BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR   作:神宮寺志狼

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without beginning or end, the ring stretches in to the infinite.


"C"+F.K R-13. ZERO

《ダメだ!核サイロの再起動を確認!!

 

ガルム隊!作戦続行!!交戦しろ!》

 

 

 

 

《状況分析を開始する!それまで持ちこたえろ!!》

 

 

 

イーグルアイが悲痛な現実を叩きつけてくる。

 

 

《降ってきたのね...。》

 

通信から聞こえるあいつの声に空を見れば、雪が降ってきていた。

 

《敵生徒を撃破しろ!!状況は随時連絡する!!》

 

そして突如飛んでくるレーザーを、私はすんでのところで回避した。

 

フェリはこちらに突っ込んできて、私も正面からアサルトライフルの弾丸を放った。

 

お互いの体がすれ違う。

 

銃弾をアイツに叩き込むがビクともしない。

 

 

 

 

そして私は見た。

 

彼女の装備はとんでもない重装備だった。

 

右手にはレーザーライフルと思わしき小銃。

 

左手に2箱、背中に5箱ほどミサイルコンテナらしきものを装備している。

 

 

 

 

 

彼女はヘイローの加護を貫通するレーザーライフルを容赦なく撃ってきた。

 

 

《不死身の生徒(エース)って言うのは、戦場に長くいた少女の過信。

 

 

貴女のことよ、相棒。》

 

 

 

〈キュイーーーーン!!ヴィィィィィィーー!!〉

 

 

レーザーの発射音に気づき、横へ回避する

《....っ!!》

 

〈ジュゥゥゥゥ....!〉

 

レーザーは背負っていた弾薬入りのバックパックを掠めた。

 

私はそれを振り払らい、誘爆から逃れた。

 

 

《くっ....!!》

 

私は彼女と正面から撃ち合う。

〈キュイーーーーン!!ヴィィィィィィーー!!〉

 

〈ダダダダダダダダダダダッ!!!!〉

 

 

〈カキィン!カンカンッ!〉

体は対防弾素材で出来ている装甲で守られているのか、弾かれていった。

 

なら狙うは武器からだ。

 

 

〈キュイーーーーン!!ヴィィィィィィーー!!〉

 

 

〈スッ....タタタタッ!〉

 

 

 

〈スチャッ!ダダダダッ!ダダダダッ!!〉

 

レーザーの照射から逃れつつアサルトライフルで右手に持っていたレーザーを破壊した。

 

 

 

《よし!!》

 

 

レーザーライフルの破壊と同時にイーグルアイからの報告が来る。

 

 

《第1分析終了!!

 

そこに居る生徒(・・・・・・・)からの信号を確認!

 

そいつがV2発射を握っている!!》

 

 

 

 

(イーグルアイは相手が誰なのか理解出来ていないのか!?)

 

 

 

私は報告などする暇がなかった。

 

 

彼女は左腕の大型ミサイルコンテナを解放し、

 

中から自分たちより一回り大きめのミサイルが発射される。

 

 

 

 

《ここから境界線が見える?

 

学校というものが、私達に何をくれたって言うの!?》

 

 

 

 

ミサイルを避ける....しかし、それは追尾してくる。

 

 

 

 

《...なっ!!?》

 

 

 

 

そして真横で連鎖的に爆破した。

 

 

 

〈ドッ!ドッ!ドォォォォン!〉

 

自分の肌が焼け爛れていくのを感じる。

 

《これは....燃料気化爆弾...!!?》

 

私は爆風に飛ばされて無様に宙を舞い、そして地面に2、3度バウンドしながら叩きつけられた。

 

彼女は近づいてくる。

 

 

全て(・・)をやり直す、その為の『V2』よ。》

 

 

そして連続で発射される多目的用燃料気化ミサイル。

 

 

 

 

 

私は起き上がり足を動かした。

 

爆発、爆発、爆発。

 

連鎖的におこるそれは回避しきれない規模の範囲に及んでいた。

 

 

 

《ぐぅうっっ!!!》

 

爆風でまた吹き飛ばされる。

 

 

 

《戦いに、慈悲は、ない。

 

生きる者と死ぬ者がいる。

 

それが全てよ。》

 

 

《こいつ...知った口を....!!》

 

 

あいつはミサイルコンテナをパージした。

 

 

《時間ね。》

 

 

 

《何っ!?》

 

 

 

ゴゴゴゴ、という地響きとともに、干潮のアヴァロンダムからロケットのような物体が発射される。

 

 

《くそっ!!V2の発射を確認!!》

 

 

 

(間に合わなかった!!?)

