ジュカインと樹海の仲間たち   作:ななみ@カイン

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カロス地方
第1話「ポケモンバトル」


こは、カロス地方キナンシティ北にある森の中

ここでは本来カロス地方に住んでいないポケモンたちが集まって生活していた

 

 

「なんで戦えないって決めつけるんだよ!」

「何度も言ってるでしょ無理なもんは無理なの!」

 

おや?ジュカインのカインとジュプトルのミツミが言い争っているようですね

 

「だからぁ、バトルスポットに行くにはトレーナーがいなけりゃ無理なの!」

「俺らの中の誰かをトレーナーにすれば行けるんだろ?」

「トレーナーは人間じゃないとダメなの!

 ポケモンじゃトレーナーになれない、だから戦えないの!」

「そんなの行ってみなけりゃわかんだろ? なんで戦えないって決めつけるんだよ!」

「もういい!」

 

そう言って立ち上がり、住処である洞窟から出ようとするミツミ

 

「どこに行くんだ?」

「・・・水汲みに行ってくる」

「・・・気をつけてな」

「・・・」

 

ミツミが洞窟から出てしばらく経った後、訪問者が現れた

 

「また兄弟げんか?」

「なんだナクラか・・・」

 

彼女はフライゴンのナクラ 毎回くだらない理由でのけんかの仲介に入るおせっかい

 

カイン達の暮す洞窟は崖の中腹にあるため、

ナクラのように飛べるポケモンや崖を登れるポケモンしか訪れることができない

 

「今度はどんなことでけんかしたの?」

「・・・バトルスポットに行きたいんだ」

「え?」

 

カインの言ったことに対して驚きを隠せないナクラ

 

「だから、バトルスポットだよ・・・

 俺はカロスにやって来たポケモントレーナーと戦ってみたいんだ。」

「それでミツミが「無理」って言ってけんかしてたのね」

「トレーナーがいなけりゃいけないんだと」

「まぁあれは人間のトレーナーの為にあるものですもの。

 ポケモンだけで暮している私たちには縁のないものよ」

 

その通りである

バトルスポットでのポケモンバトルは、人間のトレーナー向けに作られたものであって、

野生で暮らすポケモンには縁のない話である

 

「だけどさぁ・・・戦ってみたいだろ」

 

カインのその言葉にあきれたのか、ナクラはため息交じりに言った

 

「たしかに私達で戦ってももう戦い方ばれてるし、最近退屈してたけどねぇ 

 でもそれはできない事としてあきらめてたんじゃなかったの?」

「そうだったんだけどさ、これを見てくれよ」

 

そう言うとカインは小さな白い箱のようなものを取り出し、ナクラヘ見せた

 

「これは・・・?」

「落ちてたんだ。

 どうやらトレーナー達はこれを使ってバトルスポットに行って戦っているみたいなんだ。」

「だからやりたくなったのね、その事はミツミに言ったの?」

「・・・あ」

「やっぱり。 肝心なとこを話さないからすぐけんかになるのよ。」

 

もっともなナクラの意見に反論できず黙ってしまうカイン

 

「ミツミちゃんを迎えに行ってきなさいよ。 留守中は待っててあげるから」

「悪いな・・・ちょっと出かけてくるわ」

「行ってらっしゃい。 2人でちゃんと帰ってくるのよ」

「おう」

 

言うのが先か、行動するのが先か、カインは洞窟から飛び出していった

向かうのはミツミが行った湖である

 

 

 

 

 

その頃ミツミは湖でたたずんでいた

 

「はぁ・・・」

「どうしたんだ? ため息なんかついて」

 

背後に降り立ったリザードンはミツミに話しかけてきた

 

「アベルお兄ちゃん・・・」

 

彼の名前はアベル カインとは進化前からの付き合いで、

カインとアベルはポケモンバトルと称し、崖登りや食料調達などで張り合う仲である

ミツミもキモリの時からアベルを知っているため、アベルお兄ちゃんと呼んでいる

 

「また兄貴とケンカしたのか?」

「お兄ちゃんまた「トレーナーと戦いたい」って・・・」

「またか・・・あの時は大変だったもんな」

 

カインは昔一度、皆の反対を押し切り、1匹でトレーナーにバトルを挑んだ事がある

その時カインはトレーナーのポケモンにやられ、捕獲される寸前でアベルに助けられた

 

「だけどさ、あの時とは状況が違うみたいだぞ?」

「?」

「いや、俺とカインでバトルしている時にさ、アイツトレーナーが使ってる道具拾ってたぞ、

 「これでバトルスポットに行けるぞ!」とか騒いでいたし

  あれでポケモンバトルできるようになるんじゃないのか?」

「そんな道具のことお兄ちゃんから聞いてないよ」

「言い忘れたのか、アイツらしいけど」

「それがあれば戦えるのかな・・・」

 

ミツミの意外な言葉に驚きを隠せないアベル

ミツミは、ケンカすら嫌いな性格である 戦闘も嫌いなはずだ

不思議に思い、アベルは尋ねた

 

「どうしたんだ? 戦ってみたいのか?」

「私は別段構わないんだけど・・・お兄ちゃんがね・・・」

「ったくアイツは・・・心配している妹の気持ち考えてやれよ」

「前の時の事はもういいよ・・・アベルお兄ちゃんがお兄ちゃんを助けてくれたし」

「じゃあ何が問題なんだ?」

「その道具があっても私達だけじゃ戦えないと思うんだ、

 人間が使うためにその道具だってあるんだし、でも・・・」

「でも?」

「お兄ちゃんの願い1回でいいから叶えてあげたいんだ・・・

 お兄ちゃんには助けられてばっかりだから」

「その願い、叶えてあげようか?」

 

