猫又忍法帖   作:案院運

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どうも案院運でございます。

ではどうぞ


終幕~新しい出会い

 

 

 

 

 「カフッ 」  ボタボタッ バコッ

 

 「んぐッ」

 

 「ルナ!?お前なんで…」

 

 「(ルナ!…これは!)」

 

 「…ん 後は ま かし 。」ドサッ

 

 

 

 

気絶しているナルトへの白の攻撃を防いだのはサスケではなくルナであった。攻撃を身を挺して防ぐとともに白の鳩尾へ拳を突き出しカウンターをくらわす。

 

 「う…ん‥」

 

 「やっと起きたかうすらトンカチ。」

 

 「…サスケ。!?ルナ お前!」

 

 「お前をかばってこうなった。あいつは俺らに託したんだ。いいか?俺らであいつを…」

 

 

ルナが意識があったのはここまでだった。

ゆっくりと走馬灯が見えてくる。ルナという少年は生まれながらにして天涯孤独の身であった。

両親の顔も知らない。どこで生まれたのかも知らない。いつ生まれたのかも知らない。何も残っていなかったが唯一残っていたのは里のみんなから感じ取る畏怖や憎悪の感情だけ。

哀れに思ったのか幼いルナの世話をしてくれるのは3代目だった。

そんな中出会ったのは額にゴーグルをかけた少年であった。

 

 

 「俺はうずまきナルトよろしくだってばよ。お前名前は?」

 

 「ん…」 

 

 「名前は?」

 

 「ん…」

 

 「だから名前は?」

 

 「ん…」

 

 「だぁぁぁぁもうー…」

そんな様子を見た三代目は笑みを浮かべる。

 

この時の光景をルナは第三者の視点から見ていた。

隣から気配を感じる。

 

 「(そろそろ戻っておいで。友達が心配している。)」

 

 「(ん 誰?    声が…)」

 

相手には何も伝えることができない。

 

 「(僕のことはまた今度。そのうちまた会えるよ。)」

 

 「(待って! お願い 待って)」

 

 

 

 

 

背景が白んでいく。

 

 

 

 

 

 「(またいつか)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うぅ…ナちゃん。う うぅ。 」

 

 「ん…重い。 」

 

 「‥‥!? ルナちゃん!よかった。 よ”か”っ”た”よ”ぉ”」

 

 「ん 春野さん いたい それより状況」

 

 「あ…ご、ごめん!  カカシ先生が再不斬を抑えてるわ お面の子はサスケ君とナルトが捕縛しているわ。」 グスッ

 

 「ん。」 

 

 「(全く心配したわよ。私も中にいるんだから)」

 

 「(ん ごめん でもあいつ…)」

 

 「(えぇ。最初から殺すつもりはなかったんでしょうね。)」

 

 「サスケくーん ナルトー ルナちゃん無事よぉー!」

 

 「!?ルナ―お前―!心配かけさせやがって!よかったってばよ!」

 

 「!?どういうことだ。殺していなかったのかお前。」

 

 「…僕は確かに殺しはしましたよ」

 

 「まぁいい!…お前のことよりも再不斬だ。 グッ」

 

 「あまり動かないほうがいいですよ。あなたも相当ボロボロですから。」

 

ルナは手足をロープでぐるぐる巻きにされた白のもとへ近づく。

 

 「ん 助かった ありがとう」

 

 「僕は何もしてません。それどころか貴方を殺そうとしました。」

 

 「ん 違う 再不斬と一緒 仮死 やさしいよ」

 

 「…!?」

 

 「ん それよりまあっちは?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                             

 「(ふぅ。ルナが死んだと聞いたときは焦ったが、そもそもあれがでてくるからな。まあ無事でよかった。)」

 

 「(白の奴しくじったか)」

 

 「お仲間はうちの連中に捕まったようだけど、両手の使えない再不斬君も投降しないかい?」

 

 「抜かせ。腐っても霧の忍びだ。任務失敗の時は死んだときのみ。」

 

 「まあそうなるよね。」

 

