転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す 作:くずもちXXX
「速いですね……高機動型のアーマーの様ですが」
「ああ、しかも宇宙専用だね」
リリネットの分析は正しい。
ジュピターヴガンダムのモデルは、おそらくGP01フルバーニアンだろうと思われる。
宇宙における機動力に重きを置いたコンセプトは、おそらく継承されていることだろう。
可動域の大きな大型バーニアによる急制動で、旋回もせずに動き回る機体はまさに宇宙戦に特化した形だった。
ビームはばらまくように連射されて飛んでくるガトリング仕様。
威力も申し分無く、もたもたしていたら早々にハチの巣になるのは俺の方だろう。
しかし強力な射撃武器は今はこっちにもあった。
「よし……じゃあ、初お披露目だ。クタンと合体した状態で必殺技を撃つとどうなる?」
その効果は、結果をもって知ってもらうとしよう。
リリネットがタイミングを逃さず敵をロックする手際は間違いなく俺以上だった。
「ターゲットロックしました」
「よし! デストロイヤー・レイ! 発射だ!」
2機連結による圧倒的パワー。
そして砲門の数も大幅に増えたデストロイヤー・レイはもはや光の壁だった。
「!!」
ジュピターヴガンダムは、全力で回避に専念していたが、とてもすべて回避できる攻撃ではない。
「……コアチェンジ! ジュピタートゥサターン!」
着弾と同時に本来であれば多数の目標に叩き込まれる光線の雨が、ジュピターヴガンダムに集中してゆく。
その破壊力は、まさに必殺技という名にふさわしい。
「……やったか?」
普通ならモビルスーツの1機や2機、落としていてもおかしくないはずだが、俺には仕留めていない確信があった。
「!」
必殺の光が視界を遮る一瞬の隙があった。
そこに鮮やかなオレンジが横切る。
「!」
俺は咄嗟にメイスでガードしたが、甲高い音をたてて高速回転するドリルはメイスを弾き、Gレクスキメラの装甲を貫いていた。
「……何度も同じ手を!」
「クタンを貫いた……!」
リリネットが驚愕するが、それはある意味当然の結果だった。
「仕方ない! あれは……鉄血対策のアーマーだ」
貫かれつつ敵を蹴って、距離をとる。
俺のセリフを聞いていたのか、ヒロトの感心した声が通信に乗って来た。
「すごいな、一目でわかるのか。驚かせられたかな? ……これが俺のレクス対策だ」
「なるほど……大いに驚いた! だが―――」
俺はクタンを強制的に切り離し、足場にして加速する。
「まだ優位に立ったと思われるのは早いね!」
「もちろん……ここからが勝負だ!」
距離を詰めてからが本当の勝負なのはこちらも同じことだ。
大型メイスがサタニクスの巨大ドリルにぶつかると盛大に火花が散って、お互いが弾き飛ばされた。
パワーは互角。後はどっちが先に当てるか、それだけだ。
「ジュピターアーマーは破壊したはずです。あのアーマーで最後かと……ああ、私のクタンが」
「ゴメンて。まぁクタンはちょっと反則臭かったかも。ここからが勝負だ」
「来ます」
「わかってる!」
突き出されたドリルの切先に対抗して、俺もパイルバンカーを構えて突撃した。
一方でヒロトを俺が引き付けたことで、脇を抜けた機体が当然ある。
「ようこそ! 貴女が相手をしてくれるのね! このコアガンダムカリバーンと勝負しましょう!」
「……は、はい! よろしくお願いします!」
ゴールドフレーム・アマテラスはリーブラの中心で、月を背に佇むコアガンダムカリバーンと対峙する。