の……」

「こんにちわ、小日向未来です」

 

頭を下げて自己紹介をする未来、響は胸を張って「私の1番の友達です!」と得意げに彼女を紹介する。

 

まあ、要するに嫁自慢したい訳であ(ry

 

そして翼と未来がまともに顔を合わせるのはこれが初めてであり、翼は未来に笑みを向けて「立花はこういう性格故、色々面倒をかけると思うが支えてやって欲しい」と彼女は未来に頼み、対して未来は「いえ、響は残念な子ですのでご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします」と翼に微笑み返してそう言い、響は未来の「残念な子」という部分を聞き「どういうこと!?」と未来と翼の2人を彼女は交互に見る。

 

「響さんを返してお2人が意気投合しているということです」

 

そんな響に緒川は笑顔でそう言うが、響は腕を組んで「なんだかハブらかされてる気がする!」と納得しない様子ではあるが……、取りあえずそこからは未来が協力者になったということもあり、それからは響達で色々な会話をすることになった。

 

そんな時、「あら? ガールズトーク?」と興味深そうに了子が現れるが緒川と藤暁は「僕達もいるのだから忘れないでほしい」と苦笑しながらツッコんだが了子はガン無視。

 

「了子さんもそういうの興味あるんですか!?」

 

響が興味深そうに了子に問いかけ、了子は「もちのろん! 私の恋話100物語聞いたら夜眠れなくなるわよぉ~?」と怪しげな笑みで語る彼女を見て未来は苦笑しながら「まるで怪談みたいですね」とツッコミを入れた。

 

それを聞いた響は目を輝かせて了子の話を聞く気満々であり、彼女はその物語を語り始めた。

 

「そうね、遠い昔の話になるわね、私はこう見えて呆れちゃうくらい一途なんだから」

 

顔を赤く染めてどこか遠い所を見るような目で彼女は語りだし、先程まで微妙な顔をしていた未来も流石に恋の話となったためか響同様興味深そうに聞いていた。

 

「意外でした! 櫻井女史は恋よりも研究一筋だと」

「命短し恋せよ乙女と言うじゃ無い? それに女の子の恋するパワーって凄いんだから! 翼ちゃんなら分かるんじゃないの?」

 

翼の言葉に了子がそう返し、緒川が「女の子ですか……」とどこか疑問になるような言葉を発したがその直後に緒川は了子に殴られた。

 

「私が聖遺物の研究を始めたのだってそもそも……あっ」

 

その途中で了子は顔を赤くし、響と未来は声を揃えて「うんうん、それで!?」と元気よく了子に尋ねる。

 

ここまで息ピッタリならもう結婚すれば良いのにこの2人。

 

「ま、まあ! 私も忙しいからこんな所で油売ってられないわ」

 

了子は会話を途中で切り、「自分から割り込んで来た癖に……」と呟いた緒川の顔面を了子は蹴りつける。

 

結局響達は了子の話の続きを聞きだす事が出来ず、そそくさと逃げて行き、響は「必ず何時か聞きだして見せる!!」と意気込んでいた。

 

それから響は緒川からは既にスケジュールが入っているが、翼曰く「ならし運転のつもりだから少しずつよ」ということを聞き、それを聞いた響はなにかを思いついたような顔を見せた。

 

「じゃあ以前の様な大量のスケジュールじゃないんですよね!? だったら翼さん! デートしましょう!」

「えっ……デート?」

 

そんな響の言葉に翼は戸惑うが、用は「一緒に遊びに行こう」ということなのだろう、恐らく響にとって「遊ぶ=デート」とかそういった感じなのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、クリスを探して雨の中、傘を差して外出していた弦十郎とコウマ、そしてタロウは……ツ〇ヤに寄ってDVDの返却をしている所だった。

 

『っておい待て!? 雪音クリスを探すのではなかったのか!? というよりコウマはまだしも弦十郎さん、あなたは仮にも指令でしょう!? なに勤務中にレンタル屋に寄っているんですか!!?』

「レンタル屋ではなくツ〇ヤだ」

『なんだそのこだわり!?』

 

タロウが弦十郎とコウマの行動にツッコミを入れつつ、クリスの捜索を2人は開始、弦十郎はコウマに「俺だけでも良かったんだぞ」と言うが、コウマは首を横に振った。

 

「俺さ、二課には報告しなかったけど、実はクリスと戦い以外で会ってたんだ。 その時に俺はあいつの事情を聞いた。 あいつを俺は放っておけねえ、だから俺にも手伝わせてくれ、弦十郎さん」

「……、そうか、知っていたのか。 分かった、お前にも手伝って貰うよ」

 

弦十郎はその大きな手でコウマの頭を撫で、やがて弦十郎とコウマ、コウマの肩に乗るタロウはとある廃墟になったマンションの前へと来ていた。

 