再不斬はカカシの忍犬により両腕が上がらなくなっていた。カカシも大きな切り傷が胸からお腹にかけてできていた。

お互い余すことなく切り傷打撲でぼろぼろである。

 

にらみ合う両者。目の前の敵を排除しようと同時に翔ける。その時…

 

 「おうおう。こんなにボロボロになっちゃって。再不斬」

 

サングラスをかけた身長の低いちょっと小太り白髪のおじさんが声をかける。その後ろには彼に雇われた大量に武装した忍びたちが控える。

 

 「…ガトーなぜおまえが出てくる?それになんだその部下は。」

 

ーこいつがあの

 

 

 

 

 

 

 

 「作戦を変更にした。いや最初にこうなる予定だったというべきかな。お前にやる金など1両もない。」

 

 

 

 

 

 

 

 「…わりぃなカカシ。戦いはここまでだ。」

 

 「あぁ。そのようだな。お前らそのお面の拘束を外せ。」

 

 「え?」 「ん 了解 」

 

 「…」

 

 「どういうことだってばよ。」

 

 「いいかナルト。この仕事をやっていけば稀にこういう時がある。戦っていた敵が味方になる時がな。」

 

 「つまり?」

 

 「こいつらと共闘っていうわけだ。」

 

 「…なるほどだってばよ。」

 

 「いいかお前たち!あのボロボロたちが相手だ殺した奴にはボーナスをつけてやる。あれは任せたぞ」

 

そういうとそそくさと後ろに引いていく。

 

 「殺しはなしだ。わかっているな。」

 

 「…わかっている、白」

 

 「!?ハイ」

 

 「今まで悪かったな。行くぞ。」

 

 「!?ふふっえぇ」

 

いくらボロボロになったとはいえ片や13歳で木の葉の上忍、暗部にまでなっていた男。片やあの4代目水影にクーデターを起こし生き延びた男。そんな男たちに金で雇われただけの烏合の衆が勝てるわけもなく…

 

 「ぎゃぁ」 「た、たすけ…」 「うわぁぁぁぁぁ」

 

 「たかが6人だぞ!数で押し切れば。。。」

 

 「それ以上この島に近づく輩はこの全島民が相手をしてやる。」

 

 「イナリ…お前たち!」

 

そこにはタズナの孫のイナリを筆頭に武装した橋作りの職人たちが大人数で詰め寄る

 

 「うぉ…」 「こいつら‥」

 

ーあと一歩かな。脅しになるような策は…あれならはったりにはなるだろう。

 

カカシはナルトを見て思いつく。

   

 「影分身の術」 ボ ボ ボ ボン

 

50人以上のカカシが現れる。

 

  

 「「「「「「「まだやるかい?」」」」」」」

 

 「すみおませんでしたぁやりませぇーん にげろー!」

 

 「お、おまえたち!またんか!」

 

 

蜘蛛の子を散らすように逃げていく。その様子を見て歓声を上げる島民たち。残ったのは腰を抜かしたガトーただ一人が残っていた。

 

その後のガトーの処分は島民らが自ら裁くことになった。法による処罰であった。

 

 「お前たちはこれからどうするんだ」

 

 「まだ決めてはいない。これからは白とぶらぶらしながら決めていく。」

 

 「…そうか。」

 

 「そこの小僧たち。じゃあな。」

 

そういうと再不斬は白と並んで去っていく。

ナルトたちは何も言わずその背を見送る。

 

 

白たちが霧の里に英雄として戻ってくるのはまた遠いお話。

 

 

 

 

 

 

 

ある時波の国と火の国をつなぐ大きな架け橋が作られた。なずけられた橋の名は「ナルト大橋」というそうな。

 

 

 

 

 

 

 「招集した理由はこのメンツを見ればわかるじゃろう。」

 

 「あぁ、もうそんな時期でしたか」

 

 「うむ。正式に発表する。中忍選抜試験をはじめる。」

 

 

 

 

 

タズナの護衛任務を終え、ルナたちはDランクの任務ばかりしていた。

 

 「それにしても不思議ねー。ルナちゃんの傷跡が綺麗に消えるなんて」

 

 「ん 特別」

 

