BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR 作:神宮寺志狼
前編に引き続き、カズサとヨシミ推しの先生は落ち着いて読んでください。
いいですか?落ち着いて聞いてください。
貴方が眠っていたのは.....9年です。
〈ピ!ピ!ピ!ピ!ピ!〉
あぁ!、不味い!読者が!!
νοσοκόμα! (看護師!)早く!
そう...落ち着いて....落ち着いて
以下本編
駅近場のカフェに入った対策委員会とヒフミとアズサ。
ヒフミとホシノがアビドスで起きていた事、借金のこと、廃校の事を全て話した。
「そうか.....ヒフミが銀行強盗に参加していなければ、エデン条約朝廷式の時私は1人で....それ以前に補習授業部にヒフミが居なかった可能性もあるのか、」
「あ、それは考えてませんでした...そうすると皆....ハナコちゃんもコハルちゃんも、アズサちゃんも........」
「....いきなり銃を向けて悪かった.....補習授業部を、ヒフミと出会わせてくれてありがとう....。」
「え?ちょっと待ってください?」
「ヒフミ、トリニティで何があったの.....?」
困惑する対策委員会生徒。
セリカが思わず質問する。
「これは内緒にして欲しいんですけど....」
そうしてヒフミはトリニティでの補習授業部の事、設立したナギサの事、ナギサが疑心暗鬼になったきっかけのセイアの事件の話
クーデターの事。クーデターを起こしたミカの事。
全てを話した。
「うへぇ~トリニティも案外ゲヘナと同じ....いやゲヘナ以上に胡散臭いことになってるねぇ~。」
「ぜ、絶対私の口から聞いたなんて言わないでくださいね!!?」
「わ、分かりましたから落ち着いてくださいヒフミ先輩。」
「ん、わかった。」
「とにかく謝らせて欲しい、貴女達は悪いどころか私達を救ってくれた恩人だった。」
頭を下げるアズサ。
「いやぁ、そんなに頭を下げなくても.....」
「頭をあげてくださいアズサさん....」
ホシノとノノミがアズサを説得しようとするが頭を上げないアズサ。
「....じゃあ、お詫びとして今からヒフミの大好物を買いに行くのに同行すべき。」
シロコがそう言うとアズサは頭を上げた。
「あはは....大好物というか、ただのコラボ商品なんですけど....」
「コラボ....?」
「はい、この前話した『モモフレンズコラボ限定スペシャルケーキ』です!アズサちゃん!」
その言葉を聞いて目の色を変えるアズサ。
「.....今すぐ行こう!場所は?」
「あそこですよ。この前の夜にハスミさんがパフェを3つも食べてた....」
「よし、任務開始だ!」
「「えぇ....?」」
温度差を見た皆が唖然とする。
「まぁ、それでいっかぁ~。行こうか皆。」
皆で会計を済ませ、店を出る。
店を出てから目的の洋菓子店に着くまではアズサが覆面水着団についての説明をホシノやノノミにされ、流れが変な方向に行きそうな所をセリカやアヤネが修正していた。
後ろを着いて1人で歩くヒフミは内心ほっとしていた。
「アズサちゃんに友達が増えてよかったです。」
ヒフミのつぶやきにノノミが話しかけた。
「聞いた感じだとその「アリウス分校」?の件もあって大変そうですね。
気を使うところもあれば使われる場合もあるでしょうし。」
ノノミの心配を他所にシロコが否定する。
「ん、大丈夫、多分アズサは強い、力は全てを解決する。」
「......!気が合うな、シロコ。
私もいつ襲撃にあってもいいようにいつも対策をしているし、訓練は怠っていない。」
「初めて意見が一致した、いいパートナーになれそう。
今度一緒に銀行強盗に行こう。」
「...?悪徳銀行を懲らしめるのであれば協力する」
「いやいや!先輩!何そそのかしてんの!?」
「.....相変わらずセリカは冗談が通じない...」
「今の流れは冗句じゃ無いのか?」
「.... はぁ?」
唖然と白目を向いて口を開けるセリカ
「あ、あはは....あ、あそこです!」
