BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR 作:神宮寺志狼
《てめぇら、戦う相手を間違えたなぁ?!!》
〈バリバリバリバリバリバリッッ!!!!〉
現地に着くや否やC&Cがアイ コンタクトで連携を取り戦車から駆け降りていく。
先陣を切ったのはネルでSMGを乱れ打ちながらも確実に敵生徒を倒していく。
「"皆!モモイを起こして!!"」
「わかりました先生!」
「お姉ちゃん!!起きて!!」
「...... ハッ!!ね、寝てなんてないよ!」
「そんな事はいいから、着いたよ!!」
モモイはミドリに揺すられつつ目を擦りながら辺りを見回す。
モモイの目の前には張り切っているアリスがいる。
「モモイ!早く出発しましょう!!」
「...アリスちゃん....もう着いてるよ?」
ユズは冷静にツッコミを入れた。
戦車が止まる。
「先生、フェリ様、ミカ様!
それとゲーム開発部の皆さんとエンジニア部の方。
降りてください!!」
フェリがヒフミに問いかける。
「わかった!けど、ヒフミちゃんはどうするつもりなの?」
「私はコハルちゃんと一緒にクルセイダーちゃんでこの人達を突っ切ってホシノさん達の援護を強行します!」
「"了解、無理はしないでね!"」
「「はい」「うん!」」
こうしてフェリとミカ、ゲーム開発部を指揮しながら戦闘に入った。
「せっかくなら私もコハルちゃんとドライブデートしたかったなぁ....」
なんてミカは言う。
それが冗談である、と気づけたのは私だけだったのか。
「"それはまた今度ね。"」
ぶーぶー!とわざとらしく顔を膨らませるミカ。
「こら、しゃんとしなさい。
皆いいわね?
始めるわよ、先生。」
《"うん、いこう。"》
突破口はネル達C&Cが作ってくれた、そこをかき乱すヒフミの駆るクルセイダー。
《う、撃ちます!!ホントに撃っちゃいますからね!?》
放たれた砲弾はベルカ生徒に直撃し、その体は宙に浮かぶ。
《ナギサから聞いていたけど ....あの子、何処が普通なの...?》
〈ダダダダダダダダ!!!〉
《あんな奇抜な子が
なんてモモイは言う。
《変わってる子ならアリスちゃんが居るじゃん。》
《違うの!!そういう事じゃなくて!!》
《アリス、モモイも随分変わった人だと思います!!》
〈ガコンッ!ウィィィィィィン.......〉
《え!?今なん....》
《魔力充填!!撃ちます!》
アリスが渾身の一撃で戦車に取り付く生徒を薙ぎ払う。
《はぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!》
その重いレールガンの重心を回転させまるで光の剣のように。
「ぐはぁぁぁっっ!」
「なんじゃそりゃぁぁぁっ!!」
「チッ!あの砲撃してる奴からやるぞ!!!」
そんな声が聞こえてくる。
アリスの周りにはモモイ達がいて近づけない。
なら敵のすることは1つ。
《"ミカ!フェリ!"》
《おっけ~☆》
《いいわよ、先生!》
相手の狙撃生徒にミカとフェリの銃弾が同時に直撃する。
《わーお、お姉様流石だね!》
《これくらい余裕よ!貴女こそ気を抜かないで!》
「チッ!裏切り者と怪力女が....」
《...酷いなぁ、まぁ蛮族に言われても傷もつかないけど。》
「蛮族だと!?」
《もう、うるさいなぁ。》
〈ダダダダダダダダッ!〉
「うっ....」
《"ミカ、手加減はしてあげてね。"》
《わかってるよ☆》
《先生、準備完了だよ。》
その後ろでヒビキは迫撃砲を展開していた。
《"今だよ、ヒビキ。"》
《うん。任せて。》
ベルカ生徒に迫撃砲の雨が降り注いだ。
次第に立っているベルカ生徒の人数は減っていく。
前にはアビドス対策委員会、後ろにはC&Cとゲーム開発部、そしてフェリ、ミカ、ヒビキが。
その状態で、元よりボロボロだったベルカ生徒に勝機などなく、事態は無事に収束した。
気づけば日が沈みかけていた。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません、先生。」
「"気にしないで。それに頑張ったのは皆だから。"」
「脱獄囚の制圧に対する協力、感謝する。」
私はカンナに連絡し、捕まえたベルカ生徒達を引き渡した。
