俺の転生特典『英霊召喚』がちょっとおかしい   作:ガンロウ

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主人公の今の境遇(本人非認知)は、こんな感じ。


処遇

『ハイスタートー!』

 

カメラ越しから、実技試験の様子を見ている人間が何人かいる。

雄英高校の教師と、ヒーロー公安委員会だ。

 

そんな中、雄英高校校長である根津校長が口を開く。

 

「彼が、藤丸 志郎君、君の息子かい?」

 

「は、はい。そうです。」

 

緊張しながらも、芯の入った声で答える父・切嗣。

 

「あの大惨事のおかげで、色々仕事が増えて、全く眠れなかったぜ?」

 

目の下に一際大きいクマを出しながら愚痴っているのは、目良善見。

ヒーロー公安委員会の人間で、切嗣の上司である。

 

その全員が注目しているのは、藤丸 志郎である。

何故、彼らが藤丸 志郎に目を付けているかというと、

数ヶ月前にあった『折寺商店街半壊滅事件』の関係者として挙げられたからだ。

 

実は今のところ、あの事件で商店街が半壊した原因が定かになってないのだ。

人質にされた少年が手当たり次第に『爆発』の個性を使ったことにより、

既に商店街が破壊されていたこと、実はその現場にオールマイトがいたため、

『実はオールマイトがはっちゃけすぎただけなのでは?』という推測だったり、

ヘドロのヴィランが無差別破壊をしたことで半壊してしまったのかと言ったような、

要因があまりにも多すぎたため、あれほどの半壊を引き起こした原因が掴めずにいたのだ。

 

しかし、一部の目撃者から、

『オールマイト並みの筋肉モリモリの大男がいた。』という目撃情報を得た。

そこから、公安の情報網から、その特徴に合う人物を探した。

しかし、その結果、『その特徴に該当する人物がいなかった』のだ。

住民票、出生届、戸籍、どれを確認してもそれらが無かったのだ。

 

 

ただ、その人物は『折寺市内にしか目撃されていない』という情報を頼りに、

その人物を発見し、追跡することに成功したのだ。

その結果、その人物は『藤丸家に出入りしている』ことが分かったのだ。

藤丸家には、公安の切嗣、そしてその息子である志郎しかいないはずだ。

 

 

だが、志郎は個性の登録届に、『英霊召喚(仮)』と登録されていた。

切嗣視点では、実体があり、見た目に癖があるだけの幽霊としか見ていなかった。

しかし、今回の事件があった日、息子がボロボロになって帰ってきたことや、

公安で得た情報で、自分のよく知る人物(買物王)が犯人ではないかと

されていることから、切嗣はある結論にたどり着いた。

 

 

 

「あれ??うちの息子の個性、実は危険???」

 

と。

 

 

切嗣は根津校長に問う。

「あの、やはり危険ですか?」

「うん!危険だね!!」

 

根津校長はハッキリとそれでいて切り捨てるようにズバッと答える。

 

「ウグッ!?や、やはり…。」

 

目良は志郎の処遇について自分の意見を言う。

「例の事件は、恐らく彼の仕業でしょうね。

 一先ず、彼には試験終了次第、事情聴取をしましょう。

 場合によっては、彼の身柄は公安に預からせて頂きたい。」

「! 目良さん!それは」

 

目良の言っていることは、正しい。

冷静に考えて、『英霊』というものは、この世界には想像している以上に多いのだ。

過去に存在した将軍や、発明家、政治家、王などを数えても、100人は軽く超える。

加えて、志郎の英霊は、ただの英霊召喚ではない。想定以上の数を召喚できるかもしれない。

しかも、今回の事件で、その英霊全員がプロヒーロー並、もしくはそれ以上の力を有している

可能性があるのだ。これを危険と言わずして、何とするか。

 

「うん。確かに公安の皆さんが言うように、彼は一歩間違えると日本を混乱に陥れかねない。

 だが、そうならないために我々大人がいる。それにヒーローになりたいと願う子供の夢を

 大人が憚ることは決して許されない。子供の自由意志を尊重するのはもちろんのことだが、

 過去にも、大人の都合で夢を挫折させられた子供が、後に大人になって、

 (ヴィラン)になってしまったという事例は山ほどあるじゃないか。」

 

 

そう。これは、あまり世間的に知られていないが、(ヴィラン)になる主な要因の1つとして、

『幼少期に遭った不幸』があるのだ。いじめ、DV、個性迫害、色々だ。

そこから子供たちは、「なぜ自分だけこんな目に?」、「どうして誰も助けてくれないの?」、

といった感情が芽生え、やがて『ヒーロー』を、『ヒーローを崇拝するこの社会』に嫌悪感を抱き、

やがて、周りから『社会不適合者』、通称、(ヴィラン)と呼ばれる存在となるのだ。

 

目良は根津校長に問いかける。

「……確かに、校長のおっしゃられているとおりです。しかし、どうするのです?

