俺の転生特典『英霊召喚』がちょっとおかしい   作:ガンロウ

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何故こんなにも曲者な奴らが集まったのか……
本当は、言峰さんだけにしようかと思ったけど、
浅はかにも面白くなるかなって思って出しちゃいました。
後悔してはいない。


英雄(ヒーロー)を目指す理由

席に着き、俺達は昼食を取り始める。

流石、ランチラッシュの料理だ。メチャクチャ美味い。

 

「それで、麗日さん……でしたっけ?

 私からも聞きたいですわ♪貴女は何故ヒーローになりたいのか。」

 

早速、コヤンスカヤさんから話を切り出してきた。

 

「私、この雄英高校の警備を任されている身ですが、

 生徒との交流が毛ほどもなくて……。これを機に生徒の方々の事を知ろうと思いまして。」

 

まるで獲物を品定めするような目で、麗日さんを見つめる。

彼女には申し訳ないけど、ちょっと怖い。

 

「そうだったんですね!じゃあ、その、結論から言うけど……」

 

―――――――――

 

――――――

 

―――

 

 

「お金が欲しいからヒーローに!?」

「ま、まぁ……。究極的に言えば………ね?」

 

確かに、ヒーローはただ人命救助や(ヴィラン)と戦うだけの職業じゃない。

ヒーローにもよるが、テレビ出演、CM出演、ホビー商品化やらコラボ商品と色々な仕事がある。

オールマイトなんかが良い例だ。人形にもなってるし、子供用のパジャマもある。

そう考えれば、ヒーローはお金を多く得られるすごい職業なのだろう。

 

「なんかごめんね?不純で…。………私、恥ずかしい。」

「何故!?生活の為に目標を掲げる事の何が立派じゃないんだ?」

 

俺に至っては、元々『転生者だし、せっかくだからヒーローになろう』が動機だからな。

それに比べたら、麗日さんの動機の方が現実味があってハッキリしてる。

 

「『お金が欲しい』……。それが理由ならば、バイトをしたり、

 ヒーローではない別の職業目指すなどでも良いのではないかね?」

 

流石、言峰おじさん。言ってることは正論だが意地悪な質問だ。

確か、言峰おじさんは、元々聖職者だったらしいけど、

理由は不明だが、辞めてしまったらしい。俺の予測だと、辞めさせられたと思ってる。

 

「えっと、そうですね。確かにそうかもしれません。けど、理由があるんです。……えっと?」

 

「あぁ。失礼。まだ自己紹介をしていなかったね。私は言峰綺礼。

 警察関係の人間でね。先日の(ヴィラン)襲撃の調査のために来ていたのだよ。」

 

そうだった。確か言峰おじさんは、巧みな話術で聞き込み調査や、犯人の尋問を得意としている。

というより、そこに目を付けられて、知り合いの警察関係者に拾われたのだとか。

 

「それで?嬢ちゃん。その理由ってぇのは?」

「あ、はい。ウチ建設会社やってるんですけど……。

 全っ然仕事なくってスカンピンなんです。

 こういうの、あんま人に言わん方が良いんだけど……。」

 

なるほど。つまり、親孝行のためにもヒーローになろうと……。

…………ん?待てよ。

 

俺は少し引っ掛かる点があったので質問してみた。

 

「麗日さん。それだったら、麗日さんの個性で手伝えば良いんじゃないか?」

 

「あ!そっか!建設なら、麗日さんの個性の許可取れば、コストがかからないね!」

 

緑谷君もそこに気づいたらしい。

そう。自分の家が建設会社なら、親のコネにはなるが、就職には困らない。

それに、麗日さんの性格から見て、ボンクラ社長令嬢ではないことは確かだ。

 

「でしょ!?ウチもそう思ったんや!!やから、お父ちゃんに言うたの!……けど。」

 

そこから、麗日さんの過去の話になる。

要約すると、こうだ。

 

1.幼い麗日さんが麗日・父に将来ここで働くと言う。

 

 

2.麗日・父はその申し出を喜ぶが、それを断る。

 

 

3.麗日・父は、会社の未来よりも娘である麗日さんの夢が叶う方が嬉しいと伝える。

 

 

4.それでも何か親孝行したいと思った麗日さんは、

 ヒーローになって、お金をたくさん稼いで、両親に楽させたいと思い立つ。

 

という理由だった。

 

それを聞いて、飯田君が麗日さんに拍手を贈る。

「ブラボー!麗日君!!君はとても素晴らしい人だ!!

 君のその動機は十分すぎるほどに立派なものだ!!」

 

それは本当にSO!

一見すると現金な理由と思われる理由だが、

詳しく知れば、すごい親思いの孝行娘という奴だ。

 

「………そういう理由だったのだね。

 麗日さんだったね?すまなかったね。意地悪な質問をしてしまった。

 職業の関係上、このような質問をして、人を困らせてしまうのだよ。」

「あ、あはは。」

 

言峰おじさん。その発言はもう不審者みたいだよ。

そう思っていると、緑谷君が質問してきた。

 

「そういえば、言峰さん……でしたよね?

 その……藤丸君と顔見知りの様でしたけど、どういう関係なんですか?」

 

……あ。そういえば言ってなかった。

俺は皆に説明した。

 

「えっと…、俺の父さんが警察官でね。父さんと同僚なんだよ。

 それで、母さんが亡くなった時に父さんと俺を助けてくれてたんだよ。

 今は、俺もこうして大きくなったし、父さんも仕事を頑張ってる。

 だから、その、俺にとっては言峰おじさんは叔父みたいな人なんだ。」

 

そう言うと、言峰おじさん以外の全員が驚愕の表情をしていた。

 

「? ……あの?」

 

俺がそう言うと、マシュさんが最初に口火を切った。

 

「せんp……藤丸さん、お母さんを亡くして……って」

「初耳だぞ!?そんな話!!」

 

あ……そういえば、言ってなかった。

あんま気を遣わせたくないから黙ってたんだけど、ついうっかり。

 

そうして、麗日さんのヒーローになりたい理由の話から、

俺の家庭事情や俺の個性の話に、いつの間にかすり替わって昼食の時間が終わるのだった。

 

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