「....そうですか....学校の運営幹部にまで手引きをしたものが....」
「"疑いたくはないけど、ヴァルキューレと矯正局内でも気をつけた方がいいかも知れない"。」
「わかりました、留意しておきます。」
それじゃあ、と告げてカンナと別れた。
「"皆、お疲──"」
〈パァァン!!!〉
皆に状況終了の挨拶をしようと思ったその矢先、銃声が1発分、鳴り響いた。
撃ったのは、ホシノの隣にいた生徒。
その拳銃はフェリの足元へ向けられていた。
「.....そう、なるわよね....。」
「.........構えろ『臆病者』。」
沈黙の中、誰も動けずにいる。
それはサイファーと思わしき少女から放たれたプレッシャーなのか。
〈ゴォォォォォォン......ゴォォォォォォォン〉
〈....スッ!〉
〈タッ!タッ!タッ!!〉
時計塔の鐘が鳴ると共に、その2人は走り出した。
そして始まる銃撃戦。
〈ダダダダダダダッッッ!!!〉
〈ダダダダッ!ダダダダッ!〉
戸惑う、私達。
「えっ!?えっ!?どうして!?」
最初に口を開いたのはセリカだ。
「あの人達、友達どうしなんでしょ!?
それも戦場でお互いの背中を預けあった大切な!
なんで2人が撃ち合ってるのよ!?」
「サイファーさん....おかしくなってしまったんでしょうか....」
アヤネの言葉で、フェリと対峙している生徒がサイファーだと気づいた。
「ホシノ先輩!止めましょう!」
「そうよ!!だって2人とも、いい人じゃん!!」
「......」
ホシノは後輩たちの言葉に沈黙で返した。
「.....あれは、割って入っちゃダメだと思う。」
シロコは奥歯を噛み締めながら言った。
「どうして!?」
「.....なんとなく..だけど、今の2人に水を指しちゃダメ。」
「.......」
ノノミも戦う2人を不安そうに見つめていた。
「なんだよ、先越されてんじゃねぇか。」
そう言ったのはネルだった。
「リーダー、あれは?」
アカネの問いにアスナが答える。
「あれはね、たぶんけじめをつけてるんじゃないかな?。」
「ケジメ?」
「うん、ケジメ。」
アスナはそれ以上、答えなかった。
「あれは決闘です!!」
アリスはそう言った。
モモイ達は真っ直ぐに、2人の戦闘を見つめている。
ミカは──
「先生、どうしよう....」と不安そうにこちらを見る。
「"見守るしか、ないんだと思う。"」
戦う2人からは、銃声しか聞こえてこない。
私達は、ベルカ戦争終結直前の2人を知らない。
とんでもない別れ方をしたのかもしれない。
フェリは言った。
『私が。P.Jを殺した』と。
サイファーからすれば仇だろうか。
それとも───────
───────────────────────────
距離が近づく。
〈ダダダダダダダダダッッ!!!〉
〈ダダダダッ!ダダダダッ!〉
躱し、躱され。
互いの弾丸は致命傷にはならず、掠めるに留まった。
「相変わらず....凄い身のこなしよね....」
「.....」
あの子は相変わらず話さない。
「1年...ずっと寝たきりなのに....よくもまぁ!!!!」
〈ダダダダダダダダダッッッ!!!!!〉
「....ッ!!」
サイファーの肩に数発直撃する。
彼女はアサルトライフルを手から落とした。
その手は懐をまさぐる。
私はその隙を逃さず彼女がいつもサブアームを収納していた右胸を撃ち抜いて走り出す。
〈パァン!!!〉
「ッ....!!」
サイファーの身体が一瞬だけ怯んだ。
「フッ.....そうだな。」
彼女は何処が可笑しいのか笑った。
次の瞬間、サイファーのベストから手榴弾が落ちる。
「嘘っ!!?」
あの子の行動パターンを私がある程度把握しているのと同じように、あの子も私がこの行動に出ると読んでいたのだ。
落とされたのはタダの手榴弾。
「くっ....!!」
砂煙が巻き起こる。
「お前の視線をいつも感じていた。
動作の1つ細かな所まで。」
彼女が後ろにいるのが分かった。
回避するには遅すぎる。
意識を集中し、背面への防御を強化する。
「うっ.....!!!!」
まともに直撃弾を喰らう。
「お姉様!!!」
気づけば、ナギサが来ていた。
彼女はミカが引き止めていた。
私は左翼で身体へのダメージを防ぐ。
羽の穂先から銃身を出し、牽制射撃。
「それは、
ただ真っ直ぐすぎて、私達のいる場所に似合わない....