突如、2匹の後ろから声が聞こえてきた

 

「!?」

「誰だっ!!」

 

これまでこの森で聞いたことがない声に驚き、2人は振り向いた

振り向いた先には人間が作ったとされている小さな祠があり、光っているように見える

声の主は、祠の中にいるようだ

 

「扉を開けよ・・・さすればお前の願いは叶う だがその代償として一番大事なものを失う」 

「・・・あまりふざけた事言ってっと、祠ごと燃やすぞ」

「短気だなぁ・・・ちょっとまって今出るから」

 

声の主はそう言うと祠の扉が開き、中から見たことのないポケモンが出てきた

 

「あなたは誰?」

「ボク?ボクはセレビィ!」

「知ってるか?ミツミ」

「聞いたことがある・・・確か、時を渡って生きている幻のポケモンだって」

「よく知ってるね、ボクがそのセレビィだよ」

「で、そのセレビィ様が俺たちに何の用だ?」

「つれないなぁ、さっきも言ったようにミツミちゃんの願いを叶えてあげるって言ってるんだよ」

「え?」

 

ミツミが驚くのも無理はない

突然現れたこのセレビィはミツミの願いをを叶えると言ってきたのだ

 

「ミツミちゃんを人間のような恰好にしてあげるって事、いわゆる[擬人化]ってやつかな?」

「そうなれば、ポケモンバトルに参加できるの?」

「少なくとも、人が作った機械はだませるぐらいにするから、機械さえあれば戦えるよ」

「待てよ」

 

願いを叶えると言ったセレビィの話を遮ったのはアベルだった

 

「もしミツミが人間になったとして、元のジュプトルに戻れるのか?」

「かなり強く技をかけないといけないから、ボクの力じゃないと戻せないよ」

「だが、戻せるんだな?」

「もちろん!」

「そうか・・・だがお前はさっき「大切なものを失う」とか言ってたが、

 何を代償としてほしいんだ?命か?」

「あぁ、さっきのはノリと勢いで言っただけだから何かもらおうって意味じゃないよ」

「そうか・・・なら俺は構わないが、ミツミ・・・お前はどうするんだ?」

 

アベルもミツミの事は妹のように思っている

この事もミツミを心配しているからこそ口を挟んだのである

 

「私は・・・」

 

そんな話をしている中に、来訪者がやってきた

 

「ミツミ!!」

「お兄ちゃん!?」

 

カインである

 

「そいつは・・・セレビィか?」

「知ってるんだ」

「ああ、伝説上はな」

 

カインもセレビィのことは知っていたが、あくまで伝説上であって、実物を見たことは無かった

 

「このセレビィがね・・・私を人間にして、私達がポケモンバトルできるようにしてくれるって」

「どういうことだってばよ」

「何度も説明するのめんどいんだけどな~」

 

 

 

説明中

 

 

 

「・・・って事なんだけど、わかった?」

「つまり・・・どういうことだってばよ?」

「やはり単細胞には無理か・・・」

「んだとアベル」

「ケンカはやめて 

 つまり、セレビィの力で私を一時的に人間にして、

  お兄ちゃんが拾った機械を使えば、いろんなトレーナーと正式に対戦できるってこと」

「なるほどな!つまり、ポケモンバトルできるってことか!」

「う・・・うんそうだよ」(大事なこと抜けてる気がするけど、まぁいいやめんどいし)

 

カインもある程度理解できているみたいなので、セレビィは話を続けた

 

「じゃあ、ミツミちゃん・・・覚悟はできた?」

「うん!いつでもいいよ」

「ちょっと待て、最後に確認だがセレビィ・・・」

「? 何?」

「本当に、ミツミの体に害はないんだな?」

 

カインもミツミの兄貴である、やはりミツミの事を心配しているのだ

その言葉を聞いて安心したのかセレビィは大きな声で返事をした

 

「うん!それは僕が保障するよ!」

「そうか、あとミツミ・・・本当に良いんだな?」

「私・・・戦うの怖いからトレーナーとしてお兄ちゃん達のバトル応援してるよ

 だってお兄ちゃん戦ってみたいんでしょ?」

「それはそうだが・・・」

「だったら、私が人間にならなきゃ、お兄ちゃん戦えないじゃん

 大丈夫だよこのバトルが終わったら、元に戻してくれるってことだし」

「じゃ、セレビィお願い!」

「うん、わかった!」

 

ミツミの覚悟を聞き、セレビィは答えた後、ミツミの体に手をかざし何かを呟き始めた

 

「アバタ  ウラ   マサラカト  ・・・」

 

セレビィが呟き始めてからしばらくすると、ミツミの体が光に包まれていった

 

「この光は・・・進化? いや違う 似ているけど、なんだろうこの感覚は」

 

ミツミを包んでいた光は、次第に小さくなり

 

そして・・・

 

光が収まるとそこにいたのは・・・10歳ぐらいの女の子であった

 

「おい!セレビィ! ミツミがいなくなったぞ!! なんだあの人間は!!!」

「何もわかってなかったのかコイツは」

「だ~か~ら~その女の子が今のミツミちゃんの姿なんっだってば!

