ハリー・ポッターと残忍な笑み   作:KAERA☆

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2話目も読もうと思って下さり有難うございます。
小説家としてまだまだ未熟どころかやっと芽が出た状態の私ですが、皆様の支えあって、立派に成長したいと思います。
今後とも宜しく御願いします(*^^)v
それでは、楽しんで下さい!


父からの手紙と芽生え

そして約束の日が来た。ニーナは朝からソワソワしていた。

 

12時、わぁ如何しよう。もう後1時間じゃん!何着て行こう?必要な物ってあるのかな?誰が来るんだろう?スネイプ先生?それとも他の人?

 

12時半、ウヒャー!後30分しかないよぉー!何したらいいかな?この格好でいいのかな?

 

そして13時。ニーナは準備万端で待っていた。

しかし、幾ら待っても迎えの人は来なかった。ほらね、やっぱり。私が望んだことは決して本当にはならない、ニーナはまた絶望の淵に立っている気分だった。

やっぱり夢だったんだよ、ニーナが暗い気持ちになりながら夕飯の準備をしようと立ち上がると、開け放していた窓から何かが入ってきた。

 

 

よく見てみるとそれは梟だった。――何で家に?間違って入ってきちゃったのかな?――と思いながら外に出してやろうとその梟を抱きかかえると、その梟の足に何やら手紙らしき物が付いているのが目に入った。

何だろうと思って外して開いてみると、そこには荒っぽい走り書きでこう書かれていた。

 

 

『ニーナへ

 俺の名は、ルビウス・ハグリッド。ホグワーツの森と鍵の番人だ。何で俺からニーナ の所に手紙が来たかちゅうとだな。ニーナと同じように俺と一緒に買い物に行く奴が もう1人いるんだが。そいつとニーナは一緒に行った方が2人が仲良くなれるし、俺も 楽だと考えて一緒に行くことにしたんだ。因みに行くのは7月31日だ。ちいっと朝早 くに迎えに行くかもしんねぇから気ぃ付けろよ。迎えに行かなくてすまなかったな。

 この手紙を読んだら同じ梟で返事をくれ。

 ハグリッド』

 

 

ニーナの頭は混乱した。――先ず私と今日一緒に行くはずだった人がハグリッド。で、何故か今日じゃなくなった。理由は、私と同じようにハグリッドと一緒に行く人がいて、その人と一緒に行った方がハグリッドにとって楽だし、私とその人が仲良くなれるから。で、行くのは7月31日。この手紙を読んだらハグリッドに返事を書く。要するにこれは夢じゃなかったってこと?――

そうと分かるとニーナの気持ちは晴々としてきた。ニーナは鼻歌を歌いながら夕飯を作り始めた。

 

 

*

 

 

7月31日…。ニーナが待ちに待っていた日だ。

手紙には「朝早くに行くかもしれない」と書いてあったため、ニーナは午前2時に起きて準備をしていた。

 

するとドアのインターフォンが聞こえた。ニーナの心は俄かに躍った。

 

ドアを開けるとそこに立っていたのは、最早人間かどうかさえ定かではない生き物だった。

ニーナの約2倍程の身長。ぼうぼうに伸び放題の髪と髭。つぎはぎだらけのコート。

余りにもこの世とはかけ離れているその姿にニーナは暫く立ち尽くしていた。

 

「おっ…お早うございます。貴方がハグリッドさんですか?」

 

やっと落ち着きを取り戻したのか、ニーナが口を開いた。

 

「おお、そうだ。ハグリッドで構わんよ」

 

「で、君が今日一緒に行く人?私の名前はニーナ・バラクロフ。よろしく」

 

ニーナはハグリッドの足元にいる小柄な男の子の方を見て言った。

 

「うん。僕の名前はハリー・ポッター。よろしく」

 

小柄な男の子が控えめに挨拶した。嫌いじゃないな、ニーナはこんなことを思いながらハリーと握手した。

 

「さぁ。まだ早くて店も開いとらんじゃろうから、朝までここで待っててもいいか、ニーナ?」

 

「ええ、いいわよ。どうぞ」

 

ニーナの言葉を合図に2人が入って来た。

そんなに狭い家ではなかったが、ハグリッドが入ると流石に狭く感じた。

 

そして朝が来た。昨日とてつもない嵐だったとは分からない位清々しい朝だ。

ニーナは寝ている2人を起こさぬよう注意しながら朝ごはんの支度をした。

 

朝ごはんが出来たころ丁度2人が起きてきた。

2人(特にハリー)はニーナが作ったご飯を美味しそうに食べていた。ニーナはこれまで人に料理を振る舞ったことがなかったため、2人が美味しそうに食べてくれて嬉しかった。

 

「扨、2人とも食い終わったら行くぞ」

 

ハグリッドがモグモグしながら言った。

ハリーもニーナも、モグモグしながら頷いた。

 

 

*

 

 

出発して暫く経つとニーナが口を開いた。

 

「ハグリッド。私、お金持ってきてないけど、大丈夫かしら?」

 

「大丈夫だ。お前さんのお母さんのベティがお前さんにちゃんと遺しているからな。だから、着いたら先ずは銀行に行くぞ」

 

ハグリッドは髭の下でニヤニヤしながら言った。

 

「ハグリッドは僕にもこれしか教えてくれないんだ」

 

ハリーが呆れたように囁いた。

 

 

電車から降りて暫く歩くと、ハグリッドは一軒の古いパブの前で立ち止まった。

 

「ここは、『漏れ鍋』ちゅう店だ」

 

ハグリッドが言った。

 