 

《惜しかったわね、サイファー。》

 

私は彼女を見る。

 

装備をパージし、いつも持っていたアサルトライフルに武器を切りかえていた。

 

 

《歪んだパズルは1度リセットするべきよ。

 

この『V2』で全てをZEROに戻し、次の世代に未来を託しましょう?》

 

 

 

 

 

次の世代に....?

 

 

 

 

《.....ふざけるな...

 

 

何が次の世代だ!!

 

 

 

自分でその矛盾に気づかないのか!!

 

その次の世代....

 

 

 

 

 

 

 

お前がいつか「誇らしい自慢の妹達」と話していたそいつらも!!

 

 

アビドスのあの3人も!!

 

私たちが必死で助けてきたウスティオの生徒もその自治区の市民も!

 

お前があのヴァルキューレの生徒と一緒に助けたベルカ自治区の市民。

 

 

 

全員が死ぬんだぞ!!?

 

 

 

思い出せ!

お前がどうして戦場に来たのかを!!》

 

 

 

《....ナギサ....ミカ......》

 

フェリは膝を着いた。

 

 

私は、アイツが正気に戻り、現実を認識した、と思った。

 

 

しかし......その心は折れていたらしい。

 

彼女は顔を握りつぶすように、指を食い込ませて泣き始めた。

 

 

 

─────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは私たちが中学生の頃の話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『こうして.....あっ....熱っ!!!』

 

 

その子は私のティーカップに紅茶を注いでいた。

 

ただ、その紅茶を注ぐ高さと、ティーカップの角度が甘かった為、盛大に自分の制服に紅茶を掛けた。

 

 

その反動でティーカップとポットを落としかける。

 

 

 

『あっ!!』

 

 

それを私は空中でキャッチした。

 

 

『大丈夫?ナギサ?』

 

『ごめんなさい....お姉様。』

 

 

 

 

『あー、またナギちゃん失敗してる。』

 

 

そこにやって来たのは聖園ミカ、彼女は、今目の前茶を淹れるのに失敗した桐藤ナギサの幼なじみだ。

 

 

『こら、ミカ。人のミスを笑うんじゃない!』

〈ボカッ!!〉

 

『あ、痛っ!!

 

えーーーいま本気で殴ったでしょお姉様!』

 

 

そんなミカに拳骨を入れたのは私の親友、吾妻(あづま)ニーナ。

 

 

『相変わらず言葉より先に手が出るわね、ニーナ。』

 

 

『痛みとは、教訓だ。』

 

『でも、ナギちゃん、もうすぐお姉様達も高校生だよ?

おいそれと私達に会いに来る事も出来なくなっちゃう。

そしたら高校生にもなって紅茶が淹れられないティーパーティーの生徒になっちゃうよ?』

 

 

『うっ.....』

 

 

ミカが悪い顔をしてナギサを脅した。

 

『まぁ、こればかりは時間には人は勝てないからな。』

 

『ニーナお姉様の拳でもどうにかならない?』

 

『....ほほぅ?その前にお前のその脳みそからどうにかしてやろう....!』

 

『え!やだやだっジョークなのに!』

 

〈ガタッ!!〉

ミカは椅子から勢いよく立ち上がり扉に向かって走り始めた。

 

 

『こら!待て!!』

 

そうしていつもの追いかけっこが始まる。

 

 

綺麗な身なりして校内を走り回る姿は最早校内の笑いの種になっていた。

 

 

『ふふっ...ミカさんも物好きですよね。』

 

 

『そうね....あれはわざと言ってるもの。

 

ニーナもそれに気づいてあんなこと言い始めるんだから、仲良いわよね~....。

 

さて、着替えたらまた1()()()始めましょ?

 

今度は私が見本を見せるから。』

 

 

『ありがとうございます。お姉様.....』

 

 

彼女は少し俯いた。

 

『どうしたの?ナギサ。』

 

ナギサはキョロキョロした後、決心して言った。

 

『あの...!

