【第一部】~吉良吉影は静かに生き延びたい~/【第二部】~Saint Babel Run~ 作:どくたあちょこら~た
※この作品は東方×ジョジョ二次創作作品です。原作、実在の人物・団体、・事件などには、いっさい関係ありません。
※この作品には暴力シーン、グロテスクな表現がふんだんに盛り込まれています。
※また作中で冒涜的な表現、差別表現が使われていますが、あくまで演出のためであり、作者個人が冒涜・差別を意図して書いたものではありません。あくまでも『虚構のエンターテイメント』として認識して下さい。
※以上の緒注意を読み、嫌な予感を抱いた方は、ただちに視聴を中断しブラウザの『戻る』をクリックして下さい。
【第二部】予告
「――――――なあ……
変なこと訊くなと思われるだろうが……『見たか』?」
「『見た』って………
もしかして………【あれ】か?」
「…!
…まさかと思ったが……
やっぱり、お前も『見た』のか…
俺だけじゃねえ、かみさんもお袋も、ガキ二人も、みんな揃いも揃って『あれ』を見た…」
「うちでも家族全員、嫁さんと親父、お袋が『見た』と言っていた……
しかもな……、驚くなよ、うちの赤ん坊が初めて喋った言葉が、まさに『それ』だったんだぜ。」
「マジか!?
それはまあ、なんと言うか……『目出度い』のか『不吉』なのか、判断つかねえな……」
「……しかし、『あの夢』はいったい、なんの予兆なんだろうな?
俺は……言葉では表せねえが…、全身の毛が逆立つような【不安】と、なにか『まったく新しいもの』がやって来るような【高揚】を感じた……
『良い』とか『悪い』とか、そんなんじゃねえ……
もっと『大きなもの』の片鱗を感じたぜ。」
「さあな…
でも、こんだけ大人数が同じ夢見てんだ、ただの夢なはずがねぇ。
きっと俺たちだけじゃない、もっと多く――――――下手したら里の人間全員が、同じ夢見てるかもしんねえよ。」
「空が割れて――――――」
「山が砕け――――――」
「「――――――【白い龍神様】が天に昇る夢を――――――」」
――――――第二章 『~Saint Babel Run(セイント・バベル・ラン)~』――――――
BGM 平沢進 『Forces (God Hand Mix)』
ホル・ホース「な……………!?
なんだぁぁぁぁ…ッ!?
俺の【左腕】にッ!
【別の腕】がッ!
ミイラのようなものが……俺の中に!!」
鈴仙「なにブツブツ言ってるのよ外来人ッ!
このまま絞め落とすッ死ね――――――」
ギャルンッ!
鈴仙「きゃあっ!?
な、なに……ッ!?
私の腕……ッ!」
ホル・ホース「なんだァァァ―――?
バニーガールの腕が……捻り上がっちまってる…!?
この【回転】!?
俺の【皇帝(エンペラー)】に何が……!?」
――――――『車椅子の騎士道ガンマン』ホル・ホース スタンド:【皇帝(エンペラー)ACT1】――――――
ホル・ホース(恐竜化)「グルルルルル……!」
チルノ「ホ、ホル・ホース……!
くっ…あたいの子分を盾に使うなんて、この卑怯者……!」
ミスティア「フフフフッ……さあ、どうするの?
この外来人を倒さないと、私は倒せないよ?
貴女が持ってる【左目】を渡したら、二人とも助けてあげないこともないけど……」
チルノ「……【遺体】は……ホル・ホースのために必要なんだ…!
誰がお前なんかに……!!
絶対に渡さないわ……」
ミスティア「………なんでこの男のためにそこまでしようとするの?
コイツは外来人よ!
私をあんな目に遭わせたやつらの仲間よ!?
あんただって、あいつらに一度殺されたじゃない!
どうせ妖精風情、お菓子かなにかもらって調子づいて、騙されてるだけなんでしょ!?」
チルノ「………ホル・ホースもなんだ……その外来人に、ひどい目に遭わされた……
あたいのせいで……!
自分の足で歩けなくなった……っ
だから誓ったんだ!
あたいがホル・ホースの足を治してやるんだって!
そのためなら、あたいは何でもやってやるって!!
【遺体】のおかげで、ホル・ホースは足が動いたって喜んでいた!
だからあたいは!【遺体】を全部集めて、ホル・ホースにもっと笑ってもらうんだっ!
お前なんかに!【遺体】は渡さない!!」
――――――『非想天則のおてんば氷精』チルノ スタンド:【ホワイト・アルバム】――――――
仗助「先生、なんスか?
俺らに訊きたいことって?」
慧音「――――――先ほど狼藉を働いていた妖怪が所持していた物だ。
この小袋に入っている粉末、何だか分かるか?」
億泰「ンン?