泥臭い戦場には─────」
彼女に銃撃を辞めさせるための牽制は意味をなさず、仕方なく回避行動に移る。
「そうね....眩しかった!!
あの子はそう、まるで太陽みたいで...」
「お前は、何故か嫌っていたようだがな.....。」
〈ダダダダッ!!ダダダダッ!!〉
「.....」
「でも、あいつはもういない。」
「えぇ、私が撃ったから!!」
私は撃ち返す。
〈ダダダダダダダダダッッ!!!〉
「それがなんなの!?もうあの頃には戻れない!!
死んだ子も戻ってこないわ!!」
「撃ったお前自身がそれを言うのかッ...!!!!」
〈ポンッ!!〉
グレネードが足元に着弾する。
私は1歩下がって待ち構えた。。
予期した通り、煙の中からサイファーの姿が現れる。
「なっ!?」
「もう戦争は終わった...!!!
だから私は今度こそここで貴女と決着をつける!!」
彼女の腕を掴み銃を叩き落とす。
「ならどうする!!
ベルカ戦争を──ベルカ生徒の居場所を、奪った私を。
あの時のように撃って!
憎しみを背負った私を今度こそ殺して!!
それで終わらせるか!?」
彼女の言葉は今にも泣きそうな、悲痛な叫びだった。
「ッ!!」
そんな顔が出来たのか、と思った。
一瞬の油断でナイフで手の皮膚が切られる。
そこからは肉体格闘戦が始まった。
「なんでわからないの!!このわからず屋!!」
「このトリニティのお嬢様が────!!」
─────────────────────────────
私はフェリの足元へ弾丸を放った。
このまま、何も話さず、何もぶつけず、仲直りなどできる訳もない。
私たちお互いの
「.....そう、なるわよね....。」
あの頃と変わらずの姿形をした彼女は振り返る。
唯一違っていたのは、無くなった右腕が、生えたかのようにあったこと。
あの時に言われた言葉を思い出す。
「.........構えろ『臆病者』。」
手を出すなと、周りの連中に目をやる。
ホシノと目が合った。
その顔は悲しげな表情と、焦ったような─────
〈ゴォォォォォォン......ゴォォォォォォォン〉
私はホシノから目を逸らした。
〈....スッ!〉
〈タッ!タッ!タッ!!〉
時計塔の鐘が鳴ると共に、お互い走り始め、引き金を引く。
〈ダダダダダダダッッッ!!!〉
〈ダダダダッ!ダダダダッ!〉
距離が近づく。
〈ダダダダダダダダダッッ!!!〉
〈ダダダダッ!ダダダダッ!〉
躱し、躱され。
互いの弾丸は致命傷にはならずに、掠めるに留まった。
「相変わらず....凄い身のこなしよね....」
「.....」
あいつは余裕そうに口を開いた。
「1年...ずっと寝たきりなのに....よくもまぁ!!!!」
〈ダダダダダダダダダッッッ!!!!!〉
「....ッ!!」
肩に数発被弾した。
その衝撃で私は銃を落とす。
いつもの癖で胸元の銃に触れる。
サブアームは、弾薬ゼロ。
「させない!!!」
私の手に銃弾が命中する。
彼女の手は、私に伸びるほど近づいていた。
「フッ.....そうだな。」
ずっと隣にいた彼女なら私が次にどうするか、知っているはずだった。
だからハンドガンを抜こうとした手を撃ち抜いたのだろう。
私の手が予想外にも
それを引き抜いた。
次の瞬間、ベストから手榴弾を落とす。
「嘘っ!!?」
落としたのはタダの手榴弾。
「くっ....!!」
砂煙を巻き起こし、落としたアサルトライフルを拾い、彼女の背後に回る。
「お前の視線をいつも感じていた。
動作の1つ細かな所まで。」
確実に捉えた。
回避するには遅すぎる距離からの射撃。
「うっ.....!!!!」
彼女は耐える、左翼で身体へのダメージを防ぎ、羽の穂先から銃身を出し、牽制射撃。
「それは、
ただ真っ直ぐすぎて、私達のいる場所に似合わない....
