BLUE ARCHIVE ZERO~THE BELKAN SCHOOL WAR 作:神宮寺志狼
オリジナルキャラ(?)の追加及びそれに関する関係性の新たな構築をしました。
気に入らないという方はブラウザバック。
矛盾点があるのであれば優しくコメントしていただけると嬉しいです」
まぁ、キヴォトスの1年前を書いてる時点で今更案件なんだけど...
まぁでも美女学園モノに、王子様系女子かお姉様系女子は付き物だよね!
ブルアカには今のとこそれがない。
以下本編
先生側
アビドス線沿いのカフェにて
────────────────────
「で、B7R調査任務のお話よね?」
私たち3人はトリニティに向かう列車から降り、駅近のカフェに寄り座って話をしていた。
若干2名の生徒がギスギスしながら。
「 ....な、なによ。」
「ん....私に構わず話を続けて。」
会話が弾まない2人を他所に私はフェリ当人に聞いた。
「"『B7R』って言うのは一体何?"」
コードネームだろうか、それともたまにラビット小隊が口にする座標位置の事だろうか?
フェリが口を開く。
「....B7Rって言うのは"ベルカ絶対防衛戦略領域"のコードネーム....通称"『円卓』"」
「"どうして円卓なの?"」
質問続けの私に対してなのか、フェリは溜息をついた、
かと思えば口から出たのは連邦生徒会に対する愚痴だった。
「資料も報告書も命令文書も何も残ってない、って言うのは本当のようね....これだから連邦生徒会は....」
ホシノの口から語られた「上に従う傭兵。」とは違う。
今のフェリは連邦生徒会が嫌いなのだろうか。
「B7Rは山脈に囲まれた円形の荒野地帯でね、そこは地下鉱脈やら砂嵐やらなんやらの影響で電磁波の影響を受けて遠距離通信機器はもちろん誘導兵器の性能も下がる。
自らの力だけで戦い抜かなきゃいけない。
円卓は上座も下座もないでしょう?
だから"円卓"なの。」
フェリは続けた。
─────────────────────
《作戦本部からの緊急指令により、お前たちには自治区境界付近の強行偵察に向かってもらう。
"B7R"と呼ばれるこの自治区境界領域は
現在ベルカによる強固な支配地帯になっている。
作戦領域内には強力なベルカ生徒部隊が配備されており、強度の磁場による通信混線も確認されている。
つまり、戦闘には非常に困難な場所ということだ。
敵生徒との
「─ベルカ絶対防衛戦略領域 『B7R』─ ─通称"
─私達
そこには上座も下座もない
条件は皆同じ
所属も学年も関係ない
覇権を握る為、各学園の
─『生き残れ』─
それが唯一の交戦規定だったの─」
《
《ガルム2、了解...私達にお似合いの場所と任務ね....》
今回アビドス生徒は参加していない。
アビドス対策委員会は連邦生徒会からしたら「手を貸してもらっている身」であり、B7Rは危険すぎると判断され、当任務から外された。
つまり、私達二人である、その筈が....
