Q.何で頑なにドラゴンって言い張るんですか?神じゃダメなんですか?
A.見た目がドラゴンだから。あと神よりドラゴンの方がかっこいいじゃん。
ちなみに〈あまねくおわり〉の外見は真っ黒なアルバトリオンみたいなイメージです。
〈かがやくいのち〉の方は真っ白でもふもふな体で、シルエットはメル・ゼナなイメージ。
地水火風の四体は、主人公がまだ言語の理解が十分ではない〈かがやくいのち〉に地水火風のドラゴン作ろうと提案した結果、文字通りに肉体が鉱石、水、炎、大気でできたドラゴンになりましたとさ。
主人公「これはこれでかっこいいからヨシ!」
天変地異、終了!
噴火に津波、嵐に地震、度重なる魔物たちの襲撃を乗り越えて、人類は〈アーク〉でなんとか天変地異を乗り越えましたとさ。めでたしめでたし。
え?そんな雑に終わらせるな?途中経過を説明しろって?へーい。ではでは、どうやって人類がこの天変地異を乗り越えたのか、きちんとお話ししよう。
まず噴火などの災害についてだが、これについては前回作った〈アーク〉にいれば問題は無い。〈アーク〉は噴火と津波の影響を受けない場所に嵐と地震に耐えられる設計で作った要塞都市だ。あとは人類が災害に備えて対処できれば余裕で乗り切れる。実際乗り切れたし。
問題はもう一方。魔物の襲撃、より正確には中級魔物の襲撃だ。人類の技術は国家間交流が軌道に乗って間もないうちにすぐ険悪になったからか、交流前からさほど進歩していない。つまり下級魔物には勝てても中級魔物には歯が立たないままだということだ。
中級魔物にダメージを与えるには、現代兵器で言うとバズーカ砲クラスの火力が必要になる。いまだ火薬も発明できていないこの世界の人類の兵器では討伐はおろか撃退もできない。
だがそれは地球と同じ材料のみに限定した場合の話だ。この世界にはファンタジーな素材があるのだ!
それがこちら!魔力を多量に含んだ鉱石、通称魔鉱石(命名者:俺)である!
ほら、ファンタジー作品とかでよく出てくるミスリルとかオリハルコンみたいなファンタジー特有の鉱石があるじゃん?多分そういうやつだよ。地球でファンタジー鉱石の実物を見たことないから分からないけど。
この魔鉱石は鉄や鋼以上の強度を持ち、さらには精製して純度を高めると魔法に対して抵抗力を持つという今の人類にあまりに都合のいい特性を持っている。これを武器や兵器に使用すれば、今の人類でも中級魔物の討伐まではいかずとも撃退は十分に可能になる。というかできたから人類は今生き残ってるわけだしね。
そんな便利なものがあるならなんで今まで使わなかったのかって?それはね、今までの人類には加工することすらできなかったからだよ。
そう、この魔鉱石はただ熱するだけでは熱くなるだけで加工できない。魔力を大量に含んだ炎、つまり魔法の炎で熱することで初めて加工できるようになるのだ。魔法が使えない人類からすれば、魔鉱石はやたら硬い上にまともに加工もできない邪魔者でしかなかったわけだね。
けど死中に活ありというかピンチはチャンスというか、今回の天変地異のおかげで人類が魔鉱石の加工手段を手に入れる機会に恵まれたのだ。
地球では大きな地震が起きる時、動物たちが事前に逃げ出すことがある。人間には感知できない微細な情報を察知しているとか言われてるが、この世界では魔物は魔力で災害を察知するらしい。
交易路の一つから少し離れた火山に生息してる亀みたいな下級魔物がいる。溶岩から放出される熱を吸収して甲羅に貯め込み、巣穴に持ち帰って甲羅の上から魔法の炎として放出して仲間に分け与えるという生態をしているファンタジー生物なのだが、こいつらが〈ほとばしるちから〉の目覚めを溶岩を経由した魔力から察知して噴火の前に火山から逃げ出したんだ。
以前
兎も角、こうして魔鉱石を使って兵器類をアップグレードし、強化された戦力で中級魔物を含む大量の魔物たちの襲撃を辛くも退け、人類はこの天変地異を生き残ったのだった。
ッシャオラァー!人類生き残ったぞイェ―――!フゥ―――!!