中に入ると、とても広くて、魔法使いだらけなのが嫌でも分かった。

すると1人の男が話しかけてきた。

 

「ハグリッド!暫く振りだな。久し振りにチェスでもやらないか?」

 

「いや。悪いが、レオ。今、ホグワーツの仕事中でな。また今度やろう」

 

レオと呼ばれた男はガッカリしていたが、周りは「ホグワーツの仕事中」と聞いて静まり返った。

するとその中の1人がハリーを指さして叫んだ。

 

「もしや、あの人はハリー・ポッターじゃないか!?」

 

この一言で周りはまたガヤガヤし始めた。中にはハリーのことを一目見ようとテーブルに上っている人や、ハリーと握手しようと列を成す人々もいた。

 

「お嬢ちゃんの名前は何て言うんだい?」

 

さっき叫んだ男がニーナに話しかけてきた。ハリーのお蔭で飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎの中、ニーナはその人に聞こえるように大きめの声で答えた。

 

「ニーナ・バラクロフです!」

 

ニーナの声が聞こえたのか、店中がまたも静まり返った。

「バラクロフってあの…」「聞き間違いじゃないの?」ニーナの耳にはこんな囁き声が聞こえてきた。「どうかしたんですか?」そう聞きたいニーナだったが、ハグリッドが先に口を開いてしまった。

 

「おっ…おっと。もうこんな時間だ。急がなくちゃ」

 

言い終えるのが先か、ハグリッドは先に行ってしまった。ハリーとニーナも慌てて後をついて行った。しかし、ニーナは店の人が如何してあんな事を言ったのか不思議で堪らなかった。

 

 

 

ハグリッドがドアを開けて3人が出てきた所は中庭のような所だった。

目の前は煉瓦の壁があって行き止まりだった。――この先にあるのかな――とニーナが思っていると、ハグリッドが何処からかピンク色の傘を取り出して煉瓦を何回か叩いた。すると、驚いた事に煉瓦が独りでに動き、アーチの形に変わったのだ。

ハリーとニーナが驚いていると、ハグリッドが言った。

 

「ダイアゴン横丁だ。大抵の物が此処で買える。じゃあ、先ずは銀行に行くぞ」

 

そう言ってハグリッドは先に行ってしまった。

ニーナはまだ頭が夢の国へ行って帰ってこないハリーを連れ戻し、ハグリッドの後について行った。

 

銀行に着いた、と言われてもニーナにはこれが銀行なのか見当もつかなかった。何故なら、その建物は、まるで城のようだったからだ。

 

「此処は『グリンゴッツ魔法銀行』だ。殆どの魔法使いが此処に金を預けている。ホグワーツの次に安全だ」

 

ハリーとニーナが又もや見とれているとハグリッドが言った。

 

中に入ると、そこにいたのは、身長が100㎝にも満たないほどの生き物だった。

 

「ハグリッド。あれは何?」

 

ハリーが言った。

 

「あれは、小鬼だ。小さくて弱そうだが、付き合うと厄介な連中だ」

 

ハグリッドが答えた。どうやらハグリッドは小鬼が嫌いらしい、とニーナは思った。

 

受付らしき所まで進むとハグリッドが口を開いた。

 

「ポッター家とバラクロフ家の金庫と…その、ダンブルドアからの伝言だ」

 

ハグリッドはそういうと小鬼に『極秘』と書かれた紙切れを渡した。小鬼はそれを読み、身を乗り出して言った。

 

「鍵はお持ちで?」

 

その声を聞くとニーナも小鬼が嫌いになった。

ハグリッドが鍵を出すと、受付の小鬼は別の小鬼に案内役を任せ、別の仕事に取り掛かった。

案内役の小鬼はグリップフックと言うらしい。

3人がグリップフックについていくと、グリップフックは3人にトロッコに乗るよう指示した。するとハグリッドが嫌そうな顔をしているのにニーナは気づいた。どうやらハグリッドはトロッコも嫌いらしい、ニーナが呑気にそう思っていると、トロッコは凄い勢いで急発進した。これじゃあ嫌いになるわ、とニーナは納得した。

 

先に着いたのはハリーの金庫だった。

ハリーの金庫を後ろから覗くと大量の金貨が入っているのが見えた。

 

「ヤバ…」

ニーナは思わず呟いていた。案の定誰にも聞こえていなかった。

 

次はニーナの金庫だった。

中はハリーの金庫と何ら変わりなかったが、ニーナの金庫の方がお金の量が多かった(のは気のせいだろうか)。

ニーナがバッグにお金を詰めていると、その下に手紙のようなものが挟まっているのが見えた。力強い字でこう書かれていた。

 

『愛する我が子へ

 この金庫を開けるころ、ニーナはもう11歳になっているんだな。今のお前からは想像 もつかないよ。

 父さんたちが、魔法使いだって言わないでごめんな。色々あって…。

 父さん達は一緒にいれないけど、1人で頑張れよ。

 ジェフリー』

 

とても短い手紙だった。――こんなに長い間1人で頑張ってきたのにたったこれだけ?――そう思うと涙が出そうだった。でも、ニーナは嬉しかった。自分は父さんに愛されていないと思っていたからだ。

涙を堪えながらニーナは出てきた。

ハグリッドにはニーナが遅くなった理由が分かったのか、ハグリッドはニーナの背中を擦った。

ああ、優しくされるってこういうことなんだ、とニーナは思った。




曖昧な部分も多数存在しますが、大目に見てください。
今回はニーナの気持ちをよぉーく考えて書いた力作です。
お楽しみ頂けましたでしょうか?
では、また次回、3話目でお目にかかりましょう!
しぃーゆぅー(^^)/
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