BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR   作:神宮寺志狼

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H.T+N.M R-05. MERLON~切り裂く閃光

「先生、ちょっと時間貰えねぇか?」

 

ミカ、アズサは銃を構えて臨戦態勢。

その中、ホシノは銃は構えず、私の前に出た。

 

「おー。久しぶり~。スカジャンちゃん。」

「げっ、ホシノかよっ!!ってかスカジャンちゃんじゃなくてネルだ!ネル!

 

あー、そりゃそうだ。アビドスの面子とくればテメェもいるわな。」

 

 

「あー!ホシノちゃんだーーー。久しぶりっ!」

「お久しぶりですホシノさん。」

 

「あ、アスナちゃんとアカネちゃんだっけ。後初めて見る子もいるね、新人かな?」

 

「2年生の角楯カリンだ、よろしく頼む。」

 

「アビドス生徒会の小鳥遊ホシノだよ~。」

「名前は以前から聞いていたが.....」

 

「ってか何で2人の名前は正確に覚えてんのにあたしは名前で呼ばれねぇんだよ!!!」

 

 

「なになにこのメイドさん達、ホシノ先輩。知り合い?」

 

ホシノの友好的な態度にセリカ達が前に出ようとするも、ホシノが腕で静止した。

 

「え?ホシノ先輩....?」

「相手はただのメイドさんでしょ?」

アヤネとセリカがホシノの表情を覗きこむ。

 

「.....ん、彼女たちを外見で判断しないほうがいい」

 

シロコも彼女たちを守るように前に出る。

ネル達の異様な態度に気づいたからだろう。

 

「それでさ、威嚇射撃までして、何の用かな?ここはアビドス自治区なんだけど。」

 

「いや、何。あたし達は依頼されただけでよ」

ネルがくいっと親指をたてて自らの後ろを指さす。

 

ボロボロになった砲台の後ろからよく見知った生徒が顔を出した。

 

「お疲れ様です、先生。」

 

「"こんばんは、ユウカ、あと......"」

 

「うわーーーーーん先生たすけてっ!!」

「今回ばかりは仕方ないよ。諦めようよお姉ちゃん。」

泣きわめくモモイを宥めるミドリ。

 

そこに居たのはゲーム開発部のメンバーだった。

 

「ごめんねモモイ。私が過去の事件を参考にしようなんて言ったから.......」

 

「え?!違うよ!ユズは何も悪くないよ!!!悪いのは何の情報もくれなかったそこの算術使いだよ!!」

 

「...な!私は忠告したじゃない!!貴女たちが知る必要はない。って」

 

結果的にはモモイ達の興味をそそっただけで何一つとして伝わらなかった。

 

「貴女たちも見たでしょ?

 

あのクレーター!!

 

いい?今貴女達が手を出そうとしている事件は無茶苦茶危険なのよ。」

 

 

「....ってなわけだ。要はこいつらの依頼は完全に取り消しだ。わりぃな先生。」

 

ネルの後ろでユウカに説教されるモモイ達ゲーム開発部。

「やだやだ!!これじゃ廃部確定だよ!!あんなにひっしこいて作ってたのに.....」

 

「アリスも同意します!!このまま諦めるなんて嫌です!!」

 

 

 

 

.......私は混乱する補習授業部やミカを置き去りにして、ゲーム開発部の元まで歩いた。

 

 

「"はい、モモイ"」

 

朝から仕上げていた中間報告書を差し出す。

ユウカが当然のように割り込んでくる。

「先生?!」

 

「"生徒の手伝いをするのも先生の仕事だよ。"」

 

「先生.....」

泣き止んだモモイとは反対にユウカが慌てふためく

 

「ちょっと待ってください!

先生もわかってますよね?!

今この子達はセミナー襲撃なんかと比べ物にならないとんでもないことに首を突っ込もうとしてるんですよ??!