そして弦十郎とコウマ、タロウは階段を上がり、クリスがいると思われる部屋に辿り着き、部屋に入ると弦十郎はコンビニで買ったものの入った袋を「ほらよ!」と壁に隠れているクリスに差しだした。

 

「よお、クリス?」

「なっ! お、お前……!?」

「安心しろ、応援は連れて来ていない。 俺達2人だけだ」

 

しかし、クリスはコウマも弦十郎も睨みつけたまま警戒を解かなかったが、弦十郎は「君の保護を命じられたのはもう俺1人になってしまったからな」と言いながら彼はその場に座り込んだ。

 

クリスはどうしてここがバレたのか分からなかったが、弦十郎曰く「元公安でね、馴れた仕事さ」と答え、弦十郎は「差し入れだ」と言ってアンパンと牛乳の入った袋を差しだした。

 

それに少し驚き、クリスのお腹が鳴るがそれでもクリスは警戒を解かず、弦十郎を睨みつけている。

 

「そう警戒するなよ、俺、少しはお前と仲良くなれたと思ったんだけど、上手くいかねえもんだなぁ」

 

苦笑しながら頭をかくコウマ、そしてコウマは弦十郎の袋からアンパンと牛乳を出してそれをクリスの前で食べて飲んで毒などを塗っていないことをアピールする。

 

「なっ? 普通に食えるだろ? ほら!」

「……っ」

 

渋々クリスはアンパンと牛乳を受け取り、アンパンを食べて牛乳を飲むクリスだが……ここで1つあることにコウマは気付いた。

 

「あれ、これって間接キスじゃね?」

「ぶふっ!!?////」

 

顔を真っ赤にしたクリスがそれを聞いた瞬間に飲んでいた牛乳を拭き、その牛乳は全てのコウマの顔面に直撃した。

 

「お、お前はいきなりなに言ってやがるんだ!!?///」

「その前に牛乳ぶっかけたこと誤ってくんないかな!?」

 

そこで弦十郎はクリスの過去の記録を口にし、それを聞いたクリスは不敵な笑みを浮かべて「よく調べてるじゃねえか」と弦十郎を睨みつけながらそう返す。

 

「フン、よく調べてるじゃねえか。 そういう詮索ヘドが出る! なにがしたいオッサン?」

「俺がやりたいのは君を救いだすことだ。 引き受けた仕事をやり遂げるのは……大人の務めだからな」

 

それを聞いたクリスは鼻で笑い飛ばし、「大人の務めと来たか! 余計なこと以外は何時もなにもしてくれない大人が偉そうに!!」と怒りを込めた口調で言い放つが、今度はコウマはクリスを睨みつけ、クリスはまさかコウマが自分を睨んで来るとは思わず、少しだけ驚いた顔をしていた。

 

「確かに、今までの大人はお前に酷いことをしてきたかもしれない。 けどな、この人は絶対に違う!! この人は信じるに値する人だ、幾らお前でも弦十郎さんをそんな風に言われたくは無い」

「……っ、んだよ、偉そうに!! どいつもこいつも気に入らねえ!!」

 

そうクリスが叫ぶと彼女は窓ガラスを突き破り、「歌」と口ずさんでイチイバルをその身に纏った。

 

イチイバルを纏ったクリスは建物の屋根を次から次へと渡り、その場から離れて行き、コウマはギンガスパークとスパークドールズを取り出す。

 

「ちょっと待ってくれクリス!!」

『ウルトラーイブ!! ギランボ!』

 

コウマはスパークドールズを使用して魔女の怪獣、等身大の「異次元人 ギランボ」にウルトライブし、時空を歪めてギランボはその時空の狭間の中からクリスを追い掛けた。

 

一方、弦十郎達から逃げるように去って行ったクリスはある電柱の柱の上に立ち、彼女は肩で息をしながら顔を下に向けて俯かせていたのだが……、そんな時、彼女の目の前から時空が歪んでギランボが上半身だけ出現した。

 

『ハロー☆』

 

どこぞの緑色の絶望してファントム生んだ怪人のような言いながら登場するギランボを見てクリスは驚き、電柱から滑り落ちてしまうがギランボはすぐにクリスの背後に時空の歪みを作って時空の狭間なの中へと入れ、ギランボは倒れそうになった彼女を支えた。

 

そのままギランボとクリスは時空の狭間から地面へと移動し、時空の狭間から出てクリスとコウマは同時に変身を解除した。

 

「まさか電柱の上にいるとは思わなかった、ごめんなクリス?」

「……なんでお前はイチイチあたしに構うんだよ?」

 

クリスは怪訝そうな表情でコウマに言うが、コウマは笑顔で対応する。

 

「俺はお前ともっと話がしたいんだよ!! それに、未来がお前のことを心配していたし、なによりクリス、お前……今、帰る所ないんだろ?」

「……っ、それがなんだよ」

「じゃあさ……、ウチ、来るか?」

 

