BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR   作:神宮寺志狼

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前書き


登場キャラ全員レーザー光を直視してますけど、キヴォトス人だからそんな事くらいで失明なんてしないよね!



以下本編


H.T+N.M R-06. SWORD OF ANNIHILATION~巨神の刃

 

《未確認レーザー兵器と呼称されていた、敵長距離攻撃兵器のコードネームは[エクスキャリバー]と判明した。

 

ヴェリタス...私の後輩たちが仕入れた情報によると、エクスキャリバー付近にはベルカ学園の精鋭生徒たちが配置されているとのことだ。

 

そこで、連邦生徒会、ゲヘナ、トリニティ、ウスティオ生徒をベルカ生徒にぶつけ、その間をかいくぐり、C&C牽引のうえでSRT特殊学園チームとガルム、アビドス隊による施設強襲作戦を行う。

 

ここにいる全員に私のところのエンジニア部が夜なべで開発した対エクスキャリバー用の盾を支給する。

ただし、計算上1発受けただけで使い物にならなくなる、二度目は防御できないということだ。

 

 

作戦にあたり協力な助っ人配置した。

 

協働で作戦を遂行しろ!

 

この作戦が成功しなければ、戦争に終止符を打つどころか、戦争が我々に終止符を打つ(・・・・・・・・・・・・)だろう。》

 

ブリーフィング後

 

 

 

 

「援軍はたかがSRT1年生が三人.....」

 

片羽フェリが文句を垂れた。

 

「んだと?もはやあたし達C&Cは論外だって言いてぇのか?」

フェリのことばにネルが突っかかる。

 

「......貴女達も見たでしょう?あの驚異的な破壊力、命中精度。あれに飛び込んでいくのは自殺行為──」

 

「そんなことありません!!!!」

 

フェリの言葉を遮ったのは SRT所属の生徒であった。

肩にはカラスのマークが刻んである。

 

「失礼しました!私はSRT特殊学園、CROW小隊 No.03のP.Jです!

 

噂のC&C、ガルム隊と作戦を共に出来て光栄です!」

 

自己紹介の口上の後にサイファーが口を開いた。

「 ....実戦経験はどのくらいだ?」

 

照れたように、P.Jは答えた。

 

「ええっと....私の隊全員この前のワイルドハント芸術学院自治区での戦闘が初めてっす。」

 

ガルムや対策委員会だけでなくC&Cまでもが唖然とする。

 

「.....それなのに私達の支援に...?」

 

フェリが恐る恐る聞いたがP.Jはまるで事態を飲み込んでいないかのように振舞っている。

 

「いやぁ...えへへ、先輩方の足を引っ張らないように気をつけますね!!」

 

そのP.Jの一言を皮切りにCROW小隊の隊長が話し出す。

 

「そういえばP.J、お前大好きなお姉様には連絡したのかよ」

 

「か、揶揄うのもいい加減にしてください!隊長!」

 

ほっぺを人差し指で突っついて揶揄うその様子は作戦や攻撃目標のことを聞かされていないのでは無いかと心配になるほどに能天気だった。

 

 

呆れたフェリが口を開く。

 

「ガルム2からクロウチームへ、死ぬなら私の見えないところでお願いよ.....」

 

「ラジャー!!"妖精(ピクシー)"!!」

 

そうしてふざけているCROW小隊を置いてガルム、アビドス、C&Cはブリーフィングルームを後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここからが本番だ。

 

一同は、エクスキャリバーを目指し、森の中を進んでいた。

 

「つまり....そこのブロンド髪のメイドが、その何処ぞのロボット作品に出てくる特殊能力みたいに敵の攻撃が来る前に回避できるから、C&Cが先頭に立って私たちの護衛。

 

私達は敵の砲撃施設まで接近しCROW小隊のサポートを受けながら内部を制圧すればいい訳ね?」

 

フェリがネルから聞いた作戦を復唱する。

「うん♪皆はしっかり私達C&Cが守るから、大舟に乗ったつもりでいいよ♪」

 

「ただアスナ先輩はかなり俊敏なので、目を離さないようにお願いします。」

 

自信満々のアスナ、少し心配そうなアカネ。

 

