今作では、伏黒君が目覚めてからもう一回軍隊が来てます。
「…」
「よう」
「何だお前。殺さなかったのか」
「…お前だろ。名古屋で暴れてたのは」
「名古屋か。多分俺だな」
と言っても、岩を降らせただけ。というか、あの空飛ぶ女の術式はなんだ。焼けるかというか、俺自体が殺されるような感覚だったぞ。全く、物騒な。というよりも…長い間寝ていたわけではなさそうだな。良いことだ。
「それで?あの三人組…確か、クサカベとか言ったか。そいつと同じことを言うのか?」
「日下部…いや、違う。どうか、俺たちと手を組んでくれないか?」
「断る。俺はいつも楽に生きてるんでな。ここから逃げれたら、仙台にでも行く予定だ」
「仙台…?」
「ああ。選ぶ時に見たんだ。仙台は良さそうだな。乙骨憂太が強そうだ」
「あの人か…」
さて。それとは別に。仙台には行かない。名古屋に行って楽をする。伏黒恵と言う男は何やら目的があるようで、それを目標に先ず動き出し、そして今そのほとんどが達成された…らしい。変な話だ。辞めちまえ辞めちまえ。俺が集めたポイントも、なんか使われるっぽいし。はぁ…お前が伏黒だとは思わなかった。
「…俺は、鎌倉時代の人間だ」
「?」
「鎌倉時代、親殺しは禁忌のうちの一つでな。村八分、そんで持って罰される。理由が理由なら、死刑。危く死ぬところだった」
「…そうか」
あんまり驚かれないと、話した甲斐がないのだが。
「さて。世話になった、それじゃあな」
「待て」
「あん?」
「なんで虎杖が宿儺の器ってわかった?」
「…呪力だ。混ざり方と言っても良い。目は人より良くてな」
「そうか。」
それで終わり。さっさと行くこととする。名古屋コロニーへ…あ?な、ん?それぞれのコロニーにいる人数が…激増してる!?名古屋は…いや、名古屋も!クッソ、こう言う時に段取りが悪いんだから!
「おい、伏黒!」
「伏黒恵!」
「大変だ、兵隊が!」
「っ…嘘だろ…!?」
あまり建物を壊してはいけない。俺個人の感性だが、何処か幕府を感じさせるこのコロニー、壊すのはダメだ。ならば、どうするか。領域はダメだ。負担が大きい。なら、やはり殴り合いか…こう言うのは苦手なんだ。鎌倉の時も呪物でどうにかしてたしな。
「やっば」
一人ずつ制圧。呪力にものを言わせた、ただの特攻にはなるが。全員蹴散らし、とりあえずの安全を手に入れる。
「あんた強いな」
「いや、これでも術式を使っていない分かなり手加減はしている。」
「本当だろう。平安にすらいない術式だ」
「呪術全盛が聞いて呆れる。それで?どうすんの」
「もう来ないだろうな。一応人だし」
「…はぁ。アホらし」
唐突にアホらしくなったので、ホイと捨てる。対して上手くもない飯を食べて、何故か俺も伏黒恵の仲間とされた。何をどうしたらこうなるのか。警戒の二字がない奴らだ。俺もまあそうだが…やはり並の強者とは戦いたくなる。その点で言えば、別コロニーにいるカシモとか言うやつ。それと、仙台の乙骨憂太。あとは、カシモからポイントを受け取ったであろう秤。
「…むう」
「じゃ、ポイント回すぞ」
「うい」
やることといえば、ただポイントを回すだけ。暇だな。
「…仲間というのは、こんなにも面倒なのか」
「何か言った?」
「俺はこのよくわからん物を食いたくない」
「…ポテチだよ…?」
「それで。どうする?」
「ポイントは集まったからな。伏黒の目的を達成させる」
そうか。言い残し、名古屋コロニーへ行く。大量の人間が入ってそのままだ。更地を整えてやる。と、連絡係の人間はいないらしいのでルール追加したら戻ってこいと。追加されるルールは死滅回遊からの脱出を目的としたもので、そうしたらコロニーを移動して来て欲しいと言われた。
「とは言っても。このコロニーもこのコロニーであんまり暇なんだが」
術式を発動してパッパと軍隊を潰す。これだけでポイントがわんさか集まるので便利だな。もう二回くらい来てもらってもかまわんのだよ?…待て。おかしい。術師以外では衝撃はどうにもできないはずだ。何故か岩の軌道が逸れた。どうなっている…?
「コガネ。あそこにいるやつは誰だ?」
『乙骨憂太だな!』
「あいつが…?」
「こんにちは。点もらえますか?」
「させてみろ」
「リカ」
成程、式神使い。それに乙骨自身がかなり強い。式神と乙骨…どちらも同程度の力はある組み合わせだ。二人で力を合わせて逸らした?それとも術式か?伏黒とはレベルが違いすぎるな。普通の式神使いとの戦いと思わない方が良さそうだし…
「おっと」
「!」
乙骨憂太は刀が主な攻め手。式神は素手か
「名古屋は良いぞ。俺が散々耕したからな」
「…!?」
極ノ番で様子見。さて、どう防ぐ?先ほどのように逸らしたところではどうにもならん規模の隕石だ。
「リカ。おいで」
式神が完全顕現か?とすると…リカとか言う式神、まだ隠し手があるな。どんなことがあるか…いや、そもそも乙骨は術式があるのか?あの式神が術式?
「式神で止める気か?」
「はい」
髪の毛を千切って式神を大量出現。やはり式神が術式、または得意な奴か。本人のレベルも高いのがいやらしいな。
「俺を術式だけの奴だと思うなよ!」
「リカちゃん!」
式神を蹴り飛ばし、乙骨にぶつける。先ほど出した式神はもう出てこない…どういうことだ?何か理由があるのか?それとも目的が?もしあの小さい式神に何か特別な力があるとしたら?
「…止めるためか!!」
仙台在住のあの方「何それ、知らん。こわ…」