見た感じ粉っつーか【結晶】って感じだな。
触ってみてもザラザラしてるし……
【塩】じゃないスか?」
慧音「その通り、これはただの【食塩】だ。
だが、それから作った生理食塩水を妖怪の血管に打ち込んだ場合は話は別。
……それはな、【麻薬】なんだ。」
仗助&億泰「「ッ!?」」
慧音「妖怪の間で出回っている、妖怪だけに効果をあらわす麻薬、通称【塩酒】。
もともと身体が頑丈な妖怪、不摂生など何のそのといった具合に浴びるほど酒を呑んでいる連中だ。
『自分は大丈夫』だと軽い気でやって、高い依存性と精神への強力な影響の餌食になる輩があとを絶たない。
これが蔓延すれば、さっきの妖怪を見ても分かる通り、【人里】だけでなく【幻想郷】にとっても、無視できない事態になる……
発生源の特定に尽力しているのだが、全く尻尾が掴めない……まるで【歴史】を消したかのように……」
――――――横行する【麻薬】、暗躍する【組織】――――――
魔理沙「――――――永琳!
おい!永琳!?
どうしたんだ?
何があった!?
顔から血が出てるぞ!
私が気絶していた間に、一体誰が…………!?」
永琳「…………私に傷を負わせたのは……貴女よ………
貴女が【恐竜化】して、私の顔に噛み付いたの……
……それで……【中の男】に言われたわ……
…『お前じゃない』………と……」
――――――『大胆小心な人間』霧雨魔理沙 スタンド:【スケアリー・モンスターズ(ディエゴver)】――――――
――――――『口の中の男』……正体不明――――――
レッド・ホット・チリ・ペッパー「左からだッ!
『奴ら』が来たぞッ!!
迎え撃てッ!」
FF「クソッ!
増えたり減ったり消えたり現れたり……!!
さっきも河童たちを殺して回ってやがった!!
あいつら何もんだァにとり!?」
にとり「……あいつらは白狼天狗で組織された哨戒部隊……
最近隊長が替わって精鋭部隊に再編成されたらしい……
確か隊長は……『犬走椛』!
ガチガチの合理主義者だって専らの噂の奴さ!」
11人の白狼天狗「――――――河城ニトリ……外来人ノ……身柄ヲ渡セ…………」
――――――『核搭載二足歩行河童』河城にとり スタンド:【ワイヤード】――――――
白蓮「貴方たち……その門を通していただけませんか?
私たちは里と命蓮寺の平和的な協力関係を樹立するため、本日の会議に出席しなくてはならないのです。
そこを通して下さい。」
『狗頭羊肉の道師』物部布都「『平和的協力関係』とな?
ハンッ、どうせ貴様ら、
『里で騒ぎを起こしたのは一部の妖怪のみだ!
我々平和主義妖怪は里の妖怪締め出し政策に断固反対する!
差別反対!
戦争反対~!!』」
などとほざくつもりなのだろう?
【一部】だろうがなかろうが、【妖怪】が里で罪無き人間を殺したことに変わりはなかろう!
悪いのは【麻薬】?
【秘密結社】の陰謀?
我らの知ったことではないわ!
貴様らがその【一部】とは違うと言い張るのなら、口先でなく行動で示してみせよ妖怪ども!!
貴様らでその【黒幕】を引っ捕らえ、我らの前に跪かせてみせよ!」
白蓮「………そう言う貴女は……何の権限があって自警団を引き連れ、私たちの行動を妨げるのですか?
里長の意向を無視しているのは、貴方たちの方かもしれないのですよ?」
布都「フッフン、妖怪の割りにはなかなか良いところを突くな。
よかろう、教えてやる。
この腕章を見よ!
『自警団一班班長』!
我の役職ぞ!
我ら【夢殿大祀廟】はこれより、里の自警団に加わり、人間の安全のために惜しみ無く協力することを誓ったのじゃ!!」
――――――頻発する妖怪による殺人事件、【夢殿大祀廟】の介入、【命蓮寺】との対立――――――
【秘密結社】社員A「元始、人間は実に太陽であった!
真正の人であった!」
【秘密結社】社員B「今、人間は月である!
他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である!」
【秘密結社】社員C「我々は隠されて仕舞った我が太陽を今や取戻さねばならない!
『隠れたる我が太陽を、潜める天才を発現せよ!』
これは我々の内に向かっての不断の叫声、押へがたく消しがたき渇望、一切の雑多な部分的本能の統一せられたる最終の全人格的の唯一本能である!
此叫声、此渇望、此最終本能こそッ!
熱烈なる精神集注となるのだ!!」
【秘密結社】社員D「今こそ、人間の人間による人間のための社会を!!
人類に光あれ!
子孫に繁栄あれ!」
――――――台頭する鷹派、扇動される人心、そして――――――
億泰「おい……仗助……ッ!?
なんなんだよ……コイツら……!?」
仗助「……分からねえ……!
だが……俺らは『違う』…俺らはただ、襲って来やがった虫けら共をぶちのめしてただけだ……」
億泰「だよなァァ……!?
だが、じゃあよォ……コイツらはよォ……なんで死んでんだ?
こんな大人数の【人間の子供】がよッ!
【蟲妖怪】ブッ殺してて、気が付いたら子供の死体に囲まれてるんだぜ俺たちはッ!?
まさか、【催眠術】かなんかで知らないうちに人殺しをさせられてたなんてこたァねーよなあァ…?」
仗助「………さあな……
だがよォ……【自分の勘】を信じるんならよォ……俺らは虫酸の走るクソッタレの尻尾を掴んだようだぜ……
コイツ……こんだけ子供ばっかの中で、コイツだけ大人だ……
【ハト派】だぜ……コイツが子供を化け物に変えて、操ってやがったんだ……億泰、お前の親父みたいによォ~……ッ!!」
億泰「~ッ……!?
