BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR 作:神宮寺志狼
《諸君!集まってくれた所で早速だが緊急出撃命令だ!
我がレッドウィンターの自治区境界線を超えたベルカ学園の戦車一個連隊がこの駐屯地に接近している。
この駐屯地にはベルカに占領された土地の民やウスティオの生徒が集まっている!
つまりこの駐屯地を失うことは我が友人達ウスティオが完全制圧されたことを意味する!
敵戦車隊を殲滅し駐屯地を守り抜け!
断固として此処でベルカの侵攻を食い止めるのだー!》
レッドウィンターの生徒会長の声が通信ブリーフィングから響いてくる。
幼い声だが、何処と無く威厳を出そうとしている、そんな声色だ。
ベルカに自分達の学校を不当に占領されたウスティオの生徒はレッドウィンターと協力して最終防衛ラインを引いた。
数ある戦線のうち、アビドス対策委員会3人は分隊規定人数にすら満たない為、ウスティオ傭兵育成学校のガルム隊と臨時編成されることになった。
人数が多いアビドスにガルム隊が組み込まれたのではなく、現地の再編成された人数の足りない部隊にアビドスが編入されたのだ。
ガルム隊は1部の生徒の有名もあり遊撃部隊として配置され、戦車一個連隊が分散し中隊単位になった瞬間を叩く役割を担う事になった。
《降ってきたわね》
《聞こえるか、こちら
こちらの思惑通りに敵は森を抜ける為5つの道に中隊規模に別れ侵攻している。
およそ300秒後に
ガルム隊はそのままを維持、隊長の指示により行動、交戦し各隊を支援せよ。》
通信に対してガルム隊の2番手が返答する。
《ガルム2、了解。》
《会敵まで120!》
残り2分、ガルム2はそのまま部隊内通信を用いて隊長であるガルム1に話しかけた。
《雪山で遭難は悲惨だよ、頼むわよ隊長さん!》
《えーっと、こちらガルム3?おじさんもここで迷うのは嫌だなー》
小鳥遊ホシノは覚えたてのコールサインを確かめるように通信を入れた。
ガルム4、5は緊張しているのか何も伝えては来ない。
....
《会敵まで60、カウントスタート各部隊迎撃態勢を取れ!》
《ガルム2よりHQへ、報酬はきっちり用意しておきなさい!》
《HQよりガルム2へ、互いが無事であればね。》
《お財布握りしめて待ってなさい!!》
《...3....2....1、
戦闘が始まり台風の時の嵐のように響いてくる銃声。
《HQからガルム隊へ、敵戦車を全て撃破せよ!
駐屯地には一両も到達させるな!
ガルム2及びアビドス生徒へ、貴方達はガルム1の指示に従って!
作戦中の勝手な行動、及び自己判断は禁じます!》
《は~い....ふぁ...眠いなぁ》
《了解です☆》
《....了解》
《了解、指示は任せたわよ、"サイファー"。"貴女がガルム1よ!"》
十六夜ノノミが不思議そうにガルム2に聞いた。
《"サイファー"ですか?変わったお名前なんですね...?》
ガルム2がそれに返答する
《違う違う、ニックネームをサイファー、彼女の本名は誰も知らないの。
私のニックネームは"ピクシー"よ、覚えておいて !》
今更な自己紹介が始まり出したその時一言も発しなかった
《サイファー了解、これより各レッドウィンターの部隊への支援を開始する。続いてくれ。
行動前にひとつ聞きたい。
移動をしながらサイファーが小鳥遊ホシノに質問をした。
《何~?この盾がどうかしたの?》
《いやなんでも無い。
攻撃は私と"ピクシー"で行う。》
茂みの中から顔を覗かせ状況を観察するサイファー。
《まずは手近かなA部隊と戦闘している敵戦車集団を排除する。
─────────────────────────
「その掛け声と共に私は戦車の左側面の草むらから飛び出して護衛の生徒数人を倒したんだ。右側に立ってた生徒は混乱しててシロコちゃんが制圧。
ノノミちゃんはレッドウィンターのちょっと手前から戦車に向けて制圧射撃をしてた。
でも戦車自体はダメージを受けてなかったけど、砲塔が右に、左にって感じで回転してた。
多分だけどいきなり私たちが出てきたことで困惑したんだろうね、その隙にサイファーとピクシーが燃料タンクを銃撃して最初の戦車中隊は破壊したよ。
それを繰り返し行ってやっと全部倒した時思ったんだ。
"サイファーってまるでロボットみたいに動くなー"って」
「あ、それ私もそう思いました!