それでもですか?!」

 

「"うん、それでもかな。"」

 

激昂するユウカ

「ッッ!!ネル先輩!!先生を─」

 

ユウカが振り返る、しかしネルは動かない──否、動けないのだ。

 

ネルはホシノと互いに銃口を向けあっていた。

 

「わりぃな、ユウカ、そいつは無理な相談だ。」

「何言ってるのよ!!そんな生徒、適当にあしらって──」

 

ユウカが言葉を言い切る前に彼女の顔面すれすれをホシノのサブアームの銃弾が通過した。

 

「ありゃ、外しちゃったかぁ、おじさんも腕が鈍ったかなぁ~」

「嘘こけ、わざとはずしたろテメェ」

「さぁ、どうだろうねぇ~」

 

ホシノとネルの短い会話の後、二人の銃撃戦が始まった。

 

〈ダダダダッ!!〉

 

〈カンッ!!カキィィン!!〉

 

 

「チッ!相変わらずデタラメな硬さしてやがんなッ!その盾!!」

「うへぇ~、そういうスカジャンちゃんは強くなったねー、まぁ、やられないけどさー」

 

ネルの得意の距離に持ち込ませず、距離を保つホシノ、近距離で放たれるショットガンの弾を回避するネル。

息をのむユウカとゲーム開発部。

 

「噓でしょ....ネル先輩が攻めきれないなんて.....」

 

ユウカが驚きの表情を見せた。

 

「み、見てよミドリ.....」

「なに、あれ.....」

驚愕するゲーム開発部メンバー、しかしアリスだけは違った。

 

「アリスは学びました!!」

 

 

ガコンッと音がしてその方向を見た。

アリスがレールガンを構えていた。

 

「最近のゲームでは漁夫の利が有効だと!!」

 

レールガンに光が収束していく。

「ま、待ってアリスちゃん!!」

ユズが制止するも止まらないアリス。

 

「光よ───────」

 

〈ダダダダッ!!!〉

次の瞬間、アリスが地面に尻もちをついていた。

 

 

「きゃあっ!!」

 

「~~♪」

何処からともなく聞こえてくる鼻歌と共に弾丸がアリスに直撃した。

 

音源はミカだった。

 

「二人の邪魔をするなら私があいてになるよッ☆」

 

 

────────────────────

「別にネルちゃん、先生を止める為に来たんじゃないでしょ。」

 

「ったりめぇだ。あたしも確かめたい事があったからな!」

 

ホシノの盾を踏み台にして跳躍するネル。

〈ダダダダダッッ!!〉

 

上からの攻撃に確実に対処するホシノ。

両者1歩も引かないが、まだ全力ではなかった。

 

「確かめたい事って?」

ホシノがネルの雰囲気を汲み取り、銃口を下ろした。

 

 

「んー....いや、少し期待したんだわ。ここに来りゃアイツに会えるんじゃねぇかなってよ。」

 

銃口を下に向け、朽ち果てた巨人の剣(エクスキャリバー)を眺めるネル。

 

「サイファーちゃん?」

 

ネルは瞳を閉じて肯定した。

 

「あぁ、あたしはただアイツと戦いてぇんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ベルカ学園自治区南西の制圧作戦が開始された。

この地域は元々ワイルドハント芸術学院の自治区であったが、今もなおベルカ生徒による制圧下にある。

 

2箇所の対空陣地を中心としたこの地区は各学園とワイルドハント芸術学院の交易ルート地域にあたり、B7R制圧における橋頭堡となり得る場所だ。

 

今作戦はワイルドハント芸術学院に対する支援、及びベルカ戦争に大きな一波を作るものである。

 

各員気を引き締めて当たれ。》

 

 

 

 

 

正直楽な任務だと思ってたんだ。

 

あたしらミレニアムの連中、つってもセミナーの中核数人とcleaning(C)(&)clearing(C)のメンバー....当時現役だった3年と、あたしらでベルカ学園をゲヘナ方面へ迂回する形で遠征してた。

 

皆正直に言って、遠征の疲労も溜まって士気が落ちてたのは否めねぇけどな。

 

でも、あたしや、あたしらの先輩にとって、そんなのはどうでも良かった。

暴れられればそれで良かったからな。

 

───でも、結果として蹂躙されたのは、あたしらの方だった。

 

 

 

──────────────────────

 

《こちらイーグルアイ。

ガルム、アビドス隊、ワイルドハント芸術学院自治区を不当占拠するベルカ学園生徒を叩き出せ!