な……なんだとォォォ~……!?」
ハト派A「見付けたぞッ!」
仗助&億泰「「ッ!!」」
ハト派B「外来人だァッ!外来人が子供をさらって、皆殺しにしやがったァ~!!」
億泰「~~ッ!?
あンの野郎共――――――!!」
仗助「止めろ億泰!
この状況、どっからどう見たって俺たちが【黒】だッ!!
とにかく一旦逃げるぞッ!!走れッ!」
――――――それに呼応し暗躍する、人間を止めた妖怪信奉者組織――――――
ミスティア「だ……だめ……っ
こんなこと……!
私たち、女の子よ…?
こんなのって……変よ……」
リグル「そんなこと、関係無いさ…
【僕】は君が好きなんだ、ミスティア。
君もそうだろう?
……それとも…ミスティアは【僕】のこと、嫌いなの?
あんなヒドイこと、君にしちゃったから………」
ミスティア「…う、ううん……あなたを嫌ってなんかいないわ。
だって、あなたも脅されてたんでしょう?あの『外来人』に……
リグルちゃんは悪くないよ、悪いのは全部外来人…
私もリグルちゃんのこと、好きよ…
でも…私の『好き』は、その…『恋人として』とは違うって言うか……、
んぐぅっ!?」
ズキュウゥゥゥン!
ミスティア「………ん…んん…っ!?」
リグル「……ミスティア…君がほんとに好き……」
ドズッ!
ミスティア「…ッ!?
んう~っ!?ううぅ~ッ!」
リグル「だって、君の綺麗な【悲鳴】のおかげで、【僕】はあの地獄のような苦しみに……あの【外来人】の責め苦に耐えられたんだから……」
ブヂッ…ブヂブヂィッ…
ミスティア「~~~っ!?
ん~ッ!ンン~っ!?」
リグル「だから……君の声は、舌は、【僕】のものだ。
【僕】のためだけに、君は啼いてくれ、ミスティア……
――――――舌切り雀~切り雀~…♪小さな葛を下さいな~…♪――――――」
――――――弱者が弱者を虐げる、不幸と暴力の連鎖――――――
輝夜「高度に組織化、構造化された社会ほど、集団の力が暴走した時の危険度は計り知れないわ。
生き残った穢れた者達と、死んだ穢れなき者達の戦争は、月詠様の暗殺で幕を閉じた。
でも、そこで介入して来た勢力が一つ。
幻想郷唯一の法的機関【是非曲直局】。
天人と同じく、日本(この国)の文化圏にあり幻想郷から近い存在である月の都の制圧は、かねてからの悲願。
当然この期を逃す手は無い。
人間由来の月人を次々と輪廻の輪に引き戻していったわ。
……『生きたいと思う』だけで【罪】……しかもその償いが全く無益な薬挽きで、それさえも兎達に肩代わりさせて、それで丸く納まっている。
納まって『しまって』いる……
……そう…月人は、【理不尽】よ。
どれだけの科学力を持っていても……
どれほど精神文明を発達させていても……
根本的な部分は、地上人と何一つ変わらない。
いえ、ある意味地上人より酷いわ。
地上の民なら一定の割合で――――――【グローバル】な物の見方ができる者もいる。
でも、月人は違う。
百パーセントもれなく『他人の立場になって』とかいう考え方のできない連中よ。
『みんなちがってみんないい』なんて発想、そもそも持ち合わせていないのよ。
そして、そんな傲慢な者が、自分を支える【プライド】という土台を失った時……採る行動は二つ。
一つは大人しく地べたに叩きつけられて、泥を啜って生きること。
もう一つは――――――別の何かをうず高く積み上げて、【踏み台】にすることよ。
そして連中は【踏み台】を見つけた……自分達と似た、豊かで、苦痛がなくて、それでいて高貴で、けれど穢れている……そう、天人よ。
奴ら、あれほど殺生を嫌い、輪廻の車輪に加わる者達を軽蔑していたのに、いざ自分達がその渦に叩き込まれるとなったら、見境なく殺しを始めたわ。
『天人を差し出せば、自分達は見逃してもらえるかもしれない……』
そんな考えで、奴らは我先にと手を穢している。
それが、この高貴なる者達の血で血を洗う穢れきった闘い――――――【三界戦争】よ。」
――――――【幻想郷】の外で人知れず踊り始める戦火――――――
青娥「神が聖母を孕ませ、神の子を地上におつかわしになるのなら………、
神の子を産み落とした者は聖母、聖母を孕ませた者は神ですわ。」
映姫「貴女……!
自分が何をやっているのか分かっているのですか……!?
ここが是非曲直庁で、私は閻魔ですよ!?
確実に地獄行きが決定です!!」
青娥「ご心配なく♪
【あの御方】が再誕なさった暁には、地獄なんて無くなってますから♪」
映姫「な………なにを………?」
青娥「ああ、なんて素敵なんでしょう!
邪仙と謗られた私が、
追放された食い詰め物の成れの果てが!
今やどんな同胞でも、天人様でさえ手にかけることのできない閻魔様を、思いのままに玩ぶことができるなんてっ!
