転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す   作:くずもちXXX

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最初の戦い

 自分の機体を好きに組み立て、実際に再現する。

 

 それがガンプラの大きな魅力の一つであると思う。

 

 そして誰もが一度は考えるが、実現するにはその魅力が常に邪魔をしてしまう改造というものがあった。

 

 調整は万全。

 

 そしてオンライン公式大会はヌルっと静かに、自分の家から始まる。

 

 

 

 

「さぁ予選バトルロイヤルを経て、本戦がついに始まりました。GBNフォースバトルトーナメント! 司会はわたくしアバターフミナがお送りしております!」

 

 ログインすればそこはGBNの世界である。

 

 まさかの司会進行役はアバターフミナさん。

 

「バトルルールはフラッグ戦! 10機の機体の中に1機設定されたフラッグ機を先に撃破した方が勝者となります!」

 

 歓声がダイレクトに届くのは、大会仕様の様でドキドキする。

 

 対戦相手はすでに揃っているようだった。

 

「今回の対戦はフォース『モルガーナ』! あ、このフォースはオサカベ模型店さんのフォースですね。こちらのお店で私もお世話になったことがあるんですよー! とってもいいお店ですので、お買い物はぜひ! オサカベ模型店でー! 私信でしたー」

 

「……」

 

 ここにきて過去の善行が、最大限の効果を発揮している。

 

 オサカベ模型店をよろしくお願いします。

 

「対するはー……フォース『紅きネオジオン』! これは実にストレートなフォースですねー。機動戦士ガンダム逆襲のシャアに登場する機体で統一されていて、見ごたえがあります!」

 

 そして記念すべき初戦の相手は、名前通りネオジオンの機体を中心に据えたフォースだ。

 

 フラッグ機のサザビーに乗るのは金髪オールバックの男性アバター。

 

 そしてバックパックにはカニの様に大きなダブルホーンファンネルが存在感を増していた。

 

「敵のチーム未来に生きてんなぁ……俺も人のことは言えないけど」

 

 まさか転生ってことはないと思うが……こいつは厳しい戦いになりそうだった。

 

「どちらのフォースもフォースランキングの上位に名を連ねる強豪フォース! 熾烈な戦い待ったなし! 一体どちらが勝利するのか? 一瞬も目を放さないでくださいねー!」

 

 うむ。完璧なコメンテーター。元Pとして胸を張れる感じである。

 

 ではこちらも選手に集中しよう。

 

 今回のフラッグ戦。俺達は細かい作戦など考えるつもりはなかった。

 

 カタパルトから真っ先に飛び出したのはイヴの機体、コアガンダムカリバーンである。

 

 そして彼女のために用意されたアーマーと俺達全員は、そんなコアガンダムを追うように出撃した。

 

 敵の機体は矢じりのように編隊を組んで迫っている。

 

 ギラ・ドーガやヤクト・ドーガで数をそろえて来たサザビーを中心にした一軍はコンセプトをそろえた素晴らしいファンフォースだった。

 

 そしてこの完全に作品を揃えていく感じ、少しだけ俺達モルガーナの今回の編成とコンセプトは似ていると感じた。

 

「……いいね。綺麗な隊列だ。でも俺達はまさしく1機のための編成なんだよな」

 

「見せてもらうぞ……月の悪魔の実力とやらを」

 

 敵のフラッグ機がノリノリなのでこちらも相応のノリで答えていくことにしよう。

 

「ああ……見せてやる、これが人の可能性の光だよ!」

 

 俺は今回あえてバルバトスには搭乗してはいなかった。

 

「コアドッキング……EX(エクス)アーマー!」

 

 イヴの叫びに従ってアーマーはすぐさま、カリバーンと合体する。

 

 ターンXをベースに作られたアーマーは胸と足、そしてアンシンメトリーの二本の腕がそのまま肩アーマーとなり、4本腕のアームとして機能する。

 

 最後に宇宙服のようなX風ヘルメットが装着されると、赤いアイランプとXマークがヘルメットに投射された。

 

 そして、バリアブルロットライフルのブースター部分にハイパービームサーベルのパーツが備われば、EXカリバーンは起動する。

 

「……だがこれだけで終わりじゃないぞ?」

 

 そう―――完全体はこれだけでは終わらない。

 

 一体の機体のスペックを極限まで高めるにはどうすればいいか?

 

 その答えは一つではないが、今回出した答えは実にシンプルだ。

 

 10機が出撃するフォース戦、そのすべてのリソースを1機に注ぎ込めばいい。

 

 しかしこれは恐ろしいテーマでもある。

 

 本来であれば、自分の機体は自分の好みに仕上げたいものだろう。

 

 しかしこれは全員で一つの機体を完成させると言うコンセプトで完成させた機体だった。

 

 真円を描く金色の球体は全部で九個。

 

 そのすべてが、カリバーンの周囲を衛星の様に周回するが、中には一つ一つに搭乗者がいた。

 

「フッフッフッ。構想段階じゃラーの〇神竜でも使いたいところだったけどなぁ! それはあきらめたぜ!」

 

「これがモルガーンのシンボル機体……EXカリバーです!」

 

 

【挿絵表示】

 

 

 メインパイロットのイヴが叫ぶと同時に俺達の乗り込む黄金の玉は光り輝いた。

 

 見事に磨き上げられたスフィアモード! ベースはボールである。

 

 名付けるなら、サテライト・ムーンベースってところか。

 

 様々な武装を詰め込んだ月は空間転移によって装備をEXカリバーに転送し、エネルギーのすべてはEXカリバーに集中する。

 

 ぶっちゃけクインマンサ・セプテットに着想を得た、みんなが一人のために存在するアーマーだった。

 

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