それを聞いた瞬間クリスは「はあ!?」と驚きの声をあげる、「こいつは一体なにを言っているのか分かるんだろうか?」と考えながらもコウマを見つめるが、コウマの性格を考えると「なにも考えてないんだな」という結論にすぐにクリスは至った。

 

その上コウマに下心といったものなども見受けられない、しかし、やはりその提案に乗る訳にはいかなかった。

 

「悪いけど……」

「お風呂だって入ってないんだろ? 服もこの前洗濯したばっかりとはいえ、何時までも同じ服を着るのも嫌だろうし、なによりずぶ濡れだし、お前のことが心配だし、このままだと風邪引くし……やっぱり放っておけない。 なにより俺、お前と出来れば……友達になりたいんだよ?」

 

コウマはにっこりと笑みをクリスに浮かべ、クリスはコウマの申し出にどうするか否か悩んだ、まさか自分のためにここまで想ってくれているとは思っていなかったからだ。

 

「けど、あたしが行ったらまたノイズに……」

「あぁ、だったらその心配はあんまりないと思うぞ?」

 

その言葉にクリスは「えっ」と首を傾げそれからコウマの家がどこにあるかクリスは聞き、その場所を聞いた彼女は「そこなら大丈夫そうだな」と思ったがやはり敵対していた相手の家に上がり込むのはどうも気が引けた。

 

といっても実際にコウマは嘘をつくような人物でもないし、以前も本当に自分と遭遇したことを二課には連絡しなかったし、彼は「信じられる人間」であることは間違いなかった。

 

それらのこともあり、ずぶ濡れになった彼女自身シャワーを浴びたいこともあり、渋々しばらくの間だけ彼女はコウマの家に行くことになったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてコウマの家はというと実は山の中にあるため、コンビニで買った傘を使い、少々歩くことになったがコウマとクリスの2人は無事に家に辿り着くことが出来、コウマは自分の家にクリスを上がらせる。

 

「それじゃ、俺、着替えとか用意するからクリスはその間にシャワーとか浴びててくれ」

「……あぁ、それじゃ、有り難く使わせて貰う」

 

未だに戸惑いがちではあったがクリスは洗面所と風呂場が一緒になっている場所までクリスはコウマに案内して貰い、クリスはシャワーを浴び、コウマは自室に戻ってクリスの着替えをとってくることになったのだが……ここでコウマは1つ思い出した。

 

身体を拭くためのバスタオルを洗面所に置いていないということに、コウマは急いでバスタオルを取ってきて洗面所まで戻って行き、コウマは念のために扉をノックしたが返事がないので恐らくシャワーを浴びている途中なんだなと思い、洗面所に入ったのだが……。

 

「あっ」

「あっ」

 

確かにクリスは風呂場の方で扉もしっかりと締めてシャワーを浴びていた、しかし、クリスはコウマが洗面所の扉を開けるのとほぼ同じタイミングで風呂の扉を開けてしまったのだった。

 

(まさかこういうイベントは嬉しいが相手にとっては不快にさせてしまうと思って気をつけてたのに、ほぼ同じタイミングと来たか……!! って……////)

 

コウマはクリスの一糸纏わぬ姿を見て顔をみるみる赤くしていき、それと同時にクリスも顔を真っ赤にし、そしてクリスは……コウマの顔面に跳び蹴りを叩きこもうとした。

 

「み、み、見るなアアアアアアアア!!!!/////」

「おっとあぶねえ!!?」

 

だがコウマはそれを紙一重でかわし、クリスはコウマを睨みつけて「避けんな!?」と怒鳴るがその時、クリスは身体がシャワーで浴びたお湯で濡れているため彼女は足を滑らせてしまい、そのまま彼女はコウマと激突し、2人は倒れこんでしまった。

 

「あっ、おいクリス……?///」

「えっ? なっ!?////」

 

今の状態はクリスが一糸纏わぬ姿でコウマの身体の上に寝そべっているような状態であり、またコウマとクリスの顔がかなり近く、2人は顔を真っ赤にしてお互いから離れた。

 

「わ、悪いクリス!! 洗面所にバスタオル置いてなかったからさ、取りあえずタオルと着替えをここに置いとくから! ほんとに悪かった!////」

 

コウマはクリスから顔を反らし、顔を真っ赤にしながらクリスに謝罪した後、そこから逃げるように出て行き、リビングの方へと走って行った。

 

『私は遠くからしか見ていないから正確なことは分からないが、コウマ、君も十分ラッキースケベだな?』

 

コウマの目の前にタロウがテレポートして現れ、からかうようにタロウはコウマに言い、コウマは顔を赤くしながら「うるさいなぁ!////」とタロウに返した。

 

「……っ/////」

 

