楽しみにしている方、ごめんなさい。
では、楽しんで下さい。
銀行の次は「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」に行った。
ハグリッドがハリーに付っきりだったため、ニーナは1人で買い物を済ませた。
ニーナはそこで興味深い本を見つけた。それは「簡単な呪文の作り方」と言う本だった。
ニーナの目は眩んだ。
別に買って悪いわけではない。それに私のお金で買っているんだから、別にいいじゃないか。誘惑に負けたニーナはその本に手を伸ばした。
本屋の後は「マダム・マルキンの洋装店」へ向かった。
ハグリッドが「違う店に用がある」と言って行ってしまったので、ハリーとニーナは2人で洋装店へ行った。
中へ入ると先客がいたらしい。2台ある寸法台のうちの1台が埋まっていた。
ニーナはハリーに先を譲り、先程買った本を読むことにした。
出してもらった紅茶を飲み、一息ついて、本を読もうと取り出すと、ハリーが歩いてくるのが見えた。
早いな、と呑気に思いながら、ハリーに話しかけようとすると、ハリーが先に口を開いた。
「僕、先にハグリッドの所に行ってるから」
と、無愛想に言ったハリーは、何処か不機嫌だった。
ところが、ニーナにはハリーが何で怒っていようがどうでもよかったのか、無視した。
ニーナが寸法台に乗ると先客が話しかけてきた。
「やあ、僕の名前はドラコ・マルフォイ。君はさっきの人の連れかな?」
「うん。私の名前はニーナ・バラクロフ。よろしく」
2人はお互いに自己紹介をした。そんなに嫌な奴じゃないな、とニーナは思った。
しかし、ニーナが自己紹介すると、マルフォイは驚いたかのように呟いていた。
「バラクロフかぁ…」
ニーナは今度こそ「どうかしたの?」と聞きたかったが、先にマルフォイが口を開いた。
「じゃあ、始業式の日に」
そう言うのが先か、マルフォイはそそくさと出て行ってしまった。
学校に図書室があったら調べよう、とニーナは秘かに思っていた。
その後も、鍋や安全手袋、薬瓶等を買った。
最後に杖を買いに行った。
「杖を買うなら此処『オリバンダーの杖店』が一番だ」
と、自慢気にハグリッドが言った。
中に入ると誰もいなかった。
ハリーが勇気を出して「すみませーん」と声をかけると、店の奥からよぼよぼのおじいさんが出てきた。
「貴方がいつ来るかと心待ちにしてましたよ、ポッターさん」
おじいさんはニーナに気づいていないのか、掠れた声でそう言った。
「あの、僕、杖を買いたいんですけど」
と、ハリーが消え入るような声で言うと、
「勿論いいですよ」
と、快く受け入れた。
しかし、相変わらずニーナには気づいていないようだ。
おじいさんは、自分をオリバンダーと名乗り、ハリーの色んなところを測った。
ハリーの杖が決まるとオリバンダーさんはやっとニーナに気づいた。
「ああ、貴方は、バラクロフさんですね」
オリバンダーさんは少し暗い表情で言った。
オリバンダーさんはハリーと同じように、ニーナの色んなところを測ると、1つの箱を持ってきた。
中には1本の杖が入っていた。
ハリーがどうやっていたか、ニーナは見ていたので、ニーナは杖を取り出し、振ってみた。
すると、杖の箱を置いていた棚が壊れてしまった。
ニーナは申し訳なさを感じながら、杖を近くの机に置いた。
次の杖は振ると杖の先から、お花が出てきた。どんな杖だよ!と思いながらニーナは机に杖を置いた。
次の杖は、持っただけで手に馴染んで、振る前から光り輝いた。
「なんと…!素晴らしい。運命じゃ」
オリバンダーさんは感嘆の声を漏らした。
「あの、何かあったんですか?」
ニーナは恐る恐る聞いてみた。すると、オリバンダーさんは静かに答えた。
「この杖は、イチイの木にドラゴンの心臓の琴線。25㎝。驚くほどしなるんじゃが…。この杖の木と同じ木を使って作った杖がもう一つある。その杖の持ち主はとても偉大な事をした。恐ろしい!だが偉大な事じゃ…」
「誰なんですか?」
オリバンダーさんの灰色の目をしっかり見つめながらニーナが聞いた。
オリバンダーさんは暫く悩んでいたが、やがて答えた。
「その名は……ヴォルデモートじゃ」
そう言い終えたオリバンダーさんの顔には恐怖が浮かび上がった。
しかし、ニーナは当然魔法界とは無縁の生活をしていた。
そのため、ヴォルデモートが誰だか、何をした人か、なんて分かる筈もなかった。
オリバンダーさんが言ったことはよく分からなかったけど、杖が買えてよかった。とニーナは思っていた。
すると、入口付近にハグリッドの姿が見えた。
ハグリッドの所に行くと、ハグリッドが鳥籠を持っていた。
「ハリー。ハッピーバースデイ!」
と言ってハグリッドはハリーに鳥籠を渡した。
私にはないんだ…とニーナが沈んでいるとハグリッドが嫌そうに言った。
「ニーナ!はっ早くこれを受け取れ!じゃないと俺が死んじまう…」
と言ってハグリッドが渡したのは……
猫の入った籠だった。ニーナの心は躍った。
が、ニーナには疑問が浮かんだ。
「「ハグリッドって、猫嫌い?」」
ハリーも疑問に思ったらしい。ニーナとハリーが同時に聞いた。
すると、ハグリッドが無愛想に答えた。
