皆の意見や知識で動かせ戦国物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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ゆっくり実況 後編

「「ゆっくりしていってね」」

 

「さぁ4回にも及ぶゆっくり解説もここで最後になります」

 

「天下統一後の津田家操についてになります」

 

「まず津田家操は織田四天王と呼ばれた柴田勝家、丹羽長秀、滝川一益に比べて引けを取らない軍功があったぜ。砲聖というあだ名があったように火力戦により生涯不敗の伝説がありますが、天下統一後はその内政能力を全国規模で展開していくぜ」

 

「尾張米の普及のほかに様々な特産物を作ったのは前にも解説したわね」

 

「推測になるが1570年から1600年の30年にかけて日本の国力……GDPは約4倍に成長しているぜ。石高が3倍に対してGDPが4倍に急成長したのは津田家操が抑えていた旋盤の技術を解放したことによる物と高効率な水車が各地で作られ、繊維業が発展したことにもよるぜ」

 

「また戦国時代では拒否られていた牛や馬、鶏を食べる文化が広がったのも織田幕府ができてからになるぜ」

 

「ちなみに豚もこの頃から広がり、家畜と人糞を使った肥料を作るシステムを各地に広めたのも津田家操と言われていて化学肥料が出てくるまでの肥料は織田幕府前期には全国的に広がり、高い収穫量を維持することに繋がるのね」

 

「ゆっくり信長の言うように農業改革でまずは高い収穫量を維持して各地の大名から信頼を勝ち取り、全国の関所を破却して街道の全国的な整備が始まるぜ」

 

「現代でも一部の道ではコンクリート製の道が敷かれているわね……もしかしてこの時の道だったりするの?」

 

「そうだぜ。ただ街道整備は100年かけて全国に道を広げることになる大事業だったが、街道を舗装して整備すればするほど経済活動が活性化し、建設業の雇用が促進されて織田幕府中期まで続く好景気の原動力になるぜ」

 

「そして銭の鋳造についても関わっており、幕府が成立するまでは織田家から銭の製造を委託されていたが、織田幕府が安定すると流石に銭の製造権利は取り上げられてしまうんだが、金貨、銀貨の製造について幕府に意見して、海外のレートに近い金貨、銀貨の製造に織田幕府は成功するぜ。しかも織田幕府は日本国内の金、銀、銅鉱山は管理したけれども、他の鉱石……鉄や石炭、石灰石なんかは各大名に任せる形だったために、津田家操は街道整備に使用する石灰石の採掘で莫大な利益を上げ続けたぜ」

 

「それに日本国外の鉱山については各大名に委託されたために台湾の巨大金山を津田家が管理することができて、台湾開発資金として活用していくことになるぜ」

 

「街道と銭の他に港湾についても津田家操は各地を整備したのよね?」

 

「そうだぜ、力のある大名は港の整備を独力でできたけれども、少領の大名は自力での整備ができないために津田家操が低金利で金や人材を貸すことで全国の海運ネットワークの構築を早期に行うことができたんだぜ」

 

「特に関東の開発は凄まじかったとされているわね……現代では副都になっている東京(当時は江戸)の開発は1000万貫を使う大規模工事になったと言われているぜ。北条家の領土だったのに大規模投資をした理由は東京が関東一の都市になると考えての行動で、この時の投資で実際に東京は人口が爆発し、1650年には100万人都市かつ商人の町として成長することになるぜ」

 

「安土時代の日本には100万人都市が3カ所あったのよね。大阪、安土、そして東京……それ以下の都市も多くあり、京、浜松、堺、博多、新潟、仙台も巨大都市として有名よね」

 

「人口爆発に伴う都市部への人の流入……普通なら職が足りなくて浮浪者となり治安の悪化に繋がるのだが、繊維業を中心とした製造業と造船業、それに開拓移民を募る募集がひっきりなしにあり、職業に就くことができたぜ。村も物流が発達したことにより行商人が行き来しやすくなり村の規模や人口は維持されたぜ」

 

「後は津田家操がやったことと言えば教育改革よね」

 

「浜松では戦国時代にも行われていた私塾の寺子屋を全国規模に拡大し、国民の識字率の向上に役立ったぜ」

 

「安土時代には識字率が上がったことで出版業が活発になり、1635年に開発された活版印刷機のおかげで瓦版から進化した新聞が多く出版され、それが娯楽として使われたぜ」

 

「また鉛筆の普及により写実主義全盛期となり、津田家操の息子の津田信龍が開祖とする信龍流と呼ばれる絵描き集団が全国に広がり、写実文化を開花させるぜ」

 

「ただ安土中期になると浮世絵の技術が台頭し、後期になると両者を融合したデフォルメ文化が発達するのよね」

 

「津田家操の息子の話が出たけど、彼は10人の嫁を持ち、55人の子供を産むことになるぜ」

 

「1人当たり5人は流石ね」

 

