転生主人公、ガンプラバトルネクサスオンラインを遊び倒す   作:くずもちXXX

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何がしたいかはわかる

 一回戦を無事突破した俺達は、フォースネストで反省会をしていた。

 

 かなり思い切ったビルドと戦法は勝利こそしたものの、危ないところが多い試合内容だったと思う。

 

「やっぱり試合は怖いな……予想外のトラブルはいざって時ほど起こるもんだね。まぁこんな怖さは想定外だったけど」

 

「機体の性能は証明されました。思い切った分期待以上の成果だったのでは?」

 

「もちろん。モルガーナの基本の戦い方の一つとして十分使えることは分かったし、イヴさんについても印象付けられただろう。一回戦目は成功と言っていい」

 

「ということは次回から自分の機体で戦うんですか?」

 

「もちろん。今回のやつは初見殺しのビックリアタックだ。次回以降は対策される。だから戦法は色々試すのがフォース戦の醍醐味だ。ガンプラの可能性は無限大ってところを見せてやろう」

 

 頷くフォースメンバーに満足して、俺はさてと次の対戦相手について話し合うことにした。

 

「で、次の相手だが……正直まさかの相手だ」

 

「映像映します」

 

 リリネットが、対戦相手を映し出す。

 

 するとそこには予選でも動きの良かったアストレイがいた。

 

 黒いマントを被ったアストレイはミサイルの直撃を受けて、マントが弾け飛ぶ。

 

 そして現れたのは、二本のガーベラストレートを携えた黒と紫の装甲を持つアストレイだった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「ABCマントか……若干武者風のアレンジは、正直結構好きだ」

 

 そしてアストレイに割り込むように飛び出したSDガンダムはF9ノ1とある。

 

 しかし俺が知っているものとは少しだけ違うところがあった。

 

「……なにあののぼり旗」

 

 F9ノ1の背には旗が二本刺さっていて、そこにはストライプ柄に金の箔押しで『簡易GPD体験会開催!』『オサカベ模型店にてテストプレイヤー募集!』の文字が躍っていた。

 

「……これは?」

 

「はい。ブレイクカラーズはシバ様のフォースの様ですね。うちのメンバーの集まりが悪かったことにも関係があるかと」

 

 なんということだろう。

 

 まさかこっそりフォースを作って参戦してくるとはやってくれたシバ君である。

 

 そしてその目的は明らかだ。

 

「宣伝してるなぁ。まさか本当に製品化を? 何それ驚きなんだけど?」

 

 公式と繋がりが出来たからってそんなことある?

 

 アヤメちゃんをスカウトして広告塔にしているあたり、本気度はうかがい知れる。

 

 真面目に売り込みに行って、権利をもぎ取って来たというのなら行動力の権化だった。

 

 だが本当だとしたら後で祝うとして、それはともかく……気になるのは彼が引き入れたメンバーだ。

 

 ELダイバー達が乗っていると思われる足軽ジムはともかく、アストレイを追うように飛んできた、長刀を持ったガルバルディは確実にテレビシリーズの面影があった。

 

「おい! ツカ……アンシュ! 先走るなよ!」

 

「うるせえよコーイチ! 声かけてやったんだ! しっかり仕事をしやがれ!」

 

「……お前なぁ。何でも極端すぎるんだよ……ごめんね? アヤメちゃん。アンシュが無茶言っちゃって」

 

「いえ! 何のこれしき! 報酬の超機動大将軍の綺羅鋼バージョンは私のものです!」

 

「あ、うん。君がいいならいいんだけどね……」

 

 全員和風改造されてテーマ統一されているのは、アヤメちゃんの趣味に合わせたのだろう。

 

 モデラー的にのぼりが差しやすかったと言うのもあるんだろうけど……。

 

 完全に広告塔になっているし、シバ君なりの罪悪感を感じるポイントだった。

 

 しかしワチャワチャやってるブレイクカラーズのメンバーに敵機の一機、GP01ゼフィランサスがビームサーベルで斬りかかって来た。

 

「くそ! 結構やるな! このダイレクトマーケティング野郎め!」

 

 だが鋭い突撃は、横っ面を張り倒す巨大なこん棒の一撃によって砕かれた。

 

「おせぇよ……お前らもぐだぐだやってんじゃねぇ! 茶番に付き合う気はねぇんだ!クジョウキョウヤと戦うつもりだって言うから参加してやったんだ! 気の抜けた戦いしやがったら許さねぇぞ!」

 

「おいおい。オーガ君、ここは本戦だぜ? ここまでお膳立てしたら、後はアンタしだいだろう? 強さに自信があんなら頑張ってくれよ。なに、足を引っ張りはしねぇさ」

 

「……へっ! 言いやがる!」

 

 紅いGP02をベースに作られた機体。ガンダムGP―羅刹天。

 

 忘れようとしても忘れられないその機体を見た瞬間、俺は目を見張り奥歯を噛みしめる。

 

「……百鬼のオーガ」

 

「……どうしましたタカマル?」

 

 リリネットが声をかけて来たが、俺はスクリーンから目を放さずに、凶暴な笑みを浮かべていたことだろう。

 

 瞬く間に、敵モビルスーツを撃墜していく彼らはかなり強い。

 

 それはそうだ。これだけ原作キャラ勢ぞろいともなれば、疑似ビルドダイバーズと言っても過言ではない面子である。

 

 しかし……そんなことはどうでもいいことではあった。

 

「楽しくやろうと思ったが……気が変わった」

 

「え?」

 

 誰かの驚きの声が聞こえた。

 

「アレは叩き潰す……オーガ……あいつは俺の獲物だ」

 

 何、全然大したことではない。ただ……少し彼には思うところがある、ただそれだけの事だった。

 

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