 疑うなら話しかけてみれば?」

 

カインは不安になりつつも、女の子に話しかけてみた

 

「ほ・・・本当にミツミ・・・だよな?」

「そうだよ」

 

ミツミのあっけらかんとした返事にカインは気が抜けたのか、その場に座り込んだ

 

「はぁ~よかった一瞬ミツミがいなくなったと思って焦っちまった」

「最初からその為の技だって聞いてたでしょ?なに動揺してるのバカみたい」

「うっせぇなどうせ俺はバカだよ」

「今コイツ自分で白状したぞw」

「あ!? いわなだれぶち込んでやろうか」

「上等だ てめぇの攻撃力じゃ俺はおちねぇよ」

「はいはいケンカはあとで。 それよりも今からトレーナーと戦うんでしょう?」

「てめぇはなんでここにいるんだよナクラ、留守番してくれてんじゃなかったのか」

 

カインとアベルのケンカが起きそうなのを止めたのは、留守番しているはずのナクラであった

 

「あら?私は湖から変な光が見えたから、心配して様子を見にきただけよぉ~

 そしたら、ミツミちゃんが人間になっててビックリ!」

「・・・どこから見てた」

「うーん・・・とりあえず、はいこれ」

 

ナクラはカインの質問には答えず、カインが拾ったという機械をミツミに手渡した

 

「これで念願のポケモンバトルが出来るのでしょう?

 ミツミが人間になるのもこの一回だけだし、素直に喜びなさいよ」

「あ・・・ありがとう」

(かなり前から居やがったなこのフライゴン)

「なにはともあれ、必要なものはそろったね!

 ミツミちゃん今の君ならその機械に書かれていることがわかるはずだよ!」

「うん・・・だけどね・・・」

「なんだ?まだ何か必要なものでもあるのか?」

「ポケモンの数が足りないって出てるんだ・・・お兄ちゃん達2匹だけじゃ、無理みたい」

「なんだそりゃ、俺一匹でも戦えるぞ」

「それがトレーナー同士のルールなんだから、しょうがないでしょう?

 それでミツミちゃん何匹必要なの?」

「ちょっと待ってね・・・えっと、ルールはシングルバトルでいいよね?」

「シングル・・・つまり1対1の戦いか」

「おう!それでいいぞ!」

「じゃあ、ルールは「互いに3~6匹のポケモンを見せて、その中から戦う3匹を選んで戦う。

 6匹のポケモンは、すべて違う種族の使用し、持たせる道具も異なるものを持たせる事」

  ・・・だって」

「つまり、何匹必要なんだ?」

「はぁ、全く」

 

全く理解していないカインにあきれるナクラ

 

「公平に闘う為には、6匹必要なのか

 道具については、同じ道具を持った奴がいたらだめだということだろう」

 

カインとは違い、アベルは理解できたようだ

 

「道具なら、祠にあるもの使っていいよ!奉納されたものだけど、どうせ使わないし

 それと、僕はポケモンバトルに参加できないよ」

「あら、それはどうして?」

「僕は、「使用禁止ポケモン」に含まれているからだよ

 強すぎるポケモンや幻と言われているポケモンは、いるだけで不公平だからね」

 

セレビィは誇らしげに言うと、胸を張って偉そうにしていた

(あら可愛い 持ち帰りたい)

 

「セレビィが戦えないとなると、戦えるのはお兄ちゃん達と、ナクラお姉ちゃんの3匹だね

 あと3匹に手伝ってもらわないと・・・」

 

「さっきの光はなんなの?」

「みんな大丈夫!?」

 

やって来たのはカイリキーのおじょうに、ボスゴドラのマルテンさん

二匹とも不思議な光が見えたため、この湖にきたようだ

 

「げ・・・おじょう」

「私は無視なのね」

「良かったじゃねぇか、頭数が増えたぞ」

「一体なんの話?」

「実はねぇ・・・」

 

ナクラはおじょうとマルテンさんにここまでの経緯を説明した

 

「なるほど・・・だったら私も行くよマルテンさんも行くよね」

「仕方ないわね、他ならぬミツミちゃんの頼みだからね」

「ありがとう おじょうにマルテンさん よろしくお願いします!」

「こちらこそ・・・それであと何匹必要なの?」

「ちょっと待ってて、あとは湖にいるフリース呼べば揃うから」

 

そういうと、ミツミは湖に向かって叫んだ

 

「フリィィィスゥゥゥゥ!!」

 

ミツミの声が湖に広がっていく

 

するとそれまで静かだった湖に波が立ち始めてきた

 

そして、ミツミ達の前に1匹のラプラスが現れた

 

「やぁミツミ、今日は何して遊ぶ? あれ?ミツミは?その女の子はだれ?」

「やぁフリース、私がミツミだよ わけあって人間の姿になってるんだ」

「ふーんそうなんだ、じゃ何して遊ぶ?」

 

フリースは人間になったミツミの姿に動揺を見せずに、遊ぼうとしている

 

(すげぇなコイツ、全く動揺してねぇ)

(頭がフリーズしてるのかもよ、フリースだけに)

(コイツ、直接脳内に・・・ッ!?)

