ハイスクールD×D+DIO   作:ダストブロワー(缶)

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時系列的には3勢力の戦争直前。
神、堕天使、悪魔、各陣営での戦争に対する考え方。のようなもの。


それっぽくこじつけただけ感が否めない。致命的に矛盾してたら教えてもらえると嬉しいです(丸投げ


閑話 それぞれの想い

 

 

 

――――――――――

 

YHWH

 

――――――――――

 

 

 光が満ち、影が完全に存在しない空間。そこは、ただ一つ置かれた木で作られた椅子と、椅子の主のみが座する場所。

 

 

 そんな空間で光が集まり人型をとる。6対12枚の金色に輝く羽と、頭上で神々しく光る金環。白いローブを着た端正な顔立ちの青年が姿を現す。何かあったのだろう。彼の表情は優れず、憂いを帯びた顔つきをしている。

 

「主よ。御報告致します。ルシファーとルキフグスに続き、アザゼルを筆頭とした一陣も天を去りました。また、立て続けの上位天使の離反により、皆が動揺しています。

 ……やはり、急ぎすぎたのではないでしょうか?我らの教えを広める為とはいえ、その地を治めていた神々に迎合を迫ることを快く思っていない者達は、今だ我らの内におります。主よ、我らが父よ。どうかお考えをお聞かせ頂けませんか。心苦しいことですが、このままでは、またいらぬ離反を許してしまうことになります」

 

「そうですか。アザゼルが……。少々寂しいですが仕方がありません。彼は優しすぎましたからね……。

 

 我が子ミカエル。貴方の訴えに答えましょう。

 ミカエル、覚えていますか?……人の子等が争い始めた時、最初、その武器は木の棒でした。次は石。そして青銅へ。人の子等が使う争いの道具は瞬く間に変化しました。より強く、より確実に敵を殺せるように、と。今では鉄で(つるぎ)を作り、日々の糧を得るための狩猟道具であった弓は、敵の胸を射抜く為の改良ばかりが進み続けています。

 

 私は恐れました。人の子等は、いずれ全ての人を滅ぼすだけの物を作ってしまうのではないかと。終末を自分たちの手でもたらしてしまうのではないかと。故に、そうなる前に人の子全てを私達の懐に入れ、導かねばなりません。人が人を滅ぼすことになる前に、自らの文明を滅ぼしてしまう前に。

 

 他の神々を説得し、協力を得た上で行えれば最良でしょう。ですが、それは理想に過ぎません。私の懸念を話したところで、他の神々の大勢は理解しないでしょうし、理解して頂くまで話していたのでは時間がいくらあっても足りなくなるでしょう。辛くとも、今はこれしか道がありません。

 

 喜ばしいことに、皆のおかげでこの地域での影響力はかなりのものとなりました。そろそろ一度、悪魔と堕天使と戦い、これを打破せねばならないでしょう。地盤を固め、先に進まねばなりません。間に合わなくなる前に。……かつては我が子であり仲間や友であった彼ら堕天使、堕天使から私達への憎悪により更に堕ちた悪魔、私の行いの結果堕ちた古い神々、それらを再び討つ事は心苦しいですが、だからと言って私達が躊躇うわけにはいきません。

 

 私達は人の子全てを救わねばならないのですから。」

 

 

「ありがとうございます。主の御心、しかと聞かせて頂きました。

 制する為に教えを広めたのではなく救う為に広めていること、再び確信致しました。不安がっている者達にも伝え安心するように話しておきましょう。よろしければ急ぎ皆に伝えたいと思います。では、失礼します。」

 

「待ちなさい、ミカエル。貴方に任を授けます。堕天した者達にもこれを教え、天に戻るのであれば温情を与え、翼を戻す用意があると伝えなさい。私とて、望んで我が子を討ちたくはありません。戻れるものは戻してやりたいのです。」

 

「ハッ!主よ。喜んでその任、引き受けさせて頂きます!」

 

「よろしく頼みますよ、ミカエル」

 

 青年が光に包まれ、この空間より転移する。

 

 場には静寂が戻り、椅子と主だけが変わらずそこにある。 

 

「急がねば……。666の獣を次元の狭間へ封じ、それを目隠しにしてアレを隠さねば……。おそらく、全ての神々よりも、全ての人間よりも前から眠っていたあの『白い神』は、なにがあろうと絶対に起こしてはいけない代物。そして手を打てるのは、アレに気付いているのが私だけの今のみ。我が子が私の元を少々離れたところで止まれません。止まるわけには、いかないのです」