それから洗面所に取り残されたクリスは身体を拭いた後、コウマが用意してくれた服に着替え、クリスはコウマとタロウのいるリビングに戻って来たが、相変わらずコウマもクリスも顔が赤く、2人とも黙ったままだった。

 

そんな時だ、クリスのお腹がまた「ぐう~」と可愛らしい音が鳴り、クリスは恥ずかしそうにお腹を抑える。

 

「腹、減ったよな? でもなんも買ってないし、服も着替えたし、バスに乗ってどっか食いに行くか!」

「えっ? い、いや、もう良いよあたしのためにそこまでしなく……」

 

だがコウマはクリスが言葉を終わらせる前に彼女の手を握りしめて引っ張り、半ば強制的にコウマはクリスを外に連れ出した。

 

『コウマ、クリスとゆっくり楽しんで来い。 私は留守番をしておくよ』

「おう! 頼んだぜタロウ!!」

「だ、だからちょっと待……あーもう!!」

 

それからクリスとコウマはバスに乗って街の方に行くこととなり、その時に乗ったバスはかなり空いていたのでクリスとコウマは同じ席に座ることになったのだが……。

 

(ってなんであたしはこんな奴と一緒に仲良く隣同士で座ってんだ!?////)

 

異性がこんな近くに座っているということもあり、クリスは無駄に緊張してしまうという事態になっていたとか。

 

その後、バスは30分くらいで少し人通りの多い街の方に到着し、コウマとクリスはバスから降り、コウマはクリスの手を引いて目的の場所まで進む。

 

「なんで手を繋ぐ必要があんだよ?」

「ここ人が多いだろ? クリスはあんまりこの辺のこととか分からないだろうし、そのために、なっ?」

 

コウマは優しくクリスに笑顔を向け、やがてコウマとクリスはとあるレストランに辿り着き、店の中に入ると店の中の従業員と思わしき男性が「おぉ、コウマくん、いらっしゃい、来てくれたのか!」と笑顔で出迎えてくれた。

 

「お久しぶりです、森次弾(もりじだん)さん!」

 

コウマ達を出迎えてくれた男性は実は従業員ではなくこの店のオーナーであり、ウルトラ兄弟三男の人間体に顔がそっくりだが、全くの別人である。

 

因みにレストランの店の名前は「ジ〇リー〇ポー」だったりする、余談だが最近ではタロウの人間体とそっくりな人物とレオの人間体そっくりの人物が尋ねてきたとか……。

 

「おっ、しばらく見ない内に随分と可愛らしい彼女を連れてるじゃないかコウマくん?」

「そんなんじゃないですよ森次さん、ちゃかさないでくださいよ~」

 

弾とコウマは笑い合いながら仲良く会話し、弾に案内された席にクリスとコウマが座ると弾は2人にメニュー表を渡す。

 

「俺は弾さんのハヤシライスをお願いします!!」

「ハヤシライス?」

「そっ、この森次さんが作ってくれるハヤシライスってスゲー上手いんだぜクリス!! お前も頼んでみろよ!!」

 

クリスは少し考える素振りを見せ、メニュー表の料理をざっと見てみるが、メニュー表だけだとなにが1番美味いのか分からない為、クリスも取りあえずはそのハヤシライスを注文することとなり、弾は頷いて早速ハヤシライスを厨房に入って料理し出す。

 

そして弾の作ったハヤシライスを食べたクリスの感想は……。

 

「う、うめー!! うめーぞこれ!! 美味さが爆発し過ぎてる!!」

「そこまで言われると作ったこちらとしても嬉しいな~」

 

弾は本当に嬉しそうな笑みを浮かべ、クリスとコウマはハヤシライスを残さず完食するが……クリスの食べ方は、正直言って汚なかった。

 

あっちやこっちに米粒が散らばってるし、ハヤシライスのルーもほんの少しとはいえこぼれており、さらにクリスは口の周りにはご飯粒だらけだった。

 

「もう少し綺麗に食べような?」

「んっ?」

 

コウマは苦笑しながらポケットティッシュでテーブルの上を拭き、次にハンカチでクリスの口の周りの米粒を拭きとる。

 

「ハハハ、仲が良いな2人とも、本当は恋人同士なんじゃないのか?」

「は、はあ!!? あたしがこいつと恋人同士!? 冗談はやめてくれよ……」

「まあ、確かに恋人じゃないけど……、でも、友達だよ? なっ?」

 

コウマがそうクリスに笑いかけながら尋ねるが……。

 

「……っ、ふん////」

 

顔を赤くしてそっぽを向いてしまうのだった。

 

食事をした後、コウマとクリスは少しだけ買い物をして帰りのバスに乗る為にバス停に行き、バスを待つことになったのだがバスが来るのは30分後でしばらく時間があった。

 

