転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す   作:くずもちXXX

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初ミッション

「あ、あのよろしくお願いします!」

 

「うん。よろしく。俺はヒロトって言います。タカマルさんが言ってたヒナタさんですよね?」

 

 チョットだけ他人行儀なヒロトの声にドキリとした。

 

 でも今はダイバーのヒナタとして、努めて平静を装った。

 

「ええそうです。えっと……ヒロトさん今日は何をしましょうか?」

 

「そうですね……じゃあさっそく何かミッションに行ってみましょうか」

 

「はい!」

 

 ヒロトはヒナタというダイバーをきちんと案内してくれるつもりのようだ。

 

 妙にフワフワする。

 

 今日のために練習していたヒナタはさっそくの本番に気合を入れて返事をした。

 

「GBNには沢山のミッションがあるんです。数が多すぎるし、どんどん新しく追加されているから、難易度の表記で自分に合ったミッションを選ぶといいですね。ああ……でもそうか、基本的なことはタカマルさんにも聞いているんでしたね」

 

「は、はい! 少しですけど。ああでも、ガンプラの動かし方はしっかり習ったので足は引っ張らないと思います!」

 

「なるほど……じゃあ中難易度のミッションに挑戦してみましょうか?」

 

「そ、それは大丈夫かなぁ」

 

「大丈夫。サポートします」

 

 自信ありそうな頼りがいのあるヒロトにヒナタはどぎまぎして頷いた。

 

 こういうのちょっといいかも。

 

 ものすごく新鮮なやり取りだが、せっかく練習したんだからただ手伝ってもらってばかりもちょっぴり悔しい気がした。

 

「私も頑張ります! 足手まといにはならないですよ?」

 

 ヒナタがそう言うと、ヒロトは微笑む。

 

「ええ。期待してます。えっとじゃあ……これがいいかな」

 

 

 

 ヒナタ達は転送されてカタパルトから出撃する。

 

 ヒロトが選んだミッションは、氷と海の広がるエリアだった。

 

 そしてミッションが始まる前にヒロトは簡単に解説してくれた。

 

「ミッションの内容は、出てくる敵を倒すこと。ズゴックなら水中から……ひょっとして百式とか好きですか?」

 

「え、えーっと……色の事なら、ヤタノカガミっていうんです」

 

「あ、SEEDですね。わかりました。でもたぶんこのミッションはビーム系は少ないから、あまり装甲を過信しないでください」

 

「はい! わかりました!」

 

 ヒロトが選んでくれたミッションは、どうやらこの金色じゃあんまり意味がないみたいだった。

 

 言っている間に降っている雪の中に敵が見える。

 

 歩いている緑色のロボットと、空を飛ぶ飛行機とロボットを合わせたような敵は、思ったよりもたくさんやって来た。

 

「リーオーとエアリーズですね。量産型だから沢山いると思います。じゃあ俺がまず先行しますからヒナタさんは後方支援を……」

 

「じゃあ行きますね!」

 

「え!?」

 

 ああいう沢山いる敵なら戦ったことがある。

 

 あんまりビームを使わないなら、アマノイワトは邪魔そうだった。

 

 水中を思い切りフィンを回して加速する。

 

 十分にスピードが付いたら浮上して、バーニアを全開にして空を飛んだ。

 

「パージ!」

 

 って言うとロボット好きはたぶん喜ぶと言っていたけど、なんでだろう?

 

 でも金色の装甲を素早く脱いでお色直しが出来るのは、ヒナタは密かに気に入っていた。

 

「ヤタガラス! 来て!」

 

 そして私は支援ユニットを呼ぶと、どこからともなく飛んできた翼と合体して、剣を掴み取った。

 

 これは格好よく出来るようにすごく練習したから、我ながらカッコイイと自画自賛だった。

 

 ヒロトはどう思っただろう?

 

 なんとなくコメントを期待してみる。

 

「……」

 

 まさかのノーリアクション! ドッチなの!?

 

 カッコイイって言ってほしいけれど、考えてみるとこれから戦う直前だった。

 

「よぉし! がんばるぞ!」

 

 ヒナタの声に応えてアマテラスは心なしかいつも以上に機敏に飛んでいた。

 

 アマテラスが戦うと後で見た映像では、金色の線が光っているように見えた。

 

 今きっとアマテラスはそうなっていると確信したヒナタはざっと敵に狙いを定めて一番近いところにいる奴に突撃した。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 すれ違いざまに剣で斬るだけで、キチンと斬れる。

 

 どうやら相手はあんまり固くないみたいだった。

 

「これなら斬れます!」

 

 敵から敵に向かって線を引いて通り過ぎる様にすれば、それだけでやっつけられる。

 

 この時効率のいいルートを選ばないと、スピードが落ちるから難しい。

 

 アマテラスはとても速いから、併せて剣を振るのにちょっと練習が必要だったけど、コツを掴むと面白いように敵をやっつけられた。

 

 剣を振るのに失敗しても、今のロボットくらいなら服に掠ったくらいでもやっつけられるからあんまりミスを気にする必要はなさそうだ。

 

「こんなこと言うと、アンシュさんには叱られちゃうかな?……でも少し数が多い」

 

 そう言うミッションなんだろう。

 

 なら―――もう少し手数を増やした方が良さそうだった。

 

「いって! アメノコウリン!」

 

 アマテラスは光る輪っかを作り出して、沢山飛ばす。

 

 広範囲に伸びた輪っかはとても速くて、手数が足りない時にはとても助かった。

 

 最初は多いと思った敵も、案外飛び回っていたら、あっという間にいなくなってしまった。

 

「よし。だいたい倒せたけど……ボスもちゃんといるんだ」

 

 雪の向こうからまた一機こちらに飛んできている。

 

 鳥のような飛行機のような、不思議なロボットだったが、青く鮮やかな色の装甲は、真っ白な雪の中では良く映えた。

 

「……これならいけるかな?」

 

 ヒナタは綺麗になった空で弓を番えた。

 

 息を胸いっぱいに吸って、集中する。

 

 そして青い奴に狙いを定めるとビームボゥが激しく輝き、普通の弓と同じように矢を射った。

 

「いって! アマノハジユミ!」

 

 イメージの中で的と矢との線を繋げる。

 

 思い描いたイメージ通りに手を離した矢は、吸い込まれるように鳥に命中して貫いた。

 

 ボスが爆発して、ミッションは終了。

 

 どうやらうまく出来たみたいだとヒナタは胸を撫でおろした。

 

「うん。すごい子。本当に私のイメージ通りに動いてくれるね」

 

 チョットはいいところを見せられたかな?

 

 あまり難しいミッションは選んでないって言ってたけど、沢山敵は倒したし、驚いてくれたらいいな。

 

 ヒナタは、ヒロトを確認する。

 

「……」

 

 無言! せめてなにかリアクションしてほしいな!

 

 内心やきもきして、ヒナタとヒロトの初ミッションは終了した。

 

 

 

「……あの、ヒナタさん? すみません……俺に教えられることはなさそうかなって思うんですが」

 

「え! いえいえ! 私、ガンダム作品自体には疎くって! 色々教えてくれると本当に助かるんです!」

 

「ああ、そうですね……そう言うことなら色々教えられるかも」

 

「ですです! これからも遊んでくれると嬉しいです!」

 

「それはもちろん。ヒナタさんとなら、もっと難しいミッションでもよさそうですよね」

 

「ホントに! じゃなくって……ええっとほんとですか?」

 

「ええ、もちろん。今いるフォースに行っても、活躍できるかも?」

 

 ヒロトはそんなことを呟いていたが、ヒナタには意味はよくわからなかった。

 

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