作戦開始!》

 

情報管制(オペレーター)による作戦開始の宣言がされた。

 

《こちらピクシー。聞いた話によるとイーグルアイ、貴女の後輩達もこの作戦に参加してるらしいわね。》

 

《そうだ。もうすでに最前線で戦闘している。

 

私の同級生は言うまでもなく、2年生も筋がいい。

しかし長期行軍遠征により士気と集中力は低下している筈だ。

あまり無理をさせるな。》

 

ややミレニアム生徒の方を持つ鷲野眼アイにアビドスの生徒たちが反発する。

 

《イーグルアイ、それは私たちも同じだと思う。》

 

《そうだ~そうだ~。おじさん達にも楽をさせろー。》

棒読みのホシノ。

 

《わかったわかった....。

 

....各員、無理せず戻ってこい。

 

以上。》

 

《えー?扱い雑じゃない~?》

 

《まぁ、イーグルアイなりの信頼と思えば良いんじゃないでしょうか?☆》

 

談笑するメンバーの前にサイファーが出る。

《お喋りはそこまでだ。

行くぞ、敗戦濃厚だからかベルカ生徒の統率が乱れて来た。

 

私は'片羽'と、ホシノはシロコとノノミを引き連れて各ミレニアム生徒の援護に回れ。》

 

《了解~、それじゃ行こっかシロコちゃんノノミちゃん。》

 

《は~い☆》

《...残念。今日こそはサイファーの隣で戦いたかった。》

 

笑顔のノノミとは対象的にシロコはがっかりしていた。

シロコは頼られて本領を発揮するタイプなのだ。

 

《....それはまたいずれ。》

 

《ん、分かった。》

 

 

 

 

 

 

自治区解放は予定通り進んでいた。

 

戦闘中、セミナー生徒からの救援要請が入っては駆けつけ、それを繰り返しやっていた時だった。

 

イーグルアイから情報が入る。

 

《ベルカ生徒の撤退を確認した。

作戦終了、全員撤収しろ。》

 

サイファーとホシノが合流する。

 

《いやぁ、呆気なかったねぇ。》

《ん、手応えが全くなかった。》

 

《それは私も思うけど....おかしくないかしら、敗戦濃厚と言っても、まだベルカは繰り出せるはずよ。》

 

生徒も兵器も。

 

《....とりあえず撤収だ。全員─────》

 

サイファーが命令を出そうとしたのをフェリが止める。

 

《待って、サイファー。

 

今空が光らなかった?》

 

《空がどう────》

 

フェリの忠告の後、イーグルアイが通信を入れてくる。

《警告!警告!

D.Uにあるサンクトゥムタワーが何らかの方法によって狙撃された。

作戦司令部から通信が届かない!状況を確認中!

現状のまま待機せよ!!》

 

《何があったんでしょう.....?》

ただ困惑する現地の生徒達。

 

《サンクトゥムタワーって....あれの事?》

 

シロコがD.U地区にそびえ立つ1本の塔を指差した。

霧ではっきりとは見えないが煙を吹いていた。

 

《イーグルアイさんは狙撃されたって言ってませんでしたか?》

ノノミが疑問を投げた。

 

煙が吹いていた位置は塔の上あたり。

 

 

《何かの間違いじゃない?

あんな高い所、ここからでも煙が見える被害。

 

一体何なら撃ち抜ける....

 

 

─────ん?何?

 

 

また空が光った...?》

 

 

フェリが呟いた直後、青白い光が彼女達がいる隣の区域を横切り、道路に停車していた戦車3両と装甲車2両が切り裂かれたように真っ二つになる。

 

車両は当然のように炎を噴いて炎上した。

 

 

《おい!何処からの攻撃だ!?》

 

《何が来た!?》

 

他の部隊はほぼパニックに近い状態だった。

 

 

 

ホシノが提案する。

《とりあえず皆!建物の陰に隠れて!!》

 

フェリがイーグルアイに促した。

 

《ねぇ、何が起きたの!?情報管制(オペレーター)状況を!!!》

 

 

イーグルアイの通信が全部隊に流れた。

 

《まて.....ヒマリからメール....?

 

.....何故こんな時に....ッッ!?

 

状況ッ!!!

 

敵の長距離攻撃!!

 

本区域は敵の完全射程内にある!!》

 

イーグルアイは簡潔に今の状況を各隊へ伝達した。

 

 

《遅いッ!!何処へ退けばいいっ!!!?》

 

焦っている様子のフェリ。

 

当たり前だった。

 

炎上した車両から助け出されている生徒たちは、死んではいないだろうが、見るも無惨な状態だった。

 

ヘイローの加護下であろうとアレが直撃したら危険だと理解出来てしまったのだ。

 

 

《砲撃来るよ皆()けてッ!!!》

 

 

ブロンドの髪をしたメイド服の生徒が救助隊に駆け寄ろうとするもスカジャンを着た背の低い生徒に止められていた。

 

そしてまた数秒後には怪我人を載せた車両を青白い閃光が切り裂き、乗っていた生徒は吹き飛ばされた。

 

《イーグルアイッ!!情報を寄越せッ!!》

サイファーが叫んだ。

 

 

《待て....来たッ!