ヒフミが目的の店を見つける。
が、かなりの行列になっていた。
「うへぇ~、モモフレンズって人気あるんだねぇ、おじさんは流行りについていけないよ。」
「いや、だからそんなに歳の差ないって.....」
「で、ヒフミ、どれを買うつもりなんだ?」
「当然全て買いたいです....が、5種類ともなると流石に食べきれません....なので!ペロケーキです!!」
ヒフミが商品の案内看板を指さす。
そこにはワンホールのショートケーキに上からペロロの絵がチョコソースで描かれていてチョコクッキーで形作られたペロロ形のチョコ粒が乗っている。
「ヒフミ私はこれを買う!!」
アズサが指さしたのは彼女のお気に入りであるスカルマンの顔の形をしたロールケーキであった。
「じゃあ皆列に並ぼうか?」
ホシノの誘導(誘導しないとヒフミが単身突撃してカウンターに行きかねない為)で対策委員会全員も並ぶ。
「そういえばノノミちゃんはMr.ニコライさんがお好きでしたね」
「はい、残念ながら今回のコラボ商品にはないみたいですけど....」
「じゃあ私達はヒフミちゃんとアズサちゃんの目的商品以外を買いましょうか?」
アヤネの提案に対策委員会全員が納得する。
5分ほど並んで列の目の前の客が後二~三組になった所でそれは起きた。
〈ダダダダダダッッッ!!!〉
列後方からの銃声である
「あーーーー畜生!列は全然進まねぇし!端末でゲームも満足にできないし!どうなってんだぁっ!!」
銃を乱射する生徒のせいで霧散する生徒とカウンターの下に隠れるロボット店員。
「うへぇ....列に並ぶのに退屈して銃乱射とか、もうゲヘナじゃん.....」
「せっかくここまで来たのにまたぁ?許せないわっ!」
そこでヒフミが動いた。
「店員さん!」
「あ、貴女は確か、この前パフェを頼もうとしてくれた.....」
「はい、補習授業部の阿慈谷ヒフミです。」
「『補習授業部』?!あのティーパーティーとシャーレ直属の合同秘密組織の.....!?」
「え!?ヒフミさんそうだったんですか?」
「うへぇ、やるねぇヒフミちゃん。」
「ち、違います!あくまで私は"普通の女子生徒"で....ではなくてですね!?
この騒動を『私達』が抑えるのでコレとコレとコレと.....コレを取っておいて欲しいんです!」
「は、はぁ?それでしたらわかりました。予約という形で確保しておけばいいのですね。」
「ありがとうございます!!」
「ん、なんだか普通に巻き込まれてる....」
シロコが苦笑いする。
「まぁいいじゃないですか☆そもそもご馳走出来なくなったのは私たちの落ち度ですし、このくらいは。」
「ヒフミやみんなの為にも、それに私のスカルマンロールケーキの為にも....」
「よぉし、じゃ張り切ってこー。」
こうして暴動を起こした生徒はヒフミ主導の元、正義実現委員会が来る前に、対策委員会と補習授業部2名の活躍によって鎮圧されたのである。
「ふー、終わりましたね☆」
「驚いた。アビドスの生徒は5人だけと聞いていたが、皆一騎当千の生徒だった。」
「ん、アズサも強かった。」
会話する対策委員会とアズサ
ヒフミは別の生徒と会話をしていた。
「あれ、正義実現委員会の副委員長のハスミさん....?」
「これは補習授業部の阿慈谷ヒフミさんと、白州アズサさん....コハルがいつもお世話になっています。
それとありがとうございました、この騒動はお二人とその御友学が鎮圧なさってくれたようですし、」
「いえいえ!私は別に対したことはしてないので.....」
「お言葉ですが...."普通"の生徒であれば直ぐさま逃げたり、私たちを呼んでから避難すると思います。
それを逃げる所か自ら立ち向かっていくのは勇気のある証拠では無いですか?
貴女達の行いは立派です。」
「あ、あはは....そ、そうですかね....?まぁ欲しいものがあったので私利私欲も混じってましたが....」
「ということはお店を庇った、という事ですか。
なるほど、そこまで守りたかったものは....
