BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR 作:神宮寺志狼
話はフェリのもとにサイファーが駆けつける少し前に遡る
大聖堂前はツルギが戦闘に参加したことによって前線が建て直されていた。
「ひゃっはあああああああぁぁぁぁぁぁっっっ!!」
「ツルギちゃんそっちに敵行ったよ~☆」
「.....了....解!!!!」
〈ダダダダダダダダッッッ!!!〉
〈バァン!!バァン!!バァン!!〉
ミカとツルギが前線で暴れまわり、倒れたベルカ生徒が積みあげられていく。
敵を倒す中、ミカは考えていた
(ティーパーティの部室ならいざ知らず、どうして礼拝堂が?
ナギちゃんが御しきれてない派閥が私みたいにクーデーターを?
そうなるとシスターフッドと立場が対立しているのは.....ヨハネ分派...。
救護騎士団ミネ団長.....
ううん、彼女ならこんな回りくどいやり方はしないかな?。
それに今更だよね☆)
〈ダダダダダダダダッッッ!!!〉
(アリウススクワッド?ううん、もう彼女たちにトリニティを襲う意思はないはず、
ならこれはベルカの彼女達当人の意思?)
そうして礼拝堂を襲っていた生徒はみるみると減っていき、最後の一人もツルギの凶弾に倒れた。
「状況終了だ......」
「先程の話の続きです!ミカさん、ナギサ様は?」
ハスミがミカに尋ねる。
「あ。
うん、先生と補習授業部と一緒にティーパーティの部室を奪還しに行ったかな?」
そこにちょうどティーパーティの連絡要員がやってくる。
「ぜぇ....ぜぇ....はぁはぁ、っ...、み、皆さん!!情報を持ってきましたあ.....」
「お疲れ様です、まずは深呼吸をしてください。」
「すーーーーーはぁ......すーーーーーはぁ.........
シャーレの先生牽引の元、彼女たちが頼りにしていた武器庫はアビドス生徒会の協力により奪還されました、」
生徒達が騒ぎ始める。
「アビドス生徒会...?」
「あそこって全生徒4~5人しかいない学校でしょ?」
「そもそもなんでアビドスの生徒が....?」
混乱の中ハスミが声を張り上げる。
「お静かに!!!
彼女達アビドス生徒会の方々は敵ではありません!
事実3日前にもショッピングモールでの乱闘を私達より早く沈めてくださいました!!」
「あ、確かに.....」
「そういえば....」
「彼女たちを疑うことは副委員長権限で禁じます。
失礼しました。続きをどうぞ。」
少し困惑した表情で連絡員は言った。
「ではまずここにいる方々の身元、そして事件が起きた当時、何をしていたのかを一人一人明らかにしてください....とのナギサ様からのご指示です」
「あ?おい、オマエ............」
ツルギがティーパーティの連絡員を睨む。
「ヒィッ....!?!?」
「待ってくださいツルギ!
その言葉はどういう意味ですか?
事と次第によっては私も黙ってはいられませんよ。」
ティーパーティーの生徒達に疑われていた事で2人が苛立ち始める。
ここまで黙っていたミカが口を開いた。
「..........すでにティーパーティに内通者がいたんじゃない?