 

びっくりしているアベルにテレパシーで答えるセレビィ

 

そんなことが起きているとは知らず、ミツミは話を続ける

 

「今日は、ちょっとお願いがあって呼んだの」

「なーに?」

「これからポケモンバトルしに行くんだけど、手伝ってくれる?」

「うん!いいよー」

 

悩んだ様子もなく、フリースは即答した

 

「あっさりOKしてくれたな」

「ミツミのお願いだからねー 死ぬわけじゃないし、僕も退屈してたからね」

「ありがとう、フリース」

 

セレビィは祠の前にあった箱を皆の近くへ持ってきた

 

「あとは道具だね!この中から好きに使っていいよ!」

「結構あるな どれ使ってもいいのか?」

「ただ、みんな違う道具をえらんでねそういうルールだから」

「俺はいらん、修行で手に入れた新しい力を見せてやる」

 

アベルは道具をいらないという、新しい力とは一体なんなのだろうか

 

「ならカイン、あなたから選んだら?あなたが戦いたいってことで皆集まっているんだし」

「じゃ、先に選ばせてもらうぞ」

 

ナクラの提案に乗ってカインは、箱の中にある道具をあさり始めた

箱の中には、様々な道具が詰まっている 赤いカード、食べかけのリンゴ、

ビー玉によく似た石・・・

 

その中から、カインが選んだのは

 

 

「なんだこれ 長い紐?」

「それは、[きあいのタスキ]だね

 持っていると、体力満タンの時一回だけ体力が1だけ残るようになるものだよ」

「なら、確実に攻撃できるってことか よし、俺はこの道具を使う」

「お兄ちゃんはきあいのタスキで決定ね じゃあ、みんな選んでって」

 

カインに続いて、セレビィに道具の使い方を尋ねながら、次々と決めていく

ナクラは、こだわりスカーフを

マルテンさんは、弱点保険を

おじょうは、とつげきチョッキを

フリースは、いのちのたまを

それぞれ選んだ

 

「これで、ポケモンバトルの準備が終わったよ!」

「じゃあ皆・・・いくよ」

 

ミツミ達はPSSを使い、バトルスポットへ向かった

 

 

 

 

 

 

 

バトルスポットでは、たくさんのトレーナーが実に多種多様なポケモンを使い、

ポケモンバトルをしていた

 

「よっしゃぁぁ!ついにきたぞぉぉぉぉ!!」

「ちょっとお兄ちゃん!落ち着いて!皆見てるから!」

「これが落ち着いていられるかぁぁぁぁ! うおぉぉぉぉぉ!!」

「うるさい」

「はい」

 

おじょうから怒られると、すぐにカインは大人しくなった

 

「ありがとう、おじょう 私じゃ止められなかった」

「いいよ いつもの事でしょ」

 

「じゃあミツミちゃん、受付してきてね」

「うん、じゃあ受付してくるからちょっとと待っててね」

 

ミツミはナクラに催促され、急いで受付に向かった

 

「・・・じゃミツミが対戦相手を見つける間に、みんなの技構成、振り方を教えるよ!」

(誰に言ってんだコイツ?)

(気にしない、気にしない)

(コイツ・・・また直接脳内にっ)

(じゃあここからは、テレパシーで話すよ

まずは、ジュカインのカイン

性格むじゃき こうげき、とくこう、すばやさを調整してるよ

技構成は いわなだれ、エナジーボール、がむしゃら、めざめるパワー氷 

道具はきあいのタスキをもってるよ)

 

(次は、フライゴンのナクラ

性格やんちゃ こうげき、とくこう、すばやさを調整してるよ

技構成は じしん、ばかぢから、とんぼがえり、りゅうせいぐん

道具はこだわりスカーフをもってるよ)

 

(3匹目は、リザードンのアベル

性格おくびょう

とくこうとすばやさに振って、残りはHPにいれたよ 偶数になってるね

技構成は かえんほうしゃ、げんしのちから、エアスラッシュ、ソーラービーム

道具は・・・

(ちょっとまて)

 

テレパシーにも関わらず、話を止めたのは、アベルだった

 

(あ、チャンネル切るの忘れてた)

(そんなのはどうでもいいが、道具に関しちゃ、秘密にしてくれねぇか?わかる気もするが、頼む)

(・・・わかったよ アベルの持ち物は一応秘密だよ!)

(4匹目は・・・

「どうしたのセレビィ、もう対戦相手の人決まったよ」

「え、もう!?」

 

テレパシーでセレビィが話している間に受付も終了し、対戦相手の方も決定していたようだ

 

(しょうがない、おじょう、マルテンさん、フリースは今度があったら紹介するよ)

 

「本当に何してたの?」

「な・・・何でもないよ!

 じゃあ、お相手の方待たせてるんだし、バトルに出るポケモンをきめようよ!」

「そうよね、早く決めちゃいましょ」

「お相手さんのパーティは、

 ギルガルド、ファイアロー、ボーマンダ、ナットレイ、ガブリアス、スイクンね」

「じゃあ、選出する3匹を決めるんだけど」

「私は無理ね、ファイアローがいるもの 何もできずにおとされちゃう」

おじょうは自分が出れない事を言って、さがった

「俺が行く タスキを使えば、ファイアローやガブリアスを落とせる」

「じゃあ、お兄ちゃんは確定ね あとは誰がいく?」

 

1匹目はカインが決定した

 

「俺も行っていいか・・・新しく手に入れた力を見せてやる」

「ナットレイとギルガルドに強く出られるから、いいんじゃない?」

 

2匹目はアベルが決定した

 

「あと1匹だけど・・・フリースか、ナクラお姉ちゃんか」

「・・・ナクラ行ってみないか」

 

カインが突然ナクラに尋ねてきた

 

「あら、どおして?フリースのほうがいいんじゃないの?」

「・・・わかるんだよ、お前が戦いたいって思ってんのが」

「なんでそんな事、あなたにわかるの?」

「わかっちまうんだよ、ナックラーの時からお前の事知ってるからな」

「・・・」

 

ナクラは静かに目を閉じた 何を考えているのだろうか

 

