俺の転生特典『英霊召喚』がちょっとおかしい   作:ガンロウ

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怒れ。怒れ。この世の全てを。
『自由を阻むモノ』を怒れ。
『大切なモノに害なすモノ』を怒れ。
やがて怒りは全てに向けられ、真理にたどり着くだろう。
怒りの根源となるモノを全て、全て……!!


この世から駆逐すべきだと。


獣の『憤怒』

「動くな!アレは(ヴィラン)だ!!」

 

(ヴィラン)!?いきなり過ぎないか!?

 

「先日のアレはあのクソ共の仕業だったか。」

 

相澤先生は既に彼らの仕業だと推測していたようだ。

しかし、この数は少々不味くないか!?

洒落にならんくらいやってきてるぞコレ!?

 

「どこだよ、せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ…。」

「オールマイト、『平和の象徴』いないなんて…子どもを殺せば来るのかな?」

 

遠くにいるから何言ってるか全然分かんないけど、

けどメチャクチャ物騒な事言ってる事だけは分かる!!

 

「先生!侵入者用センサーは!?」

「もちろんありますが……!」

「現れたのはUSJ(ここ)だけか、それとも学校全体か……

 何にせよ、センサーが反応しねぇなら、

 向こうにそういうことができる個性がいるってことだな……。」

 

八百万さんと轟君はこの非常時でも冷静に分析を立てている。

この二人、よほどの修羅場を潜ってきたのだろうか?

 

「えぇ。校舎と離れた隔離空間、そこにクラスが入る時間割。

 あちらの方々、ただの馬鹿ではありませんね。

 何かしらの目的があって用意周到に画策された奇襲……ですね☆」

 

どこか嬉々として称賛しているような気がするコヤンスカヤさん。

すると、相澤先生が指示を取り始めた。

 

「13号、避難開始。学校に連絡試せ。センサーの対策も頭にあるヴィランだ。

 電波系の個性が妨害している可能性もある。上鳴、お前も個性で連絡試せ」

「は、はい!!」

 

相澤先生の指示の元、上鳴君が個性を使って連絡を試している。

そして、相澤先生がそのまま(ヴィラン)の方へ向かっていく。

 

「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数じゃいくら個性を消すっていっても…

 イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は…」

 

流石、緑谷君といったところか。プロヒーローの戦闘スタイルも把握している。

ただ、ここで前に出るという事は、この手の戦いにも慣れている証拠だろう。

 

「よく調べているな。緑谷。だが覚えておけ。

 『一芸だけじゃヒーローは務まらん』。13号、任せたぞ。」

 

そう言い残すと、そのまま(ヴィラン)の集団へ突っ込んでいった。

そして、相澤先生が首に巻いているマフラーを使って、(ヴィラン)を次々と捕縛し、

また、異形型の(ヴィラン)をバッタバッタとなぎ倒していた。

すごいな。正面戦闘苦手なんじゃないの?

 

「そうか!!ゴーグルで目線を隠されているから、

 誰の個性を消しているのかわからない!そのせいで(ヴィラン)の連携が遅れてる!

 イレイザーヘッドは、多対一においてこそ本領発揮するヒーローだったんだ!!」

 

なるほどね。つまり、自分の個性の強み・弱点を把握しているってわけか。

流石プロヒーロー。学ぶべき点が多いな。まぁ、今は避難を優先しt

 

「させませんよ。」

 

目の前に、さっきの黒いゲートが人型の姿で現れた。しかも喋った。

 

「初めまして、我々はヴィラン連合。僭越ながら、

 この度、ヒーローの巣窟『雄英高校』に入らせて頂いたのは

 『平和の象徴』オールマイトに息絶えて頂きたいと思ってのことでして。」

 

……え?つまり、それってオールマイト殺すって事か?

何考えてんだこいつ。馬鹿じゃねぇの?……え、馬鹿じゃねぇの??

思わず二回も「馬鹿じゃねぇの」って思っていると、

コヤンスカヤさんが即座に発砲した。

しかし、身体が気体になっているのか、ひらりと弾を躱した。

 

「危ない危ない。…………貴女は、まさか?」

「チッ。躱されましたか。当たっていれば痛い思いせずに済んだのに。」

「なるほど……。NFFサービス製の対異形型鎮圧銃ですか。」

 

対異形型鎮圧銃?

