異世界をグリードアイランドのカードと共に… 作:設定厨なテンシ
「じゃあ、よろしくトッポ」
果物をたらふく食べた俺とトッポ、トッポに対して俺は能力の使用をお願いする。
コクリと頷くトッポ、するとトッポの赤色の眼と身体の模様が光りだす…口を開き光の粒子が口に玉のように集まり出す、まるでドラゴンのブレスの発射前みたいな姿だ…。
バクンと口を閉じるトッポ、光の玉が潰れ四角いカード形へと変化する、トッポはそれをくわえたまま俺の方に持って来てくれる。
「ありがとう」
俺は頭を軽く撫でてからカードを受け取る、俺の能力で1番重要なカード[複製(クローン)]だ。
「後は自由にしてて良いよ」
俺はトッポにそう告げると、トッポはするすると木を登って行き、落ち着いたところで 枝に絡みついてゆっくりし始める…可愛い
トッポは次の食事まで休憩だな、カード欲しさに餌を無理矢理食べさせるなんて事はもちろんしない…可哀想だし。
ただ本物の蛇と同じ食事頻度だったらどうしようかな…たしか週1〜2回だっけか?そうなると[複製(クローン)]のカードの大事さが一気に上がる…まあそれもトッポ次第か…
「トッポ、お腹空いたら教えてね」
頭上のトッポにそう伝え、俺はゆっくり今後の事を考える事にした。
異世界での活動方針決めである。
1つ目はやっぱり安全確保…、せっかくの第2の人生が直ぐに終わるなんて悲し過ぎる、それ故の[隠れ家不動産]で作った安全な拠点だ、能力を使いこなし俺は自分に自信を持てるくらいしっかりと強くなるまでは引きこもる。
2つ目…強くなって自信が付いたらどうするか?それは天使様が言っていた通りこの世界を「楽しむ」事だろう…この世界の美味しい物を食べ、この世界の絶景を見て、ついでにこの世界の美女とイチャイチャとか出来たら最高だ。この能力のおかげでこんな事しましたよと笑いながら天使様に報告出来たら嬉しいな…。
最後に3つ目、徳を積む事だ、天使様に報告する為には天界で会わないといけない、こんな事を考えてる時点で俗っぽく、偽善になるかも知れないがちょっとでも天界で出会える可能性を上げたい…。
俺には[No.065 魔女の若返り薬]があるので報告は遅くなるが、その長い時間を使ってコツコツと徳を積み天使様に良い人生でしたの報告をしたいものだ。
まずは強さからだな、時間かかる奴から始めるか…。
「ブック」
フリーポケットには今トッポが渡してくれたのを合わせ5枚の[複製(クローン)]のカードがある、バインダーを確認しながら自身の強化に使えるカードを見る。
[No.037 超一流戦士の卵]
[No.038 超一流魔法使いの卵]
[No.039 超一流格闘家の卵]
[No.040 超一流狩人の卵]
手で温めて孵化させると超一流になれる卵シリーズだ、強さに直結するカードだとこれだな…俺は取りあえず1番興味のあるカードを[複製(クローン)]することにした。
「[複製(クローン)] 使用(オン)」
[No.038 超一流魔法使いの卵]
ここは異世界、やはり未知の力を使う魔法使いには強い憧れがある、願望が強い方が卵も孵化しやすいから1番はこれだろう。
「ゲイン」
カードが光の粒子になり手のひらへと集まる、ソフトボール大の卵が現れる…思ったよりもデカいな…
ふつうの卵サイズなら戦闘職の卵を一気に4つ出して、両手に持って同時孵化作業をおこなえたのだが、このサイズならもう1個が限界だな、なら…
「[複製(クローン)] 使用(オン)」
[No.039 超一流格闘家の卵]
俺はもう一つの戦闘職を格闘家に決める、無手の格闘家ならどんな時にでも対応出来そうだからだ…ま〜時間出来たら戦闘職系は全部孵化させるつもりではある。
「ゲイン」
2つ目の卵…が現れる、孵化まで最短1000時間か…残り3枚のカードは生活の質向上に使うか。
一旦2つの卵は安置して、まずは家具だな…このままでは床にそのまま寝る事になる…、使えそうなのは[No.029 強制取り寄せ券]かな?
俺はカードの内容を確認する[No.029 強制取り寄せ券]どんな商品でもこの券に商品名を書くと必ず手に入り翌日には配達される、ただし市販されているものでないと効果がない。 もちろん代金は支払わなければならない、1000枚入り。
原作のカードにお取り寄せ機能が追加されたものだ。代金か…俺はフリーポケットの硬貨の描かれた3枚のカードを見る。描かれている絵は見たことの無い金貨5枚…きっとこの世界のお金だろう。
どのくらいの価値か分からないがあの天使様のサービスだ、きっと雑貨を余裕で買えるくらいはあるはずだ(信頼)
俺は[No.029 強制取り寄せ券]を[複製(クローン)]して早速「ゲイン」する。
光の粒子から現れたのは分厚い葉書サイズの紙の束だった…流石は1000枚入り。
紙には 欲しい商品 と書かれており…あっ ペンが無い……
俺は考えに考えた結果、仕方なく指先を少し齧り血文字にて3枚の券を使い商品を注文する、ペン、インク、布団の文字をなんとか書き、その券を掲げると光になり消えた…注文出来たようだ。
これでこの世界の市販品のペンや布団が明日には着払いで届く筈だ、異世界の為ペンにインクが必要かも知れないので一応書いておいた、他の商品はそれが届いてからだ…、もう血文字で書くのは痛いし嫌だ…
小さい傷なのに痛む指先を優しく触りながら他のカードを選定する…。
雑貨は明日注文するから次は娯楽かな…、なら[No.023 アドリブブック]か[No.024 もしもテレビ]だろうか?でも両手が卵で塞がるからテレビの方が良いかな?
俺は[No.024 もしもテレビ]を[複製(クローン)]してから早速「ゲイン」して部屋に設置する。
[No.024 もしもテレビ]
付属のリモコンに「もしも〜なら」という文章を入力すると、 その結果を1〜30時間のドキュメンタリー形式の番組にして放映する、録画も可能。
俺はテレビ本体と一緒に出て来たカラオケのデンモクみたいなリモコンに少し考えてから。
「もしも この世界に魔法について面白く説明するバラエティ番組があった なら」と入力する。
卵で超一流の魔法使いになれるが魔法の知識は入れたい…、バラエティ番組なのは飽きない様にの工夫である、詳しく知りたくなったら「もしも 魔法に付いて詳しく勉強するような専門番組があった なら」と入力すればいいだろう。
卵を両手に持ち準備完了、俺はリモコンを使い再生ボタンを押す。
「○○○○〜○○○○ー○○○○○○○○!」
分からない…出たテロップすら意味不明だ…多分この世界の言語と文字なのだろう…そうか、もしもこの世界に番組があったらで作成されたから言語が違うんだ…。
ラスト1枚の[複製(クローン)]カードの使用先が決定する。
[No.059 即席外語スクール ]である…。
[複製(クローン)]後に直ぐ「ゲイン」すると壁に扉が出現した、スクールの内装は小さめな塾みたいなイメージだった…このペッパー君みたいな先生に教えてもらい、6時間で母国語のように外国語が堪能になるらしい…、しっかり勉強しようと思う…。