「・・・フリースはでなくていいの?」

 

ナクラは静かにそうフリースに尋ねた

その言葉は、いつものおちゃらけた口調ではなく冷静で、重いものだった

 

「う・・・うん!元々僕はついてきただけですから、な・・ナクラ様がでるなら構わないですよ」

 

ナクラの雰囲気に圧倒されたのか、変な敬語を使い始めるフリース

 

「そう、ありがとうね」

「じゃあミツミちゃん、選出は決まったわよ~早く行きましょう」

「う・・・うん!」

 

なにはともあれ3匹目はナクラに決定した

 

「それでは対戦相手の方、対戦よろしくおねがいしますね~」

 

ナクラはいつもの調子に戻ったが、まだ皆は戸惑っている

 

 

・・・昔からナクラの事を知ってるカインとアベル以外は

 

「先発は俺だぁぁぁ!!やったぜ!!俺バトルしてる!!」

「まだ始まってねぇだろうが、さてお相手の先発は・・・」

 

お相手さんはファイアローをくりだした

 

相手のファイアローの”とんぼがえり”!

効果はバツグンだ!

ジュカインはきあいのタスキで持ちこたえた!

 

「ぐぇっ」

 

相手のファイアローはお相手さんの元へ戻っていく!

お相手さんはガブリアスをくりだした!

ジュカインの”いわなだれ”!

効果は今ひとつのようだ・・・

 

「ダメージしょべぇな」

「うっせぇ」

「・・・ガブリアスは倒せるようにはしてやるが、あとは任せる」

「え?」

 

ジュカインの”がむしゃら”!

ガブリアスのさめはだ

 

「あとは、頼んだ・・・ナクラ」

 

ジュカインは倒れた!

 

「ふぅ・・・わかったわよ、お疲れ様」

 

フライゴンの”とんぼがえり”!

ガブリアスのさめはだ

フライゴンは傷ついた!

相手のガブリアスは倒れた!

 

「じゃあアベルあととのんだわよ~」

「オイ」

 

フライゴンはリザードンを無理矢理だした!

 

お相手さんはファイアローをくりだした!

 

「いいだろう、見せてやるぜ 俺の新しい力を!この姿を!!」

「メガシンカァァァ!!」

「な・・・なんだあの姿は!?」

「見ていなカイン、これが俺の新しい力だ!!」

 

リザードンはメガリザードンYにメガシンカした!

リザードンのひでり

日差しが強くなった!

 

「ファイアローの攻撃ぐらい、耐えてみせる!!」

 

相手のファイアローの”ブレイブバード”!

相手のファイアローは反動によるダメージを受けた!

 

「耐えた!? アベルお兄ちゃんスゴイ!」

「お返しだぁぁぁ!」

 

リザードンの”げんしのちから”!

効果はバツグンだ!

急所に当たった!

相手のファイアローは倒れた!

 

「よし!最後の1匹だ!!」

「相手の最後の1匹は・・・」

 

お相手さんはスイクンをくりだした!

相手のスイクンはプレッシャーを放っている

 

「スイクン・・・か、俺攻撃できるか?」

「相手の振り方次第だな」

「できれば、有利な状況でナクラに繋げて!」

「おう!」

 

リザードンの”ソーラービーム”!

リザードンは光を吸収した!

 

「ひざしが強い状態だから、そのまま打てるね!」

「くらえぇぇぇ!!」

 

効果はバツグンだ!

 

「ちぃ、倒しきれなかったか」

 

相手のスイクンはオボンのみで体力を回復した!

相手のスイクンの”れいとうビーム”!

リザードンは倒れた!

 

「後は任せたぞ、ナクラ!!」

「はいは~い」

「がんばってナクラお姉ちゃん!」

「ええ、お姉さん頑張っちゃう」

「ふぅ・・・じゃ、スイクンに恨みはないけど・・・消えてちょうだい」

 

フライゴンの”りゅうせいぐん”!

相手のスイクンは倒れた!

 

お相手さんとの勝負に勝った!

 

「お相手さん、対戦ありがとうございました!」

 

 

 

 

 

 

 

ポケモンバトルが終わり、ミツミ達は再び湖へ戻ってきた

 

 

「やっと戻ってこれたね、もう夕方だよ」

「ポケモンバトルをやってみてどうだった?」

「ああ、楽しかったぜ」

「登場してすぐに倒れたけどな」

「うっせえな、勝ったんだからいいだろ」

「まぁな、俺もファイアローを倒せたし、スイクンにも致命傷を食らわせたから満足だな」

 

カインもアベルもポケモンバトルが出来て、満足出来たようだ

 

「それは良かった」

「いいな~僕も戦ってみたかったな~」

 

フリースは残念そうに言った

 

「あら?言ってくれたら、私の代わりにでれたのに」

「い・・・いえっ!ナクラ様を差し置いてなど、できません!」

 

フリースはナクラの事が恐ろしくなったのか、

フリースは普段他のポケモンには使っていない敬語をナクラに使っている

 

「いいのよ~「様」なんてつけなくて、ミツミちゃんのように「ナクラお姉ちゃん」って言って」

「「お姉ちゃん」か、どちらかというとおば・・」

「何か言った?」

 

カインが何か言いそうになったが、ナクラはすぐさま話を遮った

 

「いやなにも」

「話それちゃったけど、お姉さんは畏まられるの嫌いなの」

「で・・・では、「ナクラお姉さま」って呼んでもよろしいでしょうか?」

「いいけど・・・もっと言葉をくずして、ね」

「わかりました、ナクラお姉さま」

「・・・」

「わかったよ、ナクラお姉さま」

「まぁ、それでいいわよ」

 