!!スイーツ....ですか.....
嗚呼、なるほど、このお店は私の行きつけです。
これは私個人からもお礼を差し上げなければ....」
そうしてハスミが取り出したのはクレープ無料引換券だった。
「こんなもので申し訳ありませんが....」
「いえいえそんな!!?戴けないです!」
「これは私個人からの贈り物と思っていただければ、
どうやらエデン条約調停式の時にもお世話になったようですし。
むしろこの程度しか渡せず、申し訳ありません。」
「そ、そんな....」
「ですが....」
ハスミはそこで言葉を区切った。
「こういう時に"戦う"や"立ち向かう"といった行動が取れるのは美徳ではありますが、当然危ないですし、危険な道です。
正直それは『普通』からはかけ離れています。
以後、なるべく私達や自警団などを頼るように心がけてください。
これは決して貴女の勇気ある行動を否定する訳ではありません。
むしろ正義を実行する、という点においては我々と同じ志を持っていると私は思います。
では、また機会があればお会いしましょう。」
ヒフミは内心、夏に戦車を巡って争った事を忘れられてるんじゃ、と思いながら無料引換券を受け取りハスミと別れた。
「ヒフミ、店員さんに言って、例のものを。」
「.....!忘れてました!」
アズサに促され、ヒフミと対策委員会の生徒は店に向かった、
何故かその頃にはまた列が形成されていた.....。
「うへぇ....これは....」
「トリニティの生徒でいっぱい」
そんな対策委員会を他所にヒフミはカウンターへと走っていく。
「店員さん!戻ってきました!」
「あぁ!ヒフミさん!おかえりなさい!
ご予約されたケーキは確保してあります!」
「はぁ....良かったぁ」
これで一安心とおもったヒフミを後ろから罵倒する者が現れた。
「ねぇ、そこのアンタさぁ!」
こうして今現在へと、至る。
──────────────────────
「治安維持だかなんだか知らないけどさ、この店に予約持ち帰り制度なんてないよ!!
だからそんな口約束無効に決まってんじゃん!」
「そうよ!それにそんなのこじつけだし!
本当はその暴動もアンタの差し金なんじゃないの?!」
「はぁ?!言いがかりも良してくれない?!」
「ヒフミはそんな事しない。この前だって....」
「アンタ達の話を聞いてる暇なんてアタシたちには無いわけ!いいからケーキが欲しいなら並び直しなさいよ!
ま、後数個の限定ケーキが買えるとは思わないけどぉ!」
ヨシミの煽りにセリカが突っかかる。
「このっ!言わせておけばぁっ!!」
「セリカちゃん!ステイ!ステイですっ!」
見かねたホシノが呆れて口を開いた。
「......いやぁ、おじさんもトリニティの生徒がこんな子供じみたワガママいうとは思ってなかったよぉ。
店の人が譲ってくれるって言うんだし、私達貰って言ってもいいと思うんだけどなぁ....?」
ホシノの煽りにカチリとスイッチが入ったカズサが銃を構える。
「いまなんて言った?」
「ん、煽り耐性ゼロ。」
それに対抗してシロコもアサルトライフルを向けた。
「トリニティの部外者の癖して!」
「待ってくださいカズサちゃん!!」
アイリがカズサの肩を掴んだ。
「ちょ、ちょっと皆さん!?」
ペロロケーキは欲しいが、騒動はナギサのためにも起こしたくないヒフミ。
そうしてヒフミは祈りを込めてメールを送った。
そう、先生に。
「"皆どうしたの?"」
そこにやっとやってくる先生。
「あ... やっと来た。」
「もう!遅いわよ!先生!皆心配してたんだからね!?」
「先生、ご無事でよかったです!」
駆け寄る対策委員会生徒
「え?なんでここに先生が?」
面食らう放課後スイーツ部の生徒。
「「いや実は...」」
そうして先生は代表してホシノとカズサから何が起こったかの経緯を聞いた。
────────────────────
「"そっか、暴動が起きてヒフミがそれを対処する代わりにケーキを確保してもらう約束をしてたけど、そもそもこの店には予約制度がまずなくて、それに並んでたカズサ達は不満がある...と"」
生徒達は皆判断を先生に仰いでいた。
いつの間にか後ろの列の生徒達は面倒事に巻き込まれたくないのか霧散していた。
「"うーん ....これは両成敗かなぁ"」
「「えぇっ!?」」
と声が上がる。
「"まず、ヒフミは正義実現委員会に連絡して避難するってことも出来たでしょ?