 「こんなにきれいなすべすべ肌なのに傷跡が残ってたらどうしよかと思ったけど。よかったわ。」

 

 「ん 春野さん 俺 男」

 

 「綺麗な肌に男も女も関係ない!」

 

 「ん んぅ( 助けて 猫ちゃん)」

 

 「(私には何もできないよ甘んじて受け入れなさい。あと猫ちゃん言うな。)」

 

 「ん!あれはナルト?それにあいつら国外の」

 

よく見るとそこには黒頭巾に紫色のフェイスペイントをした男がナルトの弟分である木ノ葉丸の首根っこを持ち上げていた。そのそばでは大きな扇子を背中に持った女が控えていた。そんな奴らとナルトと何か言い争っていた。

 

 「ナルト!いったいどうしたのよ」

 

 「サクラちゃんにルナ!ちょうどいいところに来たってばよ。木ノ葉丸を助けるってばよ。」

 

 「お前むかつくじゃん。でも先にこのドチビを懲らしめる」

 

そういうと木ノ葉丸に大きく振りかぶるが、

 

 ビシッ

 

 「ッいて」

 

 「よそんちの里で何してんだてめーら」

 

サスケが木の上で石を投げながら座っていた。

 

 「何やってんだお前ら。里の面汚しが。わざわざ遠い木ノ葉まで何しに来たんだと思ってるんだ」

 

 「ガ、我愛羅!いや、こいつらが先に!」

 

 「黙れ…殺すぞ。君たち悪かったな。ッ!」

 

我愛羅と呼ばれた男はそういうとこちらを一瞥し、目を見張る。

 

 「まさか化け物が人と混じって生活しているなんてな。」

 

ルナのほうに歩を進める我愛羅

 

 「…化け物?いったい何のことだってばよ。」

 

 「…(なんだ?)」「何?ばけものって」

 

 「ん 化け物違う 猫ちゃん」

 

 「(…)」

 

 「いったい何が違うというのか、教えてほしいね。俺もお前と同じ…いつか同じ目に。ふっふっふっ」

 

静かにしかし妙に頭に残るような声でそう言い、その場を去っていく我愛羅達。

 

 「いったい何だっていうのよ。大丈夫だった?」

 

 「ん(…猫ちゃん?)」

 

 「(…にゃぁ)」 「(!?)」

 

 「(こいつの中には何があるんだ。)」

 

 「いったい何だってんだってばよ」

ーーーーー次の日

 

カカシに朝早くから招集されていた第7班

 

 「いやぁ人生という道に迷ってね」

 

 「「はい嘘!」」「ん 明確」「…」

 

 「まぁそういうなって、ところで急だがお前たちを中忍選抜試験に推薦しちゃった♥」

 

 「「え?」」「ん ご苦労」「ふっ」

 

 「何でルナは偉そうなんだ。全く、はいこれ志願書。受けたいものだけサインしろ。」

 

渡された志願書を大事にしながら持って帰る。

 

 「(あなたそれ出るのね。)」

 

 「(ん 当たり前。)」

 

 「(なら我愛羅っていう子に注意しなさい。)」

 

 「(ん 猫ちゃん 心配しょ「(私の警告がはずれたことが一度でもあったかい?)」…了解)」

 

 「(あいつはたぶん私たちに近いわね。)」

 

 「(ん それってどういう・・)」

 

 「(まぁ早く寝なさい。明日早いんだし)」

 

 「(ん どうせ カカシ 遅刻)」

 

 「(まぁまぁ)」

 

2尾と会話しながら眠るルナであった。

 

 

なんやかんやあって試験会場に向かう4人

 

 「やぁ遅れずにきたね」

 

 「ん!カカシ 遅刻じゃない 偽物!」 「カカシ先生じゃないわね貴方!」

 

 「カカシ先生をどこにやったってばよ!」

 

 「お前は誰だ?」

 

 「(サスケまで…遅刻減らそ。)中忍試験の推薦取り消してこようかな」

 

 「おはようだってばよ カカシ先生。」 「ん おはよう」

 