興奮してまいりましたわ………服を脱げ♪」
グイッ
ガダァンッ!
映姫「きゃあっ!?」
青娥「死者を見下ろし裁く裁判長の席はお好きでしょう?閻魔様!
欲情なさいますか!?
この机も二千年近く経っていますわよ!
裁判長だけがヤれる特権ですわ!」
ビリィッ!
青娥「罵って喜ばして欲しいですかっ!
服をお脱ぎなさいッ!
閻魔様ッ!!」
バリバリッバリィ
映姫「あっああっ
あああああああ……」
青娥「さあ、貴女も穢れ切った輪廻の輪に加わりましょう!
生まれて生きて産んで死ぬ、永久に続く悦楽の輪舞を踊り狂いましょう!!
元気な【神の子】を産んで、私を神様にして下さいね♪
ヤりなさい、【ベイビィ・フェイス】ッ!!」
ベイビィ・フェイス(親機)「俺ノ子ヲ孕メェ~~~ッ」
映姫「いッ………!?
いやああああぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――ッ!!」
――――――死後の世界の秩序さえ脅かそうとする者たち――――――
里人A「自警団長の妻子がやられたそうだ……!」
里人B「井戸の中に棄てられた息子の変わり果てた姿を見た奥さんが、その場で飛び込んで自殺しちまったんだとよ……」
里人C「死体は一度喰われて半分消化されたもんが、井戸に吐き散らされていたらしい……
頭部は眼球くりぬかれて、頬を耳まで裂かれていたそうだ……
現場を検証した自警団が何人も吐いて、心を病んで入院しちまったって話も聞いたぜ。」
里人D「今まで慎重派だった団長も、遂に強硬姿勢に出たそうだ……
『里に侵入した妖怪は発見次第殺せ』との御触れが発動されていた…」
里人E「もう…終わりだ……ッ!
【戦争】が起こるぞ…
逃げる場所もねえ……
どうすりゃあいいんだ……?俺たちは……ッ!?」
――――――迫り来る戦乱の足音――――――
永琳「っ………ッ!?
こ…これは……っ?」
鈴仙「どうしましたか師匠?
珍しく驚いた声を上げて……!」
永琳「……ええ…かなり驚いているわ……
まさかこの【幻想郷】で、『こんなもの』を見るなんてね……」
鈴仙「…?
それは【命蓮寺】の御守りですよね?
先日、熱心な信者の方が変死を遂げて、呪いだとか色々言われていた……」
永琳「ええ…それでさっき、開封して中身を成分分析にかけてみたの。
そうしたら………」
永琳「――――――【セシウム137】……放射性物質よ。」
――――――刻一刻と影を増す幻想郷の【暗部】――――――
BGM 平沢進『Aria』
白蓮「諸君、私は人間が嫌いだ。
諸君、私は人間が嫌いだ。
諸君、私は人間が大嫌いだ。
悪人が嫌いだ
偽善者が嫌いだ
賤民が嫌いだ
貴族が嫌いだ
兵士が嫌いだ
皇帝が嫌いだ
僧侶が嫌いだ
仙人が嫌いだ
聖人が嫌いだ
平原で 街道で
塹壕で 草原で
凍土で 砂漠で
海上で 空中で
泥中で 湿原で
この地上に蔓延っているありとあらゆる人間共が大嫌いだ。」
――――――――――――――――――
慧音「これがここ三ヶ月の間に【変死】した人物のリストだ。
性別、年齢、職業、住居…全員何の関連性もない。
ただ一つの共通点は、全員『日曜日の夜』に自殺のように安らかな表情で死んだということだけだ。」
――――――――――――――――――
白蓮「戦列をならべた妖怪の一斉発射が、轟音と共に敵陣を吹き飛ばすのが好きだ。
空中高く放り上げられた敵兵が、効力射でばらばらになった時など心がおどる。
毘沙門天代理の操る宝塔のレーザーが敵の結界を撃破するのが好きだ。
悲鳴を上げて燃えさかるあばら家から飛び出してきた人間を弾幕でなぎ倒した時など、胸がすくような気持ちだった。
槍の穂先をそろえた妖怪兵の横隊が敵の戦列を蹂躙するのが好きだ。
恐慌状態の付喪神が、既に息絶えた敵兵を何度も何度も刺突している様など感動すら覚える。
敗北主義の逃亡者達を街灯上に吊るし上げていく様などはもうたまらない。
泣き叫ぶ捕虜達が、私の振り下ろした手の平とともに歓喜の声を上げる同胞たちにバラバラに食い散らかされるのも最高だ。
哀れな抵抗者達が雑多な小武器で健気にも立ち上がってきたのを、入道使いの見越し入道が都市区画ごと木端微塵に粉砕した時など、絶頂すら覚える!」
――――――――――――――――――
仗助「『安らかな表情』…?
『自殺したように』…?
