もしも木の葉の里の人柱力がナルトだけではなかったら。
そんなもしもの話
少年編
「起源」
遥か昔、死の際にあった忍びの祖「六道仙人」から生まれし、九つの魔獣ありけり。
この魔獣一から九つの尾を持つ故、いつしか尾獣と呼ばれるようになった。その尾獣を体内に封印しその身に宿す者を「人柱力」と呼んだ。そして時代は移ろい、尾獣と人柱力はいつしか忍びの戦争の道具となった。
今日はそんな「人柱力」のお話~~~。
「火影様!!」
「なんじゃまたナルトの奴がなにかしでかしてもしたか?」
「はい!ナルトの奴歴代火影様たちの顔岩に落書きを!」
「しかも今度はペンキで!」
「ふ~~~~」
火影と呼ばれた高齢の男性が外に出てみるとそこにはバカやアホなど稚拙な落書きが施された巨大な顔の形に掘られた崖がそこにはあった
「おーやってくれとるのぉあのバカ! ん?」
「三代目申し訳ございません!」
「お!イルカか…」
「何やってんだ授業中だぞ!早く降りてこい!馬鹿者ーーーーーーーーー」
「やっべ イルカ先生だ」
怒られたその先ではロープにぶら下がり顔をペンキだらけにした狐の髭のような顔をした少年とそのロープを支える藍色髪の猫耳のような髪形をした街ゆく人10人に聞けば10人とも美少女だと答えるような顔つきの少年がいた。
「明日は忍者学校の卒業試験だぞ!ルナはともかくナルト!お前は前回もその前回も落ちている!いたずらしてる場合じゃないだろ ばかやろーー!」
「はい はい」 「ん」
プチっ!
「今日の授業は変化の術の復習テストだ!全員並べ」
「「「「えーーーーーーーーーーーー!」」」」
「先生そっくりに化けること それでは…」
今日の授業である変化の術の復習テストを終え、ナルトは自分が書いた顔岩の落書きを消していた
「なんで俺だけで消さなきゃいけねーんだってばよ!」
「それはもちろんルナはお前を支えてやってただけで落書きはしてねーからだよ」
「ん」
「それはずりーてばよ」
「じゃあ、何も落書きしてないのにルナにも手伝わせるか?」
「うっっっ わかったってばよ…ちゃんと消すって」
「まあそのなんだ 終わったらラーメン連れてってやるから」
「!!!俺ってばがんばっちゃうもんね!」
清掃を終えた後いつものようにイルカ先生に一楽のラーメンをおごってもらった二人は仲良く自分の家へと帰る。
里の中心部から離れた少し大きいがぼろぼろで今にも壊れそうなぼろやが二人の寝床である。
「明日はがんばるってばよ 今回こそ合格する!」 「ん おやすみ」
「おやすみだってばよ」
そんな宣言をして眠るのであった。
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ルナが目を瞑るとそこには無数の花畑とその情景に似合わない大きな檻があった。
その檻の中には蒼く光り、黒の縦縞が入った巨大な猫(虎?)がいた。
「ねぇ、明日は忍者学校の卒業試験の日だっていってたわよね」
「ん 眠い 」
「私とあなたの精神に時間は関与しないって前にも言ったでしょいくら話しても理解しないんだから」
「ん 眠い」
「わかったってば。それよりナルト君の中にいる人に注意しないとあいつまた落ちるわよ」
「ん 大丈夫」
「はぁ~私は知らないわよ」
「ん 心配 感謝」
「誰がナルト君の心配をするか!私が心配なのは…」
「ん?」
「何でもない お休み」
「ん おやすみ」
ーーーー次の日
「今日の卒業試験は分身の術にする 呼ばれた奴から一人ずつ空き教室へ 赤城~~~」
「猫又ルナ!」
「ん 分身の術」 ぼふん
そこには本体よりは小さいが猫又ルナと瓜二つの分身がいた。
「猫又ルナ 合格!」
「ん イルカ先生」
「なんだ?ナルトのことか?」
「ん」
「あいつはもう一年やり直しだ」
「!! なら俺も」
「だめだ! そんな顔をするな俺にもどうにもできないんだ」
「僕は合格でもいいと思うんですけどねー」
「ん ミヅキ先生」
「だめですよミヅキ先生 みんなは三人に分身できるのにナルトは足手まとい一人増やしただけですから」
「ん」
「まぁ、卒業おめでとうこれが木の葉の忍の額あてだよ」
