転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す   作:くずもちXXX

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月面攻略作戦

 交渉は成功した。

 

 模型ショップ店員としての特権は存分に使わせてもらったが、最終的に首を縦に振らせることに成功したのは大いなる前進なのではないだろうか?

 

「はい。では新メンバーにシバ君を加えて、フォース『モルガーナ』本格始動していきたいと思います」

 

「……いや。加入させんな。お前の言うことが本当か確かめる間だけだからな?」

 

「好奇心旺盛で何より。出来れば正式加入期待してるけどね」

 

 それでも恩恵は大きい。ここは是非とも自主的に探究を進めて、情報提供いただきたいところだ。

 

「歓迎しますシバ様」

 

「……こっちじゃ、普通のサイズなんだな。お前、本当にリアルが存在しねぇのか?」

 

「おそらく。タカマルに巧妙に騙されていないのであれば」

 

「「……」」

 

「突飛なことを言っている自覚はあるけど、そんな目で見ないで? 心が折れそう……報酬のガンプラ80パーセントオフ券は受け取ったでしょ? フォースに入ってくれれば、諸々の周辺機器無償でプレゼントは中々熱い報酬だよ」

 

「……まぁな」

 

「では本格始動です。シバ君のスタートダッシュと行きたいところだったんだけど……実はいいミッションが開催されるらしいから、そっちを優先したい」

 

「いいミッションだと?」

 

「そう。公式がフォースネストくれるってさ」

 

「ミッション報酬だろうが」

 

 そうとも言う。

 

 場所の立地がものすごく気に入ったので、参加してみるのもいいかなって。

 

「月面の基地を手に入れよう。ガンダムっぽいだろう?」

 

 月面なんてはそれだけで浪漫がある。

 

 コロニーともまた違う6分の1の重力を体感する絶好の機会だった。

 

 

 

 GBNにログインした俺達はマップを広げて、軽いミーティングを始めた。

 

 現在、俺とリリネットは人間アバターだが、シバくんは……いや、GBN内ではアンシュか。

 

 アンシュは目つきの悪い紫色のハロのアバターを使っていた。

 

 名前も仮だけじゃなくってこっちにも使っているあたり悪いことしそうだった。

 

「ではアンシュ。ミッションは、そのまま月面基地の攻略だ。総勢100機以上のGビットが守る月面基地を攻略しろって話らしい。フォースネストが与えられるのは月基地内部のボスを討伐したフォース。早い者勝ちだな」

 

 アンシュはミッション内容を隅から隅まで眺めて、鼻を鳴らす。

 

「へぇ。ずいぶんだな。勝者1名ってのは」

 

「フォースネストについては今のところちょっと陣取り要素もあるね」

 

 それは作中にもある事なので今後も、ネストのやり取りは推奨される遊び方なのだと思う。

 

 ゆえにサービス初期勢はこの辺有利。

 

 フォース結成の暁には公式ミッションはできる限り手広く参加していきたい所存である。

 

「オンラインを楽しむための要素かもな。ガンダム関係ないが」

 

「まぁ月に行かずに体験する月面がどんなもんか見てやろう」

 

 それこそガンダム関係なく月面はロマンだ。

 

 これは絶対いただいて、月面基地を我物にする算段である。

 

「それでは、ミッションの完全攻略を目指す、そう言うことで間違いありませんか?」

 

 リリネットの質問に俺は力強く頷いた。

 

 

 

 公式大規模ミッションは、参加者が膨大になる。

 

 特に今はサービス開始直後でユーザー自体が多く、激戦となることが予想された。

 

「リリネットは、最初以外はアクティブに行動はしなくていい。特にGビットの射線には絶対に入らない事」

 

「Gビットというのは?」

 

「ガンダムXに出てくる。サテライトキャノンを装備した自立機動兵器だ。バカスカ強力なビームを打ってくる可能性大」

 

「……承知しました」

 

 サテライトキャノンの威力はガンダム作品は数あれど、その中でもかなり強力な方に入る武装である。

 

 月からマイクロウェーブを受け取り、エネルギーにするが、ステージが宇宙空間ならその効率も最大のものとなる。

 

 アンシェに関してはゲスト枠にて参戦。お試しということではあるが、不承不承報酬分は働くつもりはあるようである。

 

「アストレイの調子はよさそう?」

 

「誰に言ってやがる。手抜かりはしねぇよ」

 

「いいね。じゃあ、期待させてもらう」

 

 この子拗らせる期間が短かったからか、まだいくらか素直だ。

 

 では作戦を始めよう。

 

 俺は今回Gレクスとハロクタンをセット運用して、スタートダッシュを狙う。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 アンシュのアストレイは上部に乗ってもらうことにした。

 

「振り落とされないでね?」

 

「問題ねぇよ。しかし、最初の機体にこんなゲテモノ用意するたぁ。スゲェ趣味だよな」

 

「いざって時は俺がコントロールとれるし、機動力も上がる。最善だと思いますが?」

 

「私は気に入っています。ハロのところが特に」

 

「クタン参型全然関係ないじゃねーか。もういい。行くぞ」

 

 そうとも行こう。

 

 カタパルトに機体がセットされ飛び出すと、満天の星空の中に欲望にまみれた流星が沢山月に押し寄せるのが確認できた。

 

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