そんな他愛もない話をしていると、マルテンさんがセレビィに何か思い出したように尋ねた

 

「そういえばセレビィ時間はいいの? 時渡りって昼間じゃないといけないんじゃなかった?」

「・・・あぁ!! 忘れてたぁ!!」

 

現在、夕方。人間の子供用に流れるチャイムが聞こえてきた

 

「何か、まずい事があるの?」

 

おじょうはセレビィが叫んだ事に驚き、尋ねた

 

「ボクの時渡りは、太陽の力がないと出来ないんだ」

「えぇ!もう日が隠れ始めてるよ!!急がないといけないじゃん!!」

「もう行かないと・・・じゃあね皆!今日は楽しかったよ!」

「こちらこそありがとな!!おかげで夢が叶った!!」

 

カインはセレビィにお礼を言った 今回願いが叶ったのはセレビィのおかげだ

 

「うん!! じゃあ、バイバイ!!また会ったときはよろしくね!」

「おう! またな!」

「またね~」

「今度は、僕を出させてね!」

 

セレビィはお別れの言葉を言うと、祠のへ向かい飛んで行った

祠は眩い光を放つと、その光の中にセレビィは飛び込んでいく

 

セレビィが光の中へ消えていくと、扉がひとりでに閉まりそして・・・

 

太陽が完全に沈むと同時に眩い光は、消えてった

 

「ありがとうな、セレビィ・・・」

(なんか忘れている気がするが・・・)

 

「ねぇ・・・」

 

皆が声がするほうを向いた

そこには・・・

 

 

 

少女の姿のままの・・・ミツミがいた

 

「あっ」

 

フリースは思わず声を漏らした

 

カインはミツミの姿を見たとたん、祠へ向かって駆け出し・・・叫んだ

 

「おい! セレビィ! 戻ってこい! ミツミを元に戻せ!!」

 

しかし、祠からは返事がない

 

「無駄よカイン、あの子自分で言ってたでしょ? 昼の間しか姿を現せる事が出来ないのよ」

「じゃあ、どうしろって言うんだよ!!」

 

カインは力の限り祠を叩いた その勢いで扉が壊れ、祠の中が見えた

やはり、セレビィの姿はそこにはない

 

「ちょっと落ち着きなさいカイン、祠が壊れたらそれこそミツミは戻れないよ」

 

おじょうがカインを止めるも、カインの興奮は収まらない

 

「どういう事だよ!セレビィがいなけりゃ元に戻れねえんだろ!!」

「おじょうの言う通り、ちょっと落ち着け

 お前が取り乱していると、ミツミだって不安になるだろ」

「わ・・・私は・・・べつに・・・」

 

そう言ったミツミだが、その声には覇気がなく、今にも泣きそうだった

その様子を見たカインは、徐々に落ち着きを取り戻していった

 

「・・・そう・・・だな スマン」

 

「いいよ別に・・・私の事を思ってやってくれたんだもん」

「不甲斐ない兄貴でごめんな」

「2人とも落ち着いたか?」

「ああ・・・じゃあおじょう、[祠を壊したら、ミツミが戻れない]ってどういうことだ?」

 

落ち着いたカインは、おじょうに尋ねた

 

「セレビィは、「また会ったときはよろしく」と言ったのは覚えてる?」

「ああ、今さっきの事だしな」

「つまり、私たちはまたセレビィと会えるってことなんじゃないのかな」

「どういう事?」

「「出会えたら」じゃなくて「会った時は」とセレビィは言ってた・・・

 つまりね、セレビィは時渡りですでに未来の私たちと会ってるんじゃないかな」

「なるほどな だったら、この時代に現れた時に言ってた事も納得できる」

「私とアベルお兄ちゃんがセレビィに会ったときの事?」

 

アベルの言った事に納得できないミツミは、不思議そうに言った

 

「ああ、あの時は聞き耳立ててた位にしか思って無かったんだが、

 帰る時は光とともに消えた・・・つまり俺たちの会話を盗み聞きしたんじゃなく、

  来た時にはすでにそのことを知ってたんじゃないか?」

「ああ、なるほどね」

「ど・・・どういう事だよ」

 

カインは理解できずに、アベルに聞き返した

 

「未来でお前がポケモンバトルしたいとかなんかほざいて、何か事件を起こすんじゃないか?

 それを止める為にセレビィは今、この時代でお前の願いを叶えに来たと考える事も出来る」

「夢を叶える為とはいえ、事件を起こす気なんてないが」

「あくまで、[可能性]の話だ

 昔、この森に来たトレーナーに戦いを挑んでいたのはどこのどいつだ」

「うっ・・・それを言われるとななんも言えねぇ」

「そういう風に行った対戦で、例えばお前の攻撃がトレーナーに当たったとしたら、どうなる?」

「そんなヘマしねぇよ」

「だから、もしもの話でしょう?トレーナーに私達の攻撃が当たったら、タダじゃすまない、

 そしてここのポケモン達は危険だと判断されて処分される可能性だってあるわね」

「処分だなんて・・・そんな・・・」

 

話に入ってきたナクラの言葉に、不安を隠せないミツミ

 