「…ん」
ルナが額あてを腕につけ外に出るとそこにはブランコに乗り、落ち込んだナルトとそれを見て嘲笑する大人たちがいた。
「見てあの子。また落ちたんですってね。」「ふん。いい気味だわ。」
「今年はあの子だけなんですってね。落ちたの」「!じゃあもう一人は受かったのかしら⁉ 」「あんなのが忍になったら…」
「…ん」
「なんだってばよ お前も笑いに来たのか?」
「いや ちが」
「今日は一人にしてくれってばよ」
「…ぁ」
そういってナルトは走り去っていく。
するとおなかの中から声が聞こえてくる
「だから私は注意したのに」
「…ん」
「とりあえず家に帰って食事でも食べなさい。いずれ帰ってくる」
「ん」
しかし、その日ナルトが返ってくることはなかった。
その日の夜やけに家の周りが騒がしいことに気が付いた。
「どこにいった。あの化け狐!」 「見つけ次第即処分しろ。」
「家に帰った痕跡があるのはあの化け猫だけだ。」…
「ん?」「騒がしいわね。ちょっと体貸してみなさい。」
「ん…忍法 蒼鏡入れ替えの術」
蒼鏡入れ替えの術とは蒼い炎でできた鏡に写るルナとルナの中にいる二尾の体の支配権を入れ替える術である。
「ふー私が表に出るのは久しぶりね」
「ん」
「わかってる。急ぐわよ」
かなりのスピードで木と木を飛び回り、ナルトがいるであろう場所へ走り出す。
そこには風魔手裏剣を持つミヅキとぼろぼろのイルカが戦っていた。
「これで終わりだ!イルカ」
「…忍法ねずみ毛玉の術」
「何?誰だ?くそまあいい俺はナルトを殺してあの巻物を奪うとしよう」サっ
「待て!くそ…お前は!ルナどうしてこんなところに」
「話はあとだ、海野イルカ。まずはナルト君を探すぞ。」
「‼わかった。ありがとう助かった。だがナルトがどこにいるかなんて」
「私が感知できる。ここから北に約2キロのところにいる。行け!」
「(私?)あぁ…わかった。先に行く」
イルカ先生はそう言うと一目散に駆け出した。
「ふぅ、私が表に出てこれるのもこれが限界ね。あとは自分で何とかしなさい」
「ん ありがとう」
「ふん!例はすべてが終わってからにしなさい。あなたならナルト君の居場所感知できるでしょ?」
「ん…つっ‼」
ルナの体が封印されていた二尾と入れ替わり、体の支配権が元に戻るととてつもない疲労と痛みを感じ立ち止まってしまう。
この蒼鏡入れ替えの術は言わばバグみたいなもの。正しい手順で封印の鍵を開けているわけではないのでチャクラを大量に消費し、体に大きな負担がかかってしまうのである。ルナ自身はチャクラが多いほうとは言えず(人柱力の中で)、二尾の力を借りないと多くのチャクラは使えないのである。
それでもなお、ナルトのもとへ向かうのであった。
ルナが辿り着いたそこには…
「影分身の術」
「なっなんだと!」
「来ないならこっちから行くってばよ!」
「うぎゅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そこには100人以上ものナルトの分身体がミズキをボコボコにしているところだった。
しばらくたった後
「ナルト渡したいものがある。目瞑れ!」
「なんだってばよ・・・もういいか?」
「あぁ 卒業おめでとう!」
「ん」
「あ!ルナ!お前も来ていたのか! その、悪かったってばよ お前に八つ当たりして」
「‼ ん!疲れた」
「あ、おい!大丈夫か?おい!しっかりしろってばよ。」
「まあナルト寝かしてやれ。お前が心配でたまらなくて無茶したんだろ。」
「イルカせんせぇ」
「お前がおぶってやれ。明日二人にラーメンおごってやる。だから今日はもう寝ろ。」
「わかったってばよ」
三人の背には綺麗な日の出が出ていた。まるで新しい門出を祝福するかのように明るく照らしていた。
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どうだったでしょうか。
初めての作品なのでちょっとばかしおかしなところがあるかもしれませんが、温かい目で読んでください。
これからも気が向けば不定期に描き続けます。