そのためコウマとクリスはバス停のベンチに座ってバスを待つことにし、しばらくの間、コウマはクリスに自分の友達である響や未来、翼のことを少しでも知って貰い、彼女達にも友達になって貰おうと思って彼女達の色々なことをクリスに説明していたが、クリスは疲れてしまったのか何時の間にかクリスはコウマの肩に頭を預けた状態で眠っていた。

 

「寝たのか……、疲れたんだな、クリス」

 

コウマはクリスの頭を優しく撫でた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝、結局昨日はコウマの家に泊ることになったクリス、だがクリスは朝早く目を覚まし、洗濯して乾いた服に着替えてこっそりとコウマの家から出て行こうとする。

 

『出て行くのか?』

 

そこにタロウがクリスの背後に現れてそう問いかけ、クリスは無言で頷く。

 

「止めないんだな」

『君の相手は、コウマが適任だろうからな』

「……」

 

クリスは一度リビングのソファで眠っているコウマの元まで引き返し、眠っているコウマに対し、彼女は静かに呟いた。

 

「ほんの少しだったけど、あたしに……温かい場所をくれて……ありがとうな、『コウマ』……」

 

それだけを言い残すとクリスは今度こそコウマの家を出てどこかへと去って行くのだった。

 

そして……。

 

「このUFOキャッチャー絶対壊れてますよね!!? どうせ壊れてるんだったらこれ以上壊しても問題ない筈……!! これを機にアームドギアだってぇ!!」

 

あれからのこの温度差である。

 

場所は変わって響、未来、翼は一緒になって遊び(響曰くデート)に行っており、クレーンゲームでなぜか響のテンションがメガマックスになっており、そんな響に未来は「そんなに大声出したいならいい所連れて行ってあげる!」と言って3人はカラオケに行くことになったのだった。

 

「それにしてもコウマくんも来れば良かったのにねー」

「そうだね、男1人、女3人でもコウマくんなら特に気にしそうにないのに」

 

響と未来はコウマのことについて話し合っており、2人の会話を聞いた翼はコウマとは2人にとって一体どんな人物なのか興味本位で尋ねてみた。

 

「うーん、なんと言いますか……」

「真っ直ぐ! 一直線に!! って感じの人なんですよね~」

 

未来は「それは響もでしょ?」と苦笑しながらツッコミを入れ、翼は「よく分からないが、分かった」と微妙な顔をしながら答え、カラオケの曲が始まり、翼は演歌を熱唱する。

 

まあ、つまり……「中の人の本気」である。

 

それから3人はとある丘まで行くために高い階段を上ることになったのだが、未来と響は普通に元気いっぱいで翼は逆に息を切らしていた。

 

「はぁ、はぁ、なんで2人ともそんな元気なんだ?」

 

翼のその問いかけに響が「翼さんがヘバリ過ぎなんですよ!」と言い、未来は「今日は慣れないことばかりでしたから」と翼に答えた。

 

「防人であるこの身は、常に戦場にあったからな。 本当に今日は知らない世界ばかりを見てきた気分だ」

 

だが、その言葉を響は「そんなことありません!!」と強く否定した。

 

「翼さんが戦ってくれたから、みんなが暮らせる世界です! だから、知らないなんて言わないでください」

 

響はそこから見える夕日に照らされる街を見ながら翼に言い、翼も響と同じく、夕日に照らされる街の方を見つめる。

 

そんな時、翼は奏の「戦いの先にあるもの」という言葉を思い出した。

 

「そうか、これが奏が見てきた世界なんだな……」

 

翼は戦いの先にあるもの、それを見れたことを嬉しく思い、彼女は笑みを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後、響と未来はリディアンの屋上で翼から復帰ライブのチケットをプレゼントされた。

 

しかし、そのライブ会場はツヴァイウイングが最後にライブコンサートを行った場所であり、響はそのライブ会場を見て驚いた表情を見せた。

 

「立花に取っても、辛い場所だな……」

 

翼は響にとってもこの場所は辛いかもしれない、だから無理にくる必要はないと言おうとしたが、響は「有難うございます、翼さん!」と逆にお礼を言われた。

 

「幾ら過去が辛くても、絶対に乗り越えていけます! そうですよね! 翼さん!!」

 

その響の表情は翼のライブを楽しみにしている凄くウキウキしたものであり、翼もほんの少し笑った。

 

「そうありたいと、私も願っている。 所で、来元にも出来ればこれを渡したいのだが?」

「うーん、でもコウマくん、最近なんだか元気ないんですよね、翼さんのライブ来てくれるかなぁ?」

 

翼はそれを聞いて驚いた、あのコウマが元気が無いことなんてあるのかということに。

 

「何気に酷いですね、翼さん」

 

苦笑しながら未来が翼に言うが、兎に角翼は響にコウマの分のチケットを彼に渡すように頼んでおくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブ当日、以前翼を海外進出展開を持ちかけた人物「トニー・グレイザー」が翼の元にやってきて一度は断ったのだが今日再びその話を持ちかけてきたのだ。

