お久しぶりです
「曇らせを書け」とガンダムが言っている・・・・・・
ので初投稿です
誰か、私の———
雨は好きだ
死に物狂いで集めた食糧が水浸しになったり、寝床が雨水でぐしゃぐしゃになるけれど、私は雨が好きだ
雨水が傷に染みて痛いけれど、身体の汚れを洗い流してくれる雨が好きだ
嫌な出来事も辛い出来事も全て洗い流してくれる雨が好きだ
晴れは嫌いだ
太陽が照らす世界はキラキラと光り輝いていて、私の居場所を消し去ってしまう太陽が嫌いだ
私が手を伸ばしても、決してその手を握り返してくれない太陽が嫌いだ
希望という名のまやかしで私を惑わす太陽が大っ嫌いだ
ザーザーと降り注ぐ雨を受けながら、私は路地裏で外敵から身を守るように縮こまっていた
弾丸を受けた脇腹から漏れ出す血が雨水と共に排水溝へと流れていく
傷口に染みた雨水が痛覚を刺激し、スーッと血が抜けていく感覚が気持ち悪かった
私は生まれた時から1人だった
行く当てもなく、物心ついた時からずっとねぐらとしているこの路地裏で、私は一人孤独に生き続けて来た
ゴミ捨て場から食料を漁り、一般人からは蔑みの目で見られて、ボロボロになってこの路地裏へと帰る毎日
今日は久しぶりに不良に絡まれた
汚物のように扱われ、暴力を受けた
だけど、久しぶりに人と会話をすることができた
私の話し相手は、ダンボールに描かれた宅急便のマスコットの絵とゴミ捨て場から取ってきた雑誌のモデルさん達だけ
だから、返事があることがこんなに嬉しいとは思ってもいなかった
私を見てニヤニヤと笑いながら、楽しそうにしている不良達を見て嬉しくなった
ゴミ捨て場で見つけたカビの生えたパンは砂まみれになってしまったけど、不良達と会話ができたことが何よりも嬉しかった
ジャリジャリと砂の感触を感じながら、大切な食料のパンに齧り付く
「なんでだろう・・・このパン、なんかしょっぱいや・・・」
体は冷えているはずなのに、目の奥がじわじわと熱を帯び始め、視界が霞み始める
頭がふわふわとしてきた
体から力が入らない
全身が溶けて雨水と共に流れていく感覚がする
「あぁ・・・・・・気持ち・・・良いな・・・・・・」
また不良達と会えるかな
私と会話をしてくれる人が現れるかな
「なんだか眠くなってきた・・・・・・」
瞼が重くなり、意識を保つのが困難になってきた
私はゆっくりと瞼を閉じた
次に目が覚めた時、少しでも幸せがあることを願いながら
「あの・・・誰かいますか・・・・・・っ!?!?大丈夫ですかっ!?しっかりしてくださいっ!!」
あぁ・・・・・・暖かいな・・・・・・
「もうっ、
「だ、だって、私がいるとノノミちゃんに迷惑がかかって・・・・・・」
「迷惑なんて一度も思ったことありませんっ!!」
ノノミちゃんはぷんぷんと怒りながら私の前に立った
ノノミちゃんを怒らせてしまったことが悲しくて、でも、私のことを想ってくれていることが嬉しくて、私は頬が緩むのを感じながら顔を伏せた
ノノミちゃんのお家はとっても豪華で、暖かいお布団や美味しいご飯を用意してくれる
だけど、私にその世界は眩しすぎた
眩しすぎる太陽は、私にとって毒なのだ
だけど、私の手を掴んでくれる太陽から離れることはできなかった
寝床や食事があるからではない
私をちゃんと見てくれる優しいノノミちゃんが好きだから
私はノノミちゃんの側にいる価値は無い人間だ
ノノミちゃんのためにも私は消えなければならない
だけど、ノノミちゃんが側にいる日常が心地よくて、手放したくなくて、ノノミちゃんの前から消えることができなかった
「でも、メイドさんたちは私のことを邪魔だと思ってるよ・・・・・・」
「メイドはメイドですっ!!ユウコちゃんが私の家から出ていく理由にはなりませんっ!!」
ノノミちゃんは両手で私の頬を掴み、上下に引っ張り始める
痛みを感じるけれど、それ以上に暖かさを感じた
私のことを心配してくれている
私をちゃんと見てくれている
それがとっても嬉しかった
「分かりましたっ!!ユウコちゃんがそういうことをするなら、私もユウコちゃんと此処で一緒に暮らしますっ!!」
「だ、ダメだよ・・・・・・!!こんなところにいたら、ノノミちゃんが汚れちゃう・・・・・・!!」
「じゃあ、私の家に居てくださいっ!!」
「そ、それは・・・・・・」
言い返す言葉が浮かんでこなくて、ノノミちゃんから貰ったマフラーに顔を埋めた
「ほら、そのマフラーもボロボロじゃないですか。一緒に新しいのを買いに行きましょう。だから帰りましょう、ユウコちゃん」
「い、嫌・・・・・・っ!!」
ノノミちゃんからマフラーを守るようにマフラーを抱え込む
強くぎゅっと、絶対に手放さないように
「これは大切なマフラーなの・・・・・・ノノミちゃんが私にくれた大切な・・・・・・」
「———っ。ごめんね、ユウコちゃん。そうだよね。大切なマフラーだもん、簡単に買い換えるなんて言っちゃダメだよね」
そう言うと、ノノミちゃんは私の隣に座り、ピタリと身体をくっつけ私に身を任せて来た。
「いつも我が儘ばっか言ってごめんね、ノノミちゃん」
「ううん、私の方こそ。ユウコちゃんの気持ちを考えてなくてごめんね」
暖かい
ノノミちゃんの体温が
ノノミちゃんの優しさ
とっても暖かい
「貴女に任せたい仕事があります」
ノノミちゃんが習い事をしている隙に家を抜け出して、いつものように路地裏で縮こまっていた私にメイド長さんは言った
