ありがとうございます!
志郎の短気、人類悪の出やすさ、
人類悪達の人選に関する意見等…
お話を進めていけば「納得した!」と思わせるよう、
表現していきますので、引き続き応援と意見をよろしくお願いします!
場所は移って、ここは公安委員会。
今日は通常業務に加え、新たな任務として
静岡を気ままに徘徊する範馬勇次郎の監視を行っている。
遠距離撮影しているその監視映像を真剣に見ている二人の男がいた。
「彼が、範馬勇次郎…。あの『平和の象徴』が戦慄した男。
彼を一言で例えるなら、『地上最強の生物』…………か。」
「息子が、こんなおっかないのも召喚できるなんて……。
正直言って、今でも信じられないな……。…………ハァ。」
切嗣はため息を漏らし、隣にいる同僚・言峰綺礼は冷静に観察していた。
そして言峰は切嗣の背中を軽くたたく。
「藤丸君。最近寝れているのかな?
分かりやすく疲れが顔に出ている。」
「ハァ……お気遣いどうも。」
言峰の心配を軽くあしらって、作業に没頭する。
しかし、その表情や雰囲気は無理をしているように感じる。
「おいおい。私は君を心配してだね……
……いや、そうか。確かもうすぐ彼女の命日だったかな。」
「…………………。」
藤丸切嗣が男手1人で志郎を育てているのは皆さんもご存じだろう。
では、母である愛理がこの世を去った理由とは?
答えはシンプル。
当時の切嗣は、民営の警備会社に勤めていた。
だが、彼の仕事の大半は、個性を使わない事務業務ばかり。
何気ない日常、何気ない業務、それだけだった。
しかし、某日悲劇が起こる。
その警備会社に複数人の
その集団は、以前会社が護衛した要人を襲撃してきた者たちだ。
その日は社員のほとんどがいたものの、集団は全戦力を投下して、
会社に襲撃してきただけでなく、それに乗じて別の
会社は、壊滅されてしまった。
しかし、その中でわずかに生き残った者もおり、その一人が切嗣だ。
彼が倒れていた時、わずかに聞こえた言葉が鮮明に呼び起こされる。
「この会社にいた奴らの関係者も皆殺しだ。
家族だろうが何だろうが、絶対一人も逃すな。」
妻を、息子を、守らなくてはならないと。
そして、たどり着いた時には
息子は恐怖と困惑、絶望の色で染まった顔で死体を見つめていた。
そして
彼は個性を使って、彼に起源弾を撃ち込んだ。そこに躊躇いは無かった。
その
動きを完全に停止させた。
「よくもッッ!!よくも愛理をォ!!!俺の妻をォォ!!!!!」
「ヒャハハハハ!!殺した!ッ殺したぁ!!!ゲヒャヒャヒャヒャヒャ!!!」
怒りを露わにし、
その怒りは、この世の何よりも恐ろしかっただろう。
しかし、
否、その
恐らく、自分の身体が起源弾によって動けないことも分かっていないだろう。
「ふざけるな!!ふざけるなァ!!!馬鹿野郎ーーーーッッッッ!!!!」
切嗣は、怒りと悲しみで泣き叫びながら警棒で
そうして、ひとしきり殴り終わった後、警棒が手から落ち、
切嗣は天に向かって泣き叫び続けた。
「毎年、見るんだ。あの日の惨劇を。俺がやったことを……。」
「…………………。」
言峰は、辛そうな切嗣の横顔をほんの少しだけ心配そうに見た。
「正直、あの子に悪い影響を与えたんじゃないかと思うんだ。
あの行き過ぎた暴力が、あの
そのせいで、あの子、小学校の頃から周りと孤立していたんだ。」
「おや?確か、話では英霊達にトコトン鍛え上げられたのが原因だと」
「確かに、それも一つの要因だ。だが、それが核心じゃない。」
「あの子は、人1倍に正義感が強いんだ。」
「? というと?」
「実は、まだ志郎が小学生の頃、いじめがあったんだ。」
「ほう……。」
「志郎がいじめに気づいたのは4年生の頃だ。
いじめられていた子と友達になって、それで気づいたらしい。」
「それで?」
「志郎は怒ったらしい。相手は一つ年上の子達がほとんどだった。」
「それでも立ち向かった……と?何も問題はないのでは?」
切嗣は一瞬言葉を詰まらせてから言った。
「そのいじめっ子たち、ほとんど病院送りになったよ。」
「! なんと……。」
「鍛えていたこともあってか、志郎には怪我一つもなかった。
ただ、問題はそのいじめっ子たちに大きな怪我とトラウマを
植え付けた。志郎がいじめっ子たちを相手にしていた時、
志郎は彼らを『人として見ていない目』をしていたそうだ。
言い争う時も、殴られた時も、殴る時も、ずっとそんな目だったらしい。」
「…………………。」
「あの子も「やり過ぎた」と反省したが、
被害は思った以上に大きかった。
それで、引っ越しもして中学校も新居の近くにしたんだ。」
「なるほど。そういう理由だったんですね。」
切嗣は、俯きつつ消えそうな声でつぶやく。
「あの子に、何か良くないことが起きなければいいんだが……。」
すると、公安全体に警報が鳴り響いた。
「!? なんだ!?」
「これは……!」
警報と共に、アナウンスが入る。
「非常事態発生!!非常事態発生!!
雄英高校管轄『嘘の災害や事故ルーム』略称『USJ』に
超巨大な正体不明の生命体が出現!加えて、複数の巨大生命体出現!!」
とりあえず、バックストーリーでした。
さて、エレンの件はどう収拾つけようか……。
次回もお楽しみに!!