いくら何でも正義実現委員会の生徒だけじゃここまでできるはずないし。」
「ハ??」
「!....それは───」
驚くツルギとハスミをよそに連絡員の生徒がミカの言葉に頷いた。
「はい....集まった情報をもとにハナコさんが推測したところおかしい点がある事に気づいたご様子で、
探りを入れていたらティーパーティの役員生徒がベルカ生徒達と通じていたことが判明しました。」
「それは本当ですか!!?」
「はい、こちらの端末がハナコさんとつながっておりますので、どうぞ」
そうしてスピーカーがオンにされ、端末からハナコの声が聞こえる。
「もしもし、浦和ハナコさんですね?」
《はい、そうです。時間がありませんから単刀直入に説明します。
いくら何でも、これだけの生徒が侵入しているのは不自然です。
ティーパーティ、そして私はトリニティの巡回、警備に当たっている生徒が怪しいと踏みましたところ、隠し監視カメラにベルカ生徒を誘導している正義実現委員会生徒の姿が確認されました。》
「「!!!!!」」
その言葉を聞いてその場から立ち去ろうとする生徒達数名。
「....あ?」
〈バァン!!バンバァン!!〉
「ぐぁっっ!!」
ばたりと倒れる正義実現委員会の生徒。
ハナコは銃声に驚かず話す。
《続けます、まずティーパーティトップのナギサさんとミカさんの予定はティーパーティの役員、それも重鎮しか把握していません。
だというのに、襲撃は二人がいないタイミングで行われました。
その時点で何人かをとらえて
特にパテル分派はかなりの人数が摘発されました。》
「そっか...あの子たちもほんとにバカだよね。」
「ミカさん....」
自嘲気味のミカにハスミが気を使って声をかけた。
「私の事さんざん「魔女」とか「裏切者」って言ってたくせに私と同じことしてるんだもん。」
《そうですね、これからは迫害の標的からミカさんは外れていくことでしょう。
良くも悪くも新しいものに目を惹かれる。
人間はそういう風に出来てますから。
それはともかく、最後の一点に関してですが──》
〈ドゴォォォォォォンッッ!!〉
ハナコの声を声を遮ったのは大聖堂からの爆発だった。
「?!ツルギ!?大聖堂内のベルカ生徒は全員倒したのでは!!?」
「ッ!!」
ツルギ達が大聖堂に入るとそこには銃を乱射するシスターフッドの生徒と負傷したサクラコと寄り添うマリーがいた。
「サ、サクラコ様っ!!」
「うぅ . .」
ハスミがサクラコに駆け寄る。
「ご無事ですか!!しっかり!!」
「私は大丈夫です...それより彼女はご無事ですか?」
「か、彼女とは一体.....」
その時二人の脇を生徒が通り過ぎる。
「あ、貴女は!!」
ツルギより先に銃を乱射している生徒に取り付き、銃を取り上げた後で関節をへし折った。
「やだっ痛い痛い痛い痛い!!!!」
「......」
ツルギは茫然と眺めていた。
何故ならその姿は数年前に見かけた彼女そのものだったのだ。
「........なんでお前がここにいる.....鬼神」
「.........」
ミカが大聖堂にはいる。
「貴女が、フェリお姉様の.......」
「.......」
彼女は振り返るとサクラコに視線を向けた。
「........目の傷は浅いな、外傷も派手だが、大丈夫そうだ。」
サクラコを一目見た彼女は立ち上がる。
「お待ちください!この状況でどちらに!!?」
「.....この馬鹿げた戦いを終わらせに、だ」
そうして1人大聖堂の外へと駆けていった。
「どうして....彼女が....」
ハスミは黙って見送るしか無かった。
「.....とうとうこの時が来てしまったのですね....」
サクラコが立ち上がる。
それを後ろから来たヒナタが支えた。
「ヒナタさん....しばらくシスターフッドをお任せします。」
「サクラコ様.....」
「正義実現委員会の皆様、どうかティーパーティの部室まで案内してくださいませんか?
この事態を、状況を説明しなければなりません。」
「.....(こくり)」
ツルギはハスミと顔を見合せ頷いた。
「わかりました。私達としても事情をお聞きしなければ。
そうですね?ハナコさん。」
《そうですね.....今の言葉で大体わかりましたが、やはり本人から直接お聞きしないと。》
サクラコを護衛しながら正義実現委員会はティーパーティを目指した。
───────────────────────────
〈ダダダダダダダダッ!!〉
「
「ど、どうして貴女が.....トリニティに───」
「話は後だ。その様子じゃ戦えないだろう。
後ろに下がれ。」
「で、でも私は───」
「無理をするな、いいから下がれ。
.....言いたい事があるなら話はまとめて後で聞いてやる。」
サイファーは彼女の無くなった右腕と破壊された義手を見る。
「その様子じゃろくに戦えないだろう。」
「....わかったわ。」
彼女が睨みつけるはベルカの生徒達。
「チッ!アイツが目を覚ましやがった。」
「本調子じゃねぇはずだ!!数で押せ!!」
〈ダダダダダダダダッ!!〉
〈ダダダンッ!ダダダンッ!ダダダンッ!!〉
〈バリバリバリバリッ!!〉
「.....酷いリハビリだ....」
〈スッ.....ドォォォン!!〉
彼女は飛んできた弾丸を前方の地面へグレネードを投擲し土煙で防御した。
「相変わらず凄まじい起点のきかせ方っすね。」
「あんな風に防御するなんて.....」
フェリの撤退を援護しながらイチカとモモイ達ゲーム開発部はサイファーの戦いを眺めていた。
御伽噺でしかなかった過去の話が、今目の前で再現されているのだ。
「うん、ただ強いだけじゃないみたい....。
こういう時はどうするとか、迷いも一切無くて、武器の残弾数も全部把握してる.... 」
ユズはサイファーの一挙手一投足に注目して戦闘を眺めていた。
それはゲーマーとしての癖でもあり、C&Cのネルやアスナとはまた違う新鮮な戦い方だったからだ。
「ユズちゃん、つまりどういう事?」
「ネル先輩はともかく私達4人束になっても敵わないと思う.....」
「アリスもあれくらい強くなりたいです!!