 

一度の射撃事に敵照準予測位置を各生徒の端末へ転送する!!

 

全部隊攻撃を回避しつつ速やかに区域を離脱しろ!!》

 

全員が端末を操作して地図を開く。

マップにはレーザーの照射範囲が表示されている。

 

《次はここって事!?》

 

自分たちがいる地区が射線に重なっていた。

 

《ねぇ、イーグルアイ。これ猶予どのくらい?》

 

ホシノは盾を展開する。

逃げきれなかった場合の事を考慮して───

 

《おそらく猶予1分も無い!!早く離脱───》

 

「皆集まって!!!!」

 

イーグルアイの言葉をかき消すほどのホシノの肉声に全員が集まる。

瞬間、建物を貫通してレーザーがホシノの盾に直撃した。

 

「──────うッッッ!!!!!」

 

「ホシノッッ!!」

「ホシノ先輩ッッ!」

 

 

伸し掛る衝撃。

 

サイファーとシロコが、ホシノと共に盾を支え、

ノノミとフェリはその3人の体を支えた。

 

実際の照射時間は15秒程度だったが、本人達には永遠と思える地獄だった。

 

 

そして、照射が終了する。

 

 

《私達....生きてるの....??》

シロコが呟いた。

 

《....死んではいないようだ....》

サイファーがシロコの言葉に返事をする。

 

周りは、焼け野原だった。

 

〈ガタンッッ!!〉

 

ホシノの盾が元の形状にもどった。

《ホシノ!無事?!》

 

《....流石に堪えたなぁ。》

ホシノがフェリ達に手を見せる。

その手は真っ赤に焼け爛れていた。

 

《.....2度目は》

《無理だね。盾はほとんど無事だけど.....》

 

サイファーがホシノの盾を持つ。

 

《さっさと撤退するぞ!!》

 

 

こうして、連邦生徒会、ミレニアムサイエンススクール、ウスティオ、アビドスは未確認レーザー兵器の前に撤退を余儀無くされた。

───────────────────────

 

「チッ!!暴れられるのはいいけどよ!どれだけ撃ってもキリがねぇぞ!!!?」

 

「ネル!!!このままじゃ─痛っ!!」

とうとうブロンドの髪の生徒に敵の弾丸が直撃してしまう

 

「アスナ!しっかりしろッ....チッ!」

 

「大丈夫!まだ「遊べる」よっ!」

 

 

C&Cは撤退する味方の殿軍として、ベルカ生徒を食い止めていた。

しかし、3つの広大な自治区を越えての撤退戦。

行軍速度は、思うより早くなかった。

彼女達の先輩等(せんぱいら)─C&Cのリーダー達はネル達後輩を庇って傷を負い、負傷者として後方に下がっていた。

 

そして現状、C&Cの戦力は2年生と1年生だけとなり、それも20人と満たなかった。

 

「おいテメェら根性出せッ!!!ここが踏ん張りどころだっ!無事に帰ったら焼肉でも三ツ星でも奢ってやるッ!!!」

 

「「応ッ!!」」

 

ネルは敵の波が来る度叱咤激励をしていた。

しかし、いくら精鋭の彼女達も戦闘続きで、ガタが来ていた。

 

 

そして、ネルの動きも鈍り、被弾が増え始める。

 

「へっ....やるじゃねぇか...けどよぉッ!」

 

それでも身軽さを活かし、敵を機動戦で撹乱し、畳みあげる。

 

「オラオラオラァッッ!!!」

 

〈〈ダダダダダッッッ!!〉〉

 

全身、擦り傷だらけ、頭からは血を流す。

 

仲間が倒れても、彼女は戦い続ける。

倒れた仲間の声が、頭の中で回り続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ネル..お前は今からコールサイン00(ダブルオー)

C&Cのリーダーに任命する....。』

 

「待てよ!先輩!?アンタはちょっと怪我しただけだろうが!?