 

緒川はそれを断ろうとしたが……、翼はそれを止めた。

 

「もう少し時間を頂けませんか?」

「つまり、考えが変わりつつあると? そうですね、今の君が出す答えなら是非聞いてみたい、今夜のライブ、楽しみにしていますよ?」

 

それだけを言うとトニーはそこを去り、翼は少しだけ1人になりたいと緒川に頼み、緒川は頷いて一時翼をその場に1人にすることにした。

 

そして1人になった翼は携帯を取り出し、コウマへと電話した。

 

『あれ? 翼さん? 珍しいね、そっちから電話なんて』

「あぁ、少し、来元に聞きたいことがあってな……。 来元、お前は自分の夢を誇りに思っていると聞いた。 だから、教えて欲しい、私は……自分の夢を叶えていいのかどうか」

『……』

 

しばらくの沈黙の後、コウマは口を開いた。

 

『なにバカなこと言ってんですか、翼さん』

「……そうか、そうだな、私は……ワガママを言ってはダメ……」

『なに言ってんですか、アンタは夢を持って良いに決まってる。 アーティストだろうと誰だろうと夢を持つ権利は誰にだってあるんですよ? むしろ許さない奴がいたら俺がそいつを許しません、だから……素直に胸を張って自分の夢を堂々と言えば良いんですよ、翼さん?』

 

それを聞いた翼は口元に笑みを浮かべ、「そうか」と呟やいた。

 

「私は、夢を持っても……良いのか?」

『当たり前でしょ、あなたが夢を持っているなら。 どうしても不安なら、聞けば良い』

「誰にだ?」

『今日あなたのために集まってくれた、会場のみんなにです! あなたの歌を聞いて喜んでくれる人達に、聞けばいいんです! その人達は、あなたの歌のことを、よく分かっている、知っている筈ですから』

 

コウマは電話越しに笑顔をで翼にそう語り、翼は口元に笑みをほんの少しだけ浮かべると彼女はコウマに「そうか、ありがとう」とお礼だけを言って電話を切ろうとしたが、その前にコウマが「俺からも良いですか?」と問いかけられて翼は電話を切るのを待った。

 

『翼さんの夢って……なんですか?』

「……さあな、まだ実はハッキリしてないんだ」

 

それを聞いたコウマは「なんですかそれ」と苦笑し、翼も同じく苦笑した。

 

「でも、本当は分かってるのかもしれない、2年前の時からそういったものを色々と捨ててしまったせいで忘れていただけ、私には確かに『夢』がある。 今日、それを思い出せそうなの」

 

コウマは「そうですか、じゃあ、頑張ってください、ライブ」と返事をした後、翼とコウマは電話を切り、翼はライブへと行く準備を始める。 

 

また、ライブの開催が迫る直後、二課からノイズの出現の連絡が響とコウマに入り、弦十郎は翼にも連絡しようとしたが、それを響が止めた。

 

「師匠! 現場には、私とコウマくんのみでお願いします、今日の翼さんは、自分の戦いに臨んでほしいんです! あの会場で最後まで歌いきって欲しいんです」

 

それを聞いた弦十郎は目を見開いて驚き、響の「お願いします」という言葉を聞いて弦十郎は笑みを浮かべる。

 

『やれるのか?』

「……はいッ!!」

 

同じ頃、ライブ会場では翼のライブが開始され、彼女は「FLIGHT FEATHERS」を熱唱する。

 

そして、ノイズの出現した場所ではクリスがイチイバルを纏ってノイズと戦っており、クリスは数で押すノイズ達に苦戦を強いられていた。

 

クリスは巨大なノイズの攻撃を喰らって倒れこみ、巨大なノイズが大砲のようなものを出してそこから砲弾にしたノイズをクリスに向けて発射してきたが……それを駆けつけた響が蹴り飛ばした。

 

『ウルトラーイブ!! サンダーダランビア!』

 

さらにそこに、「超合成獣ネオダランビア」が強化した怪獣「サンダーダランビア」にウルトライブしたコウマが現れ、ノイズの放った砲弾を背中から電撃を放って相殺した。

 

『クリス!! お前、今までどこにいたんだよ!? 心配したんだぞ!?』

「……っ、お前等……!」

 

響は腕のユニットにアームドギアのエネルギーを装填し、超高速で駆けだし、一瞬の内にノイズを消滅させる。

 

その時、巨大ノイズが油断した響の隙を突き、攻撃を仕掛けるがそこにクリスのガトリング銃による銃弾をノイズは喰らい、クリスは響のピンチを救った。

 

「貸し借りは無しだぁ!」

 