 

 

 神は思考する。やもすると無限の螺旋に入る選択肢の海から、最良を引き出す為にはどうすればよいのかを知る為に。

 

 神は選択する。考えられる最良を実現し得る答えを。失うものと失わずに済むものを天秤にかけ、失う痛みを知りながらも尚、先を守る為に。

 

 神は決定する。己の下に集う子等を教え導き、救いを与える為に。

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

――――――――――

 

Azazel

 

――――――――――

 

 

 あぁ……やっちまった……。

 

 いやいや、故意じゃないんだからセーフじゃないのか?こういうのはよ……。そりゃあまぁ、下心はあったぜ?あわよくば触れねぇかなとは思ったけどよ。でも事故で触っちまって、(ついでだし少し揉んだけども)それで堕天するとはなぁ……。第五天の統括天使の俺が女の胸を揉んで堕天か……。いっそハーレムでも作るか?美女の100や200ほど囲っちまってよ。おう、なんかもうこれでいいんじゃねぇか。いい気がするぞ。作るか、ハーレム。

 

 堕天の直接の原因は胸を揉んだからだろうが、やっぱり神が最近何を考えてるかわからなくなってきていて、天使として不安定だったってのも原因かね……。にしても神は一体何考えてやがるんだ。近頃は人の子を救うと言いながら人の子を見捨ててまで教義を広めようとしてる節があんだよな。あいつ、『平和大好きー』が素だから、侵略っていうことはないと思うんだが。

 

 まぁ堕天うんぬんは今更か……。もう神の子を見張る者(グリゴリ)も作っちまったし、シェムハザ達も一緒に堕ちてきてる。サハリエルの野郎もいるし、天界のころみたいになんか調べたり作ったりってのもいいかもな。今更あいつらを見捨ててどこかに行くなんて出来やしないし、それに堕ちてきた連中は、俺も含めなんだかんだ人間が好きな奴が多い。俺も腹括っていくしかねぇんだろうさ。

 

 

 

 退屈な仕事中の執務室に部下が慌てて駆け込んでくるから何事かと思ったら、ミカエルが単独で来ただと!?向こうは堕天して間もない俺との直接の対話を求めており、戦闘の意思はないらしい、か。いや、ミカエルのことだ。戦闘する気がないのは本当だろう。嘘だとかそういうのは苦手な奴だしな。ここで奴を討ち取るのは今の戦力じゃ俺が出れば無理じゃないが相当厳しいか……。それに今戦えば聖書の神陣営との明確な全面戦争になる。そうなればこっちが物量で押し潰されるのがオチだ。話し合いに応じるしかねぇか。

 

「で、なんの用だミカエル。今の俺達は敵みたいなもんだろう。もしかして俺の首でも獲りに来たか?」

 

「まさか、それなら天使の軍勢を率いて来ることくらい貴方ならわかるでしょう。

 今日は主からの使者としてここへ来ました。貴方達の中には、主の御心がわからなくなって堕天した者達が少なからずいるでしょう?主の御考えを貴方達に伝えることが今回の私の任務です。そして主は貴方達が心から天界に戻ることを希望するなら、その翼をもう一度純白に戻し、天に受け入れても良いとおっしゃっています。」

 

「堕天した俺達に、随分と甘い処置だな。なんだ、戦力でも増やして、また戦争でも始めようとでも言うのか?」

 

 堕天使が天界に戻れる……か。何人かは戻りたがるだろうな。何故今それを此方に持ちかける?あの神のことだ。元とはいえ身内と戦いたくないっていうのはあるだろうが、それを踏まえてもやはり戦力を集めてる可能性は高いだろうな。

 

「それは……。

 その話の前に、まずは主の御心をお教えしましょうか。主は―――――」

 

 

―――――

 

 

 神の考えを聞いたが、なるほど確かに人間の進歩は早い。だが、天界の技術部を統括していいた俺からすれば、技術ではなく扱う方の問題ではないかと思う。いや、だからこそ技術がそこに至る前により多くを庇護下に置きたいのか。それでも俺は、未来の大勢の人間の為に、現在を生きる人間へ負担を強いる方針には納得できねぇな。

 

「……そうか、それが神の考えか」

 

「えぇ、先を見据え、より大勢の人の子を救いたいが為の選択です」

 

「悪いが、俺は天界に戻るつもりはな―――

 