「ああ、...ったく、肝心なところばっかり持っていきやがって.....」

 

フェリの言葉にネルはややイラついている。

 

「まぁ、まぁスカジャンちゃん。そうかりかりしないでさぁ、気楽に行こうよ。

 

入口確保だったら楽な方だよ。

 

おじさん達は囮にならなきゃいけないんだし。」

 

ベルカ生徒達と戦う学校にレーザー兵器の照準が向かないようにするのがこの作戦班のもうひとつの仕事だった。

 

つまり、突入するC&Cとガルム隊以外の生徒は外の陽動を担当しなければならない。

 

「まぁ、なんとかなりますよ☆

ね、シロコちゃん?」

 

「....ノノミは気楽すぎる...。」

バッシングするシロコにノノミは返した。

 

「誰かの命をかけるより、全然気が楽です♪」

 

その言葉に頷き、納得した一同だった。

 

 

 

「これで誰一人かけずに任務達成出来たら奇跡ね....。」

 

「それでも」

 

フェリの言葉に反応したサイファー。

 

「やらなければいけない。これ以上悪化する前に。」

「そだね~、じゃあそろそろ行こうか。」

 

サイファーの後に続くホシノ達対策委員会。

そこにイーグルアイからの通信が入った。

 

《C&C、体調などに問題は無いか?》

 

一番に答えたのは、ネルだった。

《なんだよ?ダメって言ったら代わってくれんのか?》

 

《....いつもなら「それは不可能だ」と言うところだが、今回ばかりは代わってやれるならそうしたいと思っている。》

 

真面目な返答にすこし顔を歪めるネル。

 

《... あのなぁ、情報管制役(テメェ)がそんなだとこっちも安心して仕事が出来(暴れられ)ねぇだろうが!シャキッとしろ、シャキッと。

 

あたしらは信用されてねぇのか? あ?》

 

沈黙の後、イーグルアイが答えた。

《 ....そうだな。悪かった。》

 

深呼吸の後、イーグルアイが発した。

 

《これよりベルカの科学レーザー兵器「エクスキャリバー」破壊任務、"judgement作戦"を開始する!》

 

 

《敵の防衛部隊はブリーフィングでも言った通り、ゲヘナの風紀委員会、トリニティの正義実現委員会。連邦生徒会より数部隊、ウスティオ各部隊が抑え込む。

 

我々特殊作戦班はエクスキャリバーへ直進、発電施設を破壊した後、そのまま内部へ侵入し、爆破する。》

 

フェリが止めた。

《ちょっと待って!!?制圧って聞いてたのだけど!?》

 

ホシノ達を見るとこぞって上下に頭を振っていた。

 

《....さっき入った"連邦生徒会長"からの勅命だ。

 

アレは残せば取り合いになりかねない強力な兵器だ。

 

あれが次の戦争の原因になりかねない。

 

故に破壊しろとの命令だ。》

 

 

イーグルアイの言葉に納得する面々。

 

《そういう事ね。了解よ。》

 

《ふぁぁ、安心したー。あんなものアビドスの後ろにあったら怖くて夜も寝れないしねぇ~。》

 

《ん、了解。》

《わかりました♪》

 

1人違う視点から見ている者がいた。

サイファーだ。

《ガルム1からイーグルアイへ、破砕作業に使う起爆材はどうするつもりだ?》

 

サイファーはイーグルアイに「破壊する為の道具はどこにあるのかを聞いていた。

 

《C&Cには爆薬に関してのプロフェッショナルが居る。

そうだな、アカネ?》

 

《はい、必要分のC4はありますが、内部図面は存分に見れていないので、内部に入り次第、ですね。》

 

《.....あんな綺麗なメイドさんが爆弾なんて扱えるの?》

シロコも疑っている訳では無かった。

ただメイドが銃を持っている所までは想像ができたが、爆弾を身につけているメイドは想像できなかったのだ。

 

 

《お任せください。「掃除」は得意です♪》

 

《....との事だ。彼女はまだ1年生だが実力は折り紙つきだ。私が保証する。

 

各員、作戦を開始せよ!》

 

 

イーグルアイのセリフと共に作戦が始まる。

 

 

後ろからCROW小隊が追いついた。

 

《こちらCROW3、P.J!