なんと言うか、こう作業の1つにも無駄がない、見たいな感じでしたね。」
「...まさに歴戦の戦士」
ホシノの意見にノノミとシロコも同意した。
「でも、最後に私がミスをした。」
シロコは続けた。
「最後の戦車中隊を追いかけてる最中....」
シロコは黙った。
申し訳ないがシロコ、そこで止められると非常に気になる。
「え、え!?シロコ先輩何やらかしたの?!」
セリカが捲し立てる。
それをホシノとノノミは黙ってにっこりと笑みを浮かべている。
「....んだ」
「"「え?」"」
声が小さくてよく聞こえなかった。
皆の目がシロコに集中すると、シロコは顔を赤らめながら、
「.....戦車の真後ろで....転んだ」
と言った。
セリカが少し笑いそうになる。
対照的にヒナとアコ、そしてアヤネが納得した表情をしていた。
「...戦車が通った道、雪が固まって
ヒナの言葉にシロコが頷いた。
「最後の中隊だったのであれば戦車群は相当な距離を押し進めていたのでしょう。その分走って追いつかなければいけない。先輩、靴に
アヤネが尋ねる。
「してなかった。というか雪原での戦闘になるなんて聞いてなかった...。」
全員がホシノを見る。
「酷いな~....おじさんも連合に参加するって返事はしたけど、どこに配属になるかとか迎えの車が来てから知ったんだよ。」
アコやヒナは「えぇ....?」、対策委員会の皆は「まぁホシノ先輩だし?」なんて顔をしてた。
話が止まってしまったので私はシロコに続きを促した。
「"それでシロコ、転倒したことの何が問題だったの?"」
「転んだ事自体は大した怪我もしてない....
問題だったのはそれで敵に気づかれて戦車の砲塔が旋回してこっちに向いたこと...」
「それで?どうなったのよ。」
セリカがシロコを急かす。
「砲弾が発射される前に、"ピクシー"が私を抱えて走って、サイファーが砲身に手榴弾を投げ込んで戦車が爆発した」
皆が唖然とした。
「流石のおじさんもあの対応速度には参っちゃったよね~。
勝手に撹乱陽動任せてお私達に好き勝手やらせたと思ったらこっちがミスしたら直ぐさまフォロー入れるし。」
「あのお二人からは余裕を感じました。私が手馴れてるって言ったのもそれが決定打なんです。」
ホシノとノノミが続けざまに褒める。
「ん、あの時のピクシーは少しかっこいいと思った。」
「"そっか、それでサイファーとピクシーの名前とか誰か覚えてない?"」
私の質問にノノミが答えた。
「確かピクシーの方は
ホシノ先輩より1つ歳上の当時の3年生です。
サイファーは....ごめんなさい。ちょっと私は記憶にないですね。
ホシノ先輩はどうですか?」
「うーん...どうだろう、ピクシーなら知ってるんじゃないかな?」
「"そっか、でもなんで片羽の妖精なんて2つ名があるんだい?"」
妖精、なんて戦場に似つかわしくない。
それに片羽とは...
「それは彼女の右腕と羽が無いからだよ。
ベルカ学園との戦争、私たちと組む前の戦闘で気絶した状態で曲射砲の爆撃を受けて右腕と右翼を失ったんだ。
彼女はトリニティ出身らしくて、左翼は白くて綺麗な翼なんだけど、右翼は半分から先がなくってしかも無くなってる部分も赤黒くなってた。
後は右腕は義手をつけてたね、ミレニアム製の精度高い奴。
でも、手入れとかメンテナンスは大変そうだった。」
「痛々しかった。」
シロコは呟いた。
時々勘違いしそうになる。
彼女達と私は違う存在なのだと。
そんな事はない。
ヘイローがなければ彼女たちもただの子供でしかない。
「"彼女達が今どこにいるか知らないんだね?"」
「うん。ごめんね。」
5時の鐘がなった。
気づけばだいぶ話し込んでしまっていた。
「"もうこんな時間か、私はそろそろシャーレに戻らなくちゃ、
ホシノ、また明日も来るから話を聞かせてね。"」
私がそう言うとホシノの纏っていた雰囲気がいつものように戻った。
「りょーかーい。そういえばヒナちゃん今日車?
出来れば先生を送っていってほしいんだけど。
なんならおじさんも。」
と半分冗談を織り交ぜてホシノはヒナにお願いをしていた。
「"いやいや朝だって一人で来たし、大丈夫!"」
と断ろうとしたのだがそうはいかなかった。
「先生。貴方、どれだけの生徒に心配かけてるか分かってる... ?」
なんて怖い目でヒナが睨んでくる。
「"あ、はいごめんなさい。"」
今日はシャーレまで歩かなくて済みそうだ。
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