「アザゼル、これは最後通牒をかねています。今の私達の関係は敵でも身内でもない、貴方も言いましたがほとんど敵同士のようなものです。そして、この話し合いを持って我々と堕天使陣営は明確に敵対することになります。元は同じ天使、出来るなら戻っていただきたいのです。」

 

「そんなことすりゃあ悪魔が黙ってない。3陣営での泥沼の大戦争になるぞ!!」

 

 確かに天界、堕天使、悪魔の3陣営なら一番有利は天界だ。神が未来の人間まで救いたいにしても、まさか戦争を仕掛けるほどとは……。そこまで本気なのか。

 

「えぇ、承知の上です。我々は悪魔達を下しここでの地盤を完全に固め、そしてさらに多くを救うべく手を伸ばします」

 

「お前……ッ!

 わかった。『神の御考え』とやらはこちらで広める。戻りたい奴がいれば、俺がまとめて天界の入り口に転移で飛ばしてやる。だが俺は戻らんぞ。」

 

 組織として新参でまだ体制が固まってないにしても俺は組織の長だ。投げ出すわけにはいかないだろうさ。

 

「アザゼル、貴方を待っている者も少なくない数がいるのですよ。」

 

「そいつは嬉しいね。だけど、戻らないぜ俺は。

 神サマは天界で未来の人間を守ってればいい。天使もその手伝いをして、この先の人間を救えばいい。堕天使な俺達は今を生きる人間を、お前ら天使よりも近い位置で守る。神の考えじゃ、今を生きる人間に多少の犠牲はやむなしとっていうのと同じだろう?」

 

「未来に生まれる数多の人間達の為の礎です。無駄にはしません。

 どうしても戻らない、と。……私達と、敵に、なるのですね。アザゼル」

 

「あぁ、そういうことになるな。ミカエル」

 

「……。そう、ですか。

 では、私達が仲間なのは今日までですね。次に会った時から、私達は敵同士となります。フフフ、天界に戻らなかったこと、後悔させてあげましょう。」

 

 また何考えてるかわからん笑い方しやがって。単純な光力ならお前の方が強いんだ。不意打ちで俺を仕留めれば良いものを……。まったく、甘いんだからよ。

 

「ハンッ。やれるもんならやってみろっての。……ミカエル、勝手にくたばるんじゃねぇぞ」

 

「貴方こそ、私が直々に浄化して差し上げます。容易く滅ぼされないよう気をつけることですね。」

 

 

―――――

 

 

 ミカエルが帰り、天界に戻りたいものの選別を行った。やはり、何人かは戻ることを希望した。予想通りってやつだ。シェムハザからは何故みすみす戦力を減らす真似を!と怒られたが、戦争中、まさに戦ってる途中で同じことをされたと想定したときの混乱、被害を考えれば遥かにマシだと説明したら納得してくれた。しかし戦争か……。極力正面は避けて行かねぇといけないだろうな。コカビエルが確か集団指揮に秀でてたか。やれやれ、仕事が片付く気がしないな。あー……、ハーレムが作れるのは何時になることやら。

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

――――――――――

 

Lucifer

 

――――――――――

 

 

 まるで道化だ。私は。

 神に造られ、神に愛され、そして神に失望した。神が他の神々へ迎合を迫ることを納得できず、また、落ちぶれて行く古い神々を見ていたくなかった。彼らも人に必要とされていた神のはずなのだから。なにより、神が落ちぶれるのを見ることで、やがていつかは私を造った聖書の神も落ちぶれるものだと突きつけられる用に感じてしまうから。

 

 私は神を裏切った。神がいずれ落ちぶれるのなら、それは私が行うべきだ。古い神々を悪魔へ堕とした罪は、その片棒を担いだ私が悪魔へ堕ちることで罰としよう。私が堕ちても止まらぬ神への罰は、神の子たる私が神を斃すことで罰としよう。神が人を愛するように、古い神々を愛さないのであれば、私は捨てよう。神への愛情を、神への敬意を、神へ捧げてきた私の全てを。

 

 愛などいらぬ。神が愛さなかった者達の憎悪でもって、神に思い知らせよう。これが貴方の切り捨てた者達の痛みだ、と。

 

 

 開戦だ!知らしめるのだ!神によって虐げられた者たちの恨みを!悲しみを!憎しみを!痛みを!!

