第五話 トーナメント開幕!
トーナメントの前日の夕方スズラン島にある空港のロビーにシノの姿はあった。今日の昼頃に到着して先程まで明日の詳しい打ち合わせをしており今はある人物の到着を待っていた。
腕時計で時間を確認すると到着まではまで10分程度ある。調整は明日の開会式後に組み合わせを見て最終確認をする。
今回出場するポケモンたちは
・ブラッキー
・サザンドラ
・キリキザン
・ヤミラミ
・ドラピオン
・バンギラス
マニューラは出場出来ないがまばらにバトルに出している。今回はもしかしたらその6体の中でも出場出来ない子もいるが全員が承知の上で全力で戦ってくれる。そんなポケモンたちをシノはとても頼もしく思うし今回はちょっとした秘策も用意したそれがどれほど通用するかも楽しみにしている。
少し時間があるからと手帳を取り出して他のジムリーダーたちのデータを見返した。
「あっいたいた、あそこだ」
「おいサトシちょっと落ち着け」
「待ってよ」
聞き覚えのある声がしたと思って顔をあげるとシノの姿を見て3人の子供が駆け寄ってきている姿があった。
「遠路はるばるようこそ、シンオウ地方へ」
「「「こんにちは」」」
「こんにちは、おやゴウ君そのポケモンは?」
「この間ガラルで出会ったんです。俺の相棒のヒバニーです」
「さてと、一旦ホテルの俺の部屋まで行こうかいろいろ渡すものがある」
シノは3人を連れて空港を出てからとあるホテルへと向かい自分にあてがわれた部屋に3人を連れていった。
「これはここのホテルの部屋の鍵だ。2部屋分用意したから」
「えっ何で2部屋?」
「少し考えたら分かるだろうサトシ!コハルがいるからだろう」
「そのとおりだ。サトシだと不安だからゴウ君とコハルちゃんに鍵を渡しておくよ」
「ありがとうございます」
「…ありがとうございます」
「どうしたコハル?」
浮かない様子のコハルを見てゴウが心配そうに尋ねた。
「あの…家族以外とカントーから出たことがないから少し不安で私は二人と違ってまだポケモンを持っていないし」
「研究所にいたあのワンパチは?」
「あの子はお父さんのポケモンだから」
「それならもしよかったら、俺のポケモンを預かってくれないかい?」
「でも、バトルには」
「登録している6匹以外に一匹は出せないし、ボールを所持するの禁止されていてね。どうしようかと思っていたんだ。もし君がよかったらだけど」
「じゃあお願いします」
「了解,出てこいマニューラ。話は聞いていたね?よろしく頼むよ」
「ワァ」
「カッコいいな!」
「おお~マニューラだ!いいなコハル」
マニューラを前に三者三様の反応を示した。特にサトシはいつものように食い気味に反応した。
「ならサトシも預かってくれるかい?」
「えっいいの?」
「構わないよ。出てこいサメハダー」
「シノさんのサメハダーだ!シノさん持っていたんだ!」
「バトルには出さないから滅多に人前には見せないから知らなかっただろう。さてと、マニューラにサメハダー,悪いが大会の間はコハルちゃんとサトシたちの元にいてくれるかい?」
2匹は深く頷いてシノからのお願いを聞き入れた。
「コハルちゃん、マニューラには何かあったしっかり守るように言ってあるよ。困ったことがあったらいつでも連絡してくれ。試合中以外は対応出来るから」
「はい、ありがとうございます。よ、よろしくねマニューラ」
「後はこれが明日からの二日間の試合のチケットだ。それから開会式もこれで見れる」
「「「ありがとうございます」」」
「それじゃあ明日からの二日間、ぜひとも楽しんでくれ」
シノは3人が部屋から出たことを確認して今回出場するポケモンを全員呼びだしてそれぞれと作戦を考えたりコミュニケーションをとったりして過ごしてから眠りについた。
次の日、シノは目が覚めてホテルのルームサービスで軽く朝食を取り、身だしなみを整えてボールを身につけてからホテルを出てスタジアムへと向かった。
スタッフに案内されて控え室へ行くとまだ誰一人到着しておらず、まだ集合の時間まではしばらくありとりあえずはスマホロトムを取り出して研究したデータの整理をして過ごした。
数分後に誰かが入室したが集中していた為入ってきた人物に気が使かなかった。
「ねぇ、聞こえている?もしもし?」
「ん?ああ、ナタネか悪いちょっと集中してたから」
声をかけてきたのは同じジムリーダーのナタネだった。
「相変わらずシノ君は熱心だね~」
「そうでもない。俺がやりたくてしている」
「なにも大会の日までしなくてもいいんじゃあないの?」
「まあ、それもそうか。あれ?他の皆は?」
「今更~?さっきスモモとスズナは来てたよ。スモモがちょっと緊張してるようだったからスズナが連れだしてた」
「スモモは確かリーグも一度しか経験してないから大きな大会は慣れてないのだろう」
「それもそうか。今回は特にリーグにも負けない盛り上がりだからね」
周りの見えていなかったシノを見て呆れたようにナタネに聞きながら談笑していると控え室のドアが開いた。
「あっ、シノさんの作業が終わってるよスモモ」
「ちょうどよかったですねスズナさん」
「おはよう、お二人さん」
「「おはようございます」」
「ちょうどよかったって?」
「そこの自販機で飲み物を買ったんです。お二人もよかったらどうぞ」
「ありがとうー」
「どうも」
その後は4人で少し雑談をして過ごしていると他のジムリーダーたちも集まり、一通りそれぞれのジムリーダーと時間まで話をした後、運営スタッフと共に開会式の最後の打ち合わせを終えた。
そして、いよいよトーナメントが始まる!