泥臭い戦場には─────」
牽制射撃を敢えて受け、そのまま射撃を続ける。
「そうね....眩しかった!!
あの子はそう、まるで太陽みたいで...」
「お前は、何故か嫌っていたようだがな.....。」
〈ダダダダッ!!ダダダダッ!!〉
「.....」
「でも、あいつはもういない。」
「えぇ、私が撃ったから!!」
彼女は回避行動から再射撃を開始した。
〈ダダダダダダダダダッッ!!!〉
「それがなんなの!?もうあの頃には戻れない!!
死んだ子も戻ってこないわ!!」
その言葉は私のどこかに刺さった
「撃ったお前自身がそれを言うのかッ...!!!!」
〈ポンッ!!〉
アサルトライフルの下部に着いているグレネードの引き金を引いた。
煙が巻き起こってから突撃する。
しかし───
「なっ!?」
彼女は待ち構えていた。
「もう戦争は終わった...!!!
だから私は今度こそここで貴女と決着をつける!!」
そう言いきったフェリは腕を掴み
私はもう一度アサルトライフルを地面に落とした。
戦争が終わった....?
お前は、今さっきまで何を見た?
どの口で終わったと...?
何を持って決着をつけると....?
「ならどうする!!
ベルカ戦争を──ベルカ生徒の居場所を、奪った私を。
あの時のように撃って!!
憎しみを背負った私を今度こそ殺して!!
それで終わらせるか!?」
結局は、私たちはお互いにコインの裏表のように。
決して。
同じ方向を見ることは無いのかと。
「ッ!!」
私は太ももに括り付けたナイフを抜いた。
その刃は彼女の皮膚を切り裂いた。
そこからは肉体格闘戦が始まった。
「なんでわからないの!!このわからず屋!!」
「このトリニティのお嬢様が────!!」
──────────────────────────
日は沈んだ。
それがいつまで続くのかは誰にも分からなかった。
2人は最早格闘技ではなく、ただの殴り合いをしている。
「貴女はいつもそう!
何も言わないし話さない!
ずっと自分の中にしまいこんで!!
あの炎の街の中でだって!
貴女が何を考えているのか話してくれたら、私は────」
フェリの拳をサイファーが掴んだ。
「.....話さない?
お前は逐一矛盾した言葉を吐く!!
戦争だから割り切れとアイツに言ったくせに!!
自分は隠れて市民を救助するなんて逃げ道を....!!
戦争は終わって、過去には戻れないと言う割には昔のことをダラダラと!!
あの時だってお前が最初に「嫌だ」と言ってくれれば....!!」
〈ズガッ!!!〉
サイファーの右ストレートがフェリの顔面にクリーンヒットした。
「痛っ!!!
そうよ!
銃が嫌いだけど今さっきまで平気に「誰かのためになら」と握っていた馬鹿者よ!!
それで?悪いかしら!?」
フェリが左手で殴り返し、サイファーの頬が赤く染まる。
「P.Jは何時も言ってたんだ!!
私やお前のようになりたいと!!
なんでお前の言う「誰か」の中に、アイツが含まれていないんだッ!!」
サイファーが奥歯を噛み締めながらフェリの頭を掴んで頭突いた。
フェリの身体が揺らぐ。
サイファーは感情をむき出しにして一方的にフェリを殴り、蹴り飛ばす。
「うっ.....!!」
「「戦争は終わった」?
違う──────お前が先抜けしただけだ!!!
何を1人で───!!」
ホシノ達も
ネル達も、
全員がベルカ戦争を「昔」としてこれまで語っていた。
だが、サイファー、彼女だけは本当に時間が止まっている事を。
この場にいた誰もが理解しただろう。
その時の悔しさ、悲しさ、憎しみ、怒り。
そのままなのだと。
「所詮無駄なんだ!!!
私達はちっぽけな
何も変えられない!!!
私達の!あの時間も!!P.Jが死んだのも!!
何にも!
くだらない、意味の無いことだったんだッ!!!!」
フェリの左手が殴っていたサイファーの腕を捉えた。
「違う.....貴女が抜け出せてないだけ.....。」
「なんだと?」
「戻ってこないの、時間も戻らないの。
これはどうしようも無い、事実で、現実で、取り返しがつかない。」
顔を上げたフェリの瞳は澄み切っていた。
「でも、これからの事は、変えられる。」
「何を変えられるんだ!?こんな場所で、こんな世界で!
