プレジデントウォーズ2016 ━最後の希望━ 作:TREBOR SAX!
シーン1
お米の国には混乱が渦巻いていた。四年に一度の大統領選の幕が上がったのだ
二大政党の候補者が決まり、キョーワ党候補者の是非をめぐり国民が真っ二つに割れた。
その男。【ドランプ】の口からでる炎のような言葉は、お米の国をひっくり返す
その破天荒な言動に多くの者が激怒し、テレビ新聞ネットにドランプ批判があふれた
しかしドランプに共感し、自分の事を語っているのだと思う者もあり、彼らは熱烈なドランプ支持者となった
この非常事態にマスメディアはドランプムーブメントに乗っかり金を儲けるばかり。お米の国は分裂の危機にあった
お互いを信頼できなくなった国民は分断され、民主政治の歴史と精神は失われた
ついには、大統領選が投票用紙ではなく剣によって決する事となった
軍勢がぶつかりあう戦争が始まる。
ミンシュー党軍とキョーワ党軍が双方の候補者を総大将としてかつぎあげ、軍を発するのだ
戦場は、首都にある【山の上のホワイトハウス】だ。全世界でもっとも強い権力が集まる場所である。
この頂上にそびえる白い建造物を、軍事的に占拠した候補者が、次期お米の国大統領となるのだ
現在ホワイトハウスには、前大統領から引き継いだミンシュー党候補者【ヒダリー】が守っている
大統領選当日までここを守りきれば【ヒダリー】の勝ち。奪い取れば【ドランプ】の勝ちとなる
ドランプはキョーワ党軍をホワイトハウスのある山まで進めるが、山を取り囲む【DCの城壁】に阻まれ、動けくなった。
貴重な時間は矢のようにすぎさり大統領選の前日。多くの有識者は、このままヒダリーが勝つだろうと考え、危機は去ったのだと思い胸をなで下ろした。
しかし……男はまだ諦めてはいなかった。
シーン2
時間帯は真夜中
地面にある焚き火が大写しされる
火は弱まっている。光がチラチラと瞬き、今にも消えそうだ
兵士が登場。右手から焚き火に近づく
兵士は、甲冑をつけ腰に剣を下げている。2000年前の古代の兵士の姿
地面にうずくまった兵士は、焚き火に顔を近づけ、手のひらを丸め筒状にして弱まる火に向かって息を吹きかける
フーフーフー
煽られた火の勢いが少しだけ強まる
カメラがズームアウト、遠景を見せる 暗がりに同じような焚き火が点在し、どれも同じように火が弱い。
辺りは闇に包まれよく見えない
たくさんある宿営地の陣幕は兵士が忙しく出入りする
近代的な装備は一切なく、剣と弓と馬で戦う時代であることがわかる
カメラがズームイン
もっとも大きな陣幕が映る ここは例外的に大きな松明がランラン輝いて明るい
そこの真ん中、上座となる位置に総司令官であろう人物が鎮座している
その男は、大柄な体格の70くらい老人。しかし年齢のわりにエネルギッシュな見た目
表情は不遜で不機嫌そうな顔をしている。髪は金髪
その髪型は表現しづらい形状をしている
男が口を開いた
次回 シーン3ドランプ登場