転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す   作:くずもちXXX

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リーブラ撃墜ミッション

「やぁよく来てくれたねタカマル!」

 

 握手を求めるシャフリさんに、俺もにこやかに応じた。

 

「こちらこそ、お誘いありがとう。それにしてもずいぶん面白そうなミッションですね」

 

「だろう? 撃墜するのは骨が折れそうでね。そしたら君の事を思い出したんだ。大きな得物を狩るのは得意だろう?」

 

「うーん、GBN内の俺のイメージよ。まぁ面白そうなんで奥の手も出す予定ですけどね」

 

「ほぅ……それはいいね。私も是非君の奥の手とやらに興味があるな。実際いけそうかな?」

 

「もちろん。楽しみにしてくださいよ。それに頼りがいのある味方もいるんです」

 

「今日はよろしくお願いします」

 

傍らのリリネットが頭を下げると、シャフリヤールはすでにリリネットの事を知っているようだった。

 

「モルガーナだったね。噂は聞いているよ。今回君達の火力には大いに期待している。じゃあまた後で、他のフォースにも声をかけているんだ」

 

「ええ。じゃあまた後で」

 

 手を振りその場は別れる。

 

 どうやら我がフォースの名は着実に広まっているようだった。

 

 リーブラ攻略ミッションは、巨大宇宙戦艦リーブラを撃墜するのが目的だが、簡単ではないだろう。

 

 しかしクリア報酬としてフォースにリーブラプレゼントは、かなりおいしいと思われる。

 

「……すごい時代になったもんだ。宇宙戦艦プレゼントとは」

 

「流石にバトルには使用できないみたいですが、自作ミッションで使えるオブジェクトの様です」

 

 リリネットの補足に、俺は実に楽しそうだと頷いた。

 

 

 

 今回のミッションもまた、実に楽しそうなものだった。

 

 ミッション詳細にはリーブラを守るのは50機のビルゴとある。

 

 ビルゴは強力な砲撃とプラネイトディフェンサーという優秀な盾を持つ、モビルドールという自立兵器だ。

 

 おそらく機械のような動きの集団戦を仕掛けてくることは間違いない。

 

 だが、今回は複数のフォースによる集団戦。それぞれ期待される役割はあるものの、カバーも期待できるので大分気は楽だった。

 

「俺達はリーブラの菱形のブロックの一つを破壊するのが目的だ。中心のジェネレーターを破壊してミッションクリア……いや他のフォースも含めて5割破壊出来たらクリアだ」

 

「了解しました。それで今回は……」

 

「ひとまず俺が行ってみるよ。他のメンバーは援護射撃を頼む。ビルゴは攻防一体の機体だ、攻める時は慎重に」

 

「了解。ご武運を」

 

「まぁ頑張るさ。じゃあみんなよろしくお願いします!」

 

 俺は通信で激励し、カタパルトからビルゴがひしめく宇宙空間へ飛び出した。

 

 おお! リーブラの主砲がでっかい!

 

 宇宙戦艦というよりもほとんど要塞に近いそれは、ガンダム作品の定番『終盤アホな威力の主砲を備えている系』のやつだった。

 

 そんなデカブツを仕留めるためには、相応の装備がいる。

 

 今回使用するのは宇宙空間で最も力を発揮する、俺の切り札の一つだ。

 

「うん! ガンダムじゃよく見る光景、よくみる光景! じゃあリリネットさん! やるぞ!」

 

「了解です。クタン任せます」

 

「ああ―――合体だ!」

 

 ハロがクタンから切り離され、クタンはまっすぐこちらに飛んでくる。

 

 そしてバルバトスGレクスにドッキングしてその姿を現した。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 バルバトスルプスGレクスはクタンを着込む様に装着して、武装のすべてを同時に展開する。

 

「さぁお披露目だ……とくと見せつけてやろう」

 

 Gレクス・キメラとでもいうべき形態は、俺の最も火力のある装備だった。

 

「さぁいくぞ!」

 

 開幕早々、俺は大型プロペラントタンクで加速する。

 

 機体は驚くほどのスピードで敵陣の真っただ中に突っ込んだ。

 

 ビルゴはすぐさま反応し、こちらの行く手を阻む様に陣形を組んだが、構わず俺は直進した。

 

「弾くなら弾け! ただし飛んでいくのはお前だがな!」

 

 ブースターの加速+大型メイスのフルスイングでプラネイトディフェンサーごとホームランだ。

 

 綺麗に並んだビルゴをピンボールの様になぎ倒して前に進む。

 

 山ほどいるからどこでも狙えたが、道を作れればそれでよしだ。

 

 四方八方からターゲットされているのに加え、リーブラの主砲発射が近いこともあって、モニターは警告メッセージだらけだった。

 

「だが撃つ前に仕留める!」

 

 だが、あまりにも無茶な特攻だ。

 

 流石にダメージ覚悟だったが、思ったよりも攻撃が少ない。

 

 その理由は、後方からの援護射撃にある。

 