C&Cならびにガルム、アビドス隊!

 

可能な限り援護する!!》

 

 

 

《3人のSRT学園生が心強い援軍ねぇ.....》

 

ぼやくフェリとは違い、P.Jは興奮していた。

 

《....ガルム隊と一緒に行けば、あの"剣"も抜けるはず...!》

 

 

森を進む一同にイーグルアイからの通信が入る

 

《そろそろ敵の防衛ラインだ。警戒しろ!》

 

先頭を走るアスナから全員に通信が届く。

 

《レーザーが来るよ!皆!散開して!》

 

その声を聞いて全員がバラける。

 

するとどうだろう、先程までいた位置にレーザーが着弾した。

 

《うへぇ~!ほんとに避けちゃった!》

 

《すごいです~☆!》

 

《だからリーダー(・・・・)も言ってたじゃないですか。信頼しろって。》

アカネが微笑みながらアビドスの面々に言った。

 

 

《.....正直、直感だけで敵の攻撃を回避できるなんて信じてなかったから....ごめんなさい。》

 

《信じられねぇのもしゃあねぇな。

 

アスナの勘は外れねぇんだよ。》

 

《....当面、この試製盾とやらを使う機会は無いな。》

 

その後もエクスキャリバーに肉薄するが、端末に照準座標予測が来る前にアスナが全て言い当て、回避していく一同。

 

 

《エクスキャリバーの施設までもうひと踏ん張り....

 

警告!敵の別働隊が接近中!》

イーグルアイからの警告、

 

《....素直に通しては》

《くれないみたいだねぇ~》

《ですね♪》

 

と、対策委員会の3人の足が止まった。

 

《何してるの!?》

フェリがホシノの手を引くが、彼女は動かない。

 

《敵の部隊はおじさん達が引き受けるよ。》

《ん、最低限サイファーとC&Cは先に行くべき。》

 

 

 

《なら私達も残ります!!》

 

《そうだ!!3人では危険すぎる!》

CROW小隊の足が止まる。

 

本来ならば小隊長の意見は正しいのだが、彼女達は並大抵の生徒とは違い、ここに力を持っている。

 

そして小隊長の意見をホシノが突っぱねた。

 

《そだねぇ~、SRTなら施設侵入にはもってこいの人材だしね》

 

《そういうこと。早く行って。》

 

 

《.....3人とも死ぬなよ。》

 

《りょーかい。サイファーちゃんも気をつけてね。》

 

《え!?いいんですか!?ガルム1!?》

 

CROW2がサイファーに意見する。

 

《私はアイツらを信用している。》

 

サイファーが振り返ると、フェリのホシノの腕を掴む力が緩んだ。

 

《ホシノ....また後でね。》

 

《ピクシーちゃんは心配症だなぁ....大丈夫、おじさんはこんな所じゃ死ねないからね。》

 

 

《アビドス隊、レーザーの照射警告は私が発する、範囲は端末で確認できる、端末だ!

 

全員、生きて帰れよ!》

 

先程のネルの助言を受けて動揺を見せずアドバイスするイーグルアイ。

 

《じゃあまた後で~》

 

いつもの様子で手を振ってホシノ達はガルム、C&C、CROW小隊と別れた。

 

 

 

P.Jは立ち去るホシノ達の背中を、見つめていた。

 

《あれが、強者の責任。背負うべきもの、なんですかね。》

 

彼女の肩に手をかけたCROW小隊長

《何突っ立ってるんだ!CROW3!》

 

《待ってください!今行きますから!》

 

P.Jは走り去るアビドス対策委員会に敬礼をして、自分の部隊に復帰した。

 

それを見守っていたフェリが呟く。

《....いくら私たちがヘイローの庇護下にあるって言っても、戦場ではいつ誰が死んでもおかしくない。

その度に彼女は初めてあった子達にも同じことをするのかしら .....》

 

フェリの独り言に、サイファーが反応した。

《お前もホシノ達を心配していただろう、P.Jの何が気に触るんだ?》

 

