BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR   作:神宮寺志狼

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前書き

どうも、読んでくれている少数の方へ。


ありがとうございます。

反応が欲しくて掲示板立ち上げてあらすじ載せたりしたんですけど1コメント目から「興味をそそられない」って言われてしまいました。

今はpixvで【ブルーアーカイブ×エースコンバット5】の小説を書いている最中だったので自信なくなってしまってました。
(ガラスの心、割れてしまったので掲示板は即消し飛ばしました.....反応集みたいな反応を望んでいたのは高望みでしたね.....うん)

「Pixvよりどうせならハーメルンに掲載したら?」と言われてここに掲載していることを思い出し、見てみたら、星8.9辺りに数人評価してくれていて少しだけ心が救われました。

評価してくださった方ありがとうございます。



キヴォトスマップがないので設定上アビドス自治区の近場北部または北西辺りにレッドウィンターが存在してる事になってます。


以下本編


#3 調査1日目→2日目 interval1 先生1度目の選択

シャーレの事務所のあるビルまで風紀委員会の車で送ってもらった私はヒナに別れを告げ、事務所へ戻った。

 

事務所に着いた私はPCを起動して今日ホシノやヒナ達から聞いたことをまとめ始めた。

 

ベルカ戦争には謎が多い、というのが第一印象だ。

ベルカという1つの学園が三大学園にレッドウィンター、そして3人でありながらも少数精鋭なアビドス対策委員会を相手にして、それを3ヶ月もの間とはいえ膠着状態を維持するどころか押し返し自治区を拡大したのだ。

いかにしてベルカが有利に進めたか、

数で負けてるベルカが勝つには質と技術しかなかった筈だ。

 

質とはつまり生徒個人の能力が高かった、ということになる。

その点ならどこの学園にも指折りの生徒が所属している。

かといって技術だけ...と言うのも想像がつかない。

 

今の所ベルカは特出した生徒と技術の両方とも兼ね備えていた、と見るのが正しいだろう。

 

私はPCでネットを開き、とある掲示板にスレッドを立てた。

 

「シャーレの先生がベルカ戦争について調べている。

誰か『円卓の鬼神』か『片羽の妖精』の居場所を知らないだろうか?」

 

それだけ書いて私はPCを閉じた。

 

現在時刻は19:30。

 

MomoTalkでアビドス対策委員会のグループへチャットを打った。

 

["明日はどうしよう"]

 

あまり予定を詰めずに約束をしてしまった形で私は事務所へ戻ってしまった為、もう一度確認しておく事にしたのだ。

 

[あー、先生?ごめんね~。時間が無い訳じゃないんだけどさ。お仕事が入っちゃって....]

 

[折角ですし先生にお時間があるのでしたらお手伝い頂けると助かります。]

 

[ん、私達は楽....じゃなくて早く仕事を切り上げられて、先生は先輩や私達から話を聞く時間を増やすことが出来る、正に一石二鳥。]

 

ホシノ、アヤネ、シロコから続けざまのチャット。

皆が既読をつけてるという事は思ったより大事なのかもしれない。

 

["わかった。それで依頼、お仕事の内容は?"]

 

私が打ったメッセージに対してすぐさまホシノから返信が来る。

 

[それがさ~、何か変な依頼なんだよねー。

依頼自体は変じゃないんだけど。]

 

ホシノは困惑しているようだった。

 

["どういうこと?"]

と聞き返すとノノミのほんわかした文章で詳細が語られる。

 

[先生、アビドスにはあんまり知られてない隠れ洋菓子店があるのをご存じですか?

私もあの店でよくスイーツを買うのですが...

お店の人から先日「車で騒々しく、白と赤の制服を着た生徒達がその店に存在するプリンを全て購入して行った」そうです。

支払い自体も問題はなかったそうなのですが、店の'プリンだけ'を全て購入した所に違和感を感じたらしくて、その生徒達の正体を探って欲しい、

というちょっと変わった依頼でしてー。]

 

プリン...?赤白の制服...?