 俺を攻撃してくる敵機から優先的に攻撃してくれているのが分かって、俺はクッと笑いを漏らした。

 

「……命中率高いな。こりゃ負けてられない」

 

 完全にサポートに徹するフォースメンバーの期待に応えなければ隊長として情けない。

 

 せっかく今日はでかい機体だ、作中ピースミリオンの精神に倣うとしよう。

 

 武装を手当たり次第にぶっぱなし、ビルゴを撃ち抜いて行く。

 

 しかし大型のブースターは宇宙だけあって、重さなんか関係なく俺をリーブラまで連れて来てくれた。

 

「目標は……そこだよなぁ!」

 

 間髪入れず、Gレクスキメラの大型アームの指に内蔵されたビーム砲がリーブラ壁面を焼いて行く。

 

 巻き起こる爆発に突っ込めば勝利の道の出来上がりだった。

 

 何とかリーブラ砲撃前までに間に合った。

 

 そこで目標のジェネレーターを発見した俺はここで撃ち尽くすつもりで砲火を集中した。

 

「ビーム兵器なら今日は腐るほどあるぞ!」

 

 とりあえず破壊するだけ破壊して、勢いあまってリーブラを貫通するように外に出る。

 

 宇宙空間を飛びながら、大爆発するリーブラの一ブロックを確認して、俺は一番槍の特攻が成功したことを確信した。

 

「ハハハハハッ! よし! ミッション終了!」

 

 すると今回の仲間達から歓声交じりの通信が入って来た。

 

「すごいじゃないか! さすが月の悪魔は伊達じゃないな!」

 

「信じられない! 絶対途中で落ちると思ったのに!」

 

「素晴らしいです。マスター」

 

「マスター?」

 

「月の悪魔マスタータカマル……もるなぁ」

 

 もってないからね!? オープンチャンネルで、誤解が広がっている!?

 

 言い訳したいところだったが、これ以上盛り上がられても困る。

 

 それに先制攻撃が成功した今、忙しくなるのはここからだった。

 

「よし! モルガーナは、他のフォースの援護に回ってくれ! 俺もすぐ行く!」

 

「「「了解! マスタータカマル!」」」

 

「……リリネットの影響がしっかり出てるなぁ」

 

 貢献度はこれで十分、ここから先は完全に自由だ。

 

 フォースモルガーナは、サテライトキャノンを撃ちまくる。

 

 そして宇宙戦艦リーブラ中心ブロックを味方フォースのGN粒子の光が貫いた時、ミッションの成功は確定した。

 

 

 

 作戦後、上機嫌のシャフリヤールと話す機会があった。

 

 彼も無事リーブラを手に入れることが出来たのだろう。俺もそうなのだから内心はホクホクである。

 

「おお! タカマル! いいミッションだった! 最初の特攻は見事だったよ!」

 

「ありがとう。こちらこそ楽しかった。シャフリヤールさんのガンプラさすがの威力でしたね。ガンプラのクオリティが違う」

 

「嬉しいね。私ほどガンプラ愛にあふれている人間はそういないと自負しているとも」

 

「じゃあ、ひょっとしてGPDに興味あったりしますか?」

 

 そう尋ねると、シャフリヤールは肯定した。

 

「ああ、あれは良かったよね。デジタルも良いが、自分の作ったプラモデルが自在に動くのはまた別のベクトルの趣があった」

 

「わかります。実は家、リアルで模型店をやっているんですが、サービスの終わったGPDを使えるように改造しているんですよ。フィールドも大きくつなげて」

 

「ほう! それは面白いじゃないか。君の店は日本なのかな?」

 

「そうですよ。オサカベ模型店って店です。ガンプラの関連商品には少々自信がありますからどうぞご贔屓に。公式じゃもう扱ってない掘り出し物のキットもあるかもですよ?」

 

「本当かい!……ふむ。今ちょうど日本に来ていてね。都合が良ければお邪魔させてもらおうかな。……ちなみにその改造したGPDというのも店に?」

 

「ありますよ。さすがに店には置いておけないので、店の裏の倉庫でやってます。ゆくゆくは非公式大会なんていうのも開催予定でしてね。言ってくれれば案内しますよ」

 

「いいね。その時はぜひお願いするよ」

 

 これは手ごたえあったかな?

 

 ご来店の際は、ぜひご案内させてもらいたい。

 

 そして未来のトップモデラーも仲間に引き込みたいところである。

 

 さてもう一つミッション行ってみるかと気合を入れていた俺だったが、空から鳥が一羽飛んできて、俺の目の前に止まる。

 

 キラキラ光るその姿に、俺は見覚えがあった。

 

「結晶鳳凰?」

 

「こんにちは。ミスタータカマル。少しお話いいかしら?」

 

「……いいですよ。初めまして」

 

 おおっと! 今日は原作キャラとよく会う日だ。

 

 そしてELダイバーに関わる以上、どこかで釣り上げられるんじゃないかと思っていた。

 

 やはり想定より何年も早いが、不思議とこちらの準備は割と万端だった。

 

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