《別に?ただ、私が戦場(ここ)に初めて来た時と似てるってだけよ。》

 

《トリニティってのは銃の撃ち方を知らない奴ばかりなのか?》

 

ネルがフェリの言葉聞いて揶揄う。

 

いや、揶揄ったのではない、本心からの言葉だったのだろう。

だからこそ、フェリの琴線に触れた事に気づけない。

 

《....喧嘩なら買うわよ?》

 

《あ?》

一触即発の空気だったが、イーグルアイがそれを制した。

《作戦行動中だ!慎め2人とも。

 

敵..設....残り1km.....》

 

そして、無線が乱れ始める

 

 

《おい!どうした!!イーグルアイ!!》

 

《こちらP.J!00(ダブルオー)!どうしました?》

 

《イーグルアイとの通信が繋がんねぇんだよ。》

 

 

《チッ、敵の通信妨害だ。ここからはイーグルアイの指示なしでやる。》

冷静に判断を下すサイファー。

 

《....まぁ、レーザーの照準に関してはアスナが居るからな ....》

 

しかし、無線機から声が聞こえてきた。

それも、イーグルアイでは無い別の生徒の。

 

《...も...し....────もしもし、聞こえまして?》

 

その声を聞いてC&Cがざわつき始めた。

 

《あ?その声聞き覚えがあるな?》

 

 

《もしかして、ヒマリ先輩?》

アカネが声の主の名前を言った。

 

《はい、こちら天才清楚系病弱美少女ハッカーです。》

 

最初の一言にネルがキレた。

 

《るせぇ!!今任務中だ、邪魔すんじゃねぇ。》

 

《....心外ですね....私は貴女達の為に情報を提供しようとヴェリタスに総動員をかけたのですが...》

 

 

そこでサイファーが気づいた。

《お前、どうやって連絡している?》

 

《それはもうこのミレニアムの頂点に立つ可憐で天才美少女ハッカーである私の───》

 

《それはいい、イーグルアイには繋げられないのか??》

 

《それは私の力をもってしても難しいですね。

 

直接回線(ダイレクト)でこれですから、中継を挟んだら確実に互いの言葉は聞き取れないでしょう。

 

ですので、今だけ私が貴女方の目になって差し上げます。》

 

《おい、00(ダブルオー)どうする?》

サイファーは目で「信用出来るのか?」と聞いた。

 

《〔ヴェリタス〕。私たちの学校、ミレニアムサイエンススクールにおいて、たまに騒ぎを起こすセミナー非認可の活動組織です。》

 

《で、実績は?》

サイファーは生活態度や罪状ではなく、どのくらいの力があるのかを知りたかった。

 

《えーっとね、セミナーのサーバーを何度も荒らしたり、予算をいじったりしたり....》

アスナが覚えている限りのヒマリ達の罪状を晒していく。

本人が聞いている状態で。

 

 

《アスナさん.....?》

 

《あっ!ごめんね!悪く言うつもりは...あれ?》

 

話すふたりを脇目に、サイファーは考える。

《セミナーのサーバー、学園のサーバーともなるとかなりのセキュリティがかかっている筈だ。

 

了解した、持ち得る情報を教えて欲しい。》

 

サイファーの言葉に調子に乗るヒマリ。

 

《...人に頼み事をする時はなんて言うんでしたか?》

 

ため息をつくサイファー。

正直問答してる暇はなかった。

 

《....全員無線を切れ、これより─────》

 

《.....ほんの冗談です。》

言葉とは裏腹に残念そうに言うヒマリ。

 

《お前の遊びに付き合っている暇はない。

借りを返すにしろ謝るにしろこの作戦が終わってから要求しろ。》

 

《あら、では交渉成立、という事で。

 

正直に言いますと、私は設備や場所の位置等の情報は持っていますが、敵部隊の位置や状況把握は出来かねます。

 

で、現状、周囲の状況を把握している鷲野眼先輩(イーグルアイ)との情報交換が出来なくなった貴女方がそのまま戦闘するのは危険と言わざるを得ません。

 

なので、まずジャミング施設を破壊しましょう。

貴女達の突入箇所、移動速度、通信が混線した位置から貴女方の場所はある程度特定出来ています。

 

移動方向を指定しますのでそれに従って通信を妨害している装置、または部隊を発見してください。》

 

その言葉にネルは引っ掛かりを覚える。

《おい!なんで突入箇所の機密情報まで....さてはユウカ達(アイツら)も巻き込んでやがるな!?》

 

ネルの言葉に肯定するヒマリ。

《えぇ、貴女方を助けるため、と言ったら快く協力してくれています...あ痛っ。

待ってください!他意はありません!