ソイツはどーゆーことっスか、先生?」
慧音「言った通りの内容だ。
被害者は全員、死に方はバラバラだが皆一様に安らかな死に顔をしているんだ。
一人目は食べ物が喉に詰まり死んだ。
二人目は睡眠薬を大量に服用して死んだ。
三人目は里の外に出て崖から転落死した。
四人目は剣で自分の頭を叩き割って死んだ。
五人目は蜂に刺されて死に、六人目は窃盗容疑で公判中、急に暴れだし警備員の武器に自ら飛び込み自害、七人目は霧の湖の大魚に呑まれて死亡。
八人目は里の外で熊に潰されて死んだ。
九人目は焼却炉に入って焼死。
そして十人目は、つい先日、自宅で首を吊って死んでいた。」
ホル・ホース「……先生さんよ、すまねえがアンタの言葉にはちょいと疑問符が浮かぶぜ。
アンタは死んだ人間は『被害者』で、誰かに殺されたと決めてかかってるようだが、聞いた感じじゃどれもこれも自殺か事故じゃねえか?
確かに【催眠術】か何かで人間を自殺させるような芸当ができる奴はいるかもしれねえ、だがその可能性の前に、死亡者たちが自殺したんじゃねえことを証明しねえとならねえ。
慧音、アンタはもうその点について目星はついてんのか?」
慧音「無論そうだ。
私は、『見た』のだからな。
その【現場】を。」
――――――――――――――――――
白蓮「僧兵の戦闘団に滅茶苦茶にされるのが嫌いだ。
必死に守るはずだった村々が蹂躙され、女子供が犯され殺されていく様は、とてもとても悲しいものだ。
人間の薄っぺらな文明に押し潰されて殲滅されるのが嫌いだ。
高僧に封印され害虫の様に法界を這い回るのは屈辱の極みだ。」
――――――――――――――――――
仗助&ホル・ホース「「現場を……見た?」」
慧音「実際には『現場の【歴史】を見た』だな。
私の『歴史を創る程度の能力』で事件当時の様子を観測したところ、被害者は皆明らかに不自然な行動をとった後に死亡している。
突然夕食の席を立ち、里の外まで出て熊に襲われたり、屈託なく談笑していたと思ったら遺書も書かずに厠で首を吊ったり……
そして極めつけには……【目撃者】がいるんだ。
【容疑者】のな……」
仗助「【容疑者】…?」
慧音「四人目の犠牲者の際だ。
目撃者は自警団員で、被害者と二人一組で里の見回りをしていた。
その時、『不審な影』を発見し、二人は慎重に後を追った。
不審者は角を曲がり、その先は行き止まりだ。
目撃者を先頭に、二人は一気に角に駆け込んだ。
……しかし、行き止まりのそこには誰も居なかった。
目撃者は首を傾げる暇もなく、背後に嫌な物音を聞き振り返った。
すると、被害者が自分の剣で自分の頭を切り裂いて死んでいた。
両手でしっかりと、剣を握って。
――――――そしてその時、彼は見た。
血を噴き出して倒れた同僚の背後に佇む、『首の無い男』の姿を……」
――――――――――――――――――
白蓮「諸君、私は戦争を、地獄の様な戦争を望んでいる。
諸君、私に付き従う大隊戦友諸君。
君達は一体何を望んでいる?
更なる戦争を望むか?
情け容赦のない、糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし、三千世界の鴉を殺す、嵐の様な闘争を望むか?」
妖怪「「「戦争(クリーク)! 戦争(クリーク)! 戦争(クリーク)!」」」
白蓮「よろしい、ならばクリーク(戦争)だ!
我々は渾身の力をこめて、今まさに振り降ろさんとする握り拳だ。
だがこの暗い闇の底で十世紀もの間堪え続けてきた我々に、ただの戦争ではもはや足りない!!
大戦争を!!
一心不乱の大戦争を!!
我らはわずかに一個大隊、千人に満たぬ敗残兵に過ぎない。
だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している!
ならば我らは、諸君と私で総力100万と1人の軍集団となる!!
我々を忘却の彼方へと追いやり、眠りこけている連中を叩き起こそう。
髪の毛をつかんで引きずり降ろし、眼を開けさせ、夜は誰の物であったかを思い出させよう。
連中に安眠など二度と訪れない事を思い知らせてやろう。」
――――――――――――――――――
仗助「『首の……無い』……?」
ホル・ホース「『男』……?」
慧音「そうだ…
私も『歴史を創る程度の能力』で、その事件の【歴史】を観測してみた。
確かに、【不審者】には頭部が存在していなかった。
そして袋小路に追い詰められ、二人が角を曲がって追撃しようとした瞬間、
【不審者】は姿を消し、同時に被害者の背後に立っていた。
まるで『時間を止められた』かのように……」
仗助「『【時間】を……止める』……!」
慧音「その直後、被害者は自分の剣を高々と掲げ………自身の頭に振り下ろした。
【容疑者】は被害者の死を見届けると、現れた時と同じように一瞬で消え、まんまと逃亡したわけだ。」
仗助「……よーするに……【容疑者】は何かしらの【能力】で自由に消えたり現れたりして、人間を自殺や事故死に引きずり込む……つーことっスか…?」
慧音「そのように推測している。
だが、全く目的と正体が見えない……いったい何のために十人もの命を奪ったのか……そして今後も犠牲者を増やすつもりなのか……」
仗助「被害者に何か『法則性』があれば、特定できそうなんすけどねェ~…」
ホル・ホース「……ッ!?