《イーグルアイへこちらガルム1、サイファー、
当領域では
フェリは横を忍び歩きするサイファーに目をやった。
《今、私は山の頂上から望遠鏡を駆使して索敵、状況確認を行っている。
ここは森林地帯ではなく荒野だ。そのくらいさせてもらおう。》
《ガルム1了解。》
.....私たちは荒野を進んだ。
そして遂にその時が始まった。
《目視で敵を確認、敵生徒7名、前方距離300m》
イーグルアイが敵の接近を告げる。
《 ....ッッ!.....向こうも気づいたみたいよ...》
《 ......》
敵の生徒達と睨み合いが始まる。
突如聞こえてくる通信、
《なんだ、生徒が2名....目がおかしくなったか?》
《ここを何処だと思ってる?"円卓"を知らないのか?》
始まりのゴングのようにイーグルアイの声が通信機から響く。
《ガルム隊へ交戦を開始せよ!!》
私は'あの子'に祈るように言った。
《
ここはB7R、かつて友人が復帰不可能なまでの傷を負い、私自身も右腕と右翼を失くした場所。
油断はできない、出来るはずも無い。
そう、
《ガルム1
《 .....ッッ!ガルム2
ここは荒野、身を隠す場所も補給所も無い。
相手の銃撃はタフさがあるなら受け、無いのであれば避け切るしかない。
〈ダダダダダダッッッ!!!〉
《新しい銃の性能確認でもさせてもらおうか!!》
敵生徒が発砲してくる。
迷い躊躇いなど一切なく
〈ダダダダダダダッ!! 〉
私の愛銃、AK-47をカスタムした
弾は相手の顔面に直撃する。
《痛てぇじゃねぇか!》
当然
弾は無駄にできない。
私は飛びかかり肘鉄を見舞った。
《グハァッ!!》
その顔面にゼロ距離から銃撃を浴びせる。
〈ダダダダダダダダッッ!!!〉
《ガルム2、敵生徒1人制圧。》
《ボケっとつっ立ってんじゃねぇよ!お嬢ちゃん?》
背後からの銃撃、声が聞こえて咄嗟に躱す。
《くっ!!》
右腕を数発掠めたが、生憎感覚など存在しない。
《舐めないでよねッ!》
私は突貫して敵の生徒の腹目掛けて銃弾をお見舞いする。
《ぐふっ....今のは効いたぜ....》
《この程度じゃ倒れないの厄介ね...》
そう、ベルカの生徒は各1人1人がタフ過ぎるのだ。
1マガジン撃ったところでビクともしない者が多い....名前を知られていない生徒ですら強者揃いなのだ。
苦戦してる私を他所目に'
《なんだぁ!?コイツ!》
《動きが読まれてる!?ただの生徒じゃないよ!》
《背後に回れ!》
サイファーはフル武装、メインにM4カービンのカスタム、サイドアームにセカンダリウエポンを豊富に装備していた。
装備重量は相当なものだろう。
しかし、その身なりで走り回り華麗に敵の攻撃を交わし、体術を的確にヒットさせていた。
《空虚な攻撃だな.....》
キヴォトスではアーミーナイフなどただの玩具に過ぎず、ダメージを敵に与えることなど出来ない。
巧みにそれを使い敵を気絶させていくセンス。
はっきり言って憧れた。
《余所見してんじゃねぇよ!お嬢さん!!》
2人がかりで襲ってくる。
《邪・魔・よ!》
私は突貫してきた1人の銃をたたき落として奪ってはもう一人に向けて乱射した。
もう礼儀も作法もない。
《こんな所、もう'あの子達'に顔向けできないわね....》
そうしてお互い敵を気絶させた頃には更なる敵の援軍がやって来ていた。
《新たに敵生徒、4名......肩に赤い燕の紋章....》
《ガルム2からガルム1へ敵の増援、おそらく本体だと思う....赤い燕....ロト隊ね....》
《ガルム2、知っているのか?》
ガルム1からの通信が入る。
《ベルカには伝統部隊があって、世代交代はするけれど昔から変わらない部隊が存在するの。》
《そうか......。》
いつもと変わらない冷たい声。
《ガルム隊へ撤退は許可できない、交戦せよ!》
イーグルアイからの司令が入る。
《でしょうね。.....報酬上乗せよ...!》
交戦が始まる、敵の通信が聞こえてくる。
《ロト1からロト各員へ、
「野犬」狩りだ。
1匹たりとも逃がすな、叩き潰すぞ。》
《了解!》
《ここは「円卓」....死人に口なし...ね》
私は身構えた... でも、サイファーは違った。
敵に真正面から突っ込んで行っては掻き乱し撹乱して、迷いなくメインとサイドアームを使い分けて敵を撃破していく
《ダダダダダダッ!タンッ!タンッ!》
《ただの傭兵だ!私達誇りある部隊とは....ぐはぁっ!?》
《おい!2人もやられたぞ!たかだか1人の傭兵に!許さねぇっ!!!》
私はそれを後ろから援護することしか、出来なかった。
そのくらい私には一瞬の出来事だった。
