『
世界的なゲームの祭典、新作・旧作問わず多くのゲームにとってまさしく晴れ舞台とでもいうべき大舞台。
毎回様々な情報が飛び交うこの一大イベントだが、特に今回は
そんなゲームの祭典、その二日目。
華やかな現地映像からその開催を告げるアナウンスが流れるのを聞きながら、アクマリーこと
「はーい、ではこの会場の喫煙場としてやっていきますよー」
たまり場の主がほざきよるわ
イライラからか辛辣ぅ
いつも通り、とはいかなかったが、それでも飛び出しそうな棘をなるべくしまい込んだ配信開始の挨拶に特にリスナーの不満もないのを確認して、アクマリーはいつもの配信スタイルに感謝した。
事務所の通達通りに変にアイドル路線を走っていたら、ここまでギリギリな治安は保てていなかったろう。古き良きゲーセンのように、知らないプレイヤーの対戦動画が流れるモニターをダラダラと見るような、そんなテンションの配信をやっていたのが、こんなところで活きたようだ。
「もう皆さんご存じでしょうけど、今回のGGCはRwH6の大会がありまーす。そっち見たい人は他の人に行ってくださいね、ここだとGH:C以外は午後のレーシングゲーしか見ないので」
自社運営のイベントガン無視はまずいだろ
一応GH:Cは見るあたりちゃんとしてる
今回アンバーさんいないんです?
「いいんですよ、許可もらってますし。アンバーちゃんは秘密です、というか聞くな」
だいたい分かった
こーれ置いてかれて拗ねてるだけです
レースゲー見る理由わかって草
それだけじゃないと言いそうになるのをこらえる。いや、まぁ、確かにそれも理由の一つではあるのだが、それはスパイス的に不満があるものであって、根本的な理由は違うのだ。
ちらりと見たサブモニターに表示された、先日発表された
このどこかに自分の名前があったかもと思うと、そうならなかった原因のスポンサーのお達しを忠実に聞く気などなくなるというものだ。
「ま、
伝説って?
幻の擬音解説もう一回見たかった……
ああ!
「やかましい。知らないゲームの用語なんてパッとわかるわけないでしょ」
苦々しい思い出を話すコメント欄に釘を刺し、画面を操作していまだ準備中のGGC画面を覆い被さらない程度の大きさにした
「えーっと、エキシビションの開始は10時。そこまではゲームシステムの変更点とか追加要素、あと開発者インタビューとかですね。RwH6はもう始まってますので、見たい人は急いで他の人へ」
行ってきま
結局シャンフロエンジンは使ってんのかね
別枠に行く者、残る者。そして新たに来た者。
流れていくコメント欄との質疑応答も交えつつ、エキシビションマッチ――『爆薬分隊』vs『StarRain』の開始時間までを過ごすのだった。
「いや、ほんとに誰」
ニトロスクワッドってコスプレ集団だっけ
ケイいなくね
大歓声の中に現れた全く知らない二人組のコスプレに、おもわずそんな感想が出た。
もちろん、飛び入り参加というか助っ人参戦が二人いるのは知っていた。
むしろ唯一コスプレしてない「夏目 恵」こと
「ケイさん開幕トイレスタートってマジです?」
ここまでくるとナツメグが間違ってるのでは
ネームレスコスのほうめっちゃ場慣れしてる感じするわ
カボチャ頭のコスってジャックか。完成度高いな
爆薬の名にふさわしいくらいにインパクトある出場をかますニトロスクワッドにコメントも言いたい放題しているが、アクマリーも同意見なのでとくに止めない。
カボチャ傭兵コスにネームレスコスがいて、あげくリーダーはトイレスタートするチームである。下手すると自分もこのコスプレ集団の一員だったことを思うと、出なくてよかったのかもしれないとアクマリーは内心でナツメグに同情した。
翻訳機能すごいけどコスプレのせいで頭に入ってこない
盤外戦術ってこういうことなんだな
「うーん、戦術とかじゃなくてただの趣味な気もしますけど。ほら、ギャラクシアシリーズのキャラコスとかじゃないですし」
ただの趣味でここまでやれるのすごくね
別ゲーのキャラ使う理由ないもんな
「お、始まりますよ。ナツメグ頑張ってほしいなぁ」
初っ端から色々あったエキシビションマッチが、いま始まった。
オリキャラのリアルを出すのはこのパートくらいにしたい(願望)