ここめちゃくちゃで、しかもあんまり時間進まない。申し訳ない。
「宿儺はこの状況で脳破壊して脳みそを復活させる手段が怖いと思う。だから、このタイミングを狙ってた」
「新羅さん…!」
「ブラザー!共に行くぞ!」
「東堂…!!」
「ケヒッ」
全員が無事に入れ替わったといえど、だからと言って俺が術式を使える訳じゃない。度重なる術式の使用に加え、最後の極大隕石。天候は乱れ、一部では熱により焦土と化している場もある。それらを踏まえた上で、さあてどうしようか。俺も余裕がある訳じゃないが、あいつはあいつで黒閃だしなぁ…
「宿儺、上」
「!」
宿儺にまず上を向かせる。いくら宿儺と言っても、虎杖悠仁の打撃は効く。魂面で。更にはこの隣にいる東堂とか言う男の術式。それを踏まえればよく出来る。さて。乙骨が五条のガワをかぶって出てくるよりも前に始末するか。羂索曰く、あいつの術式はコピーした後永久に使えるようなものらしいけど。伝えるの忘れてたし。うーん、まあ、いいか!
「うらっ」
岩で包んで視界を無くす。
「解」
「ちっ」
直ぐに対応されたな。解で光の入り口を作って虎杖悠仁の打撃を見やすくしやがった。であれば、東堂と虎杖悠仁を包み、宿儺に投げる。東堂が打楽器を鳴らす。どちらがどちらかは俺もわからない。呪力探知?秒間に何回入れ替わってんのか知らんが、ほぼどっちにもいる状態だぞ。
「!」
でも、それは選択肢がその二つにしかないと言うことではない。俺も近づけばそれで良し。ここで宿儺を岩で包み、背後に回る。途端に、目の前が真っ暗に。入れ替わった。岩を砕いて現状を見る。俺と入れ替わったのは、宿儺。なるほどな。そういうことか。
「がっ!」
「ちっ」
「ぅぅぁぁあ!!」
虎杖悠仁が後頭部に蹴りを入れる。東堂も合わせて顔面を殴る。この3人の中で俺が防御役か。骨が折れるな。
「離れてろ!」
「っ!」
「丸分かりだ」
「なんてなー!!」
宿儺を蹴り飛ばす。上に。呪力を込めた岩をいくつか投げる。それらを足場に、素早く登る…のとは別に。足元の岩をわざと壊して入れ替えの相手を増やす。本命は虎杖悠仁の打撃、他はその打撃を入れる隙を作るのみ。
「うおっ」
「ナイスだ、ミスター新羅」
「お前、余裕だな?」
まあ、それはそれとして。降りて来た宿儺をリンチしようとして、斬撃を喰らう。危うく首が飛びかけたが、鼻が切れただけ。あぶねー、危うく目玉飛び出してた。それをやめて、さっさと本命が振ってくる。俺と入れ替わった虎杖悠仁のドロップキックが降る。宿儺が何かしようとした時に手足を踏みつけるか岩で妨害する。
「捌」
「うおっ」
足が切れた。でも安心だ。生きてる。捌の精度も下がっているらしい。嬉しい誤算だ。片足落ちただけで済んだ。ま、死ぬならもう少しマシな死に方がいいしな。
「!」
俺にも役割はあるし。投げた岩達を囲むように空洞を作り、東堂の力で天使を呼んでもらう。俺を焼き殺しかけた、天使の技だ。俺の術式は外から見たんじゃ極ノ番かそれ以外かはわからない。だから宿儺は、この大きさは切るしかない。それに対して東堂が回避させる。
「邪去侮の梯子」
「あ、やっぱ俺も焼けるんだ」
「っ」
宿儺が光の中を上へ駆け上がる。呪力を込めた岩を投げて東堂のサポートをする。虎杖悠仁も同じように上がるので、デカい岩を作って足場を出す。俺は外側から行くとしようか。
「落ちろ!」
「邪魔だ」
「その股座に!!虎杖ぃ!」
東堂の入れ替えで落ちた虎杖悠仁を呼び戻し、再び攻撃させる。俺以上の質量の極ノ番を生み出し続けて空中を掴んで移動し、光の柱から出た宿儺を極ノ番ごと叩き落とす。小さめの極ノ番を追加で何度も放ち、どうにか…
「っ!」
「退け」
黒閃。これは、参った。かなりの距離を離されてしまった。ムカつく。乙骨が出てこないとなれば、宿儺の術式を消すには一か八かの領域展開をやってみるとしよう。そうだな、閉じない領域は、今の俺にできるかね。
「領域展開」
「ほう」
感覚…感覚の話だ。外殻が作れないのではない、空気を外殻として捉えず、外殻は必要ない。壁は無くていい。相手が逃げれても良い。だからここで、閉じない領域を。
「っ!」
「閉じてない…!?」
「あとは術式の対象を…!」
横を向けば、宿儺が領域を展開しようとしているのがわかった。効果範囲を絞り、半径20メートル。領域のシンボルは…あった。わかりやすい、丸い岩がシンボルか。東堂と虎杖を呼び戻す。この領域内を対隕石無敵領域として利用する!そうすれば宿儺は領域を使わざる得ないはずだ!
「皆!」
他の奴らは憂憂頼むぜ!
「領域展開」
よし来た。これで隕石は大丈夫。あとは宿儺の領域を止めさせること。展延は使えない。なら…そうだな。彌虚葛籠で行かせてもらうか。
「っ」
「片足がない状態では無理だ。ミスター新羅」
「俺が行く」
「…いつだ?」
「は?」
「いつ、乙骨は参戦した…!?」
宿儺の領域が消えた。それまではわかった。だが、だが何故乙骨が!?領域を消すために術式反転したのか!?危険が過ぎる、だがこれで乙骨の領域直後の問題を消せた!つまりはこれで万全!
「やれ、虎杖悠仁!」
「っっらぁ!」
岩を投げ、それに入れ替わりながら進む虎杖悠仁。反対に腰を置き、もう疲れたことを示す。
「限界か」
「…いや。乙骨が出たなら、俺の術式は邪魔以外の何者でもない。やめとく」
「そうか。わかった」
東堂も走っていく。俺はなんか気絶してる天使…来栖、だったか?を背負って戻るとしようか…いや。それなら…アレだな。裏梅とか言う氷使いを殺すか…いや、やめておこう。呪力はまだあっても、体力がな。
「はー、疲れた」
「おかえり。その子、こっちに」
「はいよ」
「みんな凄いねー。私の世代は全員死んだのにさ。乙骨も死ぬつもりだけど」
「あー…その件、なんだがな?」
羂索「昔、実験でね。模倣の使い手に模倣させたら、出来たんだよ。だから私は模倣の使い手が嫌いかな」
新羅「へー」