皆の意見や知識で動かせ戦国物語   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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1562年 家操29歳 側室準備 岩室重休との会話

 1562年 家操29歳

 

 石山本願寺周辺が大火災

 肥前国島原にてキリスト教布教が開始

 

 

 

 

 

 

「鶴、今年は義輝公に上洛して挨拶を行う。付いて参れ」

 

「は!」

 

 正月の挨拶が終わり、寝室に呼び出された俺は信長様とイチャイチャしながら義輝公への挨拶を行うと言われた。

 

 これは六角や三好にも連絡を行い、事前準備をしっかりしての上洛である。

 

 京では経済的混乱、飢饉、連続の冷夏による凶作で餓死者が出るくらい悲惨な事になっているらしく、周辺大名に上洛して、献金に来るようにと義輝自ら命令していた。

 

 上杉謙信も懐に余裕ができたので3年ぶりに上洛することに決めており、信長様とも連絡を取り合っていたらしい。

 

「謙信公が鶴の事を褒めていたぞ、手紙でベタ褒めでな、今度の上洛で是非会いたいとのことだ」

 

「わかりました。贈り物を用意しておきます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 上洛への出陣前に小麦達が産気づき、全員男の子が産まれた。

 

 小麦の子が最上、智の子が三隈、霞の子が鈴谷、千秋の子が熊野である。

 

 霞は今年で31歳になるのでこれ以上子供を産むのは体的に危ないと打ち止め。

 

 小麦や智、千秋もかれこれ5人以上産んでいるので次で全員年齢もあるので避妊に注意しながらやる時はやろうという事になった。

 

 あとは今までは出来やすい日を中心にやっていたが、出来にくい日にするとか工夫することになる。

 

 4人も十分に役目は果たしたので満足そうであるが、30歳が近づいても性欲が凄まじい俺が耐えられるのかという懸念があり、新しい側室を娶った方が良いのでは無いかと言われるようになる。

 

「お手つきで知らない場所で子供が増えられる方が困るのですが……」

 

「確かにそれはそうだな……」

 

「信長様に相談してみますね」

 

「お、おい流石に妹の小麦でも俺の下半身事情を信長様に聞くのは……」

 

「信長様と衆道をして繋がったり掘られているのは知っているのですよ。大丈夫です。絶対にどうにかしてくれますから」

 

「そうか……」

 

 小麦経由で信長様に手紙が届き、手紙を読んだ信長様は爆笑したらしい。

 

「子供が出来すぎるから畑となる娘をもっと寄越せとは小麦のヤツも凄いことを言うな。というか鶴は相変わらず絶倫だな……岩! 岩(岩室重休)は居るか!」

 

「はい、なんでしょうか信長様!」

 

「鶴の嫁達が歳をとってきて子供を産むのが危なくなってきたから新しい畑を用意して欲しいと妹と小麦から言われたのだが、年頃の娘は居るか?」

 

「そうですなぁ少々お待ちを」

 

 岩室重休は少し席を外すとこの者達の娘はどうでしょうかと提案してきた。

 

「正二位内大臣正親町三条実望の孫娘で今川滅亡に合わせて尾張の五位様の所に逃げ込み養育されていた者か……あとは北条幻庵殿の孫娘か。よほど小田原籠城の際に北条方に気に入られたと見るな」

 

「織田家準一門として家格を考慮すると今川義忠の血を入れることにより遠江の今川残党への当たりも良くなるでしょうし、家操に足りていない貴族の血筋が入ることで家格の押し上げにもなるでしょう」

 

「北条幻庵殿の孫娘は北条との同盟を強化するには良いかと」

 

「うむ、良き案だな。直ぐに家操に伝えよ」

 

「は!」

 

 

 

 

 

 

 

「岩室(重休)殿、わざわざ遠江にすみません」

 

「いえいえ、信長様の命ですので、信長様からこの2人を側室にと紹介されましたが」

 

「共に14歳ですか」

 

「はい、五位様に居られる望様は才色兼備の娘で、五位様が娘の様に可愛がっております。五位様も家操様であれば望様を嫁がせるのは良いとされております。北条幻庵殿の孫娘の方は相当なお転婆と聞きますが……元気な娘らしいのですがいかが致しますか」

 

「両者側室で良ければと返事を」

 

「それは良かった。信長様も喜ぶでしょう……あと家操様に従六位であれば官位を考えていると信長様が言っていましたが何か欲しい官職はありますか?」

 

「廃官になっている鋳銭司次官は駄目でしょうか、長官は(織田)信包様になってもらっていい加減、宋銭が入ってこないので銅銭を造らないと銭の質がどんどん悪くなって悪銭だらけになってしまいますから」

 

「ふむ……廃官している官位を復活させるだけなら問題無いでしょう。十分な献金もしておりますし……平手様(平手の爺様、そろそろ寿命)の最後の仕事になるかもしれませんな」

 

「平手の爺様は体調でも悪いのか?」

 

「最近食が細くなられて目が悪くなられて文字を読むのもおぼつかなくなっております。ボケてはないのですが……」

 

「良ければうちの職人が作った眼鏡と呼ばれる視力の補助器具を贈りましょう」

 

「平手様も喜ばれると思いますよ……しかし立派な城が建ちましたな……平城としては類を見ない広さで」

 

「ええ、町を丸ごと囲い込んだ総構えでございます。この城壁ですが白漆(コンクリート)で作ることで弾丸を全く寄せ付けない頑強さと海からの津波の防壁にもなるのです」

 

「なるほど、だから海側にも高い城壁がそびえ立たっているのですね……町はまだ拡張途中ですか? 空き地が所々にありますが」

 

「ああ、空き地は防火地ですよ。井戸を掘ったりしてこれ以上町に火の手が広がらないようにしているのです。普段は子供の遊び場にもなっていますがね」

 

「防火地……なるほど……火の手が広がらない工夫ですか」

 

「はい、あとは白漆(コンクリート)による倉庫を増やし、火事になっても倉庫の物は守れるように推奨したりしています」

 

「ほほぉ、道も石が埋まっていて歩きやすいですね」

 

「これも白漆を使って煉瓦を埋めて雨水が道の左右にある排水溝に流れるようにしているのです。そうすることで泥濘む事なく道が使えるのでね。浜松城内は勿論、この道は天竜川から領内の東海道沿いに広がっています。三河を通すかは(織田)信広様と協議している最中ですが、街道が開通すれば馬での移動も速くなるでしょうし、道沿いに商人が集まり、商いや市が開かれるようになるので金が落ちるのですよ。そんな道沿いの一等地を先に抑えて宿や飯屋を建てれば良い感じに金を産み出すのですよ」

 

「ほほぉ、流石家操様、打出の小槌の如く銭を生み出しますな」

 

「岩室殿、せっかくですから金を産み出す領地運営について学びますか」

 

「是非!」

 

 岩室重休は将来大名並みの所領を信長様より与えられるが、家操が教えた金を産み出す領地運営術により領地の規模に見合わないほど金持ちになり家操の一番弟子や内政巧者と呼ばれ大いに領地を繁栄させることになるのだった。

 

 

 




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