「だから、もしもの話よミツミ」

「そう、これは可能性というだけだよ だけど、セレビィが私達の事を知っていて、

 「また会う」みたいな事を言ってた・・・

  つまり、いずれまた私達の前に姿を現す可能性が高いということよ」

「だから、またセレビィに会った時にミツミをジュプトルに戻して貰おうってことだよね」

「そういう事、でも祠がなければこの時代に来るのが無理になるってことよ」

「そういう事だったのか 壊さなくてよかったぜ」

「もう扉壊しちゃってるけどね~」

「うっせぇなフリース」

「この程度なら、私が直せるから明日にでもやっておくよ」

 

カインの壊したのは、幸いにも扉だけであった

その扉も、おじょうが直してくれるという ひとまずは安心だ

 

「その為には、ミツミちゃんが人間の姿でも安心して過ごせるようにしないとね」

「? どういう事?ナクラお姉さま」

 

フリースはナクラが言った事を不思議に思い、質問した

 

「この森には、人間を恨んでる子が多いのよ

 だから人間はこの森を樹海と扱って入る事が禁止されてるし、

  私達も人間とは関わらないようにこの森から出ないようにしてるのよ」

「へぇ~そうだったんだ」

「だからこの森に人間がいることがおかしいのよ、いつ命を奪われるかわからないからね」

「じゃあ、ミツミも危ないって事?」

「そういう事になるわね」

 

その言葉を聞き、ミツミの顔色は悪くなっていく

 

「俺がミツミを守ってやる」

「お兄ちゃん・・・」

 

カインが口を開いた

 

「ミツミが人間の姿になったのも、俺の所為だ

 ミツミがジュプトルに戻るまで絶対に守り通してやる」

「そう・・・絶対に守り抜きなさいよ」

「当然だ」

「決まりね じゃあ皆もう帰らない? もう辺りは暗くなってきたし」

 

おじょうの提案に皆賛成し、それぞれの住処に帰っていった

 

 

 

 

 

 

 

カインとミツミも自分の住処である洞窟のある崖の前にいた

 

「登れるのかなぁ?」

 

ミツミが不安がるのも無理はない

その崖は断崖絶壁であり、だからこそ他のポケモンが使えない洞窟に2匹は住んでいるのである

しかしそれは、ジュプトルとジュカインだったからであり、

人間の姿のミツミでは登れるかわからない

 

「ちょっとその場でジャンプしてみろよ」

「? うん」

「せーのっ それっ!!」

 

ミツミは言われるがまま、その場でジャンプをしてみた

そのジャンプはミツミの背丈ほどの高さほどで人間よりも遥かに高いが、

ジュプトルの時よりもかなり低く、崖を登れるだけのジャンプができるとは到底思えない

 

「やっぱり、この姿だと上手くジャンプできない・・・」

「しょうがねぇ、おぶって連れてってやるよ」

「えぇ!いいよ恥ずかしい!!」

 

ミツミは顔を赤らめた 何があったのだろうか

 

「ここにいるのは危険だろ 新しい住処を探すのも、もう難しいから、ほら早く」

「・・・うん」

 

ミツミは渋々カインの背中に乗った

 

「重! ちょっと降りてくれ!!」

「う・・・うん」

「重くなったな、ミツミ」

 

そのカインの言葉を聞くと、ミツミの頬がますます赤くなっていく

 

「どうした?熱でもあるのか?」

 

そんな質問をしているカインに突如大量の岩の様なものが降り注ぐ

ナクラの”りゅうせいぐん”である

カインは”りゅうせいぐん”の下敷きになってしまった

 

「なんてデレカシーのないジュカインなのかしら」

「ナクラお姉ちゃん」

「さぁミツミちゃん、私の背中に乗って 洞窟に送ってあげる」

「ありがとう」

 

ミツミはナクラの背中に乗って、住処の洞窟に戻った

 

「はぁ・・・まさか人間の姿のまんまになっちゃうとはねぇ」

「うん・・・ナクラお姉ちゃんも人間の事キライなんだよね」

「あら? どうしてそう思うの?」

「お兄ちゃんが言ってたの・・・ナクラお姉ちゃんは人の事恨んでるって」

「あぁ、カインから聞いたの・・・お喋りね」

「・・・ナクラお姉ちゃんは今の私の事どう思ってる?」

「人間になったこと?」

 

ミツミは黙ってうなずいた

 

「馬鹿ね、私は人間を恨んでるだけ、ミツミちゃんは関係ないわよ」

「でもっ」

「今は人間の姿になってるだけ、ミツミちゃんはミツミちゃんでしょ?」

「そうだぞ、どんな姿でもミツミはミツミだ」

「あら?もう帰ってこれたの」

 

洞窟の入口にはカインがいた

対戦での興奮が収まらないのか、ナクラの”りゅうせいぐん”を受けた為なのか息が荒い

 

「てめぇ、覚えとけよ」

「制裁ですぅ~女の子に歳と体重の事はタブーなのよ」

「なんでだよ」

 

カインは不思議そうに尋ねる

本当に理解出来ていないようだ

 

「とにかく、ダメなものはダメなのよ」

ナクラは少々あきれた様子で言った

 

「そんなものなのか? ミツミもおんなじ感じなのか?」

 

カインは不思議そうに首を傾げ、ミツミに尋ねた

 

「・・・うん 私も重いとか言われるのはヤダ」

「そうだったのか・・・すまんな 次からは気をつけるな」

「男として当然よ」

 

カインは腰を下ろすと、静かに2匹に話しかけてきた

 

