転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す 作:くずもちXXX
意識がはっきりと覚醒したのは赤ん坊の時だった。
俺はぼんやりと生まれる前の過去のことを覚えていて、大層混乱したのは間違いない。
どうやら俺は死んでしまったと思ったら、赤ん坊になって生き返っていた。
記憶はかなり虫食いだが確かにあり、なぜか趣味に関する記憶は妙にはっきりしていた。
そんな俺の唯一の趣味は―――ガンプラ製作だった。
ああ……あの作りかけのガンプラはどうなっただろうか?
正直、記憶にしても未練と言うほど確かじゃない。
しかし積んでいたあいつらを完成させられなかったのが俺の唯一の心残りだ。
これが転生というやつかと悟った時、ひょっとするとまだ見ぬ異世界にでも飛ばされ、一生原始人生活なんてこともあるかもしれないと覚悟したが、幸いそんなことはなかった。
というか、転生はしたもののほとんど元居た世界と変わらなかったのである。
俺は神に感謝した。
そして我が家の家業は……模型ショップ!
しかもガンプラをメインにした店!
俺は神にとても感謝した。
ああ、素晴らしきかなガンプライフ……あまりにも恵まれ過ぎた環境に俺はますますガンプラにのめり込んだ―――。
これならば前の人生で作ったジオラマを、いや……それ以上のクオリティの作品を生み出すことが出来るかもしれない。
そんな情熱に突き動かされ、クリエイティブな日々に浸りきっていたある日、俺は衝撃的な映像を目撃した。
『マイガンプラでエキサイティングなバトル! ガンダム・プラモデル・デュエル! GPDで君は生き残ることが出来るか……? サービス開始!』
「……!」
ああ……そういうかんじ!?
ガンダムビルドファイターズ……いや、GPDならダイバーズ!?
いやいやそんなことは些細な事か。
CM通りの物があるのなら……ここではガンプラが動く!? 戦う? 最高か!?
「おいおい……始まっちまったな、俺のガンプライフ。フッフッフッフッ……」
「……え? どうしたのタカマル?」
俺は、この都合が良すぎる現状に恐怖した。しかし同時に強烈な歓喜で震えたことも否定はすまい。
こいつは熱い展開……な気がする。ジオラマ作ってる場合じゃねー。
テレビを見ながら不敵に笑うとちょっと家族に引かれちまったあの日から―――いくばくかの月日が流れた。
端的に言うと俺はGPDで遊び倒した。
しかしずっと続くかに思われた最高の日々は、しかしある日思ったより早くの終わりを迎えた。
残念だが心の準備が出来ていただけ、俺は幸せ者である。
お小遣いをはたいて買ったプラモデルが壊れて子供が泣くという、ちょっとした問題を解決した次作『ガンダムバトルネクサスオンライン』のサービス開始が発表されると俺のガンプライフは次のシーズンに突入するのだった。
はじめましてくずもちXXXと申します。
ガンプラの二次創作やってみたい!と思って始めました。
お付き合いいただけると幸いです。