今のは言葉のあやですから!》

 

おそらく後ろにユウカ達がいて頭を叩かれたのだろう、とネル達は納得した。

 

《頼もしいじゃねぇか。》

 

その時端末が警報を鳴らすと同時にアスナが諦めたような声で言った。

 

《あー砲撃くるけど....これは回避できないかなぁ、皆防御して!》

 

その言葉に一同が盾を『剣』のそびえ立つ方向に構える。

 

《来るよ!》

 

人1人丸々覆えるシールド、それすら一度の攻撃で崩れさる。

 

緊張が走る中。ついに着弾した。

 

 

《 《 うわぁぁぁぁっっ!!! 》 》

 

CROW小隊から悲鳴が上がる。

初めての作戦、初陣と変わらない戦場において、防御しないと命に関わる程の危険な攻撃を、今その身に受けている。

 

《くっ....光の集合体の癖に、どうしてこんなに重いのよっ!!》

 

《いや ....何かおかしい....》

 

サイファーのつぶやきと共にレーザー照射が終了する。

 

 

盾は焼け焦げているが破壊されていなかった。

とは言え原型を留めているだけで、再使用できるかは分からない。

 

《おい、サイファー、お前何を感じたんだ?》

 

《留まって説明している暇は無い!!

 

移動しながら説明する!何処へ動けばいい!!》

 

サイファーがヒマリに指示を要求した。

 

 

《そうですね、まずは北東500m先に敵の通信部隊が居るので、そこから襲撃しましょう。》

 

《.....レーザーを回避しながら、敵の通信施設を破壊して、それから発電施設、そして本体の破壊ですか...これは長くなりそうですね。》

 

アカネが呟いた。

 

 

《へっ、長けりゃなげぇ程暴れがいがあるってんだよ。

おい、テメェら!気合い入れろや!!》

 

 

 

通信妨害をしていた工作小隊は6部隊も配置されていたが、人員が少なく、敵のレーザーは対策委員会を狙っており、増援部隊も来なかった。

 

 

《サイファーがジャミング施設を6基目を破壊!皆さんお見事です!》

 

P.Jがサイファーとネル達を賞賛する。

 

 

《で!?さっきなにを呟いてたんだ?》

 

ネルがサイファーに疑問を投げた。

 

 

《エクスキャリバーからの攻撃が、以前に比べて軽すぎた。》

 

走りながらサイファーは答えた。

その言葉にCROW小隊の面々は驚いている。

 

 

《あのレーザー攻撃を受けたことがあるんですか!?》

 

 

《あぁ、昨日のワイルドハント芸術学院自治区戦。

あの時にレーザーをホシノが防いだ。

 

あの時、ホシノと一緒に盾を抑えたが、あの時より軽かった。

 

おそらくエクスキャリバーも無尽蔵に撃てる兵器では無い。》

 

 

《そういえば照射感覚もなんだか伸びてやがんな.....

今が仕掛け時ってわけか。》

 

指をコキコキ鳴らすネルとは正反対にフェリは慎重だった。

 

《.....罠..って可能性は?》

 

《特に危ない感じは今のところしないよっ!》

フェリの質問にアスナが答え、サイファーの推測をヒマリが肯定した。

 

《ご明察の通り、『エクスキャリバー』は攻撃の度に膨大な電力を消費します。

 

おそらく発電施設からの供給が間に合っていないのでしょう。

 

....電波状態が回復しましたね。

 

それでは皆さんご武運を。

 

それとサイファーさん、また後ほど》

 

《.........》

 

 

ヒマリの言葉にサイファーは何も返さなかった。

 

《....ちら...ルアイ...C....ガル....答しろ

 

 

──────こちら、イーグルアイ、C&CならびにCROW小隊、ガルム隊、応答しろ!!》

 

《こちらコールサイン00(ダブルオー)聞こえてる。》

 

《無事か!ネル。

敵ジャミング施設を破壊したようだな!