おい……!お二人さん………
見付けちまったぜ……その『法則性』ってやつをよォ~…!
あと何人ソイツが必要としているのかもなァ~……!」
仗助&慧音「「ッ!?」」
――――――――――――――――――
白蓮「連中に恐怖の味を思い出させてやる。
連中に、我々の咆哮に怯え、窓を閉め寝床で震えているしかなかった闇夜を思い出させてやる。
天と地のはざまには、奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる!
一千人の妖怪の戦闘団(カンプグルッペ)で世界を燃やし尽くしてやる!!」
一輪「全フラッペン、発動開始!
旗艦【聖輦船-ストレングス-】、始動ッ!」
ぬえ「離床!!
全ワイヤー、全索引線、解除!」
ナズーリン「最後の大隊、大隊指揮官より、全空中艦隊へ!!
目標、日本国本土、【幻想郷】上空!!
星「作戦名『幽霊客船の時空を超えた旅』、状況を開始せよ。」
白蓮「――――――征くぞ 諸君――――――」
――――――――――――――――――
ホル・ホース「被害者の頭文字だ……ローマ字表記にして、順番に読み上げてみろ……
『Jesus Chris』……あとひとり、『T』が揃えば……!
仗助&慧音&ホル・ホース「「「――――――『Jesus Christ(イエス・キリスト)』――――――!」
」」
――――――事態の裏に蠢く【唯一神】の影――――――
紫「……これは『【エイリアン(外来神)】vs【プレデター(侵略妖怪)】』……
どちらが勝っても……【幻想郷】に未来は無いわ……」
――――――そして……
――――――遂に【幻想郷】に……
――――――戦禍が踊る……!
里人A「うわああああァァァあアアァァァァァァ――――――!」
里人B「イヤああぁぁぁアアァァァッ!!」
グチュッ……
ブチッ…ビチャ……
ボギッ……ジュル…
妖怪A「ウ……!ウメエ!
ウ、ウメエヨ、オォォ~!
ヤッパニ、ニンゲンハウメエゼ!」
妖怪B「久しく喰ってなかったからなァァァ…!!
ヒヒ、やっぱ子供は生かしておきながら喰うのが最高だわ!」
子供A「…え……
い……っ
あ……あああ……う」
妖怪C「そんな一匹一匹キレ~に残さず喰わなくていいだろーがよォォー!
【外】にゃ人間共がまだまだ腐るほどいるんだゼェ~!
今夜は俺らの晩餐会だ!
遠慮するこたァねえよ!!
腹はち切れるまで鱈腹喰って呑んでしてやるぜェェ~ッ!!」
――――――地獄絵図――――――
露伴「……足をもいだ男の前で…妻を犯していやがった……
犯してる母の目の前で……子供を蛙のように股裂きにして……内臓をすすり喰らってやがった……
雛……僕は奴らをぶっ殺す…
あのクソ化け物共を、地獄に叩き帰してやる……
異存は無いな?」
雛「…露伴、気持ちは分かるけど………
…私も同感。
こんな膨大な【厄】……とても私では回収しきれないわ……
だから……『お裾分け』してあげましょう?
あいつらの生み出した【厄】を、あいつらに……」
――――――阿鼻叫喚――――――
自警団員A「仙人様…!
奴ら…何者なんですか?
妖怪共と戦っていたら、突然地中から出て来て…!
瞬く間に殖えて、人間を襲っています…ッ!!」
青娥「……あれは【キョンシー】……屍肉を喰らうリビングデッド……
力は化け物じみていますが、動きはのろく頭ものろい……一体二体ではまるで問題になりませんわ。
……ですが…、問題なのは……戦争で使用するうえで最悪の方法、数を揃えて組織的に運用した場合ですが……
のろいとは言え、出来損ないとは言え【化け物】……頭か心臓をブチ抜かない限りあれは死にませんの。
そして彼らは殖える、際限なく。
1が2に、2が4に、4が8に、8が16に、16が32に、32が64に、64が128に、128が256に、256が512に、512が1024に、1024が2048に殖える。
食事の度、鼠算式に殖える殖える殖える殖える……
戦線は崩壊し……戦場は、地獄と化しますわ。」
自警団員B「ううっ………!?
で、ですが仙人様は確かキョンシーに関する術の専門家!
何か【弱点】や【対処法】をご存知なのでは…?」
青娥「ふーむ、そうですね~……勿論存じ上げておりますわ。」
自警団員C「おおっ……!そ、それでは……!」
青娥「教えませんけどね♪」
自警団員C「………は…?」
青娥「『教えない』、と申し上げましたの。
聞こえませんでしたか?」
自警団員B「な、なぜです?
貴方の助力が無ければ、我々の力では……!」
青娥「あら、だってあの子たち、『私のキョンシー』ですわよ?
