ドラゴンだけど人類が弱すぎて草   作:三笠木

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平日にちょっとずつ書きためることを覚えました
めざせ週五千文字!


人類発展中、ただし想定外

 人類繁栄計画を次の段階に進めて数百年が経った。え?前回とほとんど同じだって?気にするな!

 今回は前置き無しで、さっそく人類を見ていこー!さてさて、気になる様子は~?

 

 現在、人類は下級魔物エリアをおおよそ攻略し終えました。残った範囲もあと百年もあれば終わるんじゃない?

 

 おやおやどうしたんだい皆?前回から順調すぎない?魔物は魔法が使えるのにこのペースはおかしい!とでも言いたげだねぇ。

 それもそうだよねー。前に人類のクソ雑魚っぷりを説明した時、肉体スペックじゃ逆立ちしても魔物に勝てないって言ったもんね。動物相手とは訳が違うんじゃないの?って思うのはしょうがない。

 

 いい機会だから、ここで魔物の強さについてちょっと解説しておこう。

 

 下級魔物の中で人類の脅威になるタイプは、魔法で筋力を増強した強化系と、魔法で遠距離攻撃能力を手に入れた魔法攻撃系の二種類がいる。

 こいつらの強さを例えると、強化系は人間の二倍くらいの筋力をした兵士、魔法攻撃系は機械弓くらいの強さっていえばだいたい伝わるかな?

 動物と比較するとかなり強いのは間違いないね。だけどこいつらは防御方面を魔法で強化していないから、現在の人類のメイン武器である鉄製武器が通用するのだ。ダメージを与えることができる以上、戦術や装備で対策できれば現段階の人類でも十分倒せる。実際倒せてるし。

 

 だけど中級魔物からはそうもいかないんだよねー。

 

 筋力強化に加えて肉体の硬度を強化してくるから、鉄製武器がほとんど通じない。全力で叩き込めば少しくらい傷つけられるかもしれないけど、回復力も強化してるのでちょっとした傷はすぐに治っちゃうからほぼほぼ意味がない。さらに絶望的なことに、魔法で現代兵器レベルの遠距離攻撃をしてくるのよ。下級魔物相手の場合は、総合的に見ればかろうじて上回っていた遠距離攻撃能力すら超えられている。戦闘能力で勝てる部分が皆無でもう笑うしかないよね。

 強さを例えるなら戦車や戦闘ヘリあたりを想像してほしい。ちょっと武装した程度の人間では数を集めようが策を弄そうが勝てるわけがないのだ。

 上級魔物は言わずもがなだ。一個体で現代水準装備の軍隊くらいなら壊滅させられる化け物どもなので、目をつけられたらそこでゲームオーバーだ。潔く諦めよう。南無~。

 

 魔物については今のところこのくらいで十分でしょ。つまり、今の人類なら下級魔物までは問題なし!本当の勝負はこれから始まる!って感じ。

 いやまあ、想定してたペースよりもだいぶ早く攻略したけどね?え、原因?

 

 強いて言うなら、俺を神とした宗教が確立しちゃって、叡智の石板に「頑張って下級魔物と戦ってねー」って書いたら神託扱いされちゃったことカナー?

 

 アカン人類からの信仰がとどまるところを知らへん……。前に盗み読みした叡智の石板まとめ本が聖書扱いで広まっちゃってさぁ。気づいた時には遅かったよね。

 なにが嫌かって、繁栄計画がステップアップしてから今までの間に、絵とか歌とかの芸術文化もだいぶ進んできたっていうのに、肝心の題材がどれもこれも俺、俺、俺!俺の事ばっかり!多様性は何処に!?

 このままではマズイ。宗教ができるのはいいのよ。信仰というモチベーションは創作意欲を刺激して、芸術の発展を促進してくれるからね。むしろ歓迎するわ。

 だがこのまま放置すると、俺の目標である娯楽方面の文化の発達に支障をきたす可能性がある。創作物がたくさんあっても題材が一つ、それも俺自身では楽しみたくても楽しめない。いやもはや新手の拷問だろこんなの。

 だが下手に口出ししようものなら、今度は芸術文化の発展が阻害されかねない。今の俺の発言は人類にとっては神託なのだ。「俺を題材にして絵とか歌とか作るのは、ちょっと控えてほしいかな~」なんて書こうものなら、最悪絵描きや音楽家が絶滅することになりかねない。それだけは避けないとイカン……!

 つまり、今の人類に必要なものは新しい刺激だ!この変化に乏しい環境に新しい風を引き込む必要がある!でも、そんなに都合のいい展開なんてあるのか……?

 

 実はあるんだな、これが。

 

 以前から計画していたプランの一つを使えば、この状況を打破できるはずだ。幸い今の人類には下級魔物を倒せるだけの力がある。今ならこのプランもギリギリ実行できる!

 

 これより、人類交流計画を開始する!

 

 実は今まで行ってきた人類発展計画は、最初に人類を捜索した際に発見したいくつかの集落で、それぞれ別々に進めていたのだ!そして人類は全ての場所で、下級魔物相手に生存圏を広げられるだけの戦力を持てる段階まで発展している!

 元々は運悪く魔物の襲撃とかを受けた場合、一発で絶滅しないように一か所にまとめないようにしておいたのが思わぬ形で役に立ったな!

 違う環境で生きていれば当然文化も違う形で発達する。異文化交流は互いに影響を与えて、文化の発展に大きく影響することは地球の歴史が証明している。これなら人類の文化発展を阻害せずに、創作物の題材が俺ばっかりという状況を変えられるはずだ!

 さあ人類たちよ!この計画が成功した暁には、そろそろ俺が楽しめる娯楽を作ってくれぃ!




尚、程度は違いますがどこの人類も主人公を信仰している模様
そりゃ(どの人類にも石板与えてたら)そう(信仰が生える)よ
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