よくやった。

 

次は発電施設を破壊しろ。

もう既に2箇所はアビドス対策委員会の3人が破壊した。》

 

CROW小隊以外の全員が納得した。

 

《あいつら囮やりながら発電施設破壊してたのかよ!》

 

《しかもイーグルアイの通信届きませんよね....?》

 

 

その時、ホシノから連絡が入った。

 

 

《いやぁ、レーザーから逃げ回ってたら偶然辿り着いちゃってさぁ~》

 

《運良く破壊できた。》

 

《エクスキャリバーは弱体化しています!》

 

アビドス対策委員会の3人からの報告。

 

残りは発電施設2基。

《こちらサイファー、了解した。各員続け!!》

 

 

サイファー達は発電施設に到着した、しかし────

 

 

《そりゃあ当たり前のように防衛部隊がいるよな》

 

 

ホシノが呟いた。

《あ、発電施設の近場に小型レーザー砲があるから注意してね》

 

ホシノの言葉と同時に白い光が敵の砲台から照射される。

幸いながらもその閃光は周りの木々を薙ぎ払うに留まった。

 

《盾はどうしたの?》

シロコがフェリに質問する。

彼女達の防御兵装は既に損失していた。

 

《さっきエクスキャリバーの攻撃を盾で防いだから、使い物にならなくなって捨ててきたのよ!》

 

 

少しの沈黙の後ホシノが提案した。

《...おじさん達が発電施設は破壊して回るから、少人数だけそこに残して『エクスキャリバー』内部に突入したらどうかな?》

 

《.....適材適所だな、了解した。》

 

《ならあたしとアスナはアビドスの連中とここに残るぜ。

 

アカネ。サイファーに同行しろ、ここはあたしらに任せな。》

《行ってらっしゃーい♪》

 

《分かりました、お気をつけて、リーダー、アスナ先輩。》

 

《応》

 

《CROW小隊はガルム隊についていけ!》

 

《了解!行くぞお前達。》

 

《 《ラジャー》 》

 

 

CROW小隊がガルム隊の 後ろに続いた。

 

ガルム隊を見送るC&C

 

 

《行っちゃったね。リーダー。》

 

《あ?アカネなら大丈夫だろ。

それよりお前ら、エクスキャリバーほどじゃねぇっからって甘く見んなよ、下手すりゃ無事に帰れねぇからな?》

 

《 《了解!》 》

 

 

C&Cをまとめていたネルの所に対策委員会が合流する。

 

《お待たせしました~☆》

 

《おう、それほど待ってねぇよ。》

 

《じゃ、始めようか~。》

 

《ん、了解。》

 

C&Cと対策委員会による発電施設破壊作戦が始まった。

 

 

 

道中を阻むベルカ生徒をなぎ払いつつ。

ガルム隊とCROW小隊とアカネがエクスキャリバーにたどり着いた。

 

《イーグルアイ、こちらサイファー。

エクスキャリバー制御施設へ到着した。

 

これより内部へ突入し、制圧を開始する。

 

丸ごと爆破するにしても時間は必要だ。》

 

《了解した。

 

発電施設はC&Cと対策委員会が一基破壊した。

残り発電施設は1箇所だ。

まもなく終わる。》

 

 

頭上にそびえ立つエクスキャリバーをサイファーは見つめる。

 

照射されるレーザーは以前見た時より弱々しくなっている。

 

《行けるかもしれない!》

 

P.Jが呟いた。

《こちら、CROW2、CROWチームは全員残弾が少ない。

もう無駄弾は撃てない!!》

《こちらフェリ、私はまだ問題ないわ。》

 

《サイファー、同じく問題なし。》

 

《ならCROW小隊は侵入口の確保に回れ。

 

サイファー、フェリ。アカネを護衛しながら突入しろ。

君達になら出来るはずだ。》

 

 

《了解した。》

《了解!》

 

《ではよろしくお願いします。先輩方。》

アカネが頭を下げた。

 

