ハイスクールD×D+DIO   作:ダストブロワー(缶)

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新しくオリ女キャラ登場。
・魔法系
・信頼と伝統の魔女
・「のじゃ」「ですじゃ」属性
・忠誠心高め

時系列的には3勢力戦争中で、2天龍参戦直後くらいです。



第4話 一人目

 久しぶりに長々と日記を書いてみようと思う。吸血鬼の領域を出てからしばらくは起こったこと、ただの事実――どこそこまで移動した、あれこれを購入した――ばかりで、頭の中を整理する必要がありそうな事柄はなかったし、最近は勇み足に過ぎて日記をつけていなかった。最近の出来事について一度まとめ、これからの方針を考えるのも悪くないだろう。

 

 思い返してみれば、町一つ消滅させたあの日から随分とたった。吸血鬼の領域を抜け、外界へ降り立ち、世界を旅人として訪れ暮らす。そのなかで多くの人間が――極々稀に人外が――生まれ、育ち、働き、結ばれ、育て、老い、そして死、あるいは討伐される様子を私は観察した。細部こそ違うものの、多くは同じような凡庸な結末を辿ったが、中には己の意思や偶然で、推測し、予測された結末を覆して見せる者もいた。

 

 やはり魂の可能性というのは実に面白いものだ。弱者が強者を打倒し、軍勢を個人が打ち払う。しかし、人の生は余りに短い。勿論、短いが故の輝き、爆発力は認めよう。短い生で多くを成そうとする創意工夫が、素晴らしいものであることも認めよう。だが、彼・彼女らに寿命がなければ……と思うこともまた事実だ。ならば、己の気に入った魂の持ち主を何らかの手段でもって不老とし、その行く末を共に歩き、そして見定めるのは悪くない考えであると思う。

 

 ……いやはや、この私が。『奪うもの』であり、世界を支配しようとしたこのDIOが!気に入った魂とはいえ共に歩むことを望むとは!転生し多少の混ざり物が出来たとはいえこうも考え方が変わろうとはな。いや、混ざり物と言うのは悪かったか。転生し、他者の、弱者の考えが私に同化することで、より広く大きく物事を捉えれるようになったと考えてやるべきか。今の私は『支配』することにさして興味はなく、『安心を求める』ことは魂を知る上で不必要だ。『覚悟』は必要だがな。そして仲間だが……かつてジョースター一行が私を討ちに来たときのような、恐怖や肉の芽で、ただ支配するだけの部下ではダメだろう。かといってエンヤ婆やヴァニラ・アイスほどに狂信的でも支障が出る。そう、理想をいうならばプッチのような、心から信頼できる者が、『友』が望ましい。だがそれは望めまい。妥協はしよう。だが、『天国へ行く方法』の為に集めていた36人の悪人の魂より慎重に、厳選し、そしてなにより私が面白いと感じることの出来る魂を見つけなければ。成功すれば、きっと未だ見ぬ彼らは私に魂の可能性を示し、満足させてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 話を戻そう。少し述べたが、仲間となり、共に歩む上で問題になるのはやはり寿命だろうと思う。私は不老不滅の存在だが人はそうではない。悪魔や天使に代表されるものも寿命が長いだけで、ないわけではない。不滅の特性はこの際諦めてしまえばよいとしても、肉体的不老は必要だ。寿命で魂を失う事態はなんとしても避けたい。

 

 解決の方策として魔法魔術に魔力霊力、全て使っての研究を行ってはみたが、おいそれと簡単に完成するはずがなく、今の状況は仮説がいくつかといった成果のみで芳しくない。そも、私の術式の素養は吸血鬼時代に習ったものをベースとして積み上げてきたものであるため、発展させるには少々幅が足りない。

 