 

その単語を聞いて私は1つの推測を思いついた。

 

────────────────────────

対策委員会の部屋でお昼ご飯をそれぞれ食べ終えた私と生徒達は、とある生徒と通信機越しに話していた。

『あぁ、それなら我がレッドウィンターが全て買い占めた。』

 

私は推測を頼りにレッドウィンターの生徒会事務局へ連絡した。

ところが通話に出たのは生徒会長の(連河)チェリノではなく(池倉)マリナだった。

 

その回答についてセリカが怒りを露わにする

「どうしてそんな事するのよ!」

 

ボソッと「私も食べたかったのに...っ」と聞こえたが聞かなかったことにしておこう。

 

『決まっているだろう、会長がそうお望みになったからだ!』

 

マリナの回答に私は直感で

"このままでは不味い"

と思い、介入した。

 

「"お願いマリナ、端折らないで全部説明して....でないと"」

 

『でないと、何だと言うんだ?先生。』

 

後ろの生徒5人の威圧感が、どんどん高まっていく。

 

「"......レッドウィンターで2度とプリンが食べられなくなる..."」

 

私の真剣なトーンに気づいてくれたのかマリナは納得いかないながらも説明してくれた。

 

『しかたない、本来であれば情報流出は本望では無いが...先生相手であれば、でも何かあっても私のせいでは無い、これは先生の()()だ!

言いたくない私から無理やり聞き出した!そうだ!そうしよう!』

 

こんな所で責任なんて言葉が出てくるとは思っていなかった。

 

「"生徒(子供)の責任を持つのが先生(大人)の仕事だからね"」

 

私の言葉を聞いて安心したのか、マリナは真相を話し始めた

 

....

 

 

「...要するにこういうことですか....?

 

クーデター対策のためにプリンの配給を3つにすると宣言したのにプリン製造元の給食部が水増しプリンを製造していた為"粛清"した結果プリンを作れるものが居なくなって外部からの供給に頼らざるを得なかった.....と?」

 

『ああ!全くもってその通りだ!』

 

アヤネが解説し、マリナがそれを肯定したことで対策委員会のみんなは頭を抱え出す。

 

『な、なんなんだその反応はまるで私たちがアホとでも言いたいような雰囲気じゃないか!』

 

実際レッドウィンターは変わっている....というか他の学園に比べて.....なんというか。

 

「なんか、凄い統率の取れた学園って聞いてたんだけど .....」

 

「私もです....まさかプリン1つで自滅できる生徒会長がいたなんて.....」

セリカとアヤネが呆れ果てていた。

 

「いやー...うん。おじさん達は慣れてるからまだ良いけど、そっか、2人はレッドウィンターの生徒と話すのも初めてだもんね...」

 

そりゃそうなるか、とホシノは付け足した。

 

「"まぁ仕方ないよ、あれでもあっちは真面目にやってる .....やってるんだよね...?"」

 

レッドウィンターの現状に嘆く3人とは異なりノノミはマリナに文句という形の質問をしていた。

 

「概要は分かりましたが学園単位の問題でしたらそう言うのは事前にアビドス生徒会(こちら)にも話を通していただかないと困ります...」

 

『.....?しっかり精算もしたが、何処が問題だったのだ?何処で誰が何を買おうと自由ではないのか?』

 

「はい...それが()()()()で適した量であればの話です。

()()()()()()()()()()()()()のでは訳が違います!」

 

私はシロコに耳打ちした

("ノノミって案外スイーツ好きだったりするんだ")

 

(...というか甘いもの全般嫌いな女の子はいないと思う。

というより、今回の問題はそうじゃなく─)

 

シロコの話が終わる前にホシノが手を叩きながらノノミを止めた。

「はいは~い、ノノミちゃんそこまでー。

大体話はわかったよ、変な企業や団体じゃなくて良かったね~、ただ、今後は注意してね~。

 

じゃないと...」

 

『じゃないと...なんだと言うんだ....?』

既視感(デジャヴ)のあるやり取り、

次のホシノの発言にみんなが耳を傾ける。

 

「....今後噂の覆面水着少女団がレッドウィンターのプリン屋さんでプリンを全部買い占めちゃうかもよ~?」

 

『...ッ!?水着.. 少女団だと.....??

