あれから数日が経過し、俺はいつもの学校生活に戻った。
クラスメートからは、「大丈夫だったか」とか、「何とも無いか」とか、
たくさん話しかけてくれた。俺は、「大丈夫だよ」と返して安心させたが、
正直、気味が悪いほど調子がいい。
話によると、勇次郎はもう歩き回ることもなくなり、
俺の家でくつろいでいるらしい。
直近で召喚したエレンも、不気味だが、俺の家で大人しくしてくれている。
このまま、大きな事が起きなければ、それでいいんだが……。
そう思っていると、包帯でグルグル巻きの相澤先生が入ってきた。
皆の話だと、しばらく動けない大けがを負ったって聞いたんだけど……。
「俺の事は気にするな。婆さんが勝手にやったことだからな。
俺は平気だっつってんのに……。過保護なことだよ全く。」
どうやら、あの包帯はリカバリーガールの処置のようだ。
どうせなら、仙豆でも差し入れてあげれば良かったかな……?
「それよりも、お前ら。まだ戦いは終わってないぞ。」
『戦い』?まだ何か脅威になる存在が?
「雄英体育祭が迫っている!!」
「クソ学校ぽいヤツキターーーーー!!!」
体育祭……。そういえば、雄英高校の体育祭って
オリンピックみたいに放送されてるんだったよね?
「でも待って待って!
葉隠さんが質問する。
確かに、こんなにも立て続けに襲撃やら何やら起こって、
呑気にオリンピックを開催している場合なのかと考えれば、
その質問が上がるのは何も不思議な事じゃないかもしれない。
「逆だ。開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示す。
今年からはNFFサービスの警備や他所の協力もある。
警備は例年の5倍、いや、7倍以上はあるものと見ていいだろう。」
『他所』。恐らくカルデアからの支援なのだろう。
「年に一回、計三回だけのチャンスだ。
ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ。」
それから、この雄英体育祭は一般人だけでなく、
プロヒーローも観るという事や、その時の活躍に応じて、
近いうちに行われるインターンの指名を多く貰えるという話を聞いた。
そして、HRの最後に、相澤先生が話す。
「ニュースで知ってるだろうが、
最近、日本に不法入国した犯罪集団がいるらしい。
何かと物騒になっているからな。
それっぽいヤツ見つけても、ヒーローの卵だからって理由で、
応戦しようなんて考えんなよ。見つけたら近くのプロヒーローでも
この前に渡した緊急連絡の電話番号に連絡するようにな。」
それを伝え終わると、相澤先生は教室を出ていった。
クラスメートのみんなは雄英体育祭の話で沸きあがっている。
「なんだかんだテンション上がるなオイ!!」
「活躍して目立ちゃプロへのどでけぇ一歩を踏み出せる!!」
皆、すごいやる気に満ちている。
俺が小・中学校にいたころ、俺のクラスは全くやる気が無かった。
俺がいたからだ。
個性無しで常人離れた身体能力を持ってたモンだから、
「
一部の人たちは、そんな中でもやる気があったものの、
それでも指で数えるほどの人数しかいなかった。
「みんなすごいノリノリだ……。」
声がしたと思って見ると、隣に緑谷君がいた。
「やぁ。緑谷君。どうしたの?」
「藤丸君!いや、みんな凄いやる気があるなって!」
「そうだね。俺もこんなやる気に満ちてる姿は初めて見るよ。
俺の小・中学生の時は、クラスメイトのほとんどが、やる気が無かったからさ。」
その言葉に、緑谷君も共感の頷きをしてくれた。
「そうなんだ!実は僕も中学の頃、やる気のない人がかなりいてさ……。
なんでも、『すっごい強い人がいるから必死にやったって無駄』って……。」
…………それ、俺の事じゃね?
そう思ったとき、後ろから得体のしれないオーラを感じた。
緑谷君もそれに気づいたみたいで、
振り向くと、すごい形相の麗日さんがいた。
「デク君、藤丸君、頑張ろうね体育祭!!」
「う、麗日さん!?顔がアレだよ麗日さん!?」
確実に、女の子がやっていい顔じゃない。
完全にギャグ漫画のキャラがする顔だ。
「ウチ、めっちゃ、頑張る!!」
だが、ここまでやる気になれる人を見ると、
何だかこっちもやる気が湧いてくるな…。
「そういえば、気になってたんだけど……。
麗日さんって、どうして『ヒーロー』になろうと思ったの?」
緑谷君の唐突な疑問に、麗日さんは歯切れを悪くする。
「ドキッ!?え……えーっと……。それは……。」
……これは。止めるべきか?
「…緑谷君。それは別に聞かなくてもいいんじゃないか?
気になるだろうけど、人の秘密をそう易々と暴くもんじゃない。
余程の事が無い限りは、ね。君にだって何か秘密はあるもんだろう?」
「! そ、そうだよね。ごめん!麗日さん!」
緑谷君がそう謝ると、麗日さんはしばらく考えて……。
「いや、えぇよ!藤丸君!気ぃ使ってもらわんくて!
それに、いつかは話さんととは思っとったから!」
……どうやら、要らないお節介だったかもな。
だが、授業がそろそろ始まるため、話すのは昼休みの食堂で、となった。
と、話がまとまったと思ったら、相澤先生が戻ってきた。
「あれ?相澤先生、忘れ物?」
「あぁ。ある意味重大な忘れ物だ。
このクラスに、転校生がやって来た。」
「超重要な連絡だーーーーーッッ!!?」
なんでそんな重要な連絡を忘れるんだ?
あの相澤先生だぞ?
「そら、入ってこい。」
入ってきたのは、病院に見舞いに来てくれたあの少女。
マシュ・キリエライトさんだった。
「ほ、本日より雄英高校に編入しました!
マシュ・キリエライトです!皆さん、よろしくお願いします!!」
微小特異点(オリジナル特異点)の舞台とタイトルが
なんかいい感じに出てきてるこの頃……
遺伝子傭兵国家 アウターヘブン
泡沫極道戦争街 神室町
永久一夜都市 カイロ
深海結婚式場 マリアナ
絶望聖杯学校 足利学校
粛清平和世界 『新世界』
頂上激戦惑星 木星
何個か一見すると分からない特異点がありますねぇ。
一応、モデルにしてる作品があるので、みんなも予想してみてね!!
マシュを編入(?)させてやったぜ。
イドのトラウマが再発する奴が増えること間違いないぜ。
続きはどっちが見たい!?
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微小特異点
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ヒロアカ原作本編