 

学年が違っても、また───』

 

私は彼女の唇を人差し指で止めた。

 

 

『良いのよ、ナギサ。

 

知りたいこと、やりたいこと。

 

そして出来ないこと。

 

貴女が1人前になるまでずっと見ててあげるから。』

 

 

その言葉を投げかければ、彼女は明るい笑顔を見せてくれた。

 

 

『それは本当ですか!?約束ですからね!!』

 

彼女が小指を出してくる。

 

 

『えぇ、約束よ──』

 

 

 

 

 

 

そして私は、その小指に、小指を絡めて指切りをした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故忘れていたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここでお別れね。これまでありがとうホシノ、ノノミ、シロコ。」

 

私はシロコ達に右手を差し出した。

 

「やだなぁ、ピクシーちゃん、今生の別れじゃないんだからさ。

また会えるでしょ。」

 

 

私は心の中でホシノに同意して苦笑いした。

 

 

 

「そうですよ☆、次に会う時は皆でショッピングしたり遊びに行きましょう!」

 

 

彼女達にナギサ達を紹介して、皆で買い物に出かける場面を想像する。

 

「そうね....また、会いましょう。

今度は戦場では無い、何処で。」

 

感動のお別れムードだったが、残る2人がそれを台無しにする。

 

「ん、気が早すぎる。まだ戦争は終わってない。」

 

 

「ああ、シロコの言う通りだ。

それに戦場で顔見知りを見るなんてザラだ。

 

せめて、お互いが敵同士で無いことを、祈っておく。」

 

 

 

サイファーは、1人ホシノ達に背を向けて輸送車に乗車しようとする。

 

 

「待って、サイファーちゃん。」

 

ホシノがそれを呼び止めた。

サイファーは振り返らずに動きだけ止めてホシノの言葉を待った。

 

「今度会った時さ、この盾の持ち主(・・・・・・・)にどこでいつ会ってどんな話をしたのか教えてね。」

 

 

 

彼女は振り返ること無く言った。

 

 

「いつか........お互い、無事であればな。」

 

 

そうしてサイファーは車の中に消えていった。

 

 

 

「.....相変わらず不器用よね。あの子。」

 

 

素直に、また会おう、って言えばいいのに。

 

「ん、でも、そこがいい。」

 

シロコは無口なところを含めてサイファーの事が好きなようだった。

 

「シロコちゃん、本当にサイファーちゃんの事好きだよね。」

 

ホシノの言葉にシロコは顔を赤く染めた。

 

「 ......自分と、どことなく似てるから、かもしれない。

 

自分の事はあんまり話してくれなかったけど、銃を撃つ時の姿勢とか、走りながら撃つ時のコツとか、他にも色んなことを教えてもらった。

正直、ホシノ先輩より分かりやすかった」

 

「えっ!?」

私は心の中で嫉妬した。

 

私は彼女の動きをトレースしているのに対して、彼女は教えて貰っているのだ。

 

私も言葉にすればよかった。

 

「うへぇ~、さりげなく酷くない?」

 

ホシノは肩を落とした。

 

そんなホシノを放置して、シロコは私に右手を差し出してくれた。

 

 

 

「いつか、私も2人と遊びに行きたい。

 

 

 

最初に組んだ時、戦車の砲弾から助けてもらったこと、一生忘れないよ。

 

ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

 

「あら、貴女そんな昔....いえ、そんなに昔の事でも無かったわね。」

 

 

あれは、確か雪の降る─────

 

 

 

 

 

 

「ありがとう、後輩達。

 

また会いましょう。」

 

 

 

 

そうして私は、アビドスの子達に、また会うと、約束をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《私は....私はどうして....どうして....どうして....どうして.....

 

どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして

 

 

 

 

どうして....こんな事を....。》

 

 

 

冷静になり状況を確認する。

 

空を見上げた。

 

 

そこにあるのは煙を上げながら空中に垂直に飛翔するミサイル。

 

 

 

 

もうV2は発射されてしまった。

 

 

 

 

 

止められない......!!

 

 

 

 

 

もう─────取り返しがつかない。

 

 

 

 

 

 

私が、

 

 

───────ナギサ達を、

 

 

 

 

 

 

 

───────ホシノ達を、

 

 

 

 

 

 

───────皆を.......