あの『昼はアイドル活動、夜は弱きを助け強きを挫いているという

目には目を歯には歯を、無慈悲に孤高に我が道の如く魔境を行く"というあのとんでもなくイカれた集団』の事か!?

 

お前たち....なんてコネクションを...

レッドウィンターのプリンが全滅するのは非常にまずい、今からでも警備を強化しなければ....』

 

セリカは「えぇ....?」という顔をしていた。

 

「"そういえばなんでマリナが事務局の椅子に座ってるの?"」

私の質問にマリナは言葉を濁した。

 

『チェリノ会長が....その...』

「"またクーデター...?"」

 

黙っていたマリナは少し間をおいてから頷いた。

 

『そうだ...。

先程の話に戻るが...結局の所、プリンは足りず。配ったものには差がある、との抗議が来て...失脚させられてしまったと言うか、雲隠れしたと言うか。』

 

なるほど、通りでMomoTalkに既読がつかなかったのか。

 

「ではどうしましょう....このままでは...」

 

ノノミの不安そうな言葉に私は疑問を持った。

 

「"あれ?依頼の内容は「買った生徒の身元調査」で「取り返してくれ」では無かったんだよね?"」

私の疑問にノノミは答える

「はい、ですが....」

 

シロコがそれに続いた。

「それでさっきの話の続きになる。

明日ヒフミがアビドスに遊びに来る。

その時に用意しようとみんなで話し合って決めたのがその隠れプリン。」

 

「いやいや隠れプリンだとなんかRPGに出てくる隠しモンスターみたいじゃない。

隠れた名店のプリンでしょ!」

セリカがシロコにツッコミを入れる。

「ん、そうとも言う。」

「そうとしか言わないでしょ!」

 

「.....とりあえず依頼人に報告するとして、明日の件、どうしましょう....?」

 

皆が頭を悩ます......。

 

私は

 

 

・[マリナ、何とかならない......?]

 

・[ヒフミの好みのお菓子(スイーツ)を聞いて買いに行こう!]

 

 

 

 

 

 

「"ヒフミの好きなお菓子(スイーツ)を皆で買いに行こう!"」

と言った。

 

「え!?先生、今からトリニティに行くの!?」

今はまだ昼の12時。スイーツ店は大体15時がピーク時。

間に合うはずだ。

 

私の考えとは反対にアヤネは悲しげな表情で否定した。

「先生...私達には今移動手段が... 」

 

....失念していた。

雨雲号は3台共にホシノが破壊した。

昨日の風紀委員会のように車は無い。

 

どうしたものか....

 

『....先生、それとアビドスの諸君、この私にいい案がある。』

 

悲しげな対策委員会の表情を見て後ろめたく感じたのかマリナは提案をしてきた。

 

 

1時間後

 

私達はマリナが乗り付けてきたジープに乗り込んでトリニティに向かっていた。

 

そこまではよかった、そこまでは──

 

「うへぇ.......死にそぉう.....」

 

「乗り物に慣れてる私もダメそうです....」

 

「ん、少し揺れるね。」

 

「いやいや!!どこが「少し」なのよ!」

 

「マリナさん... もう少しまともな道は.....」

 

山道...いやもはや道とも言えない木々の間を走っていること以外は

 

「いや!ここが近道だ!!」

なんて言いながら、タイミングよくブレーキを踏みながらハンドルを急回転させるマリナ。

 

山道を下った結果、崖ギリギリで踏みとどまりテンポよく運転を再開する。

 

「私も給食後のプリンを食べるのが何よりも楽しみなんだ、その楽しみを他人から奪ったというのならそれは私の責任だ!」

 

「"違う違う!そうじゃ....そうじゃないぃぃぃっっ!!"」

 

私は叫びながらドアの上にある手すりを全力で掴んだ。

 

 

数分後。

 

「ここからは真っ直ぐの道だ。少しはゆったり走れるな....」

 

「"もう少しゆっくり...."」

 

皆、私を含めて、もうなんかダメだった。

頭は揺れる、体は揺れる...。

 