《任せなさい!》

 

《任された。》

サイファーは閃光手榴弾(スタングレネード)を手にしてフェリに告げた。

 

《C4でシャッターを破壊したあとこいつを投げて3秒後に突入する。弾薬の消費量は減るはずだ。》

 

フェリは頷いた。

《タイミングは貴女に任せるわ。》

 

《私の方も準備完了だ。》

 

アカネがシャッターにC4を設置し、全員が距離を取った。

 

《では、行きます!》

アカネの一言と共にシャッターが爆発する。

 

施設の警報が鳴り響く。

 

「撃て撃てぇッ!!!」

 

〈ダダダダダダダッッッッ!!!〉

 

爆炎の中から敵の銃弾が飛んでくる。

つまり、入口を開く事には成功した。

 

《行くぞッ!!》

 

サイファーが閃光手榴弾(スタングレネード)を投擲する。

《皆、対閃光防御姿勢!!》

全員が目と耳を塞ぐ。

 

 

《...1》

サイファーは突入までのカウントダウンを開始した。

 

 

「うわぁぁぁぁっ!」

「目眩しか!」

「ちくしょうっ!」

シャッターの向こう側で呻くベルカ生徒達。

《...2》

 

 

《こちらP.J!効果確認しました!》

 

サイファーとフェリが体勢を整え、突入した。

 

《.....3!行くぞッッ!!》

 

 

 

〈ダダダダダッッッ!!〉

 

〈パンッ!パンパンッッ!ドンッ!〉

 

「敵は、敵はど...ぐふっ....」

 

サイファーが突入し、フェリが後ろから援護する形での強襲。

サイファーは得意の近接格闘術(CQB)を運用し、敵を撃破。

 

敵の扉から出てくる生徒をフェリが射撃して沈黙させる。

 

 

 

混乱しているベルカ生徒達はサイファーとフェリによって制圧され、入口の確保が完了した。

 

 

《こちらサイファー、1Fは制圧した。》

 

《了解、CROW隊、突入する。》

 

《私も参ります。》

 

CROW小隊とアカネがシャッターを越え内部に侵入する。

 

 

《ここからは別行動ね。CROW小隊、ここは頼んだわよ。》

 

 

了解(ウィルコ)任せてください!!》

 

P.J達を残してサイファーとフェリとアカネは進んだ。

 

『剣』の中央に到達したフェリとアカネは内部構造を再確認した後、破壊する要所を抑えC4を設置した。

 

その間サイファーは上階からくる敵生徒を抑えていた。

 

《こちらフェリ、アカネが基部5箇所にC4を設置。起爆準備完了した。》

 

《こちらイーグルアイ!仕上げをしよう!

距離を取ってから起爆しろ!》

 

《こちら03(ゼロスリー)了解しました。》

 

サイファー達はそろって出口に向かう。

 

 

《こちらP.J!サイファー!援護します!!》

 

〈ダダダダダッ!!〉

 

CROW小隊の元に駆け寄るサイファーの所にP.Jが駆けつけ押し寄せる生徒達を足止めする。

 

《サイファー、P.J!下がってください!!》

 

アカネが起爆装置のスイッチを入れた。

遮蔽物に隠れる一同。

 

 

〈ギギギギギッッ....ドサァァァン!!〉

建物が崩れ、『剣』は傾き....そして真っ二つに折れ砲塔は地面に横たわった。

 

 

《攻撃目標の沈黙.........確認!!

 

作戦本部(ここ)からでもよく見える!》

 

 

《やったぁぁぁ!!!》《よっし!! 》

作戦本部の生徒達が大声で叫んでるのがイーグルアイの無線越しにも伝わってくる。

 

 

《やったぞ!!!最高のチームワークだ!!!!》

CROW小隊は鉄棒を上空に投げ飛ばしみんなで肩を抱き寄せ合っていた。

 

 

《やったわね!サイファー寄せ集め集団の勝利よ!!》

 

《ガルム、アビドス隊、C&C、ならびにCROW小隊よくやった!帰投しろ。

 

P.J浮かれすぎて転ぶなよ!!》

 

《いやっほぉぉぉう!》

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