なぜ自分の持ち物が壊される手助けを私めがしなければなりませんの?」
自警団員A「……『私のキョンシー』……?」
青娥「…あらあらあらら……貴方がたのオツムはどうやら、キョンシー以下のようですね。
よろしいでしょう、『特別に』もう一度だけ要約してお伝え申し上げましょう。
耳の穴かっぽじってよくお聞きくださいね。」
青娥「――――――用が済んだらちゃっちゃとおっ死(ち)ね、
猿野郎(ヒューマン)」
――――――裏切り、背信、渦巻く陰謀――――――
仗助「俺の年上の甥がよォ~、昔、俺と同じくれーの頃……【バケモン】と闘ったんだとさ……
ソイツは人間止めて不老不死になった怪物で……吐き気を催す邪悪さで仲間を集め、世界を支配しようと企んでいたっつー話だ………」
億泰「ソイツがよォ…俺の親父までバケモンに変えちまった……
削ろーが撃ち抜こーが絶対に死なねえ……頭のネジもぶっ飛んじまって口も利けやしねえ……
俺らはよおおォ~ッ!人をそんなバケモンに変えちまうクソバケモンをッ!ゼッテェー許さねえッ!!」
仗助「元のしわくちゃの婆さんまで『治して』やるぜ……
覚悟しなッ!聖 白蓮ッ!!」
白蓮「フン、下劣な人間たち……
貴様らは我々高尚な妖怪のため、蛆のように生まれ豚のように生き狗のように死ぬのが相応しいのです。
その腐りきった脳ミソにこびりついた思い上がりを正して差し上げましょうっ!」
――――――相対する正義と正義――――――
早苗「皆さ~ん!
よ~くお聞き下さ~い!!
私は【死の天使】の代行人ですっ!
これより、皆さんに【宗教裁判】の判決を行いま~す!!
被告!化け物!→死刑!!
被告!異教徒!→死刑!!
判決は死刑!死刑です!
死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑
死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑死刑ぃぃぃィぃぃィィぃアハハハハハハハハハハハハ――――――!!」
神奈子「諏訪子……あの娘はどこで何をやってるんだい…?
こんな一大事の時に…!
もしあの娘の身に何かあったら……、…ッ!?」
諏訪子「……『何か』…、あったみたいだね……
早苗からの信仰が……消えた……?」
――――――高じる混乱、狂う者共――――――
???「――――――私の命が途絶えるその刹那………
暗闇の底で、私は出会ったのだ……【五人の天使】…に……!
彼らは言った。
『【あるもの】と引き換えに、お前の望みを叶えよう』と。」
阿求「あるもの…?望み…?」
???「……そう…【あるもの】とは、私を囲むこの世界。
そして…【望み】とは!
"完璧な世界"を孵化することだ!!」
阿求「……貴方……『孵化』……その姿は……
……【卵】…?」
???「…そう、私は卵………」
【ローリング・ストーンズ】「――――――"完璧な世界の卵"だ!!」
――――――一つずつ、一つずつ……ピースが埋まるように明かされてゆく【謎】――――――
ヴァレンタイン「誰かが最初に右のナプキンを取ったら、全員が【右】を取らざるを得ない。
もし左なら全員が左側のナプキンだ。
そうせざるを得ない。
これが【社会】だ………
土地の値段は一体誰が最初に決めている?
お金の価値を最初に決めている者がいるはずだ。
それは誰だ?
列車のレールのサイズや電気の規格は?
そして法令や法律は?
一体誰が最初に決めている?
民主主義だからみんなで決めてるか?
それとも自由競争か?
違うッ!!
ナプキンを取れる者が決めている!
この世のルールとは『右か左か』?
このテーブルのように均衡している状態で一度動いたら全員が従わざるを得ない!
いつの時代だろうと……この世はこのナプキンのように動いているのだ。
そして『ナプキンを取れる者』とは万人から『尊敬』されていなくてはならない。
誰でも良いってわけではない…無礼者や暴君はハジかれる――――――それは【敗者】だ。
仮に、このテーブルに【イエス様】がつかれているとしたら、たとえどんな人間だろうと……ローマ法王でさえ、イエス様のあとにナプキンを取らざるを得ないだろう?」
映姫「…………イエス様……?
どういう意味ですか?
この【幻想郷】に対する数々の蛮行と、何の関係が…?」
ヴァレンタイン「『たとえ話』だよ。
『た・と・え』だ!
この【戦争】が終わる時、我々の繁栄が始まるという事だ。
もうすぐそれが手に入る……世界中の万人が『敬意を払う』ものがな…
それはゆるぎない確かなもの。
それが【真の力(パワー)】だ。
その力の下には【味方】しかいない。
最初にナプキンを取る事のできる人間になる、その【円卓】に、この【ファニー・ヴァレンタイン】が座る事になるのだ。」
――――――悲鳴も憎悪も断末魔も………全ては【あの御方】を押し上げるための生け贄に過ぎない――――――
妖怪A「おいお前、どうしたんだ?
さっきから腹押さえて踞って……
食い過ぎたなら、構うこたあねえ、吐いちまえよ。
まだまだ人間共は腐るほどいるんだ、これから俺たちが向かう【外の世界】にはな。」
妖怪B「………ジ……ィ………」
妖怪C「は?なんだって?よく聞こえんかったが……」
妖怪B「…苦……ジイィ……ダジゲデェ………!!
喰ッタ……!
オデ……チャントヨク噛ンデ……喰ッタノ…ニ……!?」
ドグチャッ――――
妖怪A「なッ……!?」
妖怪C「なんだァッこりゃあ!?」
グチュ……ブチブチッ………
妖怪B「ギャアアアアァァァ――――――ッ!!
