「ああ、ギャラガー。あんたの方から来るなんて珍しいじゃないか」
ギャラガーの「せっかくだ、場所を変えて話そう」という提案に従い、一行が訪れたのは夢境ホテル内のバーラウンジ。バーテンダーを務める、シヴォーンという男勝りな雰囲気を纏った天環族の女性に、ギャラガーは「友人をもてなすなら、馴染み深い場所の方がいいからな」と答える。
「あたしもどうせ暇だったし、そういうことなら歓迎するよ。ようこそ、「バー・ナイトメア」へ。あのつまんないスラーダ以外だったら、何でも好きなものを飲ませてあげるよ」
「ね、星、この人カッコいいね!セーバルと同じタイプだ!」
「ほぼセーバルでしょ。双子?」
「へえ、そんなにイカしたのがいるならぜひ会ってみたいね」
「あっ、聞こえてたか……」
そう言って頭を掻く星。ギャラガーは少し溜息を吐いて言った。
「その辺にしといてくれ、シヴォーン。それと、せっかくこいつらを招いたんだ、今日は俺に任せてもらえないか?この年になると、生業とはいえいつ腕が鈍るか分かったもんじゃないからな」
「了解。材料は全部カウンターの下に揃ってるよ。良い機会だし、久々にスペシャルドリンクでも振る舞ってあげれば?」
「ああ、そうだな、そうしよう。てなわけでお前らに少し手伝って欲しい。適当にこのバーの中を探して、好みの材料を持ってきてくれるだけでいいんだ。そしたら、お前らそれぞれに合ったカクテルをノンアルで用意してやる。事件の話が長くなろうと、退屈しないくらいのな」
彼の言葉に疑問符を浮かべ、「今材料はカウンターにあるって言ってなかった?」と尋ねる星。シヴォーンは「そう焦らないで、好奇心旺盛なお嬢さん」とその話を引き継ぐ。
「ここは夢境、あんたが望めば好きなものが手に入る。感動、冒涜、戸惑い、安心……どんなものだって、「バー」というこの空間には現れるの」
「現実だろうが夢だろうが、カクテルの本質は変わらない。酒、食材、雰囲気、技術、ストーリー……その全てが一つのカクテルに集約する。そして、何よりも重要なのは、そこに加えられるちょっとした神秘と期待。それこそが、バーテンダーの腕の見せ所だ」
「そう。そうすることで、お客さん一人一人の人生をグラスの中に映し出せるんだ」
「……つまり、どんなカクテルを飲めるかは運ゲーってこと?」
「そりゃあ良い表現だ。全く同じ味なんて俺達にも作れないからな、それくらいの心構えが一番カクテルを楽しめる」
「そうと決まれば……星、早く材料を集めちゃお!」
◇◇◇
「ってわけで集めてきたよ」
それなりの紆余曲折があるとも言えなくないくらいの過程を経て、再びギャラガーに声を掛けた星。「ほう、こりゃ随分と早いお戻りだな」と言いながら、彼女の集めてきた材料を受け取る。
「なるほど、悪くないチョイスだ。だが、全て混ぜると味が渋滞して濁る。この中からお前が選んでくれ」
「ん、了解。でもどうやって選べば良い?」
「なら簡単に説明してやる。まずはベースからだ。これは第一印象と、後味の余韻を決める。お前の直感で決めてくれ、どれをベースにしたい?」
星は少し考えた後に、虹色のシロップが入った瓶を指差した。「美味しい麻酔薬みたいだった」という彼女の言葉に、ギャラガーは「「当たらずとも遠からず」だな」と頷き、グラスに注ぐ。
「「スウィートドリームシロップ」……ピノコニーのどこを探したって、こいつより甘ったるい飲み物は存在しないだろうな。今の夢追い人のトレンドがこれだっていうのは中々面白い話だが」
「へー、良いね。私ナナシビトだし、甘いの好きだし」
「なら好都合か?次は副材料だ。こいつは確かにベースに変革をもたらしてくれる。主張しすぎるってのもよくないが、控えめって役割でもない。さあ、今度は何を選ぶ?」
星はまた少し考えて「じゃあ、これで」と幾つかのチップを指差した。「いいセンスだな」とギャラガーは笑った。
「「大博打」……こいつは最もパンチの効いた副材料だ。俺もかなり気に入ってる。お前がそれほどのギャンブラー気質だとは思わなかったけどな」
「大好きだよ、ギャンブル。もちろん、負けるよりも勝つ方が好きだけどね」
「そりゃそうだ。俺も、それについては思い出がある。ミハイルが亡くなる寸前、彼の目の周りはまるでナイフで刻み込んだみたいな深い皺だらけになってたんだ。口籠りながらも何かを伝えようとするその様子は、会話というよりも……吐ききれない息を肺に溜める作業にも見えた。そしてその夜……俺はふと、その瞬間のピノコニーがそれと同じ香りを発していることに気が付いたんだ」
「はえー」
「最後は飾りを選んでくれ。お前が気に入りそうなのは大体揃ってるぞ」
「んー……じゃ、このコインのレモンスライスで」
「はっ、「スウィートドリームシロップ」「大博打」と来て、最後にスターピースカンパニーのお気に入りを選ぶとは、お前も大層な野心家だな。それでこそ「
そして星の注文を混ぜ合わせ、飾り付けたギャラガー。深い蒼に朝焼けの空のような淡い紫を混ぜたようなその液体が入ったグラスを、星はカランと揺らした。
「名付けるなら……「夢の中の夢」だ。それを以て、お前に敬意を示そう、目覚めし者。……自らの墓を掘った先輩達に、乾杯」
桜花の使い方
青雀タイプのスキルでSPをじゃぶじゃぶ使いつつバフをいっぱい盛る→バフの数に応じて強化される強化通常攻撃でぶん殴る→必殺でもっとバフ盛る→強化通常攻撃でぶん殴る
簡単ですね
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