それなのに暴動を鎮圧する選択肢を取ってしまった。"」
「 .....そう、ですね。確かにそうしていれば列が再形成された時にも並び直せたかもしれません....」
勘違いしたヒフミを先生は窘める。
「"ヒフミ、それは違うよ。
私が怒ってるのは「危険なことに首を突っ込んだ」からだよ。
お店を守るのも大事だったんだろうけど、それよりまず身の安全を確保しないと"」
「ほら先生の言う通りよ!」
とヨシミがヒフミ達を煽る、が、
「"カズサ達もだよ"」
と言われて面食らう放課後スイーツ部の面々。
「"話に聞くと、お店の店員さんが店長さんにまで許可をとって、お礼としてお出ししてるのにそれに文句を付けるのはお客さんとして、何より『放課後スイーツ部』として間違ってるんじゃないかな?"」
そう言われ押し黙るカズサ達。
そこにヒフミが口を挟んだ。
「あの...お詫びと言ってはなんですけど....」
ヒフミがカズサに差し出したのは先程ハスミに貰った特性クレープ無料引換券であった。
「え!?これこの店の200個限定の引き換え券じゃんしかも私達放課後スイーツ部
「は!?なんでこれをアンタが持ってんのよ!」
「あはは....ちょっと知り合いから譲ってもらったんですけど、その私はコラボに惹かれてこの店にやってきただけなので....皆さんの方が有効に使ってくれるかなぁと、」
「え、いや流石にこれは....」
少し引け目が出てきたカズサにヒフミが強引に押し付ける。
そこに放課後スイーツ部部長のナツまでもがやってくる。
「何この騒動、あー、先生だー。」
やってきたナツに対してヨシミが苦言を吐く。
「何この騒動、じゃないわよ!また今日も集合時間に1時間も遅れてやってきて!!」
「あれー?そうだっけ?」
そうしてアイリが口を開く。
「ね、カズサちゃん。ここまでしてもらって謝らないのはさすがに悪いよ。」
「........」
黙り込むカズサ。
先生はあえて何も言わない。
ここで口を開いてしまえば、どちらかに味方してしまうからだ。
「ご.....」
カズサは顔を赤らめて言った。
「....ごめんなさい。」
ヒフミは謝罪に対してこう返した。
「私達もごめんなさい、配慮が足りませんでした。」
こうしてスイーツ店での騒動は幕を閉じたのだった。
───────────────────────
こうして対策委員会の皆はお目当てのお菓子を購入した。
そうしてヒフミとアズサが私と対策委員会を見おくりに行く途中、ヒフミの端末が鳴り響いた。
「あれ?ヒフミちゃん電話~?」
「みたいです ....誰だろ.....」
その着信先をみて凍りつくヒフミ、そして電話に出る
「はい....ヒフミです。ナギサ様....なんの用事でしょうか?」
ヒフミは覆面水着少女団のメンバーである対策委員会の面々と行動を共にしていたので戦々恐々としていたのだろうが、先程より1層顔色が青ざめる。
「い、今からですか?
は、はい。わかりました.....」
電話を切ったヒフミに対してホシノとアズサが話しかける。
「どしたのヒフミちゃん」
「....強迫か?ヒフミ?」
ヒフミは振り返り、こう言った。
「ナギサ様.....トリニティのティーパーティーのホストのナギサ様が、皆さん対策委員会の方とお会いして、お話したいから連れてきてくださいと。
先生もお時間があれば是非....と。」
こうして対策委員会はアズサとヒフミに連れられトリニティのティーパーティーの席へと、案内された。
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