 思えば、不老の法の開発に気が急いていたのだろう。結果がいま一つ纏まらない状況に至ってようやく、私は肉体的不老の法が、仲間を探す上での必須事項でないことに気づいた。煮詰まってしまった研究を一度置き、技術・魔法に優れた人材を求め再び放浪を開始する。おりしも、その頃は急速に聖書の神が台頭してきており、民間で信仰されていた土着の神々は聖書の神の元に下るか、妖怪や悪魔へ落ちるかの選択を迫られていた。時代が揺れ動けば、魂もまたその在り方を変える。変えざるを、変わらざるを得ない。

 

 

 

 

 

 私は、東ヨーロッパへ足を運んだ。この地方は前述のようにキリスト教による改宗が進み始めている地域であり、それに伴い古来の神々は神としての存在を失い、キリスト教の聖人や悪魔に変えられつつあった。そんな中で私が気になったのは『バーバ・ヤーガ』と言う名をつけられた魔女の妖婆だ。何故気になったか?調べていくうち、多くの話で人を食らう悪霊・妖怪の扱いであるものの、古い伝承では接し方さえ誤らなければ、――礼儀正しく、節度を持って接すれば――彼女は人々に冬を過ごす知恵を与え、魔法を用いて獣から村々を守るといった行為をとったとされる。魔法の知識があり、かつ話に応じる理性を感じさせ、そしてキリスト教の拡大により本来の神性が失われつつある。神性の喪失がどのようなものか直接話を聞くことも上手く運べば可能だろう、との考えから行動に至った。

 

 『バーバ・ヤーガ』の捜索に思った以上に梃子摺ったことをここに記しておかねばならないだろう。『バーバ・ヤーガ』という妖怪は、探せば容易とは行かないものの見つけることが出来る。だが、私が探していたのは『妖怪のバーバ・ヤーガ』ではなく、冬の脅威の一部を司り、神性を失いつつあるが理性を持った『バーバ・ヤーガに堕ちたもの』なのだから。

 

 

 

 

 

 ようやく出会えた『バーバ・ヤーガに堕ちたもの』だが、彼女は聖書の神に頭を下げるでも抗うでもなく、端的に言えば、諦めていた。冬の神性として冬の脅威を人々に伝えていた()の老婆は『人が聖書の神とやらで満足なら、ワシを必要とせなんだと言うなら、ワシは消えさるべきなんじゃろうさ』と私に答えた。この後、出合った初日はいくつかの魔法についての話をし、魔法魔術の十分な知識を持っていることを確認し別れた。

 

 幾度目かの話し合いで私は彼女に私と共に来るように誘い、そして彼女自身を倒すことを条件に仲間に加わることを認めさせることに成功した。この時の私は勝利することを微塵も疑ってはいなかったし――事実、勝利を収めることは出来たが――それこそ、我がスタンド『世界』(ザ・ワールド)の停止時間である1分で余裕でカタがつくだろうとたかをくくっていた。

 

 あぁ、認めよう。まったくもって見通しが甘かったとを認めざるを得ない。ジョースターの血統が、空条承太郎が、『星の白金』(スタープラチナ)が。我が『止まった時の世界』に入門してきたように、この世界においても入門してくる者がいる可能性を私は予見し得たはずなのだ。

 

 

つまるところ、我が『世界』(ザ・ワールド)の『止まった時の世界』に彼女は入り込んできたのだ。

 

 

 曰く、神性に代表されるような強大な力を持つ存在であれば、『止まった時の世界』を作れずとも干渉は出来るらしい。何故か。愚問だ。『時』に関する神話神格は少なくない。『時』に神々や力の強い者が抵抗出来なければ、今頃世界は『時』関係の能力を持つものの天下になっているはずだ。そしてやはり、事実そうではないところを見るに、『時』を止める能力は弱くはないが――むしろ強い部類だろうが――しかし、抵抗されない訳ではないようだ。この知識は大きな収穫だろう。これを知らないままで、どこぞの神話体系の神と戦っていたら、負けはしないだろうが少々無様を晒すことになっただろう。最も、最終的に勝ったものが勝利者である以上、過程や方法は結果に行き着くための道でしかないが。

 

