BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR   作:神宮寺志狼

13 / 50
#8 調査2日目 interval 6 現在のベルカ生徒

待合室に戻るとシロコとノノミは起きていた。

 

「....おかえり」

 

「起こしてもらっても良かったんですよ?ホシノ先輩?」

 

「あ~、ごめんごめん、みんな気持ちよさそうに寝てるもんだからさ~。

 

あ、でもセリカちゃんとアヤネちゃんはお寝坊さんみたいだね。」

 

ホシノが目を向けた先にはソファーでアヤネとセリカはまだ寝ていた。

 

「先生、アヤネちゃんは私が背負うので、セリカちゃんをお願いできませんか?」

 

ノノミに頼まれて私はセリカを背負った。

 

「では駅までお見送りを....」

ヒフミの提案をホシノが断った。

 

「いいよいいよ~。トリニティの門限まで、後1、2時間なんじゃない?」

 

「ならせめて校門前まで見送る。」

 

アズサの提案にホシノは

「ヒフミちゃんもアズサちゃんも過保護だねぇ~。」

といって承諾した。

 

 

 

そうして正門前。

 

 

「皆さん、今日は色々巻き込んでしまってごめんなさい.....」

 

「ん、気にしてないし、そもそもヒフミのせいじゃない。」

 

「そうですよ!電車の件もスイーツ店の騒動も偶然ですよ☆!

偶然って良く重なりますから。」

 

「そだねぇ~、よくあるよくある。

まぁおじさんは覆面水着団の件がバレてなくって安心したかなぁ。」

 

「....結局ティーパーティーは知らないままなのか?」

 

アズサがヒフミに聞いた。

 

「 ...あはは...はい... そうです。」

 

「ま、アズサちゃんも他言無用だよ~。」

 

「いやこの情報が漏れたらヒフミの信用は確実に落ちて下手をすれば退学....私は口は硬い方だから問題ない。」

 

 

「先輩?そろそろ...」

「そだね。じゃあまた明日ね~。」

 

「はい、クロコさんにもよろしく伝えてください。」

「ん、アズサ。また明日銀行強盗の計画を立てよう」

 

シロコなりのボケだったのだろうが何せ今日のツッコミ役は疲れて私の背中にいる。

 

「シロコちゃん?ツッコミする人が2人共寝てますよ~☆?」

 

「ん....そうだった...」

ノノミに言われてシロコが苦笑いする。

 

「...ふふっ」

 

「あ!アズサちゃん、今笑いませんでしたか?」

 

「.....わ、私だって可笑しくて笑う時くらい...ある...//」

 

 

私は2人に別れの挨拶を告げた。

「"またね、ヒフミ、アズサ。"」

 

「はい....先生もご無事で。」

 

「健闘を祈ってる。」

 

 

そうして彼女達と私達は別れた。

 

 

「ねぇ、先生、ほんとにおじさん達ついていかなくて大丈夫?」

 

駅に向かう途中ホシノが呟いた。

 

「......確かに心配。」

 

「"やっぱりミカのこと信用出来ない...?"」

 

無理もない。

出会い頭に銃を向けられ撃たれたのだ。

 

ミカと真っ向から対面したホシノが言った。

 

「....強いのは認めるし、向かい合ってみて油断も隙もないなぁって思ったけど。

 

あれ先生制御できる....?」

 

「....確かに、ちょっと一目では何を考えてるのか分かりにくかったです。

 

その点で言うならナギサさんやセイアさんより警戒するべきだと思います。」

真剣な表情でノノミは言う。

 

「"そこはちょっと心配だけど...."」

 

「ま、先生の事はある程度なら聞くんじゃない?」

 

 

「"その点に関してはたぶん大丈夫。もう助っ人は呼んだから。"」

 

「 ....?ヒナちゃん?」

 

「"いやヒナを連れていったら多分逆効果..."」

 

 

なので今回はミカに特攻のある生徒に助けを求めた。

 

「"それにサオリ達にMomotalkを送って、返信来るまではシャーレで仕事をするだけだから。

 

まぁ彼女(サオリ)達と会うまではミカ達はシャーレで当番してもらう感じかな.....?"」

 

そもそも逃亡中のアリウススクワッドと接触すること自体、難易度が高い。

 

明日、会う訳ではないのだ。

 

Momotalkを確認するがまだ来ていない。

 

代わりに、カンナから電話がかかってくる。

ホシノが私の端末の発信者表示を覗き込んだ。

 

「ありゃ、これヴァルキューレのお偉いさんじゃん。

 

あー....先生、とうとうやらかしちゃったか~」

 

「え!?」

 

「....先生も銀行強盗...?」

 

「"こら、ホシノ。紛らわしいジョークを言わないの。"」

 

ま、まぁバレたらマズイことは結構思い当たる節はあるけど。

 

「"昼間の件のことだと思う。"」

 

端末の通話ボタンを押した。

 

「"もしもし?カンナ?スケジュール決まった?"」

 

『お疲れ様です。先生。

スケジュールは明日が最適なのですが...お時間大丈夫でしょうか?』

 

「"うん、場合によってはお出かけすることになるけど...."」

 

『構いません、時間は作ってありますので問題ありません。』

 

「"うん、ありがとう。"」

 

『それと先生、少し耳に入れたい情報が...』

 

「"うん?どうしたの?"」

 

『実は、先生方が捕まえてくれた生徒なのですが....もともとベルカ学園の生徒だったようです。』

 

「"え?!!"」

 

「...どしたの先生?そんな大声あげて」

 

私は情報をホシノ達にも共有すべくスピーカーボタンを押した。

 

『.....先生は戦後のベルカ生徒達がどうなったか、ご存じですか?』

 

「".....ううん、わからない。"」

 

いまの私は過去の出来事を調べる段階で、現在のベルカについては知見は無い。

 

『.....今のベルカ学園生徒はほとんどが学籍を失っている状態です。

彼女たちには住む所も、働く場所もなく、常日頃非行に走ってて生きる糧を得ています。』

 

考えてみればキヴォトスには無数、無限に近い学園が存在するのに、学籍が得られない、なんてことがあるのだろうか?