「子沢山かつ彼の子供は幼い時に亡くなった子が1人もでなかったことで、多くの婚姻が殺到し、全国に子孫を広げることに繋がるぜ」

 

「芸術だったり地域の郷土史には多くの津田という名前やその一族の偉人が多くでているのは彼の功績ね」

 

「特に北海道開拓においては津田家操の孫世代が大活躍し、全国一の砂糖栽培を達成して砂糖を使った菓子が広まる理由になったぜ」

 

「ちなみに津田家操の奥さんで一番長生きしたのは最初の奥さんの智姫でなんと98歳まで生きているぜ」

 

「智姫の子供や孫も長寿かつ子供が多く、平均年齢が75歳だったらしいわね」

 

「そんな津田家操だけど日本で一番大領を持つことになったのは巴の息子で上杉謙信の唯一の直系だったが為に(幼名春風)津田信春が上杉家を継ぐことになり、上杉謙信の養子となるぜ」

 

「上杉謙信は1585年まで生きて、この養子入りが1580年だったから末期相続ではなかったけど信春は上杉謙信の越後平野開墾事業を津田本家の援助を受けながら遂行し、越後400万石を50年かけて達成するのよね」

 

「越後はそのため日本の米どころと呼ばれるようになるぜ。膨大な米の収入だけでなく信春は塩と日本酒製造にも力を入れて越後は白い物が美味いと言われるようになるぜ」

 

「新潟湾と呼ばれる港の整備も行い、人口だけなら全国2位の国を作り上げて開墾終了から15年で開墾で背負っていた借金を完済してから信春は亡くなるのよね」

 

「越後藩が明治維新後廃藩置県で一番抵抗した藩なのよね……収益が220年近く常に黒字だったから……」

 

「越後藩の安定した藩の運営は現代でも見習われているぜ」

 

「その他の子供達の多くは日本各地だけでなく台湾にも多く移住して台湾経営を支えていくことになるのよね」

 

「台湾経営で大きな役割を担ったのが貿易で、織田幕府は大陸とは貿易はするけれど領土的野心を持たないというのを徹底していたので明から清に移り変わった時の混乱を上手く乗り切り、貿易で幕府の収益を安定化させたのだけど、台湾は東南アジア各国との貿易も盛んで、タイやベトナムに日本で余った旧式の火縄銃や火薬を大量に売りつけたりして凄く稼いだぜ」

 

「台湾は南国の作物やサトウキビ栽培も盛んで、日本に近いので、南国の作物を輸出して日本本土から布を輸入したりするのが初期だったわね。安土時代中期になると蒸気機関の性能が上がって産業革命が起こって、台湾も工業化していくことになるけど」

 

「日本の産業革命と言えるのは1700年代で、オーストラリアの入植が完了してからになるぜ。オーストラリアから大量の鉄鉱石を、東南アジアからゴムを輸入できるようになると産業は活性化し、製鉄技術も向上。そこからイギリスの産業革命と競うように産業を拡大していくことになるぜ」

 

「織田信長が亡くなると織田信忠から大老に任命されて幕政を整えることに尽力していくのぜ」

 

「武家諸法度の改定や公家諸法度、寺社諸法度等の制定、大学の設置を行うのよね」

 

「明との交渉役としても活躍し、日明貿易の規模を年々拡大させて米を大量に輸出することで米価が下がりすぎない様に工夫したのぜ」

 

「明も疫病や天災で米不足になっていたから、最盛期には500万石にも及ぶ米の輸出は助かったと明の大臣の記述が残っているのよね」

 

「津田家操は多くの書物を残したことでも有名で、津田日記、信長伝記、浜松記録、流行り廃り調べ、農業全集、各大名への手紙も多く残っているぜ」

 

「上杉謙信や織田信長が女性にされがちなのも手紙の文筆が女性の様に丸みを帯びていたり、女性の様な書き方をしていたからなのよね」

 

「後世への創作活動に大きな影響を残したぜ」

 

「津田家操って何歳まで生きたの?」

 

「1629年の95歳(数え年だと96歳)までご存命で、没する数日前までバリバリ幕府の政務を行っていたらしいぜ。死因は心不全による急死だったらしいぜ」

 

「凄い長生きしたのね」

 

「亡くなった時に朝廷から従二位の位を貰っているのだけど、明治維新後には従一位まで官位が上がり、奇しくも織田信長の死後の官位と同じになるんだぜ」

 

「へえ……最後まで信長の忠臣だったのね」

 

「そんな津田家は現在は分家の1つが台湾道知事になったことや、本家は航空機産業の社長かつ、プロ野球球団のオーナーや馬主として有名だぜ」

 

「津田家操が亡くなった事による衝撃は凄まじかったと当時の人々は語り、常滑や浜松には津田家操を祀る神社があるくらいだぜ」

 

「そんな彼は現代の歴史学者は皆特異点と呼ぶのよね」

 

「まぁそれだけすごかったということだぜ」

 

「本日の動画はここまで」

 

「ご視聴ありがとうだぜ」

 

 

 

 

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