どうすれば強くなれますか!!?」
「....た、戦い続ける事かしらね?」
アリスの言葉に答えたのは前線から戻ったフェリだった。
「お姉様!!心配したっす!!」
直後、イチカが駆けつけてくる。
「イチカ、ごめんなさいね、あんな大口叩いておいてこの始末なんて。」
「そんなのどうでもいいっすから。
.......!!その腕どうしたんすか!!?」
イチカは無くなった腕にようやく気づいた。
「あ、これ?1年前に亡くしちゃって。
というか噂で聞いてないのかしら?」
「あの噂、ホントだったんすね.....じゃあさっきまで──」
「えぇ、義手だったわ。
1年間ミレニアムに顔を出さずメンテナンスは自分でしてたから、かなりガタが来てたけど....」
フェリの肩は腕に義手を装着する為の接続部が露出していた。
「 .....ほんとにないんすね....」
「??.....義手があれば不自由は無いけれど?。」
「え!?そういう問題じゃなくない!?」
イチカの言葉を理解出来ていなフェリにモモイが突っ込んだ。
一方サイファーは1人容赦なくベルカ生徒を叩いていた。
「........」
〈ダダダダッ!ダダダダッ!!〉
4点バースト射撃を確実に敵に当てていく。
フルオートでは無いのは、彼女がまだ本調子では無いからだろう。
自らの動きを相手に読ませ照準を誘導する。
その度、彼女の息が荒くなる。
敵の数は減らない....それでも彼女は夕日を背に銃を構えた。
「相手は虫の息よ!!!鬼神って言っても所詮1年間寝てた身!
囲いこんでやっちゃいましょう!!」
「チッ....敵の目的は私自身だったのか.....」
サイファーはその身を翻し大聖堂前から退いた。
「ヤツが逃げたぞ!!追え!!」
サイファーが動いた途端、大聖堂前にいた敵すらもサイファーを追撃し始めた。
「え!?どうなってるの!?」
「敵が退いてった?」
「お姉様、これって。」
「.....敵の目的はトリニティ乗っ取りでも大聖堂の制圧でも攻撃でもない。
はなからあの子だった、という事でしょうね。」
「どう言うことっすか?」
フェリは目を伏せ溜息をしてから語った。
「1年前、戦争に負け、学校を失ったベルカの生徒達が中心となって立ち上げたクーデター組織の残滓
.....私達はこう呼んでるわ─────」
───────────────────────
「"『灰色の少女達』?"」
『はい、そうです。』
ティーパーティ部室では合流したサクラコがセリナやハナエ達に手当をされながらその他面々に対して話していた。
私とホシノ達対策委員会生徒はそれを通信越しに聞いていた。
『負けた学園の生徒達による報復活動、ということですね?。』
ナギサが簡潔にまとめた。
『しかし何故大聖堂なんだい?