今まで見てきたヘルメット団の中にも、ベルカ生徒は多数いたのかもしれない。

 

『今回、先生方が捕まえてくださった生徒は廃線になったはずだった、アビドス線の列車をねぐらとしていた様です。

 

それが急に復興され住む場所を失った、今回の騒動の動機はそこの様です。』

 

 

「そっかぁ...」

 

「不可抗力......でも私たちは彼女たちの生きる場所を奪った。」

 

「.........」

 

対策委員会の生徒は黙り込んだ。

 

事件が起きたのが自分たちの意思決定の結果なのだと。

しかし、当時の対策委員会、ホシノ達はその情報を知りようがなく、シロコの言う通り不可抗力。

この責任を彼女たちが背負うのは理不尽だ。

 

「"大丈夫、私に任せて"」

 

「ありがとうございます☆」

 

「.....ありがと、先生」

 

「先生なら、そう言ってくれると思った。」

 

『........一か月ほどは矯正局収監ですから、刑期が終わり次第先生に連絡いたします。

 

それではまた明日事務所でお会いしましょう。』

 

「"ありがとう、カンナ。おやすみ"」

 

『....先生も、よい夜をお過ごしください』

 

最後のカンナの言葉には溜めがあった、

もしかしたらカンナの仕事はまだ終わっていないのかもしれない。

 

「"今度 差し入れ持っていくね。"」

 

『ありがとうございます。それではおやすみなさい。』

 

「"うん、おやすみ"」

 

こうしてカンナとの通話は終わった。

 

「.....結局先生に丸投げしちゃったね....」

ホシノは申し訳なさそうに私に言った。

多分、後始末が自分たちでできないことが悔しいのだろう。

 

「".....刑期終わったら紫関ラーメンでバイトしてもらおうかな、って考えてるんだけど、どうかな?"」

 

ノノミの顔に明るさが戻ってきた。

 

「わぁ!いいですね☆」

 

「....たくさん働いてお金を循環してもらう。」

シロコも微笑んでくれた。

残るはホシノだが.......

 

 

「.....おじさんはそれでもいいけど、セリカちゃんがなんて言うかなぁ?」

ニヤニヤ笑うホシノ。

 

 

とりあえずは受け入れてくれたようだ。

 

そうして一同は駅に着いた。

 

「そういえば、ホシノ先輩、思い出した(・・・・・)?」

 

シロコがホシノに聞いた。

 

「.....あぁ~あれの事かぁ~、ちょっと待ってて~」

 

そう言うとホシノはスマホを出して文字を打ちこみ始めた。

 

すると全員のスマホが一斉に鳴った。

Momotalkの通知だ。

 

[いまアヤネちゃんとセリカちゃん寝てるから二人も起きた時に情報把握できるようにここで話すよ

 

おじさんの頭の中にある疑問は一個だけ........先生、ベルカの土地って結局どうなったんだっけ?]

 

[".......え?!ホシノ達が知らないの?!"]

 

[いいからさ、答えてよ]

 

ホシノは冷たく言う。

 

["連邦生徒会の記録では半分ゲヘナ、半分アビドスに割譲されたって聞いたけど......"]

ホシノは続けた。

 

[へぇ~......おじさん何も聞いてないよ。]

 

["え!?"]

 

[どういうことでしょうか.....]

 

[ベルカの土地がいろいろあってボロボロなのは知ってる。

 

でもそれだけだよ。

 

多分だけど....一年前の戦争も裏でカイザーが糸引いてるんじゃないかな?]

 

あくまで想像だからみんな決めつけちゃだめだよ、とホシノはつけたした。

 

[ん、明日話し合おう]

 

 

「ま、こんなところかなぁ~またきな臭くなってきたね。

 

先生は事務所にもどるんでしょ?じゃあ反対方向だねぇ。」

 

「お疲れさまでした~☆」

「先生セリカは私が....」

 

「"皆も気をつけて帰ってね"」

 

こうしてセリカをシロコに預けた私と対策委員会は改札で別れた。

 

 

 

 

そうして今気づいた。

 

 

ホシノもフェリを疑っていた事を。

 

そうでなければ電車の中でこの話をしていただろう。

 

消えてなくなったベルカ学園の跡地、その話題を。

 

 

 

 

 

それを「忘れた」と誤魔化した。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()を考えればむしろ信用してよかったのだろうが、ホシノはフェリからナギサ宛の手紙は読んでいない。

 

 

事務所に戻った私は先んじて明日以降のためにとある生徒と連絡をとり、今日あったことをまとめ、床についた。




後書き


この小説を描き始めたのは今年の7月で、ブルーアーカイブを始めたのが6月ですね。

1ヶ月たってません。

ということもあって、かなり急ピッチで知識を入れてます。



しかし、一応描き始めた段階でアビドス第3章は読み終えています。

エスコン×ブルアカの小説で読みたいナンバリングを教えてください(04、5、6、7)

  • 04、メビウス1無双が見たい。
  • 5、ZEROのねじ曲がったもう1つの未来
  • 6、ブルアカは群像劇だぞ?
  • 7、高性能ロボに苦戦する生徒達
  • もう満足
  • どこかの掲示板でスレ立ち上げたら?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。