「そっ、そうだよ。悪いか?」
「フフッ。でも可愛いね」
とハリーが言うと、ハグリッドは照れ臭そうに髭の下で笑っていた。
*
夢のような買い物が終わり、ニーナは始業式の日まで、教科書を読んで、夢じゃなかったと思い聞かせた。
ハグリッドに買ってもらった猫は、リビと名付けた。
リビは頭がよくて、ニーナの言うことが分かっているようだった。
そのため、ニーナの良き話し相手になった。
*
いよいよ待ちに待った始業式の日になった。
ニーナは、家族がいたらな…と思いながら家を出た。
学校について色んな事を考えていると、いつの間にかキングズ・クロス駅に着いていた。
「9と3/4番線って何処?」
と呟きながら、ニーナは立ち竦んでいた。
悩んでいると、何処からか、フクロウの鳴き声が聞こえてきた。
フクロウ?とニーナは疑問に思ったが、魔法族だと言う可能性が高い。
そう思うのが先か、ニーナは聞こえた方に走っていた。
「あの…。もしかして、今年ホグワーツに入学する人ですか?」
「ええ、そうよ。どうかしたの?」
そう答えた彼女は、女の子のニーナが見ても、あっと驚くほど奇麗な顔立ちをしていた。東洋人のような黒髪をベリーショートにし、目は人形のように大きくて、可愛いたれ目だ。色は、濁りのないエメラルドグリーンの目をしていた。
「ああ、よかった。9と3/4番線への行き方、分かる?」
同級生と分かって安心したのか、リラックスしたようにニーナが答えた。
「もちろん!一緒に行きましょ」
八重歯がチラっと見える笑顔でその人は言った。
やっとプラットホームに行けて、ニーナはその人と別れ、1人で汽車の中に入っていった。
汽車内は殆ど誰も乗っていなくて、ニーナは誰も乗っていない所を探さなくて済んだ。
コンパートメントに乗ると、ニーナは早速本を取り出して読んだ。
本を読み始めて暫くすると、コンパートメントの戸をノックする音が聞こえた。
如何したのだろうと思ってドアを開けると、そこには、先程の女の子が立っていた。
「ごめんね。空いてるところ何処にもなくて…。一緒に乗ってもいい?」
申し訳なさそうにペコペコ頭を下げながら、その子が言った。
「全然大丈夫だよ。どうぞ」
普段は優しくないニーナも可愛いその子を見ると、優しくならずにはいられないようだ。
ニーナの一言を合図にその子がコンパートメントに入ってきた。
その子は、椅子に座ると、先ずペットのフクロウに餌を与えていた。
フクロウを撫でながら、その子が言った。
「自己紹介忘れてたね。私の名前は、パトリシア・アップルトン。パティって呼んでね」
「私の名前は、ニーナ・バラクロフ。よろしく」
そう言って2人は握手した。
ニーナがリビを撫でていると、パティが愛おしそうに見つめているのに気付いた。
「その子、何て名前?」
と興味深そうにパティが聞いてきた。
「この子は、リビって言うの。よろしくにゃ~」
最後の方はリビで遊びながら、ニーナが答えた。
「その子は?」
今度はニーナがパティに聞いた。
「この子の名前は、ハーゼよ。よろしく」
お互いの自己紹介を終わらせると、車内販売の人がやってきた。
「車内販売はいかが?」
「どうする?」
とパティがニーナに向き直っていった。
「私、お腹空いてないからいい」
ニーナが短く答えた。
実際はお腹が空いていたが、折角父母が遺してくれたお金を無駄にしたくなかったからだ。
「じゃあ、取敢えず全部一種類ずつ下さい」
迷わずパティが注文した。
車内販売のおばさんはびっくりしていたが、気を取り直し1つずつパティに渡していた。
「ホントはお腹空いてるんでしょ?」
一段落ついてから、パティは得意気に言った。
「何で分かったの?」
開き直って、悔しそうにニーナが言った。
「『演技です』って顔してたから」
と、言うことでニーナも買ったお菓子を食べた。
パティと話をしていたら、あっと言う間に空がオレンジ色になりかけていた。
ニーナはパティと沢山の話をした。
パティは、母親はパティが2歳の時に他界、父親は中南米の方へ単身赴任。「一緒に行くか?」と誘われたがパティは父親が好きではなかったので、今まで一人暮らしをしていたらしい。
私と似てるな、とニーナは思っていた。
もう少しでホグワーツに着くということで、2人は着替えをした。
*
汽車の速度が低下し始めた。いよいよなんだ、とニーナとパティの心は躍っていた。
汽車の外に出ると、既に生徒達で賑わっていた。
奥の方には「イッチ年生!」と呼びかけているハグリッドの姿が見えた。
そして、2人の遥か向こうに広がっていたのは……
"学校″と言うより"城″に近い、ニーナ達の新たな学び舎だった。
遅くなりましたが、この場をお借りして、ニーナの容姿について書きたいと思います。
髪…色は、赤味がかった茶髪に、一筋の銀のメッシュ。
長さは、セミロングで、外はね。
目…色は、吸い込まれそうな位綺麗な青。
パティのように大きいが、パティと違って吊り目気味。
体格…身長は、平均身長よりはやや低い。
体格は、痩せ気味程度。
肌の色…恐ろしい位白い。
と、まぁこれ位ですかね。その他疑問があれば、感想に一緒に書いて下さい!
しぃ~ゆぅ~(^^)/