治ったら戻ってくんだろ!?」

 

 

『前から考えてたんだよ.....この胸糞悪い戦争終わったら言おうと思ってたんだがな....代替わりだネル。

 

.....悪いな、アタシのC&Cを.....大事な後輩達を...任せたよ.....』

 

 

 

 

 

 

 

「クソ先輩ッッ!!

 

あたしはなッ1人で暴れる方が得意なんだよッッッ」

 

 

先輩が嫌いだから吐き捨てているのでは無い。

自分の憧れの先輩が急に目の前から居なくなったから。

 

それでも任されたなら答えなければならない。

 

イラつく思考を衝動に変えて敵の生徒をなぎ倒す。

 

空になったマガジンは敵の顔面に放り投げ、最適距離まで近づいてきた生徒は蹴り飛ばす。

 

「....諦めねぇ....諦めねぇぞ絶対!!!!」

 

弾切れになった銃を杖代わりに立ち上がろうとするネル、しかし

 

「ネル!!避けてッッ!!」

 

アスナの警告と共に敵の増援としてやってきた戦車の砲弾が、ネルに迫った。

 

「クソっ.....ここまで、かよ.....」

 

 

 

しかし、ネルに砲弾は直撃しなかった。

 

 

《おい、そこのメイド。無事か?》

 

ネルの前に、鉄の盾を持った生徒が立ち塞がる。

「ウスティオの....傭兵....だと?」

 

そしてイーグルアイからC&C全員に無線が入った。

 

 

《無事か、C&C!!!》

 

 

「ネル!この声 .....アイ先輩じゃない!?」

 

《その声はアスナだな?全員無事のようで何よりだ!!》

 

 

ネルが通信機のスイッチを入れる。

 

《これを見てどこが無事って言えんだよ、テメェも現地で戦えってんだよ!!》

 

ネルの声を聞いて鷲野眼アイ(イーグルアイ)の声が穏やかになる。

 

《....相変わらず先輩への口の利き方がなっていないな。ネル。》

 

 

《うっせぇ....》

 

 

そして、イーグルアイとサイファーの声が重なった。

 

《《良くここまで持ちこたえた。後は任せろ》!》

 

 

それを聞いたネルは瞳を閉じる。

 

《わかった、あたしらは少し休憩するわ.....》

そう言い残して我慢の限界により倒れたネルをアスナが運ぶ。

 

そうして、12時間以上にも及ぶC&Cの撤退支援戦は終了した。

 

 

 

 

 

《イーグルアイからガルム、アビドス隊へ!今来ている戦車集団が敵の最後の増援だ!!1両たりともここを抜かせるな!!

 

作戦開始!》

 

 

 

《聞こえたな!フェリ!シロコ!ノノミ!!》

 

 

《了解!》

 

ホシノは治療の為、後方に下がった。

 

 

 

 

《シロコ!着いてこい!!後ろは任せるぞ!》

 

 

《ん、任された。》

 

 

サイファーはホシノから盾を預かり、前衛を。

 

 

飛んでくる戦車の砲弾をその盾で跳ね除ける。

 

〈ダダダダダダダダッ!!〉

 

 

 

 

 

その背中をシロコが守り、掃射をノノミが、支援をフェリが担当し、ベルカの戦車隊は防衛ラインを突破することなく全車両破壊された。

 

 

 

 

 

 

 

 

《敵戦車隊の殲滅を確認!!

ガルム、アビドス隊!良くやってくれた!帰投しろ!》

 

 

 

 

《サイファー、また生き延びたわね。》

 

 

 

─────────────────────

 

 

ホシノは語る。

 

 

 

「あれは酷い状況だったね。

 

皆沢山やられたよ。

 

連邦生徒会からしたら私達みたいな一学生の代わりなんて沢山いるんだろうね。

 

それでも私達は生き延びた。」

 

ネルが呟く。

「"鬼神"なぁ.....あたしもそんな称号欲しかったな...。」

 

「あれ?リーダーもしかして嫉妬?」

 

「ち、ちげえよ!バカ!!」

 




後書き

前アスナのネルの呼び方は「リーダー」ではなく「ネル」となってますが、
リーダーに就任したばかりだったので呼び方が原作と違います

エスコン×ブルアカの小説で読みたいナンバリングを教えてください(04、5、6、7)

  • 04、メビウス1無双が見たい。
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