《こいつ!ただの傭兵じゃねぇ ......この私が....》
3人目に、ロト隊隊長が倒された。
残ったのは新米だったのか、ただ1人取り残されて怯えるように下がっていく。
それに食いついていくサイファー、
《まさか残ったのは、私1人、援軍は.....?嘘だぁっ!!》
私はその生徒が乱射しているミニガンの手元を撃ち抜き、サイファーは武器を落とした相手に距離を詰めて
戦闘は終わった。
《ベルカの増援部隊を全員制圧、任務完了。
ガルム隊、基地に戻るぞ。》
任務終了を告げた
《連邦生徒会より報告。
「連合軍地上部隊が別方面より進軍を開始、貴殿らの活躍に感謝する。」》
それは、連邦生徒会が陽動のために、囮として私達を
《どうやら私達は捨て駒だったみたいね.....》
嫌ながらも生き残ったことにほっとした私はサイファーに呟いた。
《
─────────────────────
「当時あの作戦を組んだのは防衛室長の不知火カヤだった。
面食らったでしょうね、
捨て駒として、死んでもいい囮として使った生徒が生きて帰ってきたんだもの。」
カヤはそんなことまでしていたのか。
もし、連邦生徒会長の書類抹消が、後輩の為だったとしたら、その根っこは何処まで伸びているのだろう....。
私はフェリの話の中で疑問があった。
「"B7R"で
戦争のことでは無い。
B7Rの事を「かつて友人が復帰不可能なまでの傷を負い、私自身も右腕と右翼を失くした場所。」
と言った。
どうしてそんな事になってしまったのか。
フェリは重い口を開いた。
「先生はティーパーティーの3人、知ってるわよね?
桐藤ナギサ、聖園ミカちゃん、百合園セイアちゃん。」
私は頷いた。
「トリニティのティーパーティーの制度も?」
知っている。フィリウス、パテル、サンクトゥスの代表がティーパーティーになり周期的にホストが交代する、それがティーパーティーの政策だったはずだ。
「なら話は早いわね。
私はただのティーパーティーの生徒じゃなくて、元フィリウス分派リーダー、で元ティーパーティーホストだったの。」
「"「え!?」"」
別の世界でのシロコもベルカ戦争の経験者、つまりフェリの知り合いなはずである。
つまり、戦時下ではシロコやホシノは知らない情報だったのだろう。
私達の驚きは意に介さずフェリは続けた。
「戦争前の事よ。
私達リーダーにも任期があってね、私はナギサに。
他のふたりはミカちゃんとセイアちゃんにリーダーの座を譲った。
私がホストだったから、後輩で同じ分派のナギサにホストの座までは譲ることが出来なかったけれども。
私達3人の話し合いの中で、ミカちゃんは次期リーダーの中では力は強いけど危なっかしいし、ナギサでないなら頭の回転が早いセイアちゃんにしよう、と結論が出たの。
そうしてセイアちゃんは次期ティーパーティーのホストになった。
でも、数ヶ月も経たないうちにあの事件が起こった。
そう、セイアちゃん襲撃事件。」
アリウススクワッド、もとい、アズサによるセイア襲撃事件である。
実の所アズサは二重スパイで、セイアの死亡を偽装し、その事実は
「"それと君達に何の関係が....あっ!"」
可愛がっていた生徒が襲撃された事に理由を付けるのであれば、それは利権争いに他ならない。
「そう、私たち分派リーダーは後輩をそれぞれ可愛がってた。
自分の可愛い後輩をホストの座に置けなかった私達が後輩の為にセイアちゃんを殺した、ってそう思われたの。
セイアちゃんが居なくなったら残りの分派のうちどちらかの生徒がホストの座に自動的に就く事となる。
だから真っ先に疑われたのはティーパーティーのサンクトゥス派以外のリーダー。
つまり、フィリウス分派のリーダーである私と、パテル分派のリーダーであるもう1人、
「 .....酷い」
クロコが言葉を漏らす。
この頃からナギサの疑心暗鬼は既に始まっていたのだろうと想像ができた。
「私たちは査問会に掛けられてティーパーティーのOBからも追放されて、身の潔白を証明するためにベルカ戦争に参加させられた。
その結果ウスティオ傭兵育成学校に編入された。
まぁそこまでは良かったの、ギリギリ端末で話は出来たし、メッセージも送れた。
でも、事態は急変した。
ある戦闘のさなか、警告もなしにいきなり爆撃されたの。
私達二人はその爆撃に巻き込まれて、気づいたら病院で、私の右腕と右翼はもう無かった。
私の利き手は右だったから、その時は"もう紅茶も満足に淹れられない"って泣きわめいた気がするわね....」
フェリが思い返して笑った。
それは完全に自嘲だった。
「でもね?私はまだマシだったの.....