サンダーダランビアはそのまま腕を伸ばして巨大ノイズに拳を叩きこんだが、そこにサンダーダランビアに向かって巨大な戦車がサンダーダランビアに体当たりし、サンダーダランビアは吹き飛んで地面に倒れこむ。

 

『うおおっ!? なんだ!?』

 

現れたのは戦車の上に恐竜が乗っている怪獣「戦車怪獣 恐竜戦車」であり、コウマは恐竜戦車がすぐに誰かがダークライブしたものであることに気付き、透視能力で恐竜戦車の正体を探る。

 

『フフフッ、良いな、良いなぁ! パワーがみなぎってくる!! これで俺は最強だ、この力で世界を支配出来る……!! 誰も俺には逆らえない……と言いたい所だが、お前を倒さないと俺は真の最強にはなれない。 覚悟しろ、ギンガアアアアアア!!!!』

 

恐竜戦車の変身者は「力に溺れた者」といった所だろう、コウマはそんな恐竜戦車に呆れつつ「ふざけんな!!」と怒鳴り、サンダーダランビアは恐竜戦車に電撃を放つが恐竜戦車は後ろに下がりながら3門の砲身から発射する砲弾でサンダーダランビアを攻撃する。

 

『あーれーるーぜー!! 止めてみな!!』

『人の台詞パクってんじゃねえよ!!』

 

サンダーダランビアは左腕を伸ばして恐竜戦車を拘束し、電流を流しこむが両眼からの破壊光線を恐竜戦車はサンダーダランビアに喰らわせてそれを喰らったサンダーダランビアは拘束を解いてしまう。

 

そのまま恐竜戦車はサンダーダランビアに突っ込んで来るが、クリスの放ったミサイルが恐竜戦車の足元に撃ちこまれて爆発し、突然のことに恐竜戦車は驚き立ち止まる。

 

「うおおおおおお!!!」

 

さらに響がエネルギーを腕部ユニットに装填して拳を恐竜戦車へと放ち、恐竜戦車の顔面を殴りつけパイルバンカーの要領で叩きこむパンチを響は繰り出した。

 

『グアアアアアア!!!?』

 

そこから響は身体を回転させてかかと落としを恐竜戦車に決め、恐竜戦車はその攻撃に怯むがすぐに体制を立て直して目から破壊光弾を響に放とうとするが、それよりも先にサンダーダランビアが腕を伸ばして恐竜戦車を殴り飛ばした。

 

『響!! 翼さんのライブ、守るぞ!!』

「当たり前だよ!!」

 

響は拳を地面に叩きこんで地面を抉り、巨大ノイズの足場を崩し、響は腕のユニットを通常よりもさらに伸ばし、それが一気に戻ると響は超高速で動き、拳を巨大ノイズへと叩きこんだ。

 

響の拳を受けた巨大ノイズは破裂するように木端微塵に吹き飛び、消滅した。

 

『行くぜ、ギンガ!!』

 

同じ頃、ギンガスパークからギンガのスパークドールズが現れ、コウマはギンガの足部にギンガスパークの先端を押し当てる。

 

『ウルトライブ!! ウルトラマンギンガ!!』

 

サンダーダランビアは「ウルトラマンギンガ」へと変わり、ギンガは大地に降り立ち、恐竜戦車へと駆けだして行く。

 

3門の砲身から砲弾を恐竜戦車は発射するがギンガは砲弾を両手で弾き、そのまま飛び上がって恐竜戦車に跳び蹴りを繰り出すが恐竜戦車は後ろに下がってギンガの攻撃をかわし、両目から破壊光弾を放ってギンガに喰らわせ、倒れこむギンガ。

 

恐竜戦車は倒れこんだギンガに突進してギンガを突き飛ばし、ギンガは地を転がる。

 

『これでも喰らえ!!』

 

今度は恐竜戦車はその強靭な尻尾でギンガを叩きつけ、ギンガは苦戦を強いられていた。

 

そこにクリスの放ったミサイルや銃弾が恐竜戦車に直撃し、恐竜戦車は大したダメージは負わなかったものの、ギンガが尻尾攻撃から抜け出すには十分の隙が生じ、ギンガはそこから抜け出す。

 

『シェア!!』

 

その時だ、ギンガスパークから1体のウルトラマンのスパークドールズが飛び出し、コウマはそのスパークドールズを手に取る。

 

『そうか、お前は悪用されたんだもんな、戦いたいに決まってるよな!!』

 

コウマはそのスパークドールズの足部にギンガスパークの先端を押し当てる。

 

『ウルトライブ!! ウルトラマンソウル!!』

 

ギンガは目が白くなり、黒かった所が青に変わったダークメフィスト、「ウルトラマンソウル」へとウルトライブした……、しかし、ソウルは一向にその場から動こうとはしなかった。

 

『なんだ? 舐めてるのか? ならこれはどうだ!』

 