「〇〇地区にノノミ様を狙う不届者達が居ます。その不届者達を貴女に処分していただきたいのです」
「しょ・・・処分・・・・・・?」
「えぇ、処分です。2度とノノミ様の前に現れないように、ズタズタに・・・ね」
「で、でも私・・・・・・人を傷つけたくなんてない・・・・・・!!」
「ノノミ様のためです」
「ノノミちゃんの・・・・・・ため・・・・・・?」
「えぇ。ノノミ様のため。貴女がやらなければノノミ様は傷ついてしまします。良いのですか?貴女の大切なノノミ様が傷だらけになっても?」
「・・・・・・いやだ」
「なら、やるしかないのです。貴女だけが、ノノミ様を守れるのです」
そう言って、メイド長さんは私に銃とナイフを渡してきた
「頼みますよ。ノノミ様のために」
これは、ノノミちゃんのため
私がやらなきゃノノミちゃんが傷ついてしまう
私は自分に言い聞かせるように、何度も繰り返し言いながらメイド長が指定した地区へと歩き出した
全てはノノミちゃんを守るために・・・・・・
「さて。貴女達、この汚らしい場所を処理しなさい。あんな汚物がノノミ様の側にいるなんて、なんて烏滸がましいのでしょうか。全く」
頭部に何度も弾丸を叩き込んだ
脚部を何度も切り裂いた
何度も、何度も
相手が泣き叫んでも、私は止めなかった
たとえ、手足が折れても
血が止まらなくても
私は何度も何度も
人を傷つけた
ノノミちゃんを守るために、と
そして、たくさんの時間が過ぎて
私は遂にやり遂げた
ノノミちゃんを傷つける人を全員処分した
これでやっとノノミちゃんが安心して暮らせる、と安心した
ボロボロな身体を引きずりながら、私はいつもの路地裏へと歩き出した
あそこにいれば、ノノミちゃんが迎えに来てくれるから
「私、やったよ・・・・・・ノノミちゃん・・・・・・」
いつもの路地裏に着いた瞬間、私はその場に倒れ込んだ
「———シロコちゃん」
薄暗い暗闇の奥で
太陽の光が差す路地裏のその先で
ノノミちゃんの声が聞こえた
「ノノミ・・・・・・ちゃん・・・・・・」
地面を這いずりながら、太陽の光の元へと進み出す
「ノノミ・・・・・・ちゃん・・・・・・!!」
私、やり遂げたよ
もう、ノノミちゃんを傷つける人はいないよ
だから
私の手を握って———
「ノノミちゃ———」
「ほら、行きますよ〜シロコちゃん〜」
「ん、まってノノミ」
知らない子がいた
知らない子が、ノノミちゃんの隣を歩いていた
「もう・・・・・・シロコちゃんはすぐ何処かへ行っちゃうんですから。ほら、手を繋ぎましょう〜私の元から離れないでくださいね〜」
「ん!!」
ノノミちゃんが、その子の手を優しく握る
「あ、シロコちゃん。マフラーがずれてますよ〜直してあげるからこっち向いてください」
ノノミちゃんが、大切なマフラーを直している
「ん、ありがとうノノミ」
「どういたしまして、シロコちゃん」
私の———
大切な———
「ホシノからもらったたいせつなマフラー。ぜったいになくさない」
「そうですね。絶対に手放しては・・・・・・」
「———ん?」
「・・・・・・??どうしたんですか、シロコちゃん?」
「なんか、こえがした。ノノミをよぶこえが」
雨は嫌いだ
大切な思い出も、大切な記憶も、全て洗い流してしまうから
私から全てを奪い去ってしまうから
太陽は好き
私を優しく温かく包み込んでくれたから
一人孤独な私の手を掴んでくれたから
でも、もう私の好きだった太陽はいない
ザーザーと降り注ぐ雨を受けながら、私は地面へと倒れ伏していた
身体中から漏れ出す血が雨水と共に排水溝へと流れていく
傷口に染みた雨水が痛覚を刺激し、スーッと血が抜けていく感覚が不思議と気持ちよかった
まるで雨水に溶けたように体から力が抜けていき、意識が遠のいていく
もう、全てがどうでもよくなった
このまま溶けてなくなってしまいたい
太陽は私にとって眩しすぎた
眩しすぎる太陽は、私にとって毒なのだ
初めから太陽に手を伸ばさなければよかった
私は孤独だ
瞼が重くなり、意識を保つのが困難になってきた
私はゆっくりと瞼を閉じた
次に目が覚めた時・・・・・・
いや・・・・・・
もう、いいや・・・・・・
あぁ・・・・・・寒いな・・・・・・
「パヒャヒャ!!それでね!!・・・・・・ヒカリ?どうかしたの?」
「んー・・・・・・なにかがこっちにいる気がするー」
「えぇ〜?こんな薄汚いところに何があるのさ〜・・・・・・えっ?」
「これはー・・・・・・!!」
はい、ユウコちゃんハイランダーへごあんなーい!!
対策委員会編 第3章へ続く!!(続きません)
【アツコの場合】や【ヒナの場合】みたいにオリ主くんが他作品の世界観や能力を持っているのは?
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あり
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なし
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好きにしていいから黙って曇らせを書け
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好きにしていいから黙って救済しろ