 我が『止まった時の世界』で彼女は動けたが、彼女の展開した魔法のほぼ全てを停止させることに私は成功した。故に勝てたといっても過言ではないだろう。だが呪文の大部分を封じられているにもかかわらず、いや、だからこそ彼女の魔法の技量は素晴らしいものだったと言えよう。動かせる数少ない魔法でもって戦い、私の腕を斬り飛ばし、さらに脇腹を抉りとるまでしてみせたのだから。吸血鬼だったころの回復量では負けていたであろう魔法の手腕である。

 

 だが過程はどうあれ、私は勝利した。そして約定通り彼女は私の仲間として共に来てくれることになり、また信頼の証として神格を得る前の名を私に預けてくれた。せっかくだから記しておこう。『ジラマータ・バヤーガ』これが彼女が神格を得る前、森の賢者として冬の備えを村々に教えて回っていた頃の名前だそうだ。そして彼女は「そうじゃな。これからは『ジラマ婆』と呼んでくれりゃあええ。」と言い、私にはそれを拒む理由はなかったので快諾した。

 

 

 

 

 

 彼女の加入で私の行き詰った研究を先に進めることが出来た。不老を付与するには多大なエネルギーが必要だ。純粋な不老を得るために必要なエネルギーは多すぎる。であれば、私の不老とリンクさせる形で不老の付与を行えば、必要なエネルギーは削減できる。それでも必要なエネルギーが多いというのが現実だ。ではエネルギーをどうするか、そこで鍵となるのはやはり魂だ。善であれ悪であれ、強い魂は強いエネルギーを持っている。魂をエネルギーのみに出来ればこの問題は解決できる。これもジラマ婆の協力もあり、方法の目処が立った。魂の取得に関しては消えても、いなくなっても他陣営から追われ難い凶悪行為を繰り返している者を慎重に選別し、襲撃、確保している。スタンドの使用やジラマ婆と協力し足跡を消して行っているので気取られてはいまい。ただでさえ最近は煩わしくなって―――――

 

 

 

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 結界が何者かを感知したためノートを片付ける。続きは戻ってからでいいだろう。

 

「ふむ、噂をすれば影がさす、とやらか。

 ジラマ婆、今回は私が出よう。戻るまでに実験の準備をすませてくれるか」

 

「止めはいたしませぬが、結界からの反応も随分弱い。恐らく木っ端悪魔共じゃろうし、ディオ様が出るほどの相手ではないと思いますじゃ。 どうせ放っておいても、ここまでの結界全てを抜けれず仕舞いで辿り着けますまい」

 

「だろうな。なに、私の気晴らしだよ。

 理由をつけるなら……そうだな、実験に向けてのウォーミングアップ、と言ったところか」

 

「イヒャッヒャッヒャッ!ウォーミングアップと申されますか!まぁディオ様が戦いなさるなら大半の相手はそうじゃろうて。ではワシは準備をしとりましょう。」

 

 

 最近寄ってくるようになった、天使に悪魔、堕天使共。以前から大規模な戦争を3陣営でやっているらしく、私に手を貸してもらおうと来るのも大概迷惑なのだが、加えて態度も悪い。邪魔ではあるが、奴らが暴れるおかげで変動する世界の観察が出来ると思えば、まぁ、良い。2天龍も暴れ初めて混迷しているようだし、直に静かになるだろう。

 

 さて、片付けの時間だ。万が一にも私の目的を妨げる力を持つなら潰さねばならん。

 今日来た連中も適当に戦闘不能にし、新しく作った強制転移術式の実験台になってもらうとしよう。

 

 




新しくオリ女キャラ登場。

・だが老婆だ。

若返ったりはしません。フラグじゃなく、ガチで。こう、アドバイザー?的な。暴走しない性格がマシなエンヤ婆的な。
なんとか10月中に出来ました。待ってた方にはお待たせしました。

時間飛ばしに日記形式は甘えだと思いつつもやめられない(ビクンビクン
日記形式だけでストーリー作る技量もないし作者どうしようもないわこれ。

実習、提出用のレポート仕上げてきます。チクショウメー!!


それではお読みいただきありがとうございました。
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