「シン!これは何ですか?」
「それは彼岸花の毒を抽出したやつだ」
「これは!」
「そっちはフグの毒」
「これは!」
「蛇毒だ」
「これは!」
「それは特別にキヴォトスの外で手に入れたマスタードガスって言う毒ガスだよ」
「凄いです!色々あります!」
かれこれ数十分、こんな感じで色々アリスに聞かれている
別にそんな玩具見つけた子供みたいにキラキラした目で見るような物じゃ無いんだがな
「…?シン、これは何ですか?」
見るとアリスは棚の下に置いてある金庫を見つけた
「っ…あ、あぁそれか、ただの金庫だよ金庫」
「何を入れているんですか?」
「………秘密だ」
「む!アリス知ってます!そうやって言葉を濁す時に「あー!てかそろそろ戻らなくて良いのか?他にも…イベントとか、有ったりするんじゃないか?」
「確かにそうですね!それじゃシン、また来ます!」
そう言いアリスは去って行った
「・・・・」
「はぁ…また来なくて良い」
「……金庫、隠さなきゃな」
翌日
「シン!一緒に冒険しましょう」
部室で実験してたら
「…また来たのか…もう少しで実験が終わるからそれまで待っていてくれ」
「はい!」
ブクブクブク
「シンは何をしてるんですか?」
「アナフィラキシーを引き起こすガスの作成」
「アナフィラキシー?」
「全身麻痺、呼吸困難、痒み…etc」
「まぁ、簡単に言えば身体に以上が出る物だ」
そうして実験を終えるとアリスに外に引き摺られて出されてしまった
相変わらずキヴォトス人は力が強いな
「シン?最初会った時もそうでしたが、何故マスクをしているんですか?」
「…俺は色々な奴から嫌われてるからな、顔を隠す意味で付けてるほぼ意味無いけど付けないよりマシだからな」
「なるほど?」
「だからなアリス、俺を連れて歩くのは止めた方が良いぞ?」
「?…シンはアリスのパーティーメンバーです!だから一緒に歩きます!」
「…物好きだな」
「それで、何処行くんだ?」
「はい!これから新しいゲームを買いに行きます!」
「ゲーム?」
「はい!キヴォトスの野望です!」
「何か聞いた事ある気もしなくも無いが…良いか」
「じゃ、行くか」
「はい!」
「ね、ねぇあそこ、アリスちゃんと一緒に居るのって」
「は、早く助けなきゃ!」
「ま、待って!こ、殺されるよ!」
「・・・」ギロッ
「「「っ!」」」タタタタ
「はぁ…」
知ってたが、歩いてたらすぐこれだよ
遠くからボソボソと…話したい事あるなら面と向かって言いやがれ
「シン?」
「…気にすんな」
「それで、店はここか?」
「はい!ここです!」
野生のデパートが現れた…であってんのか?
中へ入り、ゲームコーナーへと行く
「…これか?」
「はい!それです!
アリスはキヴォトスの野暮を手に取り、嬉しそうにしている
折角なので他のゲームも見る事にした
「…ゲームなんて久しぶりだな」
「…っ!こ、これは!」
「キヴォトスクラフト?」
「はい!し、しかし…お金が足りません!」
財布の中を見るアリス
どうやら中にはゲーム一本分しか入っていないらしい
「はぁ…買ってやるから行くぞ」
「い、良いんですか?」
「あぁ」
そうして2本のゲームを買うと、アリスの入っている部活へと招待された
…大丈夫か?
「あのテイルズ・サガ・クロニクルを作ったのゲーム開発部だったのか」
「はい!シンもプレイしたんですか?」
「1だけな、絶望的な作品と聞いて気になってやってみたんだがなかなか面白かったよ」
気分転換に何かゲームでもしようとしたら偶然見つけたゲーム、テイルズ・サガ・クロニクル
あれは個性的で凄まじいゲームだった、理不尽な初見殺しに理解に苦しむストーリーで身体的、精神的に疲労した
ただ俺的にはかなり好きで興味深い作品だ
なんせ銃でも毒でもないただのゲームで初めて死にかけたのだから
そして2の方はミレニアムプライスで特別賞を受賞したらしい
ミレニアムプライスは俺も作品を出していた
害虫限定で効く毒ガスを作ったのだが、自分の順位観て切ったからしかなかった(6位だった)
…そういえば、エンジニア部の光学迷彩下着がランクインしてたな…驚きすぎて飲んでいた茶を噴き出してしまった
「まさかあれを作ったのがゲーム開発部だったとは」
「しかも続編はミレニアムプライスで特別賞もとってるのも驚いた、ゲーム開発部の子達とは仲は良いのか?」
「はい!何時も一緒に世界を救っています!」
「………あぁ、ゲームの話か」
「着きました!」
話に夢中で気づかなかったがゲーム開発部の部室に着いていた様だ
ガチャ
「モモイ!ミドリ!先輩を連れて来ました!」
「お帰りアリスちゃん、誰連れて来た…の…」
「あ!お帰りアリ…ス…」
「はい!新しいパーティーメンバーのシンです!」
「よお…」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「あ…あぁ…」
モモイは叫び、ミドリは恐れているようで涙目でジリジリと後ろに離れて行っていく
…知ってたけど、ここまでやられると悲しくなるな