オッ……オデノ…腹カラァァァ…!!」
ブチィッ
ビキビキ……ッ
ドップアァァア…!
亡者「……痛イ…」
亡者「苦シイ……!」
亡者「化ケ物ドモメェェ…」
亡者「俺ガ…ッ…何ヲシタァ……!!」
亡者「オットウ……!オッカア……!」
亡者「……呪ッテヤル………ッ!!」
亡者「「「呪ッテヤルゾォォォ……妖怪共オオォォォォ……ッ!!」」」
――――――啓示される人間と妖怪の【罪】……戦局は二転三転し、そして――――――
億泰「なんだァァァ……こいつはァ…?」
仗助「……【金環日蝕】……じゃあねーよなぁ…
コイツぁどっちかーつーと……
――――――【皆既日食】だ……」
――――――遂に【蝕】が始まる――――――
プッチ「やはり……君とわたしの理論は正しかったぞ……DIO……
『誕生』したぞ!
【人の罪】を取り込み浄化した、【緑の赤子】を超える存在がッ!
今度こそ『失敗』は致しません……我らが主……
必ずやこの悪魔共の巣窟を廃滅してご覧にいれましょう……
その暁には……どうか……その神々しいお姿を…私達の前に……顕し下さい………」
――――――狂信の祭儀は、止まらない――――――
ヴァレンタイン「『完成』したぞ……
【遺体】がここに!
再びわたしの前に復活したッ!
ここから始まるのだ……我が祖国の恒久の繁栄がッ!!」
紫「っ……………」
ヴァレンタイン「……どうした?ミス・ユカリ……
【黒幕】はここにいるぞ?
『幻想郷の敵』、【遺体】も『すぐ隣』に置いて来た。
さあ、奪ってみろ、殺してみろ、破壊してみせろ。
【境界】を操ってみたらどうだ……
『生と死の境界』を弄れ、
『可能と不可能の境界』を変異させろ、
【空間】を割いて『元の世界』に戻れ、
Hurry!Hurry!Hurry!Hurry Hurry Hurryyyyyyyyyyy!!」
紫「……………くっ………」
ヴァレンタイン「どうだね…?『最強の妖怪』…?『幻想郷の創造神』…?
力が出ないのだろう…?
いくら貴様でも……『無から有』を創り出すことはできないからな……」
ヴァレンタイン「ここは【基本世界】から遠く離れた【並行世界】……
――――――『幻想郷の存在しない世界』なのだから。」
――――――八雲紫、堕つ――――――!!
里人「あ……あれは………?」
里人「……遂にお姿を……御見せになられた…………」
里人「「「――――――『白い………龍神様』――――――!!」」」
――――――妖怪は滅び――――――
プッチ「なぜ彼らは山に入れない?
この国の国土の四分の三は山地だというのに。
なぜ彼らは海を見られない?
この国は海に囲まれた島国だというのに。
なぜ彼らは文明を知らない?
この国は世界有数の工業国だというのに。
………貴様らがいるからだ………
貴様ら悪魔共が自身の欲望のために、罪の無い人間達をこの魔境に閉じ込めているからだ。
わたしは、我々は、人間が生み落とした【有害廃棄物】である貴様らを、責任をもって地獄に叩き返さなくてはならないのだッ!」
――――――【幻想郷】は滅び――――――
ホル・ホース「……そんなに……ッ…行きてェんなら…ッ!
そんなに【天国】ってェとこに行きてェんならァッ!!
勝手に死ねッ!
一人で勝手に死にやがれッ!
そんで地獄に堕ちちまえェェ―――ッ!!このゲス野郎ォォォ――――――ッッ!!」
――――――宇宙は再び一巡し――――――
――――――【あの御方】は三度地上に聖誕なさる――――――
プッチ「――――――おお………
……おおおおお……………おおおおおおおォォォォォ………
遂に……降誕なさった………天上から……
憐れなわたし達の下に……惨めなわたし達の下に……!
祈りと祈りと祈りの果てに………『神の国』は……【エルサレム】は降りて来た……
…………我らを……全人類を……………御導き下さい……
――――――『イエス様』………」
――――――その聖戦に――――――
――――――正義はあるのか――――――
以上、【第二部】予告でした。
【第二部】のこちらへの転載は数年後に完結した時を予定しております。
「いいや!『限界』だッ!読むねッ!」
という方は、http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11393/
こちらにお越しください。ジョジョの奇妙な東方Project.PAD5の>>466より第一話の投稿を始めております。順次更新していきますので、ご期待下さい。
待っていてやるという方、他の「ジョジョ×東方ss」を読みたいという方は、 ジョジョの奇妙な東方Project@Wiki 【http://www28.atwiki.jp/shinatuki/pages/1.html】 ←こちらへどうぞ。私の作品の他にも多数の良作がそろっています。
私のお勧めは『東方暗殺団~Nove asassini benito in pradiso 』、リゾット率いる暗殺チームが映姫の部下の死神として幻想郷で働く笑いあり、バトルあり、恋愛あり、涙ありの傑作、読んで損はないことを保障いたします。
では、今までご愛読本当にありがとうございました!今後も創作を続けていきますので、よろしければ末永く御贔屓いただければ、感謝の極みです。