「それで・・・これからどうする?」

「あら?どうしたの?「ミツミは俺が守る」って言ったくせに」

「いや、ミツミは絶対に守るがセレビィがいつ来るかわからない以上、

 ずっと祠を見張らなけりゃいけねぇだろ?」

「あぁ、あなたがずっと見張っていたいけど、

 それだとミツミちゃんが危険な目に逢ってしまう・・・そんな所かしら」

「良く分かったな、エスパーかよ」

「じめん、ドラゴンタイプよ」

「そういう意味じゃねーだろ」

 

カインはナクラのおちゃらけた様子に調子を持って行かれる

 

「単にあなたが分かり易いだけよ」

 

カインは「チッ」と舌打ちをしたが、そのまま話を続けた

 

「まぁ、ナクラに言われちまったが、

 俺が祠に行っている間ここに事情を知らない他のポケモンが来ないという保証はない」

「かといって、連れていくと余計に危険・・・というわけね」

「そういう事だ お前や、アベルに留守を頼んでもいいが・・・」

 

カインは、言葉を詰まらせた

 

「あら、私はいいわよ?」

「そういう訳にもいかねーだろ、いつまでかかるか分らんし、

 ずっと祠を見張ってる事も出来ねーしな」

「ならフリースとか、ミツミちゃんの事を知ってる子達に頼んだら?」

「そう簡単に手伝ってくれるか?」

「産れたばかりで捨てられたポケモン達を1匹で生きれるように育てたのはあなたでしょう?

 大丈夫よ~皆手伝ってくれるわよ」

「でもな~」

「1匹じゃ無理なんでしょう?」

「確かにそうだけど・・・」

「1匹で生き残るのは、生物としては大切・・・

 だけど1匹でどうにもならない時は誰かに頼りなさいよ

  助け合って生きるのは恥かしい事なの?」

「・・・俺は、今まで鍛えてきた奴らには「1匹で生きる事」を教えてきた

 そんな俺がそいつらに頼れるかよ」

 

ナクラはその言葉を聞くと、しばらく黙ってカインを睨み付けた

その眼にはあからさまに怒気を放っている

 

長い沈黙を解いたのは以外にもミツミだった

 

「もう、やめよ?」

「何言ってるのよミツミ この馬鹿は、一匹で抱え込んであなたを助けられなくしているのよ」

 

ナクラはバトルの前と同じ様に冷静な口調で言った

その言葉には明らかに殺気が宿っている

しかしその言葉に対してミツミは意外な言葉で返してきた

 

「私・・・この姿のままでいい」

「な・・・何を言ってるんだ!!」

「そうよ、一体どうして」

「お兄ちゃん達が私の事でケンカするぐらいなら、このままの方がましだよ」

 

ミツミは今にも泣きだしそうな声で言った

本当は元の姿に戻りたいけれど、大好きな2匹がケンカするのは見たくない

そんな・・・ミツミの優しさからでた言葉であった

 

「・・・冷静さが欠けてたわね、ごめんなさいね」

「いや俺の方こそ、つまらん意地を張っちまってたな・・・スマン」

「じゃあ、朝になったら私はフリースやアベルに頼むわね」

「ああ、明日お前がここにやって来たら俺も色んな奴に声をかけてくるから、

 その時はミツミを頼む」

「ええ、じゃあもう遅いし、私も帰るわね」

「うん・・・また明日・・・」

 

2匹のケンカは収まったが、ミツミはまだ元気が出ないようだ

 

「どうしたのよ~もうお姉ちゃん達はケンカはしないわ

 それとも、本当に人間のままがいいの?」

「そんな事はないよ!・・・でも、本当に戻れるのかな?」

「大丈夫よ~ミツミちゃん 皆でやれば絶対に元に戻れるわよ~」

「・・・うん、そうだよね!セレビィが来るまでのガマンだよね!」

「その意気よ~」

「それじゃあ改めて、カイン、ミツミちゃん じゃあね~バイバ~イ」

「あぁ、また明日な」

「バイバ~イ!」

 

ナクラは別れを告げると、洞窟から出て飛んで行った

 

「お兄ちゃん・・・」

 

ナクラが去った後、ミツミがカインに話しかけていた

 

「どうした?」

「本当に・・・人間から戻れるのかな・・・」

「まだそんな事言ってんのか」

「だって・・・セレビィしか戻せないって言ってたじゃん」

「あぁ、だから皆の力を借りて祠を見張ってセレビィが来るのを待つんだろ」

「だけど・・・セレビィが戻ってくるかなんて分らないじゃん」

「大丈夫だアイツは絶対に戻ってくる、それまでの辛抱だ」

「でも・・・もしも・・・セレビィが戻ってこなかったら?」

 

ナクラにはああ言っていたが、やはり不安が残っているようだ

 

「まだ何もしてねぇだろ? 絶望するのは足掻いてからでも遅くねぇ」

「・・・でもっ」

「くどい。 もう寝ろ」

「・・・うん・・・おやすみ」

 

ミツミはまだ何か言いたそうだったが、カインの言う事を聞きもう寝ることにした

 

「あぁ、おやすみ」

 

 

 

 

 

 

ミツミを半ば無理やり寝かしつけた後、カインは洞窟の入口に向かった

 

「くそ、今日に限って満月かよ 明るくて眠れやしねぇ」

 

カインはしばらく月を眺めることにした

 

「・・・安心しろミツミ、ジュプトルに戻るまで俺が守ってやる」

「もし・・・お前が人間のままだったとしても・・・俺が傍にいてやるさ」

 

 

 

「ずっと・・・な」

 




次回予告
 人間になってしまったミツミに、樹海に住むポケモン達が襲い掛かる!!
 はたして、どうなってしまうのか?


誤字、脱字ありましたらよろしくお願いします


 
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