 

 

 

 

 

 

 

 

─────────殺すの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グキッ、と、何かが、壊れるような、折れたような音が聞こえた。

 

─────────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の体の周りからは黒いオーラが滲み出ていた。

 

そして、変貌していく、容姿がハッキリと視認できない状態へ。

 

 

《クソッ!何が起こってる!?》

 

 

戸惑う私の元にイーグルアイからの連絡が来る。

 

《こちらイーグルアイ!

 

聞け!ガルム1!

 

敵個体の解析が完了した!

 

コードネーム『モルガン』!!

 

テラー化と呼ばれる現象によって片羽フェリが『反転』した姿だ!!

 

そいつは見えない力によって守られている!!

 

唯一の突破口は全面からの神秘を込めた銃撃だ!

 

 

 

 

正面角度から攻撃を行い、モルガンを鎮圧しろ!!

 

今そこで『彼女』を止められるのはお前だけだ!!

 

『円卓の鬼神』!幸運祈る!》

 

 

 

端末が鳴り、開けば画面にはカウントダウンが表示されていた。

 

残り04:00

それが03:59に変わる。

 

 

 

もう、4分を切っていた。

 

 

 

《奴を仕留めた後に背中のバックパックを破壊しろ!

 

V2の安全装置が働き、成層圏で自爆するはずだ!!》

 

 

 

 

フェリを....殺せというのか....。

 

 

 

 

 

ポツリと聞こえるのは、反転しても尚、意識の1部が残ったフェリの声だ。

 

私と貴方は....鏡のようなもの(You and I are........opposite sides of the same coin)

 

 

|お互い、向かい合って.....本当の自分に気づく事が出来る。《When we face each other, we can finally see our true selves》

 

 

似てはいるが、正反対なの....(There may be resemblance, but we never face same direction)

 

 

 

正に、絶望。

 

フェリはそれ、そのものとなっていた。

 

 

 

 

《ガルム1!!

 

構うな!

 

奴の胸部か脳天に、全弾叩き込め!!》

 

 

《ふざけるなっ!!お前アレ(・・)が誰だか分かってんのか!!》

 

 

 

 

《分かっている!!

 

 

それでも尚、撃てなければこのキヴォトスが終わる!!

 

 

撃て、サイファー!!》

 

その時、イーグルアイと同じ言葉をフェリは吐いた。

 

 

 

Fire away , coward !(撃ちなさい....この臆病者)....!!》

 

 

 

彼女の体は制御が聞かないのか、そのアサルトライフルはこちらに向いていた。

 

弾が飛んでくる。

 

それはヘイローの加護をすり抜け、肩と、腹と、足と、胸を貫通した。

 

 

そして走りながら迫ってくる。

 

 

 

《.....C'mon ..... C'moooon(撃って!!.....撃てッッ!!!)!!!》

 

 

 

 

《.....うあああああぁぁぁぁぁっっっっっっっっっ!!!!》

 

 

私は走った。

 

 

その攻撃に、全てを注ぎ、

 

 

 

 

 

彼女の胸を撃った。

 

 

 

 

それは彼女の体を貫通し、背中に背負った通信機を破壊した。

 

 

 

 

 

〈ヒュゥゥゥゥゥゥン.............ズドォォォォォォォォォォォン!!!!〉

 

 

 

空でV2が爆ぜる。

 

 

 

 

 

 

全てが終わった....

 

 

そして。私達も。

 

 

元の姿に戻ったフェリがP.Jの元まで歩いていく、

 

 

彼女の最後の言葉は懺悔だった。

 

 

《ごめん ....ね、P.J......》

 

 

胸から血を流し、彼女の隣で

 

フェリは倒れた。

 

 

 

「は....ははは.......」

 

 

雪が雨に変わる中、しばらくの間、その場で立ち尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エスコン×ブルアカの小説で読みたいナンバリングを教えてください(04、5、6、7)

  • 04、メビウス1無双が見たい。
  • 5、ZEROのねじ曲がったもう1つの未来
  • 6、ブルアカは群像劇だぞ?
  • 7、高性能ロボに苦戦する生徒達
  • もう満足
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