 

 

 

 拡大された私の声が響く。私の元に集った、悪魔に堕とされた者達全てを鼓舞する為に。

 

 

 

『諸君。我が忠勇なる悪魔諸君。今ここに、諸君等有望なる将兵と軍勢を迎えて、私は大いなる期待を禁じえない。

 時代はまさに、新たな局面へと向かいつつある!いかなる局面へか!?愛すべき人間の発展の局面である!!

 人間は、その欲望でもって新しくも素晴らしい時代を進める。にもかかわらず!聖書の神は人に節制を説く!人の欲望こそ、人を推し進めるものであるというのにだ!

 我々は立たねばならん!諸君等の中には、かつて人を教え導いたものがいるだろう。また、かつての私のように、人を見守り、手を貸してきた人の良き隣人もいるだろう。良いか諸君!我ら悪魔は、人の為に立つのである!諸君等は聖書の神によって悪魔とされたが、故に、期せずして人間の歴史を先に進める、人の素晴らしい隣人としてその最前列に立ったのだ!!

 諸君!!諸君等はこの戦争の始まりである!!すなわち!人間の隣人として、諸君等は更にその前衛である!!悪魔であるなどと後ろ指差されようとも!我らの行いは人間の為である!!己の行いに躊躇するな諸君!諸君等は間違ってはいない!聖書の神が人の発展を遅らせようとしていることを防ぐ、人類全体のリーダーである!!

 奮起せよ!!

 人間と、人間の隣人たる我らの発展を目指して邁進せよ!!

 

 

 今まさに!聖書の神は、人間を見捨ててまで教義を拡大しようとしている!これが正義か!?否!!断じて否である!!

 私は宣言しよう!正義を失い、ただただ肥大する聖書の神と天使に如何ほどの戦力が、光力が、軍勢の数があろうとも、それは既に形骸である。

 敢えて言おう、カスであると!!

 それら正義を失った軟弱なる集団に、我々、人間の発展の為に戦う悪魔が敗北することなどありえないと断言しよう。

 人間は、欲望を司り、破滅と興隆を与え、邪悪であることを身を持って教える我ら悪魔が隣人として立つことにより、初めて発展と進歩を得ることが出来るのである。聖書の神や堕天使といった無能なる者どもに思い知らせてやらねばならん。今こそ人類は悪魔と共に発展の時であると!!すなわち人類の未来の為に、我ら悪魔が立たねばならんのである!!!!

 

イビール・デモン!!!!(悪魔よ、邪悪であれ)

 

 

 

 

「「イビール・デモン!!!!(悪魔よ、邪悪であれ)」」

 

 

 

            「「「「イビール・デモン!!!!(悪魔よ、邪悪であれ)」」」」

 

 「「「「「「イビール・デモン!!!!(悪魔よ、邪悪であれ)」」」」」」

 

 

                   「「「「「「イビール・デモン!!!!(悪魔よ、邪悪であれ)」」」」」」

 

 

 

―――――

 

 

「ロフォカレ、良かったのか。我々は我らの造物主と戦うことになる。

 厳しい戦いになる。滅ぶ血族も出るであろう。お前は私についてきただけだ。今なら―――

 

 

「ルシファー様、私は私の意思で貴方様にお仕えしているのです。ルシファー様は私を消し飛ばすだけの力をお持ちの、私の対になる存在でございます。

 それに、仕える主は己で判断致します。ルシファー様はルシファー様の御心のままに動いてくださいませ。」

 

 

「そうか、わかった。……ロフォカレ・ルキフグス。ルシファーの名を持って命じる。私に仕えよ。私か貴様が滅ぶ、その時まで。そして私が滅んだのちは、己の心に従い、次の主を決めよ」

 

「このロフォカレ・ルキフグス。その命、謹んで拝命致します。

 ……まぁしかし、ルシファー様が私より先に滅ぶことなど想像も出来ませんから、一生、仕えさせていただきます」

 

「フンッ。保険のようなものだ。貴様はこうでも言わんと万が一私が滅べば後を追ってきかねんからな」

 

 

 

 

 戦争だ。神と悪魔と堕天使と。

 果て無き闘争の幕を、さぁ、開けよう。

 

 

 

 




悪魔陣営の分でネタに走りました。だが私は謝らない。

初代ルシファーさんのスペックのイメージ
・聖帝サウザーに超越者ボディの肉体スペック
・ギレン並の頭脳
・ぶっ壊れ魔力量
・cv銀河万丈


次は本編頑張ります。
お読みいただきありがとうございました。
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