恐竜戦車は砲弾と破壊光弾を同時にソウルへと発射するが、ソウルは片手でバリア、「ソウルリフレクター」を発動して攻撃を受け止め、その受け止めた攻撃をソウルはそのままそっくり恐竜戦車へと撃ち返した。

 

『グオオオオオ!!!?』

『シュア!!』

 

ソウルは恐竜戦車へと駆けだし、恐竜戦車の顎を蹴りあげて、ソウルは空中へと飛び立つと右腕を伸ばして放つ光弾「ソウルショット」を恐竜戦車に撃ちこんだ。

 

『ぐおおっ!? くっ、くそぉ、俺は最強なんだ、こんな奴なんかに……!!』

『残念だけど、自分のことを最強って言ってる奴に限って結構弱い奴なんだぜ? これで終わりだ!!』

 

ソウルは両腕を十字に組んで放つ光線……「ソウルレイ・シュトローム」を恐竜戦車へと放ち、恐竜戦車は逃げようとするが、空中から撃っているため逃げ切れる筈も無く、恐竜戦車はソウルの必殺光線を喰らって爆発した。

 

『グギャアアアアアアアア!!!!?』

 

ソウルはギンガの姿に戻って地面へと降り立ち、響の方を見て彼女にサムズアップを向け、響も同様にサムズアップで返す。

 

『あれ? クリスは?』

「えっ? あっ、クリスちゃんが何時の間にかいない!?」

『あいつ一体どこに……!? ぐはああ!!?』

 

そんな時のことだった、突如ギンガの背中に火花が走り、ギンガが急いで後ろを振り返るとそこには黒い1人の巨人が立っていた。

 

その巨人の名は……「ティガダーク」、最強の闇の戦士と言われた、超古代の巨人である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌を歌い終わった翼は、今の想いを会場のみんなに伝えた。

 

「こんな想いは久しぶり! 忘れていた、でも思い出した! こんなにも歌が好きだったんだ!」

 

その時の彼女の表情は本当に、とても楽しそうだった。

 

「聞いてくれるみんなの前で歌うのが大好きなんだ! もう知ってるかもしれないけど、海の向こうで歌ってみないかってオファーが来ている、自分がなんのために歌うのか、ずっと迷ってたんだけど今の私はもっと沢山の人に歌を聞いて貰いたいと想っている。 言葉は通じなくても歌で伝えられることがあるならば世界中の人達に私の歌を聞いて貰いたい!」

 

その翼の言葉を聞いた会場にいる人々は歓声をあげ、会場にいた未来も拍手して彼女を応援した。

 

「私の歌を、誰かの助けになると信じて……みんなに向けて歌い続けてきた。 だけどこれからは……みんなの中に自分も加えて歌っていきたい! だって私は、こんなにも歌が好きなのだから!

たった1つのワガママだから、聞いて欲しい。 許して欲しい……」

 

翼はコウマに言われたことを観客達に言い放ち、不安な表情でいたが……、そんな時、翼の耳に奏の声が聞こえてきた。

 

『許すさ、当たり前だろ?』

「っ!」

 

奏の声が聞こえたことに翼は目を見開き、そして同時に観客達から「頑張れ!」「応援してます!」という声援が聞こえ、彼女は……「自分を含めてみんなに向けて世界を舞台にして歌う」という夢をみんなが許してくれたことに涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『チェッ!!』

 

ティガダークは跳びあがってギンガに跳び蹴りを繰り出し、ギンガはその攻撃をどうにかかわし、ギンガはティガダークに殴り掛かるがティガダークはそれをしゃがんで避け、ギンガの腹部を殴りつける。

 

『こいつ、強い……!』

 

ティガダークはさらに空中へと跳び上がってギンガに跳び蹴りを繰り出したがギンガはティガダークの足を掴み上げてスイングし、ティガダークを放り投げる。

 

『ジュア!!』

 

地面に倒れずに見事に着地したティガダークは手裏剣状の光弾「ハンドスラッシュ」をギンガへと放ち、ギンガはそれを素手で弾いてティガダークに駆け出して行くが……既にギンガの活動エネルギーは限界まで来ていた。

 

ギンガは足を振り上げてティガダークを攻撃するがティガダークはそれを避けてギンガの背後へと回り込み、ギンガの背中にチョップを叩き込む。

 

ギンガとティガダークはお互いに距離をとって離れ、全身のクリスタルを青く輝かせ、頭上に発生させた雷の渦を敵に向かって投げつける電撃光線「ギンガサンダーボルト」をティガダークに向けて放ち、ティガダークは両腕を前方で交差させた後、左右に大きく広げてエネルギーを集約し、L字型に腕を組んで放つ必殺光線「ダークゼペリオン光線」を同時にギンガへと放った。

 

『ギンガサンダーボルト!!』

『チェア!!』

 

ギンガとティガダークの光線が激突し、2人の間に爆発が起こった。

 

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