BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR   作:神宮寺志狼

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G√
#3-1√G 都市伝説~サイファーからの伝言


『え?サイファーなら今私の隣で仕事しているけど....』

 

 

 

────────────────────────

 

 

 

私はあの後学籍のないサイファーを心配して万魔殿(パンデモニウムソサエティ)に頼み込んだ。

 

 

「え....じゃあサイファーって子....帰る場所も学校もないの....?」

 

と私が一部始終を聞かせるとイブキが涙目になる。

 

「"あ、ちょっ───"」

 

そんな状況にマコトが慌てて許可を出したのだ。

 

「な、泣くな!イブキ!!その程度このマコト様がなんとでもしてやる!!!」

 

こうして(半ば無理矢理)私はサイファーの学籍を作るのに成功した。

 

そして彼女はヒナと再開した。

 

 

 

 

 

「そう....貴女があの時の。」

 

「......あの時は助かった。感謝している。」

 

「別に、あの時はお互い様。

寧ろ私の方が感謝しきれないわ。」

 

 

「いや、まともに戦闘経験の無い、腰の抜けた生徒を誰も欠けること無く1人で守り抜いた。

 

賞賛するよ。」

 

その上から目線の言い方に不機嫌になったアコか突っかかった。

 

「......聞けば、貴女がいた事でトリニティは校舎自治区含め相当な被害を負ったそうじゃないですか?

 

自分がここにいて迷惑をかけるとか、思わないんですか?」

 

「.........」

 

「アコ。」

 

そんなアコをヒナが鋭い目付きで睨みつける。

 

「す、すみません委員長。

 

ですが───」

 

サイファーが口を開いた。

 

「なら、私が風紀委員会に入部して事前に火種を潰せれば問題は無いな。」

 

「は?」

 

アコがキレながら疑問符を浮かべた。

 

「....問題があるのか?風紀委員会は風の噂で人手不足だと聞いている。

 

とくに、空崎ヒナ。

 

お前が1人で委員会の7割以上の仕事を受け持っているとな。」

 

ヒナは即答する。

「....そうよ。確かに、貴女が居てくれたら、仕事に追われることも無いのかもしれないわね.....」

 

「委員長!!?」

アコがヒナの肩を掴んだ。

 

 

「何?優秀な人員が増えていいじゃない。

 

なんの問題が──」

 

「問題だらけです!!!」

 

 

とはいえ、ヒナの負担を軽くできるという点においてアコは最終的に納得した。

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

『委員長!!ヘルメット団が───。』

 

 

電話越しにヒナが忙しい事がわかった。

 

しかし──。

 

『サイファー、お願い出来る?』

 

『....了解。ゲヘナは忙しいな。』

 

ヒナが他人に仕事を任せている姿(電話越しだが)を初めて見た。

 

 

『せっかくだし、今の風紀委員会を先生にも見てほしいのだけど.....』

 

 

「"わかった!!!すぐ行くね!!"」

 

私はサイファーに合流した。

 

「....遅い。」

 

「"ごめん!"」

 

サイファーはイオリを引き連れ市街地を暴れ回るヘルメット団と交戦していた。

 

 

〈ダダダダダダッ!!!〉

 

〈ダダダダダダッ!!!〉

 

 

「ちくしょう!!何で風紀委員長が居ないのにこんなに手こずるんだ!!」

 

 

「おいリーダーッ!!ぐへっ!!」

 

 

サイファーは完全にヒナの代替わりを務めていた。

 

なんならイオリに対して指揮の仕方を口授している。

 

 

「おい、敵が逃げたぞ!?」

 

「大丈夫だ...B班、C班、両サイドから畳かけろ!」

《 《了解!!》 》

 

 

 

「敵が逃げた時もそのペースに巻き込まれるな。

 

いや、そもそも逃げる方向すらこちらで誘導出来れば1番いい。」

 

「....なるほどな...」

 

 

「追いかける際もあまり追い詰めすぎるな。

 

窮鼠に噛まれるぞ。

 

 

ある程度離れた距離から牽制射撃しろ。

あまり不用意に近づくな。」

 

《 《わ、わかりました。》 》

 

 

そうして事件は収束した。

「参考になったよ。ありがとう。」

 

「.....大したことはしていない。」

 

 

「"お疲れ様。"」

私は頃合いを見て声をかけた。

 

 

サイファーは不機嫌そうだった。

 

「なんだ、来ていたのか。」

 

イオリからも責められるように挨拶をされる。

 

「"遅くなってごめんね。ヒナ達と少しばかり話をしていたんだ。"」

 

 

「委員長と何を話してたんだ?」

 

「"今はちょっと内緒かな。

 

無事事態も収束したことだし、戻..."」

 

その時風紀委員会の生徒が駆けてくる。

 

「すみません!『委員長代理』!!」

 

 

 

....委員長代理、サイファーの風紀委員会での呼ばれ方だ。

 

 

その生徒はサイファーに報告をした。

 

「別地区において美食研究会が───」

 

 

 

サイファーは溜息をつき指示を出し始める。

 

「全員この場よりの撤収準備。

 

移動する。」

 

 

「「了解」」

 

「....風紀委員長、隣の地区にて美食研究会が騒動を起こしているとの情報が入った。

 

 

....あぁ、了解した。

ランデヴーポイントへ向かう。」

 

ランデヴーポイント、それは合流地点を意味する言葉。

 

 

「"ヒナも来るの?"」

 

サイファーは不服そうに答えた。

「...そうだ。」

 

 

「"なら早く片付きそうだね。"」

 

 

「『先生』」

 

サイファーがふと私に話しかける。

 

「"何?"」

 

「『皆』に会う事があったら、よろしく伝えて欲しい。

 

それだけだ。

 

そろそろ時間だ、行くぞ。」

 

こうしてサイファーは終わる事のない風紀委員会の仕事を毎日のように捌いていくのだった。

 

 

後日談、√G.Fin

 

 

 

 

 

エスコン×ブルアカの小説で読みたいナンバリングを教えてください(04、5、6、7)

  • 04、メビウス1無双が見たい。
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