あの時のように全てを壊すのか!」
「やり方は────1つじゃない!!!」
〈グシャァァッ!!!〉
「う゛っっっっ!!!!!」
彼女の、機械の腕が酷く鈍い音を立ててサイファーの顔面を強打する。
〈ドガッ!!!〉
何度も。
〈ドガッ!!!〉
何度も。
〈ドゴッ!!!!〉
フェリは殴り続ける。
「
人は────成長できる!!
私達は─────誰かの痛みを理解出来る!!
この世界は虚しくなんてない!悲しくなんてない!!
私が殺したあの子の人生と命と──────貴女自身がやってきたことを『 意味の無い、
「──────ッ!!!!」
サイファーが目を大きく開いた。
フェリが大きく振りかぶった拳の強打で彼女の左手からサイファーの腕が離れ、その体は宙を舞った。
その光景を見ていたネルが後ろを振り向いて立ち去る。
「見てらんねぇ、行くぞお前たち。」
「"ネル、帰るの?"」
「あ?帰るも何ももうこんな時間だぜ?」
「"そうじゃなくて、心配じゃないの....?"」
「....あんなんじゃれあいの内だろ。
あ~あ、気が削がれた、あたしゃ帰るぜ。」
「じゃあね~♪ご主人様~♪」
そうして彼女達はミレニアムのヘリコプターがあるトリニティの校舎まで歩いていった。
恐らく、本当に危なくなった時は止めるつもりだったのだろう。
一方、アリスは泣いていた。
それはフェリの話を長らく聞いていた彼女だからこそ流せる涙なのだろう。
「アリス...わかりました...これが青春なのですね!!」
「....あ、アリス変な気起こさないでね...?」
「大丈夫です!!アリスはモモイ達に言いたいことはいつも言ってます!
決して溜め込んだりしてません!!」
私とモモイ達はホッと肩をなでおろした。
「あ~ぁ.......心配して損しちゃった。おじさん寝てるから終わったら起こしてねぇ~。」
「いや!?待ってよ!ホシノ先輩!?」
ホシノは体育座りで座りこみ、銃を抱えながら目を細めて言った。
「いいじゃんいいじゃん~。正に青春って感じで。
....ちょっと私には眩しすぎるかな....
でも言い合える相手がいるのはいいよ~、それが生きてるならなおのことね。」
それはホシノだからこそ言える、重みのある言葉だった。
「でも....」
シロコが悲しげな表情をする。
「むしろ犬も喰わないって奴じゃない?」
ガルム....地獄の番犬の名前が着いた彼女達には随分な皮肉だと思う。
そして。
「「このっ.......」」
〈ゴシャッ!!!〉
クロスカウンターが決まり、2人は互いの体を支えにして膝立ちになった。
「それでもね....サイファー。」
「 .......なんだ...?」
「こうして...話せて、良かっと思ってるわ.....」
〈ドサッ....〉
先に倒れたのは、フェリだった。
「お姉様ぁっ!」
それを見て、ミカの拘束を振り払い、ナギサは駆け出していく。
「..............」
〈バタッ....〉
「サイファー!!」
「サイファーさんっ!!!」
サイファーが倒れ、シロコとノノミが駆け出して行く。
彼女達はトリニティの救護騎士団の部室に連れていかれ、騒動は一応の幕を閉じた。
後書き
前回はサイファーのコンセプトを少し漏らしましたが、
フェリのコンセプトは「『普通』の概念がねじ曲がって揺らいでしまったヒフミ」です。
デザインの1部はコンセプトアートにあった「ヒフミ初期案、おさげ」から持ってきています。
2人が似ているというのは、優しい所を含めてですね。
ただ、
「アウトローになり切れない根は優しいけど脆い少女」
と
「普通の女子高生を名乗ってるけど中身アウトローでいざとなればテロリスト相手に演説しながら天候さえ変える少女」
という対比にはなってます。
ある意味この作品自体が「エデン条約編第3章」なんでしょうね。
ヒフミとサオリ。
フェリとサイファー。
P.S
アンケート内容にミスがあったので消しました。
再投稿しておきますのでどうかよろしくお願いします。
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どこかの掲示板でスレ立ち上げたら?