俺の転生特典『英霊召喚』がちょっとおかしい   作:ガンロウ

35 / 40
マシュを出した理由だけど……
やはり、マシュと『藤丸』はセットじゃなきゃなって……


昼休み、マシュと知り合いとの食事

午前の授業が終わり、俺、緑谷君、麗日さん、飯田君、そしてマシュさんは、

マシュさんに学内の案内込みで、学食を食べるため食堂に来た。

そして麗日さんのヒーローを目指す理由も食堂で聞くことになった。

 

「ここが食堂です。……マシュさん?」

「……あっ!すいません!実は、似たようなところで

 食事をとっていたので……。食堂って、やっぱり広いんですね。」

「あぁ!それに、どのメニューも最高品質だ!

 加えてこの値段なのだから、文句の付け所も無いというものだ!」

「そういえば、料理と言えば、あのファミレスもえぇとこやったよね!」

 

麗日さんの言う『ファミレス』とは、『Avalon』のことだろう。

当然、それを知らないマシュさんは、小首をかしげる。

 

「ファミレス……ですか?」

「あぁ…。学校終わったら案内するよ。

 ……そういえば、マシュさんお金はある?」

 

俺が尋ねると、マシュさんはポケットから財布を取り出した。

 

「はい!いくら必要になるか分からなかったので、

 えっと……およそ10万円ほど持ってきました!」

「え!?」

「!?」

「ホァ!!?」

「!?」

 

マシュさん以外の全員が驚く。

高校生が手持ちに入れる金額は一般的には、1~2万円ほどだ。

その倍以上の金額を平気で持ち歩けるとは……。

 

「あ、あの……?皆さん?」

「け、結構お金持ってきたんだね?」

 

当たり障りないような言葉で、緑谷君が問いかける。

 

「はい。『折角だから!』とスタッ……両親から沢山お小遣いを頂きまして……!」

「そ、それはまた、娘想いの素敵なご両親だな!」

「あー……まぁ、とりあえず席の確保しようか?」

 

俺達が席の確保をしようとすると……。

 

「あぁ~ら、藤丸さん!奇遇ですわね?」

 

なんと、近くの席にはコヤンスカヤさんが座っていたのだ。

 

「あ、コヤンスカヤさん。こんにちは。」

「はい、こんにちは♡もしや、席の確保ですか?」

「まぁ…はい。そうですね。」

「でしたら、そちらが空いてますわよ。」

 

コヤンスカヤさんが指差した場所は、コヤンスカヤさんの目の前の席。つまり、相席だ。

 

「え、ここですか?」

「私は構いませんよ?お連れの方々がどうかは分かりませんが…。」

 

俺は、皆の方を見る。全員、別に嫌そうではなさそうだ。

 

「じ、じゃあお言葉に甘えて…。」

「はい♡どうぞ、いらっしゃいまs」

 

コヤンスカヤさんが促そうとすると、

 

「失礼。よろしいかな?」

 

渋い男の声。声がした方を向くと…

 

「久しぶりだね。志郎君。席、ご一緒しても良いかな?」

 

辛そうな匂いを放つ麻婆豆腐のトレイを持つ言峰おじさんがいた。

 

「なっ!!?」

「!?」

 

コヤンスカヤさんとマシュさんが驚きの表情と声を出した。

知り合いなのだろうか?まぁ……それならいいか?

 

「あぁ、言峰おじさん。いいっすよ。

 あ、皆も良いかな?それと、コヤンスカヤさんも…。」

 

コヤンスカヤさんの顔が、一瞬だけ歪んでいたように見えたが、

パッと明るい顔に変わった。

 

「え、えぇ!良いですよ!

 お食事は沢山の方と囲んだ方が楽しいですものね!」

 

言峰おじさんが、微笑むとその後ろに知らない人がいた。

オレンジの髪で、何故か上裸、服装は和服っぽい感じの好青年だ。

 

「え!?」

「ハァ!!?」

 

また、マシュさんとコヤンスカヤさんが驚きの表情と顔をする。

あの人とも知り合いなのだろう。でも、俺が知らない人だ。

 

「ん?あぁ、失礼。後ろの彼は、

 最近サポート科に赴任した技術顧問とのことらしい。

 彼も同席することになってしまうが、構わないかな?」

「おいおい。同席させろとは言ったが、

 ここまで大所帯になるたぁ……………。」

 

オレンジ髪の青年は、コヤンスカヤさんとマシュさん、そして俺を見ると、

それ以上何か言うのを止めてしまった。

 

「あー…。すまねぇ。自己紹介はしとくぜ。

 千字村正。ここで働く前は……鍛冶屋をやってた身だ。」

 

村正……。なんか妖刀みたいな名前の人だな……。

 

「えっと……、どうする?みんな?」

「私はどちらでも構いません!皆さんにお任せします!」

 

マシュさんは、気にしてはいないそうだ。

 

「ぼ……俺も別に構わない!……構わないが。」

「僕も同じ。何人いても大丈夫!

 けど…麗日さんは、話しづらくない?」

 

それは、俺も思った。コヤンスカヤさんまでならともかく、

言峰おじさんに、完全に赤の他人の村正さんまでいたら、

麗日さんも話しづらくてたまったもんじゃないだろう。

 

「…ううん!ウチは平気!それにコヤンスカヤさんも言うてたやん!

 ご飯食べるんは、やっぱりたくさんの人と食べるんがえぇって!!」

 

……凄いな。麗日さん。俺がこんな状況だったら、確実に拒んでた。

それなのに、麗日さんは大丈夫だって言いきってみせた。

俺が麗日さんに感心していると、

 

「失礼。こちらのハンカチ、落としていましたよ?」

「え?」

 

振り向くと、かなり大柄な白髪の外国人さんが、俺にハンカチを差し出していた。

だが、差し出されたハンカチを見ると、それは間違いなく俺の物だった。

 

「あ、ホントだ!ありがとうございます!」

「いえいえ。お気になさらず。

 ……そうだ。少しお尋ねしたいのですが。」

 

外国人さんは、俺にハンカチを手渡すと、尋ね事をしてきた。

 

「? はい、何でしょう?」

「この辺りで、まだ席が空いている場所はあるでしょうか?

 まさか、ここまで混んでしまうとは思わなくて…………。」

 

どうやら、座れる席が見つからなくて困っている様だ。

俺が振り向くと、コヤンスカヤさんと村正さんは渋い顔をしていたが、

全員「問題ない」というような顔で、こちらを見ていた。

 

「あの、良かったら俺達と相席なんてどうですか?」

「! 宜しいのでしょうか?」

「はい!大丈夫です!」

 

俺がそう言うと、とても安心したような顔を見せた。

 

「ありがとうございます!あ、申し遅れました。

 私、アレッサ・ドーロと申します。貴方のお名前を聞かせて頂いても?」

「藤丸志郎です。よろしくお願いします!アレッサさん!」

 

予定より凄い大所帯になってしまったが、

楽しい昼ご飯を過ごすことになりそうだな……!

 

 




タイトルは、ジェームズ・ティソの『主と使徒の食事』のパロディです。
(マ)シュと知り合い(使徒)との食事ってことですね!

続きはどっちが見たい!?

  • 微小特異点
  • ヒロアカ原作本編
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。