『ご来場の全てのポケモンファンの皆様!お待たせしました。ただいまよりシンオウ地方のジムリーダー8名による。最強を決めるトーナメント、ジムリーダー最強トーナメントを開催します!』
満席の観客席からは溢れんばかりの歓声が上がった。
『それではジムリーダーの登場です!』
より一層、会場の熱気が高まっていく中,いよいよジムリーダー全員が姿を現す。
『早速、紹介して行きます!
クロガネジムのジムリーダー,ザ・ロックといわれる男、ヒョウタ!
ハクタイジムのジムリーダー,繁る緑のポケモン使い、ナタネ!
トバリジムのジムリーダー,裸足の天才格闘娘、スモモ!
ノモセジムのジムリーダー,ウォーターストリームマスクマン、マキシ!
ヨスガジムのジムリーダー,知識を求める者、シノ!
ミオジムのジムリーダー,鋼鉄ボディの男、トウガン!
キッサキジムのジムリーダー,ダイヤモンドダストガール、スズナ!
ナギサジムのジムリーダー,輝き痺れさせるスター、デンジ!
今ここに8名のシンオウ地方の誇るジムリーダーたちが出揃いました!
それではルールの説明を行います』
説明が終わると係員がドータクンを伴って8本の棒が入った箱を持ってきた。
『これからトーナメントの抽選を行います。ジムリーダーの皆さんにはこの棒を1本選んで貰いその棒に書いてある番号と電光掲示板に写させたトーナメント表に印された番号に応じて対戦の組み合わせが決まります』
係員の指示でドータクンがねんりきを使って番号の書いてある棒をシャッフルした。
「それでは集まって一人一本選んでください。いいですね、カウント3で同時に出してて下さいね?行きますよ、3,2,1…どうぞ」
ジムリーダーたちは係員の指示を受けてその周りに円になって集まり棒に手をかけ、合図と同時に取り出した。
(8番…最後か)
シノは自分の引いた番号を確認してから電光掲示板に目を向けた。シノの引いた8番はトーナメント表では一番右の端にあった。
『組み合わせが決定しました!皆様!電光掲示板にご注目下さい!順番に発表致します!
第一試合 ナタネ選手VSトウガン選手
第二試合 デンジ選手VSマキシ選手
第三試合 ヒョウタ選手VSスモモ選手
第四試合 スズナ選手VSシノ選手
以上が今大会のトーナメントです!』
その後はリーグの委員長による開催宣言等などが行わなわれてから開会式が終了した。
各ジムリーダーたちには組み合わせの発表を受けて、改めてスタッフからその後の動きを控え室で説明されてから一旦,解散してそれぞれの行動を開始した。
シノは最終の試合の為、スタジアムの中にある空き室の使用したいからとスタッフに申し出、許可が出るのを待っていた為、しばらくしてから控え室を出た。
「あっ、やっと出てきた」
「?…スズナ?」
控え室を出たシノに待ちくたびれたように声をかけてきたのはスズナだった。
「シノさん、私は負けないですよ。気合いで勝って見せます!スモモとも約束したんです」
「俺も負けないよ。お互いに全力を尽そう」
「はい!」
こうしてシノはスズナと握手をしてから別れた。
いよいよシンオウジムリーダー最強トーナメントが開幕した。
シノの初戦の相手はこおりタイプの使い手であるスズナとなった。
果たしてシノはトーナメントを勝ち抜けるのだろうか?
To be Continue
開会式のイメージは剣盾のジムチャレンジの開会式です。
シノ…キャッチコピーは知識を求める者
サトシたち…特にトーナメントには絡んでこない。 自己満足で出した。
ナタネ…シノとは歳が近い為、仲が良い
スズナ…シノと一回戦でバトル。仲が良いスモモとお互いに勝ち上がってバトルの約束をした。
キャッチコピーの意味はその内明らかにします。
今更にはなりますがこの作品の時系列は新無印を参考に作っています。後、作者の自己満足がかなり入っています。ご了承下さい
次はいよいよジムリーダー同士の本気のバトルです。頑張って書きますのでお楽しみに!
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