今回はマジで人類滅びるかと思ったが、何とかなった!人類絶滅の可能性は天変地異以外にもまだまだあるけど、少なくとも俺の手助けがあったとはいえ初回で乗りこえられたのはデカいぞ!次までの間に文明も進むだろうから次回以降は人類だけでもどうにか出来るようになってるでしょ。これでまた一つ人類繁栄に近づいたな!
おっと、浮かれて人類へのお知らせを忘れるところだった。危ない危ない。これから今回の天変地異、その最後のイベントが始まる。人類も初めて見るからびっくりするだろうしね。
最後のイベントって何かって?それはね……。
新たな大地に新たな命を産み墜とす誕生の奇跡。千年に一度の大流星群だ。
この天変地異は、〈ほとばしるちから〉が新たな陸地を作ることが原因だ。では、そもそも何故こんなことをする必要があるのか?いろいろ理由はあるが、一番の目的は〈かがやくいのち〉が生み出した生命を生かすスペースを用意することだ。
〈かがやくいのち〉は特に何かを意識しなくても、体から放たれる命の力から勝手に生命が生まれてしまう。その生命は分かりやすく言うとランダムガチャみたいなもので、強さも生息できる環境もピンキリなのだ。そのせいでたまに宇宙空間でも活動できるヤバい奴とかも生まれるんだけどね。
〈かがやくいのち〉はその生命たちが生まれる度、肉体を生成する前の段階で留めて宇宙空間に安置している。小さく輝くそれは、地上から見れば地球で言うところの星のように見えるだろう。
そして新しく陸地ができたなら、〈かがやくいのち〉はその命の星たちをこの世界に産み落とすために新たな陸地めがけて降らせるのだ。目についたものだったり気に入ったものだったりを、思うがままに。新たな陸地が命で満ちるまで。
ちなみに流星群が終わった後に俺もちょっと仕事がある。といっても新しい陸地の上まで飛んで行って、ヤバそうなの間引くだけだけど。〈かがやくいのち〉の奴はどんな生命だろうと平等に愛して深く考えずに地上に落としてくるから、周囲の生態系を崩壊させたり陸地丸ごとダメにするようなヤバい奴もたまに生まれてしまう。そいつらを間引くのと、ついでに生まれたてで元気いっぱいの生命たちを俺の体から放たれる死の力で落ち着かせるだけの簡単な仕事である。
ちなみにこの勝手に放たれる死の力が地上の生き物に悪影響を及ぼさないように、普段は月の裏でじっとしてるよ。この世界の物質は俺が近づくと触れる前に消滅するけど、〈かがやくいのち〉特製の核が生み出す命の力がふんだんに込められた月の砂なら触れるまでは消えないから俺も寝っ転がったりできるのだ。とはいえ触れた傍から消えてくから月の裏だいぶ凹んでるけど。
さてと、じゃあ俺も人類たちと一緒に流星群を眺めるとしようかな。随分と久しぶりな気がするなぁ、この景色をこんなに奇麗だなんて感じるのは……。
おー、人類も感動してるわ。祈ってる子たちもいるねぇ。やっぱ荘厳な光景を前にすると自然と感動しちゃうものなのかね、人間ってのは。それとも、同じように生まれた生命である人類たちには何か感じるものがあるのだろうか。前回の流星群では、人類もあの星の中の一つだったわけだしね。
まあ今は好きなだけ感動しておきなさいな。明日からはまた復興頑張ってもらうだろうからね!
「やあ。ひさしぶりだね、〈あまねくおわり〉」
次の日、〈かがやくいのち〉が月の裏にやって来た。
Q.こんな世界で人類はどうやって生き残って来たんですか?
A.この世界の人類は生まれたばっかです。
恒例となりつつある設定公開。今回は二つ!
・主人公は前世の人間としての人格、精神性を模倣できる。模倣した人格が最も長く自我を保てた年数は10013年。最近では流星群で人類の誕生が確認できないと発狂するため、その都度人格をリセットしている。
・この世界に流星群が降った回数は約3万回