ホシノとシロコはまだマシなようだったが、ノノミとセリカは吐かないよう窓から外を見て必死に我慢しているように見えた。

敢えて「大丈夫か?」とは聞かなかった。

 

「そういえば、先生。」 

 

 

マリナは運転しているのでこちらを見ずに話しかけてくる。

「"どうしたの...?"」

その表情は真剣だった。

 

「「ベルカ戦争」について調べているらしいな。」

 

その一言でホシノたちの雰囲気が変わった。

「....へぇ~。」

 

「"あれ、なんでマリナが知ってるの?"」

 

「なんで、と言われてもだな、そういう情報が諜報部から挙がって来たからな。

 

先生、短刀直入に言うが、私はその調査を推奨できない。」

 

マリナもホシノと同じ反応をした。

 

「"それは...どうして?"」

マリナの表情は、読めなかった。

「あれは嫌な思い出が多すぎる.....それは私だけでは無いだろう。」

 

ヒナは言っていた。

 

─あれは地獄だったわ─

 

─生徒と生徒、学校と学校が互いの怒りや憎しみに駆られて引き金を弾く、まさに"戦争"そのものだった─

 

マリナのハンドルを握る手に力が籠るのがわかった。

 

「...私は奴等のせいで.......

 

 

片羽と()()()() のせいで第1級髭勲章を貰い損ねた..!! 」

 

あ、そこなんだ。

「あれは確か、レッドウィンターの駐屯地防衛任務からすぐの日だった。

 

先生はルート171号を知っているか?」

 

ルート171号?

 

「"ごめん、わからないかな"」

 

「そうだろうな、あそこはもう閉鎖され、地図にすら乗っていない....筈だ....」

 

わからない事を承知で質問したマリナは話を続けた。

 

「ルート171号と言うのは我がレッドウィンターと元ウスティオ自治区の間に存在する幹線道路の事だ。

ベルカ戦争当時はベルカ学園生徒によって占拠されて、そのせいでウスティオには手出しが出来なくなっていた。

 

だが、防衛戦に勝利したからなのか連邦生徒会からの指示で奪還することになった。」

 

黙って聞いていたホシノ達がここで会話に入ってきた。

と、言っても当事者の1人であろうノノミはまだ伸びていたので喋れたのはホシノとシロコだけだったが。

 

「あ~、確かにそんな仕事もあったね~。

楽な任務だったし、おじさん完全に忘れてたよ。」

 

「ん、占拠してた生徒達は統率は取れてたけど、私達の学校を襲ったヘルメット団くらい弱かった。」

 

 

「"....あれ...?戦力としては思ったより...."」

 

マリナはポカンとしている。

私はマリナに「"前見て!前!"」と促した。

彼女は「あの戦力が...ヘルメット団並だと.....」なんて呟いている。

 

 

「ん、そんなに壮大な作戦じゃない。

しかもその殆どを『あの2人』とホシノ先輩が処理した。」




後書き

この話、私としても基点になってて。


実は最初マリナのエミュレートを全くしてなくて、

・先生にも敬語を使う。
・頭は悪いけど地理には詳しい。

みたいな設定で書いてたんですけど、完全に想像と違ってました。


マリナの話し方とか全部書き換えたんで多分違和感ゼロなんですけどこのお陰でこの後の話に登場するキャラクターはpixv百科事典で情報抑えたり原作ゲームで絆ストーリーみたり、してキャラクターの特徴をしっかり保管してあります。

まぁ、持ってないキャラの絆ストーリーとかはつべでみたり、未だに知らないイベントが存在するのでそこはすみません。


ちなみに現時点でpixv版のBLUE ARCHIVE ZEROは完結しました。


こちらの方も随時更新していきますので良ければ感想、評価お願いいたします。

エスコン×ブルアカの小説で読みたいナンバリングを教えてください(04、5、6、7)

  • 04、メビウス1無双が見たい。
  • 5、ZEROのねじ曲がったもう1つの未来
  • 6、ブルアカは群像劇だぞ?
  • 7、高性能ロボに苦戦する生徒達
  • もう満足
  • どこかの掲示板でスレ立ち上げたら?
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