 

「えぇ。貴方のような実体が歪な異形型を鎮圧するように開発したものです。

 これ作るの相当苦労しましたよ。別次元に飛んでそこの現地人と開発しましたからね。

 えっと確かぁ……台パン?万態?でしたっけ?忘れちゃいましたけどそんな名前でしたね。」

 

? 別次元?何の話だ?

 

「まぁ、どうでもいいですね。そんな事。

 それよりも、オールマイトがご所望なんですよね?

 お生憎様、オールマイトはただいま不在ですので帰ってくださいな。」

「そうですか。まぁ、それとは関係なく、私の役目はこれ」

 

その途中、切島君と爆豪が特攻をしかけた。

 

「その前に俺たちにやられることは考えてなかったか!?」

「危ない危ない。…そう、生徒といえど優秀な金の卵。私の役目は散らして嬲り殺す!!」

 

その瞬間、俺は暗闇に飲まれた。

 

気が付くと、俺は森の中にいた。

……森なんてあったっけ?

そんなことを考えていると、背後から気配がした。

振り返ると、たくさんの(ヴィラン)が俺を殺そうと近寄っていた。

 

「……………みんないねぇ。ってことは俺だけか。」

 

「なんだぁただのガキか。」

「女だったら殺さずかわいがってやったのになァ!」

 

(ヴィラン)は下卑た声色とセリフを吐きながら笑っている。

 

「…………………。」

 

俺には、犯罪者達(こいつら)が何が楽しくて犯罪を犯すのか分からない。

金の為?脅されて?もう行き場が無いから?

明確な理由さえあれば、多少は理解してやれる……気がする。

だが、そんな『成らざるを得ない事情』がある訳でもなく、

ただ『犯罪を犯すことが楽しいから』と考える奴を理解できない。

そして、それと同時に…………

 

「なぁ。アンタら、聞いていいか?」

「あ~?んだお前?命乞いかぁ?」

「アンタ達は、なんで(ヴィラン)をやってるんだ?」

 

俺がそう聞くと、周囲の奴らは大笑いしだした。

 

「ハッハッハッハ!!そんな事、俺達に聞くかぁ!?」

「コイツ馬鹿だぜ!!本当に馬鹿だぜ!!!」

「そんなの、このヒーロー社会が気に食わねぇからだよ!!」

「そうさ!こんな社会も世界もぶっ壊れちまえばいいのさァ!!」

「それに、ヒーローがそんな事理解しようともしねぇんだよ!クソガキ!」

「出来ねぇからヒーローと(ヴィラン)が争ってんだよ!分かれよな!!」

 

そう言って、(ヴィラン)は得物を構えた。

 

「おい!こんなガキ、サッサと殺して次いこうぜ!」

「そうだな!別の奴にしようぜ!」

「あぁ!俺はアレだな!女のガキ共だな!」

「お前、ただ女で遊びてぇだけだろ!!」

「ギャハハハハハハハ!!!」

 

 

あぁ。そうか。

こいつ等は、この人の形をしたゴミども(ヴィランたち)は…………。

救いようがない。どう足掻いても救えない。

同じだ。あの日の、あの時の(ヴィラン)と同じだ。

 

 

『ヒャハハハハ!!殺した!ッ殺したぁ!!!ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!!』

『ふざけるな!!ふざけるなァ!!!馬鹿野郎ーーーーッッッッ!!!!』

『かあ…………さん。』

 

 

 

(ヴィラン)を許すな。

 

 

俺の中にあったどす黒い何かを代弁するような誰かの声が聞こえた。

そして、勝手に召喚陣が展開され、一人の男が現界した。

 

 

人類悪 駆逐

 

〈推奨BGM〉『You See BIGGIRL/T:T』

 

 

「……………。」

「な、なんだぁ!!?」

「また何か出てきたぞ!?何だこのロン毛!?」

「………………マスター。」

「アイツらを、このUSJにいる(ヴィラン)を倒してくれ。」

「…………。奴らを消せば、マスターは『自由』になれるんだな?」

「…………………。」

「……分かった。宝具を使うぞ。」

 

 

 

 

宝具・地鳴らし

 

 

 




蒼崎PICKUPで、なぜか玉藻の前がやってきました。
先に来ていたタマモキャットやら、SE.RA.PHのBBちゃんやらで
召喚できる材料が揃ってしまったのが原因だろうか?

ファンタズムーンの時に至っては、やって来たのは
オケアノスのキャスターとヘファイスティオンさんでした。何故…。
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