皆の意見や知識で動かせ戦国物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1568年 家操35歳 勘合貿易再開

 1568年 家操35歳

 

 台湾入植開始(非史実)

 勘合貿易再開(非史実)

 

 

 

 

 

 

「(大黒)夷三郎、済まないが台湾入植の案内を頼みたいのだが」

 

「良いですよ。一度行ったことがありますし、野分(台風)の時期でなければ比較的安定した航海ができると思いますので春頃に向かいますが、人員はどれぐらいを?」

 

「大型船じゃないと危ないと思うから五千石船5隻と千石船20隻を付ける。入植人員は2千人くらいかな」

 

「指揮を執るのは?」

 

「お前の兄の大黒宗一郎に総指揮を執ってもらう。広い島だし、米作りにも向いていると思うから、日ノ本各地から移民を募ろうと思う。明の港やマカオ、琉球王国にも近いから交易拠点さえできれば儲かるぞ。初期投資は結構な金額がかかるだろうがな。工場群も移設する」

 

「本格的に拠点を作るのですね! 分かりました。年に何回くらい航海しますか?」

 

「基本隔月だ。野分の時期は見送るから1年で5回位になるだろう。五千石船も増やしていくから最終的には1回の航海で1万人の輸送ができるようにする予定だ」

 

「資金は津田家持ちで?」

 

「ああ、そうじゃないとお前赤字になるだろう?」

 

「それはそうですが……」

 

「よし、全面的に支援するからな。あ、蚊取り線香を持ってけ、蚊が疫病を運んでくるらしいからなあそこらへんは」

 

「は!」

 

 

 

 

 

 

 

「信長様が日ノ本統一後を考え始める段階に到達したし、俺的には関東に所領を持つ感じかなと思ったが、台湾統治が俺の役割になりそうだな。まぁ信包様を関東に移動させ、北条と上杉両方と仲の良い俺も関東に行けば、次世代は大丈夫だと思うけど、信忠様(信長様の長男)が早世でもしたら再び戦乱に戻ってしまうか……」

 

 風呂に浸かり、背中を小麦に洗ってもらう。

 

「そうなりますと台湾に拠点を作るのはその島が新たな領地になると?」

 

「そうなるな。浜松よりも暖かいから作物も良く育つし、島の広さも九州くらいあるから息子達に分ける領地には困らないだろう」

 

「日ノ本から離れるのは不安ですが……家操様と一緒に行くなら私は何処へでも」

 

「小麦も変わったな……」

 

「それよりも今は巴、淡、望の3人にまた子供を授けてください。3年近く離れていましたので寂しく思っていますよ」

 

「ふふ、そうだな。でも今日は小麦と寝たい気分だ。子作りはしないが、色々話さないか」

 

「私でよければ」

 

 

 

 

 

 

 

 勘合貿易の商品を見繕いを行い、大量の椎茸や蜂蜜だけでなく、太平洋側で採られた乾燥アワビ、乾燥したナマコ(フカヒレは明末期から清王朝になってから流行り始めた物なのでまだ輸出量は少量)、真珠、各種工芸品を積んで堺へと向かった。

 

 堺で更に商品や同行する商人を増やし、薩摩を経由して寧波へと向かう。

 

 順調にいけば春頃には戻ってくるだろう。

 

 勘合貿易は回数が決められているので今は年1回であるが、船の数は決められてないので1回に大量に運搬してしまえば良い。

 

 明側が求める物が多ければ更に回数が増えていく。

 

 琉球王国は有用性が認められて年2回の勘合貿易をしていたし、主要産業が勘合貿易という悲しくなるような朝鮮王朝なんかは陶磁器と朝鮮人参を輸出して、食糧や宝石を輸入する貿易を年に何回もしていた。

 

 この時期の朝鮮はそれぐらいしか産業が無かった為に、明に服従しないと生きていけないのだ。

 

 まぁそれが小中華主義……中華の次に偉いのは朝鮮であるという思考の土壌が出来上がる。

 

 まぁ俺には今関係無いから思想面は置いておくとして……中華から有用に思われるか、従属度を上げれば勘合貿易の回数を増やしてくれる。

 

 なので質の高い物かつ明王朝が欲しがる物を贈ります。

 

 するとどうなるか

 

「んほほほほ!? 蜂蜜きもちいぃのぉ!」

 

「椎茸ぇ! 椎茸ぇ!? 出汁がおいしいのぉぉぉ!?」

 

【汚い描写が流れてしまい誠に申し訳ございません】

 

 こうなる(なった)。

 

 明側も喜び、朝貢貿易ということでこちらの価値の数倍の品を贈ってくれる。

 

 明側からは香辛料、宝石、大陸の馬(番を複数頭)、薬の材料や金に火薬を大量に贈られた。

 

 火薬は足りていなかったので追加で書き足したが、山のように贈られ、数会戦分にもなる。

 

 堺で火薬は降ろされ、少し織田家の弾薬に使えるように改良が加えさせられた後、播磨で停滞する信長様の軍に運び込まれ、弾薬事情が改善した織田軍は備前、美作、因幡を瞬く間に陥落させ、毛利の両川と言われる吉川元春を負傷させ、尼子再興軍を伯耆と出雲で蜂起させて戦局を一気に織田家有利に引き寄せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 交易商人のフアンが来港して色々面白い情報を持ってきてくれた。

 

 まず南蛮商人(ヨーロッパ商人)達の日ノ本での商売もだいぶ変化していたらしい。

 

 織田家領内だと硝子細工や質の高い布、茶葉、砂糖、真珠、蜂蜜等の換金性の高い物が、大量に安く売られているため、それをマラッカかマカオに運び込めば大金が手に入るらしい。

 

 マカオでは絹をマラッカでは香辛料を積んで、インドに運べば更に儲かるらしい。

 

 なので火薬不足で織田家でも火薬需要が伸びて売れるが、火薬は西国同盟に売ったほうが銀が手に入り、その銀で織田家領内で商品を買ってみたいな流れができたらしい。

 

 奴隷を扱っていた商人達も奴隷よりも換金性の高い商品の方が効率が良いことが分かると奴隷貿易を辞めて普通の交易品に切り替えたらしい。

 

 そして銀以外の商品価値が低い西国同盟は商人達から良いカモにされているのだとか……。

 

 しかも勘合貿易が復活したことで密貿易の旨みが激減して破産する密貿易商人が九州では多く、それが海賊となり、九州近海を荒らし回って治安が悪化し、余計に南蛮商人が寄り付きにくくなっているとのこと。

 

『あとお金が貯まりましたので五千石船を購入させてください』

 

「おう、良いぞ。最近は船需要が高くて少し高くなっているが大丈夫か?」

 

『問題ありません。あと津田様には良くしてもらいましたので専属商人になる約束は』

 

「ああ、構わないぞ。引き続き各地の情報を頼むぞ」

 

『はい!』

 

「あと琉球王国の南の島に入植を始めたから交易に寄ってくれると助かる。あんまり利益にならないと思うが、日ノ本に来る時に水の補給はできるようになると思うからな」

 

『わかりました』

 

 




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