ニーナは、下半身不随で......もう立てなくなってしまった。
ミカって強いでしょ?
実はあの子最初は銃の使い方も分からない可愛い所があってね?純粋な女の子だったの。
それを見かねたニーナが厳しく修練して、今のミカがあるのよ。
多分、ミカにとっては師匠だし、憧れの先輩だったでしょうね。
運動神経抜群で文武両道、でも体を動かすのが好きなちょっと困った奴。
それが吾妻ニーナって女の子だった。」
それが、体を動かせなくなるまでボロボロになった。
ミカは苦しんだだろう。
自分のせいでセイアが死んだと知らされ、その結果憧れの先輩が戦地へ赴いて一生治らない傷を負ったとするならば。
セイアへの殺意を抱いていなかったとしても、結果がどうであれ、内通したミカに責任がある。
ミカはどれだけ追い込まれたことだろう....。
頑なにエデン条約締結を阻止するまでにどれだけの罪悪感を背負ってきたのだろうか。
ミカからその先輩の話は今まで聞いたことがなかった。
セイアはこの一部始終を話してはくれなかった。
それだけ彼女には、いや
ふと、コメントの内容を思い出す。
C.I.P.H.E.R『真実とはシュレディンガーの猫の様なものだ。
事実が観測できないのであればそれは両方の結果が存在する
"1"か"0"、コインの裏表、ONかOFFなのか。』
今まさにそれを体感した。
これまで見えてなかった真実が、見えてきて。
語られていないならそれが全てでは無い。
しかし見えていなければ事実も存在しない。
そして見えてしまえば事実は確定してしまう。
この時点で私は選択していたのだろう。
この事件に首を突っ込む、という事を。
「当時作戦本部に問いただしたら「ゲヘナの一部隊が支援砲撃のタイミングをずらした結果」って言われたわ。
定期連絡の際、私達は最初ナギサ達に無事だって報告したけれど、何処からか、誰からなのかは分からないけれど、真相が広まって.....
ミカのゲヘナ嫌いは元からだったけど、さらに加速して ........」
そして、アリウス生徒を動員してクーデターを起こした。
「でもね、」
しかし、フェリの話は、懺悔は止まらなかった。
「本当は査問委員会の結論は違ったのよ........私達がベルカ戦争に赴いたのは───」
フェリから語られる現ティーパーティーの3人が知らない真実。
私は、真相を知ってしまった。
人の善意は、巡り巡って悲劇を生み出すことを。
「"話してくれてありがとう、フェリ。"」
一通り話を聞き終わった私達は会計をすませ(なお支払いは当然私持ち。)カフェから出た。
「先生、話した交換条件と言っては悪いのだけど....」
次にフェリの口から発された言葉は矛盾していた。
「できるだけ、なるべく、ベルカ戦争には関わって欲しくない。
でも、お願い。
'あの子'をサイファーを探して欲しい。」
「"....てっきり居場所を知っていると思ってた。"」
「終戦後の彼女の消息は分からない。けれど、先生と接触したならおそらく生きてる。
私は今になっても彼女の事が、分からない。」
「知らない」では無く「分からない」
何故か彼女の言葉は引っかかりがあった。
「それと.....」
彼女はバックから封筒を2枚、私に差し出した。
「これ、私からナギサ宛の手紙。
でこっちはニーナからミカへの。
実は終戦後、私達一切顔だしてないし、出せないのよ。
頼めるかしら?」
私は
「"もちろん。必ず彼女達に渡すね。"」と返事をしてフェリと別れた。
後書き
フェリのアサルトライフルの名前は
グリーンパレス。緑の宮殿。
エスコンZERO本編で最後ピクシーが操縦していた機体は
ADFX-02《モルガン》
元ネタはイングランドの妖精の王女「モルガン・ル・フェ」
モルガンが居るとされている建物が「緑の宮殿」という事で武器名にしました。
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