 このまま彼を放っておくという選択肢も悪手であると思うのですが、何か策でも?」

 

根津校長は雄英高校のある教師に指示を出す。

 

「相澤君。彼が雄英高校に合格し、入学が決まったその時は、君に彼の担任を任せよう。」

「…………私ですか。」

「彼の個性が君の個性で無力化できるかは分からないが、念のためにね。

 それと、公安の皆さんにも、協力を仰ぎたいのですが、よろしいですか?」

 

くるりと目良の方向を向き、目を見やる。

 

「我々に協力を?」

「まず、彼の身柄拘束はやめてもらいたい。彼の身は私達雄英高校が管理しよう。

 下手に拘束しようとすれば、それこそ、公安の皆さんが恐れている英霊が

 黙っていないかもしれないからね。」

「…………。」

「次に、公安所属のヒーローを雄英高校の教師として派遣してもらいたい。

 公安の方も、『監視の目』が無いと不安だし、面目も立たないでしょう?」

「………わかりました。こちらからは、レディ・ナガンを派遣しましょう。」

「そして最後に、彼が今回の試験で、雄英高校歴史上の最高記録を叩き出した時は、

 彼に、ヒーロー仮免許の発行をお願いしたい。」

「え!?」

「………!?」

 

切嗣と目良は驚愕した。

ヒーロー仮免許というのは、本来、仮免許獲得のための試験を受けて、そこで合格して初めて

仮免許が獲得されることを許される。すなわち、将来ヒーローになることを約束された証でもある。

それを、この雄英高校入学試験の場で渡すかどうか決めろというのだ。

 

「あ、あの。校長先生?そりゃ、息子が仮免を取れるなんて、

 父親としては嬉しいですが、いくらなんでも、そんな無茶が通るわけがないじゃないですか!」

「んーー……。いいよ。」

「ほら。目良さんもいいって………ってエェ!!?」

 

予想外の返答に切嗣は仰天する。

しかし、流石に無条件という訳にはいかないようで、目良は根津校長に条件をだした。

 

「ただ、流石にそれだけで仮免は渡せない。

 『雄英体育祭で優勝する』という条件も追加して頂ければ、了承しましょう。」

 

雄英体育祭。それは、全国放送されるレベルの大規模かつ有名な雄英高校の一大イベントだ。

優勝した生徒は、当然人気も知名度も上がる。目良は入学試験で結果を残し、尚且つ体育祭でも

活躍できれば、仮免を渡しても文句は無い、と思っているのだ。

 

 

「わかりました。ではそのようにしましょう。」

 

根津校長はすんなり快諾した。

 

「それでは、我々は次の仕事がありますので、失礼いたします。行くぞ。切嗣。」

 

「は、はい………!そ、それでは、失礼いたします!」

 

公安は、そのまま帰って行ってしまった。

雄英高校の教師である相澤消太は根津校長に問う。

 

「よろしかったのですか?公安連中、ただで引き下がる訳が無いと思うのですが………。」

「確かに、ただでは引き下がらないだろうね。けど、彼はまだ子供だ。

 間違えないように、教え、導いて、希望を持って生きられるようにするのが、

 我々大人、特に教師の役目なんじゃあないかい?

 少なくとも、今、公安に身柄を拘束されるよりは幾分かマシだと僕は思うね。」

 

 

Plus Ultra(さらに向こうへ)!!という事サ!!」

 

 




………うーん。
自分で書いてて辻褄合ってるか不安になってきた………。
もし、こうすれば良かったんやない?って思う人がいたら、
コメントしてくれると嬉しいです!!(露骨なコメ稼ぎ)

ヒロインの設定、どうする?

  • ヒロアカ世界現地人1人
  • 英霊1人
  • 一夫多妻(現地人1人&英霊1人)
  • 一夫多妻(現地人2人)
  • 一夫多妻(英霊2人)
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