報復というならトリニティを乗っ取った方が早かっただろうに。』
『それは......彼女達が1番の報復対象としているのがとある1人の生徒だからです。』
『それはシスターフッドのメンバー、ということですか?』
ナギサの質問にサクラコは首を横に振った。
『いえ、その生徒は皆さんご存知の方。
ベルカ戦争勝利の立役者であり、ウスティオの獄門の番犬。
皆様が揃って"円卓の鬼神"と呼ぶ生徒です。』
『「"!!!"」』
驚く私とは反対にセイアは納得したようだ。
『....そうか、いるんだね?いま彼女がこのトリニティに。』
『はい。サイファーさんは私達、いえ、私自身が匿っていました。』
その言葉を聞いてホシノの目付きが豹変する。
「みんな、聞いた?」
〈こくり〉
黙って頷くシロコとノノミ。
銃のグリップを握るその手には力が籠っていた。
『どうして.....』
それを話してくれなかったのか、とナギサが非難の声を上げた。
『....例え誰であろうと、シスターフッド以外にこの情報を流す訳にはいかなかったのです。』
それは情報が漏れてしまえばトリニティが戦場になってしまうというサクラコの優しさ故だろう。
『しかし ...私も迂闊でした。
まさかシスターフッドにすら内通者がいるとは....』
サクラコは見落としていた、仲間内にベルカのスパイがいるとは思っていなかったのだろう。
「"何時から彼女は
私が質問をするとサクラコは素直に答えてくれた。
『ベルカ戦争終戦後、身元の分からなかった彼女を保護し、トリニティの療養施設に預けたのは私なんです。
ですが、エデン条約の調停式でベルカ生徒も裏で動いている事を知りました。
あの時にベルカ生徒に襲われた時点で、内通者が居ることに気づければ良かったのですが.....』
『ベルカ生徒がエデン条約の調停式に!?』
ナギサが聞き返した。
サクラコは頷いて話を続ける。
『.....私はあのミサイルでの爆発の中シスターフッド数人と難を逃れ、
あの時、ミサイルの余波で重症を負ったサイファーさんと再開したのです。
あの方が居なければ私もあの程度の怪我では済まなかったでしょう。』
そして彼女は語る。
エデン条約調停式の裏側で起きていた、もう1つの事件を。
見えない、コインの裏側の話を。
後書き
ツルギの話し方が未だによく分からない(ほんとにわからない)
ただ、自分の仲間を疑われて苛つくのと同時に内部にその兆候が現れたら迷わず撃つのは解釈一致だと思います(震え声)(希望)
次の話はゲーム本編エデン条約編第3章での裏側。
重体となって倒れていたと報告されていたサクラコが裏で活躍していた。
という設定の回想になります。
正直、ただの妄想です。(今更ry)
とはいえ、こうしないとサクラコがサイファーを匿う状態が作れないので。
こういう作品作りでやっちゃいけないことの1つに
「〇〇の展開にしたいからこのキャラこう動かそう。」ってのがあると聞いたことがありますが、この作品はまぁ見ての通り違反しまくってますね。
「キャラがこう動くからこのような展開になる」が正しいんでしょうね。おそらく、
一応意識してはいるんですけど、難しい。
え?その前に文書どうにかしろ?
すみませんでした(土下座)
後、エスコンゼロのミッション16、17、18はこの騒動終わってからになるので、
「敵どうしになって殺しあった2人が再開する」ではなく、
「(みんなの視点からは殺しあった事もわからない状態)再開した2人が実は殺しあっていた。」という展開になります。
前者を期待していた方、申し訳ないです。
私も書きたかった、それ。
というのも、結局サイファーの視点から語らせたい、となると先生がセイアを通じて過去覗く、みたいな展開になりますけど、
私としては先生やモモイ達にサイファーの口から語って欲しいのでそれではダメなんですよね。
となると、やっぱりサイファーと先生達がまともに話せる空間が必要で、
となるとこの騒動終わってからにしないと。
というわけでこんな構図になってしまった。
頼む、誰か文才ある人書き直してくれ!!
一から!!
いや
『ZERO』から!!
あとフェリの膝枕でナギサが穏やかに眠ってるイラストとか
サイファーとフェリとホシノが戦ってるイラストとか欲しい!!
うん.....無理。私描けない。
長文失礼いたしました。
エスコン×ブルアカの小説で読みたいナンバリングを教えてください(04、5、6、7)
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