 「お前らなぁ…まあ全員そろってよかった。1人でも欠けていたら受けられないからな。」

 

 「なっ!そういうのは先に言いなさいよ!」

 

 「まぁまぁお前たちが落ちることはないだろう。なんてったって俺の部下だからな。じゃあ行ってこい」

 

 「!? 行ってくるってばよ」

勢いよく会場の扉を開ける。

そこには木の葉だけでなく他里の下忍たちがひしめき合っていた。

 

 「これはこれは皆さんお揃いでぇ」 

 

 「あぁ、めんどくせぇ」

 

第8班第10班の紅とアスマの班員が集まる。今年の新人下忍たちが全員集まりわちゃわちゃと雑談を始める。

 

 

 「ちょっと君たち!もう少し静かにしたほうがいいかな。ここは遠足じゃないんだから」

 

はしゃぐ新人下忍に注意するのは眼鏡をかけた爽やかな青年。

 

 「だれよーえらそうねーに」

 

 「ん 静かに 説明」

 

 「僕はカブト。理由は周りをみてみな。」

 

ルナとサクラはそういわれ周りを見渡すと、

 

 ジロッ  キ゚ッ

 

 「君たちの後ろには気の短い奴らだ。しばかれる前に注意しとこかなと。」

 

 「ん 感謝 やさしい。」

 

 「カブト・・さんでしたっけ。二回目なんですか?」

 

 「いや、七回目だよ。この試験は年に2回 つまり4回目だよ」

 

 「へぇじゃあこの試験について詳しいのね?」

 

 「へぇーカブトさんってばすごーい♥」

 

 「ん おちこぼ「ルナちゃんちょっとこっち来なさい」ぐえぇ」

 

 「…まぁかわいい後輩の為にちょっとだけ情報を上げようこの認識カードでね。」

 

カブトはそういうとルナたちにカードを広げる。チャクラを込めると大きな地図が展開される。

 

 「…その中には個人の情報があるのか?」

 

 「誰か気になることがあるのかい?うちはサスケ君」

 

 「(こいつ、新人の情報も集めているのか)砂隠れの我愛羅という男。」

 

 「なんだ名前まで特定しているのかい」

 

 「見せてくれ」

 

 「かなり優秀だね彼は‥‥Bランクの任務も受けている。それにすべての任務を無傷で達成している。いわゆる天才ってやつかな。」

 

 「ん カブトは?」

 

 「僕?僕の情報は見せてあげられないよー君たちも僕のライバルだからね」

 

 「ん ケチ」

 

 「ちょっと!見せてくれるだけでありがたいと思わないと」

 

 「…あははは君面白いね」

 

 

 『ちょっとは静かにしないか!このドグサレ野郎』 ボフンッ

 

 「な、なんだ!」

 

煙が晴れるとそこには黒い頭巾をした顔に傷のある男を筆頭に総勢20人ほどの木の葉の忍びが現れる。

 

 「待たせたな。この中忍選抜第一試験の試験官を務める森乃イビキだ。いいか?俺がルールだ。俺に逆らうやつがいれば即失格にする。わかったら各自席に座れ。」

 

森乃イビキはそういうと黒板に第一試験のルールを書き始める。

 

第一試験はペーパーテストであった。試験は減点方式で受験生全員最初に10点与えられる。不正解だった場合1問につき1点その持ち点から減らされる。

カンニング行為は1回につき、2点減点される。

試験はチーム戦であり、持ち点がゼロになったものがいるチームは全員が失格になる。

 

 「ん どうしよう(猫ちゃん)」

 

 「(人間が作った問題を私が解けるとでも?)」

 

 「(ん 役立たず)」 「(にゃぁ!もう一回行ってみろ!チャクラ貸さんぞ)」

 

 「(ん ごめんなさい)」

 

 「ぺ、ペーパーテストぉぉぉ!」

 

そう人柱力2人組は授業をいたずらで抜けていたため、座学は大の苦手だったりする。

 

 

 「では‥‥第一試験 はじめ!」

 

 

 

戦いの火蓋は切って落とされたのである。




どうも意外と進めました。

次回もお楽しみに
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